長いお別れ
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昨日は夕方からどんどんどんどん苦しくなってついに胃に激痛が走った。 しらべてみると胃けいれんみたいなので大人しく横になっていたら治るだろうと早めに布団に入った。 鳩尾の辺りがパンチ喰らってるみたいに痛くて子供みたいに「苦しいよう」と声に出して言いながら泣いた。 苦しい苦しい。もう嫌だ。こんな毎日もこんな身体ももう全部捨ててしまえば私の人生のエンドロールに載れるかなと思った。 起きてても辛いだけだから眠剤を入れて眠った。 眠りは浅く色んな夢を見ては飛び起き暗い部屋の中まるで世界にひとりぼっちにされたみたいで辛かった。 電話をすれば優しく励ましてくれる人がいると解っていてもできなかった。 こんな状態じゃまともに会話もできないし泣いてるだけの電話なんてウザくて嫌がられるだろうと思ったから。 何度も何度も意識が戻ったりまた眠ったりを繰り返して朝になった。 胃のほうは少し楽になっていたけれど精神が落ち込んだままでなんとかしゃきっとしようとシャワーを浴びた。 少しスッキリしたけれど涙が止まらなかった。 身体も重くてだるくて結局また布団に潜り込んだ。 夕方まで寝たり起きたりを繰り返してさすがにこれではいけないと思い食べ物をかいにスーパーにいった。 目についたのは苺とバナナ。あの真っ赤と黄色のコントラストに惹かれてほとんど無意識にカゴに入れた。 あとは水とミルクティーと菓子パンをいくつかカゴに入れて会計をすませた。 苺を食べながらこれを書いている。ちょっとすっぱい。 本当は何もしたい事なんてない。ただ少しでも身体や脳を動かしてないと本当に死んでしまいそうなくらい滅入っている。 本能がそれをさすまいと私にこれを書かせているんだと思う。 実はここ半月くらいプチODを繰り返している。 1日に飲む薬を夜寝る時に全部まとめて飲むのだ。夕方まで眠るのも当たり前だ。 やめなくてはと思うのだけれどどうしてもやってしまう。 昼間起きているのがつらいのだ。情報番組にもドラマにも興味がない。 だから昼間起きているのが苦痛で眠っていられる方法としてこの手を取った。 基本的に「眠りやすくなる薬」が処方されているのでそれを全部飲むと朝、一度は目覚めても静かに横たわっていればいつの間にか眠っている。 そして気がつくと夕方だ。またやってしまったという罪悪感とこれから数時間は起きているんだからという言い訳で頭が一杯になる。 こんなにもやり場のない気持ちをどうすればいいのかわからずにこみ上げてくる涙。 もう手遅れなんだろうか。もう何をしても無駄なんだろうか。 心がどんどん蝕まれていく。孤独死する人のその淋しさが解るような気がする。 苦しいよう。こんなに苦しいなら心なんかいらない。いらないよ。
声を聞けて良かった。 本当に良かった。実はあの時泣いてしまいそうで堪えてたんだよ。 無理しないでいようねお互いに。 それができるならとっくにやってるよね。 でもほんと声が聞けて良かった。安心した。
眠剤を入れるのを少しずつ遅くして朝ゆっくり8時くらいまで寝たいなと思っている。 中途覚醒しちゃうとそれっきり眠れなくなるから使い方を間違えるとやばいけど。 今日はもう飲んだから後は睡魔を待つだけ。 今日はじゃなくて昨日か。昨日はなんだかすごく悲しい気持ちで一杯だった。 夕方を過ぎてからどんどんどんどん悲しくなって好きなCDをかけながらぼんやりとねころがっていた。 どうしてだか沢山涙が流れたけれど私自身の心は濡れてなくて。 不意にいらない人間なのかもなあと思う。 どうして自分を認めて鍛えようとしないんだろう。 どうして自分を好きになれないんだろう。 こんなに弱かったかなあ。高校の頃とかすごくしゃきしゃきした人間だったのになあ。 もう、戻れないのかな。はあ、まだなんだか悲しいなあ。布団に潜ろう。 涙は枕が吸い取ってくれる一番好きな柔軟剤の香りで。 駄目だ。何かいてるのか解らなくなってきちゃった。うまく眠れますように。
私すごくずるい人間なのかもしれない。 今さらだけど昨日の日記だって強がりで格好つけてさようならなんて書いて。 心のどこかで駄目って縋り付いてきてくれるの期待してた。 期待通りに電話がなって震える声が耳もとに聞こえた時嬉しかった。 こんな、人を試すような事してたら本当にひとりぼっちになってしまう。 ごめんね。ごめんねごめんなさい。 もっと強くなってどんなあなたでも受け止められるようになってみせるから。 ありがとう。ずっとそこにいてね。追い付いてみせるから。 今はただあなたの優しさにありがとう。それしか言えないけど。 悩みに悩んで眠剤をいれました。少しでも効いてくれますように。
大事な人からもらったお揃いのブレス。 左腕が定位置。 心が落ち着かない時はぎゅっと握りこむ。 昨日からおかしい。 自分を取り巻くものは何も変わっていないのに怖い程の孤独の中にいる。 真っ暗で何も見えなくてあがいてもがいて息が苦しい。 孤独が怖い事なんてもう何年も前に気づいてたのに今更また怖くなる。 ひとりじゃないってわかってるけどやっぱり現実は1人で。 鏡の中に映る自分の顔は正視できない程醜い。 泣いたってどうしようもないよ。何も変わらないよ。 淋しいんだよ。死にたくなるくらい淋しいんだよ。 どうしてこんなことになっちゃったのかな。 何が悪かったのかな。何処で間違えたのかな。 産まれた事が間違いだったのかもしれない。 でも産まれてしまった以上生きなければいけない。 心が負けはじめている。春風が骨身にしみる。 掴んでていいよ。と差し出された手。信じてるけど信じてるけど怖くなる。 もし失ってしまったら。考えるのも怖い。でも考えてしまう。 強くならなきゃ。自分の足で地面に立ちこの両手でつかみ取らなきゃ。 こればっかりは誰にもどうしようもない事。 気持ちのかわりは出来ないものね。 だけどもう駄目みたい。心にいっぱい穴が開いていて優しさも慈しみもそこから零れ落ちていく。 じゃあ死ねばいいじゃんと思ってもどうしてもその一歩が踏み出せない。 約束したからとか迷惑がかかるからとかそんな言葉に逃げ込んで本当はただ怖いから。 痛い思いをするのが怖いから。とんだ臆病もんだ。 子供の頃から死にたかった。疲れていた。何かにずっと怯えていた。 甘えているんだ。自分の置かれている状況に。 きっと「いい御身分じゃないの」と思ってる人も多いだろう。 私も他人だったらそう思うもの。でもこの孤独はこの痛みはなってみないとわからない。 何かいてるんだろう。もういろんなことがぐちゃぐちゃだ。 さようなら。
「孕まされたわけじゃないでしょ」 週に一度はこの夢を見る。 自分の子供がレイプされてもそう言えるんだろうかあの人は。 汚い身体。洗っても洗っても落ちない汚れ。 そういうものと一生対峙していかなければいけない苦しみ。 いくら異父兄妹だったからってそれが何かの救いになるか? 擦っても擦っても落ちない汚れ。私は汚い。性格も汚いんだろう。 きっと魂というものも汚れてるんだ。私なんかいなくてもこの世は回る。 いない方がきっと歯車も回りやすくなる。 わかってるけど死ねないんだ。約束したから。 私は醜い。何もかも醜い。人を幸せにするなんてとてもできそうにない。 要らなくなったらそういってね。優しい嘘はいらないよ。 どこにいけば戻れるの?ただ無邪気に笑っていた自分に。 手放したものはとても数え切れない。そして2度と手にする事はない。
自分が本当は死にたいのか仕方なく生きるのか。 こんな天気のいい午後に眉間に皺をよせて考えている。 大切な人がいて一緒に、これから一緒に色んな事しようって約束してるのに。 昼間地震があった時も「あー地震だ」とおもいながらただ横たわっていた。 逃げる準備服を着替える事さえせずにぼんやりと横たわっていた。 どうにかして死んでしまったらいいとさえ考えた。 だって私には人に自慢出来る事なんて一つもないし 病院から「はい、もうこないでいいですよ」といわれる事を恐れている。 働きたいのに働けないのだとずっと思っていたけれど本当はちがうのかもしれない。 甘ったれるのもいいかげんにしないと。私の人生はすり減っていくみたいだ。 駄目だ。時間早すぎるけど眠剤をいれて寝逃げしよう。 たとえ1時間しか眠れなくてもそれがどんなに辛い夢でも。 今こうて思うからじゃなく彼女達の死は何かの死は間違いとしか思えない。
昨日は夜の11時すぎという常識では考えられない時間に今一番大切な人に電話してしまった。 言っても仕方ないことを繰り返す私にその人は優しく答えてくれた。 気づけば3時間近く喋っていて相手の方の時間をそれだけ奪ったって事だから凄く申し訳なくて。 自分からかけたのでお金の事は負担にならずにすんだ事が唯一の救いだった。 でもあの声で「大丈夫」と言って欲しかった。 私よりもうんと強くて優しくて痛みも解ってくれてて、甘えたかった。 私基本がお喋りだからどんなに短く喋っても1時間くらい過ぎてしまう。 相手の方だって調子が悪かったりするのを言えずに付き合あせてしまったのかと思うと本当に申しわけない。 いつも後になって気づく。 冷静になればなる程「ああバカな事しちゃった」って思う。 淋しいのなんかなれてる癖に人恋しさで甘えてしまって。 優しい所につけこむような真似したくないっていつも思ってるのに。 私自身、いつ電話をかけてくるかわからない友達がいて、そのせいで半分ノイローゼ寸前なのに。 夜中とか明け方とか昼とかとにかくこの時間はないだろう?って時間にかけてくるから眠剤入れた後にかかってくるのとか一番面倒だってわかってるのに。 なのにちょっと優しくされたからってつけあがって。バカだ。 人の邪魔になりたくないって言いながらこれだもの。 どうしよう繋いだ手、離されちゃったらどうしよう。 ここでも自分が大事。私はあの人に全然相応しくない。 頭も悪いしとりたてて何か特技があるわけでもなしし。 本当はお話する事ができるだけで幸運なんだ。それ以上何を望む? まるで恋をしているかのように好き。理屈抜きで好きだから。 少しでも役にたちたいと思っているのに迷惑をかけてばかり。 神様ごめんなさい。もうあんな時間に電話したりしないから私からあの人を取り上げないでください。
さすがに涙も枯れたようでぼんやりと飽和した悲しみの中にいる。 明日も明後日も1週間後もこの悲しみの中にいるのかなと思うと少し怖い。 自分が自分じゃない感じ。ほんの少しの刺激でどうとでもなってしまいそうな気がする。 ここが踏ん張り所なんだ。まるで暗闇、右も左も解らない。 それでも目を開けて暗闇に慣れるのを待つんだ。 同じように苦しんでいる人は沢山いる。私だけじゃない。 私の命が後どれくらい残されているか知る由もない。 だけどその日までは生きなければ。疲れ果てても日はまたのぼる。 ひとりで生きるには広すぎる街。不意にそんな思いが過る。 誰かが私を探して私を呼んでいる。それがあなたなの。きっと、そうなの。 だから生きていける。ひとりぼっちが辛くても生きていけるよ。
泣いたまま起きる事程つらいことはない。 友達をこんなに短い間隔で失う事になるなんて誰も教えてくれなかった。 教わっていたらどうしただろう。きっと必死で止めようとしただろう。 だけどそんなものを知る術はどこにもなかった。 感情を爆発させないように頓服を多めに飲んでなんとか生きてる。 頭は冷静で後追いをしようとかそういう事は考えていない。 ただ心の中が嵐だった。もうあの声は聞けない。抱き締めてもくれない。 取っ組み合いの喧嘩もしたよね。いい歳してバカみたいに。 もう本当にどこにもいないんだろうか。粒子になって私の上を流れていないだろうか。 会いたくて会いたくてふらふらと町中を歩いてみた。 決して会えるはずがないのにそうやって歩き回っている方が楽だった。 人々の笑顔も笑い声も仕草も何もかもに彼女達がいたから。 部屋に帰ってもTVはつける気になれなかった。 痛ましい事故やお笑い番組やそんなもの全てが怖かった。 私とはまるで違う次元で起こっている事に思えて仕方なかった。 ぽつんと部屋の中にいると思い出が四方八方から押し寄せてきた。 好きだったCD。好きだった本。お揃いのTシャツ。パジャマ。 何通もの手紙。葉書。ビーズクッション。香水。ピアス。指輪。 みんなみんなふたりで選んで買ったもの。 幸せだったよ、私。彼女達と出会えて幸せだったよ。だから今こんなにも辛い。 ふたりにはどうだったのかな。楽しかった?優しかった?もっと一緒に笑いたかったよ。 もうそれは叶わない願いだけど。 だけど願わずにいられない。もしも来世があるのならまた会いたいと。 桜の花が散っています。私もいつかは散っていきます。その時は迎えにきてね。 ふたりの生き方。頑張る事。だから私も頑張るを精一杯頑張るよ。 何もしてあげられなかった事が悔しいけれどふたりに出来なかった分 今私を支えようとしてくれてる人達に何かを返していけたらいいと思ってる。 間違ってないよね?私、前を向いてるよね?大丈夫だよって笑ってよ。
私信 私と約束を交してくださった皆さんへ 中島みゆきさんの「二隻(そう)の舟」を贈ります。 この歌のような気持ちでいます。
またひとり友達を亡くしました。 クモ膜下出血でたった36歳で逝ってしまった。 彼女とは5歳の時から友達で私が病気になった後も態度がかわらなかった唯一の人でした。 いつもいつも一緒にいたわけじゃない。喧嘩もすれば殴り合いになる事もあった。 お互い故郷というものを知らず根無し草のように不安と気侭を抱えて生きてきました。 どうしても誰か1人にこの名前をつけなきゃいけない言葉が親友ならそれは彼女でした。 考え方も何もかも違ったけどたったひとり私の病気の事を一緒に考えてくれた。 そして支えようとしてくれていた。もちろん手厳しい事もいわれた。 それでも私を見捨てずメールや手紙や電話で彼女にできる精一杯の方法で私を支え守り続けてくれた。 どうして。どうして。どうして。幾ら問いかけても誰も何も答えてくれない。 こんな思いをしてまで生きていたくないとベランダに立ったけれど。 憶病者の私は座り込んでただ泣くだけだった。 彼女はドナー登録をしていた。 だからどこかで彼女の一部が誰かの何かのかわりをするんだろう。 最期まで立派だった。彼女を誇りに思う。お婆ちゃんになったらフロリダへ移住する約束。 彼女が初めて守れなかった約束。 私は頑張ると彼女と約束したから頑張るよ。だけど今夜は泣く事許してね。
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