夏撃波[暗黒武闘戦線・歌劇派]の独白

2005年09月30日(金) 中島みゆきに捧ぐ短歌5首

 秋の夜に 君恋うる唄 口ずさむ
  切なる願い 伝われ愛と

 人は皆 かもめはかもめ、と 言うけれど
  今日も行くのさ 果てなき宇宙(そら)を

 波高く 闇はたとえ 深くとも
  海を渡るよ 二隻の舟は

 はんせいき 中島みゆきと 人生論
  まわる、まわるよ 時代はまわる

 咲きみだる 無常の花か 沙羅双樹
  ふたたびの現在(いま) 誕生の季節(とき)



2005年09月29日(木) 「愛の短歌」応募

 芸術の秋到来。「公募ガイド」の文芸ページをめくってみると、「愛の短歌募集」なる文字が散見されるではないか。で、あちこちに自作の短歌を送ってみた。
内容は、以下のとおり。エッチな内容のものもあるので、ここからは「R-18指定」で!?

  可愛いね なんで、そんなに 可愛いの
   僕が愛する 君の名を呼ぶ

  耳元で アイ・ラブ・ユーと ささやいて
   君と迎える 朝の幸せ

  意味不明 君の寝言が いとおしく
   寝ぼけた君を 抱き寄せてみる

  可愛くて いたずら心を 刺激する
   君の寝顔に いま口づける
  
  舌先で 君の乳房を 愛撫する
   野に咲く花の 香り漂う
  
  ゆさゆさと 胸を揺らして 駆け寄りし
   君が可愛さ 身にしみている

  君となら 歩いてみたい 雨の道
   ふたりの行く手に 虹をさがして

  二人して 雨だれの音 聴きながら
   未だ目覚めぬ 浅き夢から

  幾年ののちに あなたに打ち明ける
   わが胸中に 秘めし思いを

  いくつもの 季節を君に 恋焦がれ
   たどり着きたる 今日の幸い



2005年09月28日(水) 「星ヶ丘ロケンロール」 

 本日も、星ヶ丘「スローブルース」にて、「生音くらぶ」に出演。
 「スローブルースと夏撃波のテーマ」、「星ヶ丘ロケンロール」のオリジナル2曲と、「もの憂げな10月」(ふきのとう)、「フィーリング」(ハイ・ファイ・セット)のカバー2曲を発表。
 「星ヶ丘ロケンロール」の歌詞を、以下紹介しておきましょう。


  星ヶ丘ロケンロール 星ヶ丘ロケンロール
  恋とケンカに明け暮れた日々
  星ヶ丘ロケンロール 星ヶ丘ロケンロール
  メインストリートを西から東

   (尾崎豊「15の夜」より引用)
    盗んだバイクで走り出す
    行く先もわからぬまま

  星ヶ丘ロケンロール 星ヶ丘ロケンロール
  尾張名古屋の 青春通り

  星ヶ丘ロケンロール
  星ヶ丘ロケンロール
  星ヶ丘ロケンロール 



2005年09月25日(日) 「沙羅双樹ふたたびオリエンタルざるうどん」

 9月最終日曜の昼下がり、熱田「coffee TOSHI」において「続・ぽえ茶」(詩の朗読会)が開催された。

 今回は、参加者に「宿題」(強制ではない)が出されていた。「挫折」「あらしのよるに」「ざるうどん」の3つのキーワードを使って詩を作ってみよう、ということだったのだが・・・。みんな、まじめにやってきてたよ。特に面白かったのが、若原光彦さんの「電話受け答え風」のポエム。
 デュオ・パートナーの沙羅も、「宿題」に取り組み、初めて自作の詩を披露。この人にそんな才能があったのか、と初めてにしてはなかなかの出来。
 頃合いを見計らって、私も「宿題」を発表。沙羅に協力してもらって、ラジオDJ風の前フリ。そして、「沙羅双樹ふたたびオリエンタルざるうどん」という詩に曲をつけたものを演奏。内容は、以下のとおり。
 

  挫折の日々に、あらしのよるに、
  君とふたりで、ざるうどん

  愛され続けて、Bird はんせいき
  沙羅双樹ふたたびオリエンタルざるうどん

   秋彼岸 夏の名残の ざるうどん
   挫折の日々に、あらしのよるに
  
  人生はまだまだ続く
  人生はまだまだ続く
  人生はまだまだ続く・・・



2005年09月24日(土) 言葉ズーカ vol.1

 今夜、仕事を終えたその足で、今池のライブハウス「涅槃」へと出かけていった。東海地区において異彩を放つ詩人ISAMUの企画するイベント「言葉ズーカvol.1」がそこで行われたのだ。
 個性派揃いの詩人のステージ、なかで私が一番に注目したのが、ご当地ソング「知立の駅は夢の駅」などを歌う演歌歌手の仙藤誠さん。彼の登場で、イベントは大いに盛り上がったように思う。
 私もオープンマイクで「竹」(詩:萩原朔太郎)をブルース調で演奏した。



2005年09月21日(水) 「スローブルースと夏撃波のテーマ」 

 久しぶりに「スローブルース」の「生音クラブ」に出演。
 1巡目は、「汚れちまった悲しみに」(詩:中原中也)「沙羅双樹ふたたびオリエンタルざるうどん」(詞:夏撃波)、「スローブルースと夏撃波のテーマ」(詞:夏撃波)のオリジナル3曲を演奏。「スローブルースと夏撃波のテーマ」の演奏の最後で、勢いあまってギターの1弦を切ってしまった。
 2巡目は、1弦が切れたままのギターで、「サルビアの花」(早川義夫)を演奏。やはりライブ演奏は楽しい。
 ちなみに、「スローブルースと夏撃波のテーマ」の歌詞は、以下のとおり。

  天高く馬肥ゆる秋 天高く馬肥ゆる秋
  人はパンのみにて生くるにあらず
  人はパンのみにて生くるにあらず

  スポーツの秋、食欲の秋、
  読書の秋、芸術の秋、
  秋深し、隣は何をする人ぞ

  とてもいかしたこの店に
  いかれたやつらがやってくるぜ
  鳥が羽を休める場所
  その名は、「スローブルース」

  宴はいま始まったばかり
  長い夜は始まったばかり
  さあ、踊ろう
  さあ、歌おう

  水曜日の夜になれば、
  俺はこの店にやってくるのさ
  俺が歌えば、女たちが騒ぐよ
  そう、俺の名は、「夏撃波」
   



2005年09月11日(日) ダンスオペラ「UZME」

 愛知県芸術劇場(大ホール)にて、ダンスオペラ「UZME」を鑑賞。振付:笠井叡、演出:手塚眞 、音楽:橋本一子。出演は、ファルフ・ルジマトフ、麻実れい、白河直子、新上裕也、ほか。
 ルジマトフ(スサノオ役)の鍛えられた肉体は申し分なく、白河直子(ウズメ役)のシャープな動きは美しかった。とにかくこの二人のすばらしさに尽きるね。特にウズメ役=白河はまさに適役。
 H・アール・カオスのダンス公演で踊る白河のダンス、また観てみたいものだ。



2005年09月10日(土) 能「隅田川」&オペラ「カーリュウ・リヴァー」

 能の代表的な演目のひとつ「隅田川」と、20世紀のイギリスを代表する作曲家B・ブリテンのオペラ「カーリュウ・リバー」が上演される、というので、豊田市コンサートホールまで出かけて行った。
 「墨田川」は、狂女が生き別れた我が子を探し求めて京から東国まで旅を続け、隅田川を舞台に織りなす悲しい母の愛の物語。シテ(「狂女」役)を、梅若六郎が演じた。途中、心地よく寝てしまった私だが、決してつまらなかったわけではない。能面をつけているということは、面に<表情>を浮かび上がらせなくてはならないということであり、身体と声とで<表情>をつくらなくてはならないということでもある。それは演劇の本質的な部分ではあるが、思いのほか難しいことでもある。子を失った母の悲しみ、世の無常といったテーマが、梅若六郎の身体によって十二分に表現されていたように思う。
 休憩をはさんで「カーリュウ・リバー」を観た。こちらは、約50年前にブリテンが来日中に能の「隅田川」を観ていたく感動し、そののち「隅田川」をモチーフに書かれたオペラ(ちなみに、50年前に上演された「隅田川」において子役を演じたのが、今日の梅若六郎)。「隅田川」のストーリーを、ヨーロッパに舞台を移し替えたオペラ「カーリュウ・リバー」。能とはひと味違うが、こちらも興味深く観劇した。

 さて、観劇の後、名古屋に戻り、こんどは市内の貸スタジオにてデュオ(ピアノ&ギター)の練習。練習時間は瞬く間に過ぎたが、なかなか刺激的な1時間だった。



2005年09月04日(日) 劇作家大会

 9月1日から4日にかけて、長久手町文化の家において「日本劇作家大会」が開催され、日本を代表する劇作家・演劇人も数多く参加。また、メインイベントとして、観客投票型短編劇コンテスト「劇王Ⅲ」も開かれた。
 私は、本日のイベントのなかから、鐘下辰男氏の「戯曲セミナー」、「劇王Ⅲ」(観劇&投票)に参加した。
 「戯曲セミナー」のなかで、鐘下氏はまず「そもそも戯曲の書き方などというものはない」「あるいは、『戯曲の書き方』講座などで教えられるような方法のようなものは、実はさほど重要なものではない」と切り出した。そして、「ストーリー展開をどんなに一生懸命考えたところで、人間に対する洞察が欠落していたのなら、それはいい戯曲とは言えない」と語り、「人間への洞察力を磨くことが何より大切」と強調していた。2時間のセミナーだったが、面白い話が聴けたと感じた。
 セミナー終了後は、会場内の演劇関連書籍&古本コーナーをじっくりと見て回り、十数冊を購入。

 午後3時から「劇王Ⅲ」決勝の4作品を観劇。エントリーしたのは、昨年度の劇王・品川浩幸(愛知)『三日月ビュー』と、予選通過の3組、キムスミ(韓国)『毎日死ぬ練習をしている』、くらもちひろゆき(岩手)『こんなのあったか?』、平塚直隆(愛知)『てんむすめ、』。
 各20分の短編劇を4本観るという経験は初めてだった。私には、キムスミ作品以外はつまらなく感じられた(とても刺激的でスリリングな展開を見せてくれたキムスミ作品以外は、ショートコントみたいなセリフのやりとりが随所に見られ、レベルの低さが目についた)。迷うことなくキムスミに投票(おもしろい韓国映画でも観ている感覚だったからね)。その時点で「今年の劇王は、キムスミで決まりだろう」と思っていた。ところが、観客票では、1位の品川が約120票、平塚が約70票、キムスミは約40票にとどまった。「おいおい、観客は一体何を観ているんだ」と思ったが、品川・平塚ともに地元・愛知の演劇人ということで一定の票が入ったのだろうとも思われた。
 一方、ゲスト審査員の評価ではキムスミがダントツの1位、そこでは品川の票は伸びなかった。審査員のひとり、演出家の流山児祥氏は、「韓国の作品に対し、日本の作品のレベルの低さを感じた」とコメントを残した。
 結局は、観客票で多くの支持を得た品川が、僅差でキムスミに逃げ勝ち、劇王の座を防衛した。その結果には大いに不満が残ったが、イベントとしては面白かった。

 というわけで、劇作家大会最終日を最初から最後まで参加。イベントとしては、とてもよかったと思う。



2005年09月01日(木) 反戦短歌7首

 憎んでもいない相手と殺し合う
  地上の苦しみ 地獄めぐりか

 戦場の村より身ひとつ逃れ来て
  どこへ行くのか 親なき子供

 生きたくて 生きたくてなお 生きられぬ
  君の悲しみ 誰が知るのか

 亡骸もなき 我が子の死 信じられず
  今日も駅への道を辿りぬ

 アメリカの母も イラクの母もまた
  悲しみ同じ 我が子殺され

 ふりかかる災厄もまた身に受けて
  今日も生きるよ とべない鳥は

 ふわふわと 五つの赤い風船が
  飛んだお空に 血まみれの鳩


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