2004年07月27日(火) |
マッハ!!!!!!!! |
言うまいと思うのだが、暑い。暑さを逃れて、というわけではないが、映画館へ。タイからやってきた熱いアクション映画『マッハ!!!!!!!』を観てきた。「信仰厚い仏教の村から盗まれた仏像を取り戻すためにムエタイ戦士が立ち上がる」という筋書きだが、なんと言ってもアクションに魅せられる。それと、タイ社会の抱える問題が垣間見えたりもして・・・。とにかくタイのパワーを感じさせる映画だった。 帰りにはインドカレーを食べてきた。 帰宅すると、我が家は必要以上に暖まっていた・・・。
2004年07月18日(日) |
東京観劇ワン・デイ・トリップ |
日帰りで東京に行って来た。芝居2本を観て帰ってきたんだ。
まずは、下北沢の小劇場「スズナリ」へ。燐光群公演『私たちの戦争』を観た。今回の演出でもある坂手洋二氏が自らの取材を元に作った作品部分、今年4月イラクで一時拘束された渡辺修孝氏による『イラクからのメール』、アメリカの作家マリオ・フラッティ氏の作品「BLINDNESS(盲目)」の、3つのパートからなるこの芝居のなかで、いま実際に起こっている戦争の現実(イラク戦争とそれをめぐる状況)が描き出され、観る側に強く訴えかけてくるものがあった。 いつものことながら、燐光群の芝居はメッセージ色が強いが、芝居の面白さを十二分に伝えてくれる舞台でもあった。今年2月に初演の芝居『だるまさんがころんだ』も同時上演されており(つまり再演)、こちらと併せて観ても面白いと思う。 上演後には、渡辺修孝氏と坂手洋二氏による対談もあった。「芝居づくりのプロセスのなかで、稽古場に渡辺氏が数回訪れることによって、芝居のリアリティがより高められたのでは」との話もあった。 このところ燐光群の芝居を観る機会が多いが、現実社会に対して演劇がいかに向き合うか、そのひとつの答が示されているように思う。その表現からは演劇の可能性が感じられ、燐光群の芝居を観る毎に元気を与えられることも多い。芝居のなかで再現されている内容は目を覆いたくなるような戦争の悲惨さなのだが、そこにとどまらず一歩を踏み出そうとしている。過酷な現実を超克しようとする意志が作品全体から伝わってくる。悲惨な現実を出発点としながら、未来をどう切り開いていくのかという問題提起がなされているのだと思う。
夜は、原宿「エクスレルム」という地下空間での芝居(?)、指輪ホテル公演『リア』を観た。芝居あり、ダンスあり、生演奏あり、ストリップあり・・・、とのことで興味もあって観に行ったのだが、あまり面白くなかった。アート系専門学校の学園祭公演みたいなノリとでもいうのか、3千いくらも払ってまで観るものではないなという印象。演出もどこか「わざとらしさ」が感じられ、何もかもが中途半端。ストリップにしたって「必然性」は感じられず、安易にただ裸体をさらしているだけのように感じられた。根がスケベなんで女性のハダカが観られるのはいいのだけれど、演劇作品としては評価できなかったね。 まあ、この程度の芝居は吐いて捨てるほどあるのだけれど。それでも、ご本人たちは一生懸命やっているようで、緊迫感がまったく感じられないどこぞの劇団の芝居よりはずっといいとも思ったけどね。 夜9時過ぎに終演。実は明日は仕事、それも早番。東京駅まで急いで行き、名古屋行き最終の新幹線で名古屋に戻ってきた。疲れてはいたが、芝居で元気はもらった。観る芝居すべてがいいわけではないけど、芝居を観て歩くことは明日への活力になっているように思う。というか、私にとって芝居は「麻薬」みたいなものなのかもしれない。
2004年07月17日(土) |
真夏の「大須オペラ」 |
暑い毎日が続いているが、名古屋が誇る劇団(?)「スーパー一座」による「大須オペラ」の季節でもある。以前私も所属していた劇団「スーパー一座」が毎年この時期行っている大衆的オペラの公演を今日観てきた。 とてもクドく暑苦しい(失礼!)、いえいえ非常に熱のこもった舞台だった。味噌カツのような濃厚な味わいだが、これがクセになったりするんだよね。ストーリー自体は結構バカバカしいのだが、結構のめり込んで楽しく観られてしまうのだ。デフォルメされた動きが笑いを誘いつつ、オーケストラとの呼吸もバッチリ、テンポよく芝居が進行していく。荒唐無稽といえば荒唐無稽でもあり、インド映画(マサラ・ムービー)にどことなく印象が重なる面白さがある。 遊び心がふんだんに盛り込まれているが、それを真剣に、かつ役者自身が楽しそうに演じているからこそ、観客の側は理屈抜きで楽しく観ることができるのだと思う。 何事も中途半端がいちばんよくない。自分自身を振り返ってみると、反省すべき点が多いなぁと思う。
2004年07月12日(月) |
参院選の結果を受けて |
気分的には非常に消極的なのだが、いつも私は選挙権を行使することにしている。これ以上世の中が悪くならないように、という思いだね。今回の参院選では、「コイズミにNO!」「自公政権にNO!」のせめてもの意思表示のために、と先日「期日前投票」を済ませてきた。 今回、「自民党敗北、民主党躍進」という結果に終わり、二大政党の間で「公明党がキャスティングボートを握る」という構図がさらに強まったように思う。自民の敗北そのものはいいとしても、民主党には疑問符も多く、権力にすり寄るだけの公明党が少なからぬ影響力を持つというのはいかがなものか。それに共産・社民両党はやせ細るばかりで、少数意見はますます反映されにくくなっていくのではないだろうか。別に共産支持でも社民支持でもない「無党派」の私だが、多様な意見が尊重される社会であってほしいとは思っている。 民主公認で初当選の喜納昌吉さんには「すべての武器を楽器に」という理想の実現に向け、議員活動を展開していっていただきたいと思う。ちなみに、私が投票したのは、選挙区では共産党公認候補(消去法で)、比例代表では中村敦夫さん(みどりの会議・代表)だった。
センチュリーホールに、トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団(「トロックス」の名でも知られる)の公演を観に行ってきた。 一目でそれとわかる女装とメイクアップで「白鳥の湖」「瀕死の白鳥」などが演じられた。クラシック・バレエの大胆なまでのパロディは無条件に面白いが、それも確かなバレエ技術の裏付けがあればこそ。 クラシック・バレエと聞けば、敷居が高い印象もあるが、トロックスのステージを観れば、バレエの面白さを発見するはずだ。何よりも演じているダンサーたちがいきいきと楽しそうに演じているのが伝わってくる。 トロックスは今年で創立30周年。1982年より毎年のように日本公演を行い、今年で20回目の来日公演となるらしい。彼らが長年にわたって支持されているということでもあろう。息長く、しかも質の高い作品を発表し続けることは至難の業である。「冗談か? 芸術か?」はトロックスのキャッチフレーズだが、見事なまでの芸術であると私は思っている。
二度裏切られた。一度目はガッカリ、二度目はビックリ。これだけでは、何のことか、わからないよね。
今日の目当ては、横浜ボートシアター『小栗判官照手姫』の再演(千葉県・松戸市民会館)だ。 横浜ボートシアターの代表作ともいうべき『小栗判官照手姫』を、以前テレビで観たことがある。これが私の好みでもあり、作品としても素晴らしかった。いつか横浜ボートシアターの公演を生で観てみたいと思い続けて、今年2月初めて観た。だが、その公演、3つの短編からなるオムニバス『神だのみ』の出来は最悪だった(1編だけは鑑賞にたえうるレベルだったが)。まるで下手な学生演劇を観ているかのようだった。今にして思えば、あの公演は本公演というよりは、新人公演とか実験公演という性質のものであったのだろうが、それにしても酷い芝居だった。 そんなわけで、今回の公演『小栗判官照手姫』を観るのがこわくもあった。そんな私の不安を吹き飛ばすかのように、『小栗判官照手姫』の出来は素晴らしかった。2月の公演が嘘のようだった。 説教節『小栗判官照手姫』、日本の古典がアジア的な装いで見事によみがえった。ガムランが鳴り響くなか、芝居はテンポよく進み、観る者を飽きさせることはなかった。約2時間半の上演時間が決して長くは感じられなかった。
公演終了後は、東京駅に出て「のぞみ」で名古屋に戻った。楽しい連休は終わりを告げ、急速に日常に引き戻された。
2004年07月03日(土) |
息をのむ瞬間、一瞬の夏 |
またまた東京にやってきた。 まずは、上野「東京文化会館」にて『山田耕筰の遺産 よみがえる舞踊詩』公演(日本楽劇協会主催)を観た。クラシックの演奏と、H・アール・カオスのダンスとのコラボレーションだ。H・アール・カオスの表現する世界にはいつもながら目を瞠るものがある。卓越したダンス・テクニックに裏打ちされた舞台は超一流だ。ただ、H・アール・カオスの単独公演と比べると少々「薄味」な印象はあった。まあ、H・アール・カオスを知らない方々、普段コンテンポラリー・ダンスを観ない方々に、H・アール・カオスのダンスを知らしめる機会にはなったと思うが。
公演終了後、ディファ有明に急行。総合格闘技「DEEP 15TH IMPACT」を観に行った。今回行われたDEEPウェルター級トーナメント1回戦はなかなか見応えがあった。でも、個人的に一番の注目は、しなしさとこvsシム・ス・ジョンの女子格闘技日韓対決。総合格闘技無敗のしなしに、キックボクシングでは実績のあるシムがどう絡むかが注目された。蓋を開けてみれば、しなしの完勝(1ラウンド一本勝ち)、あっけなく勝負はついた。 全試合終了後、しなしさとこ祝勝会場へ。楽しいひとときを過ごした。
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