カタルシス
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2003年12月31日(水)  憂世 

妹おすすめの英国映画『SWEET SIXTEEN』を観た

賢くて家族思いの優しい少年なのに 貧しさや周囲の情況からまっとうな生き方をすることができず 荒んだ世界の深みにどんどんハマって行ってしまう 何とも無情な話

でも何かイギリスの貧民層ってこんなイメージがある

確かに主人公の少年は日に日にヤバい方へと進んでいくんだけど 決してネガティブな思想を持っている訳ではなく 彼なりに前向きに一生懸命生きようととしているんだ 作品も暗かったり重かったりって雰囲気じゃないし 本当に日常のありふれた場面を切り取って淡々と事実だけを映している感じなの 誰かの感情に引き込もうって所作は見られないのに 気がつくと誰かに移入しているのは登場する人々がそれだけ身近に感じられているってことなのかも知れない 監督ケン・ローチの得意とする「庶民」の姿だ

驚いたことに主人公を演じた少年は それまで役者の経験も演技の勉強も全くしたことのない素人だったらしい オーディションを受けてクランクインまでの短い期間だけの稽古で あれだけの演技ができるなんてスゴイ 全編を通して登場している彼は本当に貧困と犯罪に翻弄される一少年に見えていたが 特典映像でインタビューを受けている彼は裕福そうで育ちの良い少年の姿をしていた ほへぇ…

ハリウッドの作品と違って所々に「ん?今のはどう解釈するんだ?」と思うところが出てきて それは最後まで解決されないまま放置される だから自分で考えなくちゃいけない ケン・ローチが狙った答えはあるのだろうと思うけど 多分その答えは観た側の個々に委ねられているんだろう 観た人の数だけ解釈があって良いのだと思う

ヨーロッパ映画はそこが良い でもそこが厄介でもあるんだよね(苦笑)

私は好きだけど


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夕方から外出
愛知から来る3人の友人と渋谷で待ちあわせをして
公園通りを上りきったところにある「モンスーン・カフェ」で
アジアン料理を結構食べる
この後年越し蕎麦があるのにこんなに食べて良いのか?
ってくらい食べる…

その後吉祥寺に移動
時間がギリギリだったので大慌てでライブハウスPlanet K を目指す
場内に飛び込むとお目当てのバンド「グルタミン」がセッティング中で
滑り込みで間に合ったことに 胸をなで下ろす-3

グルタミンの演奏は終わったけれど本日のトリだった「びゅ〜ちふるず」って人達も見たかったので
そのまま会場に残ってドリンク飲み放題&蕎麦食べ放題で間をつなぐことにするが
先程かなりの量を食べていたのでそんなに入るわけもなく… 控えめに飲みのもを ちびりちびり

初めはカウントダウンまでにはグルタミンの元へ戻って一緒に年越しをしようと思っていたのが
びゅ〜ちふるずの出が遅くて年越しまで2曲しか見られず 彼らまで3組ものバンドをやり過ごした時間を考えたら惜しくなり
そのまま最後までいることにした

びゅ〜ちふるずの演奏が終わったら1時近く 思いのほか長く演ってたんだなぁ〜と言いながら
グルタミンの打ち上げに合流する

そのまま4時半頃まで飲めや騒げやで過ごし 店の閉店に合わせて解散
大晦日〜元旦なので電車は一晩中動いていたが 愛知組の新幹線の時間までにはまだ間があったので
近くのカフェで5時過ぎまで時をつぶしてから 揃って中央線に乗り込んだ

新宿で一人乗り換えの私は 流石に今日はこんな時間でも人通りがあるな…
と周囲を眺めながら 私鉄の駅を目指して街中を歩く

地元に着いたら朝ぼらけ
遠くの空が水色に光り根元はオレンジ色に滲んでいた まるで夕焼けみたいだ

自宅に戻ったのは6時半だったのに妹が起きていて驚いた
「寝てないの?」と訊いたら「ビデオ見てた」と苦笑う
昼過ぎには親戚の家に行かなければならないから
「このまま動くのはキツいから寝るよ?」と私が言うと
「私も寝るよ」と妹も言った

それから思い出して
「明けましておめでとう」
「今年もよろしく」
とお互いに挨拶をする

変な姉妹…

『憂世』千綿ヒデノリ


2003年12月30日(火)  ALIVE 

寝た

ものすごっ・・・・・く

寝てた

普段は何の用事がない日でも9時を目安に起きだしているんだけど 昨晩ダラダラと夜更かしをしていたので(『プリティ・ブライド』の後に始まった『アメリカン・フライヤーズ』も惰性で観てしまいその途中で撃沈していた)布団に入る際に目覚ましを10時にセットしておいたら 9時半に郵便配達がドアホンを鳴らして荷物(ネットオークションで落とした『バロウズの妻』DVD/苦笑)を届けに来たもんだから 起き出す予定の30分前に起こされてしまって悔しく思い 目覚ましを11時にセットし直して二度寝をした

すると今度は本家から電話がかかってきて「元日はおばちゃんの所行くの?今夜カニだけど食べに来る?」と母の問い 毎年正月に訪ねる親戚の家 家人は老齢の一人住まいであるので母は毎年客人を迎える手伝いをするために午前中からその家を訪ねるのだ だからその時間に同行するのかを確認したかったらしい
大晦日は夜明かしで外出の予定だから「13時頃挨拶しに行く」と応え “カニ”の誘いには妹の分も一緒に「伺います」と電話を切った

またもや半端な時間に起こされたので 更に目覚ましの針を進めて三度寝に突入〜… この時点でいい加減起きろって話なんだけど 夢見心地の布団の温もりは強烈な誘惑としてこの身を包み込む 真っ当な思考になど行き着く訳もなく 正午を知らせるラジオの時報がうつつな耳に陽の高さを告げた

…イカンな

のたりと寝返りを打つ体たらくに 思わず失笑する自分がいる

そういえば今日は父が休みの日だったな… と思い出して本家に電話をしてみると丁度彼は外出中だったようで話ができず 仕方なく携帯電話に宛ててメールを打った

「お出かけ中の様ですがもし良かったらお昼をご一緒しませんか 13時頃なんていかがでしょ?」

しばらく間をおいてから電話をかけて「メール見た?」と尋ねてみれば「いいよ もうすぐ家だから」の返事 やっと起き上がる気になった

約束の13時 妹と共に車で出発しお昼の前に銀行のATMと郵便局に寄ってもらった
ATMで降ろす→郵便局に入れる→ネットオークションの入金(ショーン・P・フラナリーのSCD/爆)をする→年賀状を投函する の所用を済ます
それから父が毎朝出勤途中に前を通っているという韓国レストランでランチをすることになった

可愛い店だったけど ちょっとお高め(価格は8掛けが手頃かな?って感じ) ナムルの味ももうちょっと上を目指して欲しい 誘ったのは我々なので支払いはこっち持ちだ ううーん不味くはなかったけれどこの値段でこの味だったら二度目はないかな〜というのが正直なところ 唯一食後に出された米を醗酵させて作った甘酒(酒というよりジュース「シッケ」という飲みのもらしい)は面白くて個人的にヒットだった 一旦自宅へ帰る

夜適当な時刻に実家を訪ねる 夕食の準備を手伝うつもりで行ったのにキッチンの女王に邪険にされたので 料理が仕上がるまでの間はテレビの番人と化し『ものまね〜』番組で気を紛らせた


カニは生食用をあぶって振る舞われた この殻をダシに蟹汁を作りたいというので大慌てで焼き蟹に食らいつく もうちょい落ち着いて食べたいなぁ…(汗)
焼き蟹を片づけ 他の料理でひと息入れている間に出来上がった蟹汁を 更に頂く


食べた

ものすごっ・・・・・く

食べたぞ?


ダイエットを控えた人間の食生活とは到底思えない一日だな…(汗)

『ALIVE』Bluem of Youth


2003年12月29日(月)  もういくつ寝ると 

いい加減年賀状を書き始めた 印刷だけは仕事の合間に済ませてあったので 住所とひと言メッセージを入れるだけだが 今まで全然放ったらかしだったので そろそろヤバかろうと(苦笑)

夕方 宛名書きを続けながら1997年末にTV放映された『踊る大捜査線』の再放送SPを見てしまう 当たり前だが皆が若くて面白かった 仲間由紀恵や伊東英明がゲストっぽく登場していたが EDテロップを見たら“その他”扱いで名前を流されていて まだこの頃は本当に下っ端だったんだな と妙な感心の仕方をする

深夜になって『プリティ・ブライド』がやっていて たまたまプロローグの部分にチャンネルを変えてしまったものだから そのまま最後まで全部見る羽目になった

結婚式から逃げ出す癖がある花嫁って設定もスゴイと思うが それを同じ町の中で繰り返しているというのだから 花嫁は信じられない神経の持ち主だ 置き去りにした元婚約者達とは友人関係を保っているというのにも驚く 「式から逃げたい」以上に「町から逃げたい」と普通なら考えそうなもんだが… 米国人にはあれが普通なのか??(んな訳ねーだろ)

そしてまたこの作品も「惹かれた」ポイントが伝わりづらかった

珍妙な花嫁の取材を続けて彼女の実像に迫っていった記者が その彼女に惹かれていくのは解るんだが 彼女の方が彼に惹かれる動機が弱すぎる 「ここか?」と思ったのは 本当の自分を見ようとしている彼の眼差しに気づかされたとき だったが それだって4人目の相手との結婚が決まっていた上式まであと何日 というタイミングな訳で そんなポッと出の第三者に 今まで交際を重ねてきた相手が負けちゃうの?みたいな その辺りを覆すほどの強烈な愛の開眼は 見られなかったので ヒロインがただの「惚れっぽい女」に見えてしまった

本当は彼女にも色々な事情があって独りで悩み苦しむ奥深い人間なハズなのに 勿体ないというか ツメが甘いというか… ジュリア・ロバーツとリチャード・ギアのカップルが成立すりゃ何でもイイんか?! と思わずにいられなかった
おまけに吹替の飯島直子のヘタクソさが気になって気になって!ギアの吹替だった磯部勉も元々声が好きな俳優だったのに吹替はぎこちなさが耳についた 畑が違うってことなのか…(黙)

ああ でも終盤で 今までの自分を改めて新しいステップを踏み出す彼女と 最後のプロポーズは良い感じだった


終わり良ければ〜 の典型か?(苦笑)

『お正月』滝 廉太郎


2003年12月28日(日)  Slfish 

『ブリジット・ジョーンズの日記』を観た
原作は英国のベストセラー小説で30代の独身女性の内面や外面が赤裸々に 且つコミカルに描かれている 主演は『CICAGO』のレニー・セルヴィガー

英国女優ではなく米国人のレニーを起用したことは賛否両論を巻き起こしたようだが 敢えてこのキャスティングを貫いた製作側の期待に応えたレニーの体当たりな姿勢は 原作者にも好意的に認められたようだ

必死にイギリス英語を覚えようと頑張っていたらしい彼女はテキサス出身 痩せッぽっちと言われる体形をこの映画の為に10kg増やしたというのだから 気合いは汲むに値する

相手役には英国を代表する2人の俳優ヒュー・グラントとコリン・ファース 2人の男性に惹かれる主人公ブリジットの様子はよく伝わるのだが 相手の2人が彼女に惹かれた要素がイマイチ解りにくい どの瞬間の彼女にビビッ(笑)ときたのか インパクトが全然なくて なんで?って感じ ポッチャリ体形でタバコと酒をあおる様子には 年齢的に近しい存在として思わず目を覆いたくなった 本当よくやったよレニーさん…(苦笑)

物語は年頭 ブリジットの決意表明から始まり 日々の出来事を日記に綴っていくことで場面が展開されていく 独白系の映画だ
最終的にはハッピーエンドで お気楽に観られるハリウッド作品に仕上がっていたのだが 最後のシーンで下着のまま外に駆け出すブリジットの姿だけは どうにも気持ちが良くなく

「やめてー!頼むから何か履いてー!せめてロングコートを羽織ってくれー!!」

いくら映画でもあんなんありえへん 絶対して欲しない


恥ずかしくて正視できなかった…

『Slfish』N.U.


2003年12月27日(土)  戦国無頼 

11:30〜16:00で出勤

前後1時間は移動の時間として ほぼ1日を費やしてしまった… するはずだったこと結構あったのに(涙)
…もう諦めたよ・。

憐れな私の労をねぎらった本家が夕食を振る舞ってくれた というのはこじつけで 本当は妹の誕生日祝い(家族で食事)が今日の予定だったのが 主役の妹が台湾から日本に旅行に来ている友達(台湾人)に会いに行くと言って急遽お流れになってしまった宴の 用意を無駄にしないための要員に過ぎなかったのだが ちょっと豪華な夕飯にありつけたのだから 良しとしよう

そして現実逃避をし始める私
よせばイイのに本家でTVドラマ『太閤記〜サルと呼ばれた男〜』を見てしまった

2時間半で秀吉を語るのはキツかろうと思ってはいたが 展開が駆け足過ぎて「おいおいおい…(苦笑)」
戦国は専門外な私にもツッコミどころ満載のドラマだった

秀吉=草ナギ剛(SMAP) 明智光秀=宮迫(雨上がり決死隊)ってところからして まず可笑しいし
信長=藤木直人 お市の方=宮沢りえ も兄妹に見えないから

いろいろと無理あり過ぎだってば(笑)

『戦国無頼』1952年/日本


2003年12月26日(金)  雪の降らない街 

今日で仕事納め でも 会社の年賀状を作るために明日の出勤が決定してしまった… がくり

本当は今日残ってやれば終電までには終わるんじゃない?ってボリュームだったんだけど 実はコブクロ.のライブだったんでね(苦笑) 半分が自分の都合なんだけど どっちにしたって“定時外”なんだから とやこう言われることでもないハズじゃん? まぁ雑用兼の平社員だからね〜 文句なんか言えないわな(^^;)

それにしても仕事納めの日にライブって辛いな せめて19時スタートだったら助かったのに18時半開演だし コブクロ.は開始が押さないのがウリのひとつになっているくらいの人達だから 渋谷に18時25分に到着っていうのは結構なスリルだ 更には渋谷公会堂までの微妙な距離と立ち塞がる人々の壁がある訳で 週末の しかも仕事納めの浮かれた雰囲気を見せる人達をスリ抜けて進むのは なかなかどうして難儀を極める 予報では雪が降るかも知れない程冷え込む夜だそうなのに 先を急ぐ身には汗すら浮かんでいる

コブクロ.との出会いは2000年の大晦日 ディスクガレージのイベントに行ったらデビュー前の彼らが前座で出て来たのが切っ掛けだ その時の様子が印象に残ったのでフライヤーを持ち帰りインディーズ版のCDを買い揃えたのが 現在に至っているという話よ
そうか あれからもう3年も経つのか…


月日の流れは速いものだなぁ


あ 開演には何とか間に合いました てへ☆

『雪の降らない街』コブクロ.


2003年12月25日(木)  Santa Claus is Coming to Town 

わー 2月にジェイソン・ムラーツが来日公演だってよ O-EASTだってよ うわー

前回9月の初来日シークレットライブ(渋谷QUATTROに800人入れたらしい…/汗)を逃しちゃってんで 今回は挑戦してみたいなぁ

そんな訳で勢い余ってワーナー運営の「ジェイソン村」に村民登録しちゃいました(笑)
村民優先チケットとかあるらしいよ 笑えるー

2月はミューズとか JETとか 気になる人達が一気に来日の予定で どうすんだ?って状態だけど
ミューズは妹がチケットを取っていたので 後で報告を聞くことにしよう(NKホールはちと遠いので…)
JETはどうすべぇ… 一度生で聴いてみたいんだけどな

4月にはレディヘ? もうここまでくると大御所過ぎて手が出ません(苦笑)

レディヘといえば
ヤフオクで落としたミュージッククリップDVDが今日届いた♪ 送料込みで\1700はお買い得 きゃv
R.E.M.もVHSだけど新品を落札できたし(送込\2070) 着々と深みにハマっていってるノーマン熱

ミュージッククリップといえば
トニー・レオンとアンディ・ラウ主演の『インファナル・アフェア』で2人がデュエットしていた主題歌が入ったCD&VCDのセットをもらってしまった!
芝居のチケットを立て替えていたのを取りに来た友人がおもむろに包みを差し出して「あげる」というので開けてみたら トニーのCD&VCD 「え なんでくれんの?」と訊くと「見つけたんで(笑)」だって …マジで?

この友人 色んな趣味がかぶっていて影響されている部分が多い 歴史にアーケードゲームに芝居に香港etc 特に香港に関しては漠然と“香港武侠映画好き”だった私を ドニーとトニーに引き込んだのはこの人だ 連杰だけは元々見ていたけれど 更にハマったのは彼女と語り合えるようになったからだ

一緒に劇場へ『インファナル・アフェア』を見に行って サントラに主題歌の『無間道』が入っていないことに思いっきりブーイング垂れたことが記憶に新しかったのに 早速その音源&映像をGETして来たという訳 スゲーよ本当

中野のブロードウェイに「茉莉花茶」という亜細亜芸能を扱う店があって どうやらこの品はそこで入手したものらしい 無論国内版ではなく香港・中国の仕様だが CDは問題なく聴けるし 映像もパソコンだったら何とか見られなくもない(モノによってはダメな場合があるけど) 思わぬクリスマスプレゼントだ

ってか 彼女12月生まれだから むしろ私が何かあげなきゃ!なんだけど 毎年当日に「おめでとうメール」を送って済ましていたので何も考えてなかったよ… うおぉ ごめん心の友よ〜(><;)""



『インファナル・アフェア』情報〜
原題『無間道』は、ただ今本国で続編の二作目に続き三作目が公開中でーす。
二作目では若き日の2人がメインの話で、初作にも登場した若手俳優が大活躍していましたが
三作目は初作に引き続きアンディ・ラウ、トニー・レオンそして新たな顔ぶれとして香港明星四天王の一人レオン・ライ、『英雄』の秦帝役で渋い存在感を魅せたチェン・ダオミンらが加わります!
何でも顔触れが豪華過ぎて相当の興行成績を納めないと赤字必至なんだとか?(笑)
日本で公開されるのが今から楽しみなのですv(主に3作目)←おい


『Santa Claus is Coming to Town』J.Fred Coots


2003年12月24日(水)  明るい歌 

『オーファンズ 〜みなし子たちの夜〜』という英国映画を観ました
オーファンズ=みなし子 なんだからサブタイトルはなくても良かったんじゃない?とか思っちゃいました
どうも蛇足な気が…

シュールで シビアで コミカルで シニカル
出た出た 英国映画の醍醐味キーワードv(と勝手に思ってる)この作品はまた見事にこれら条件を満たした映画になっておりまして
つまり

面白かったです!(大変個人的な感想でしょうけど)

基本的には良い人間だけど 体面やしきたりを重んじるクソ真面目な 長男
別れた妻との間に育ち盛りの可愛い2児 アル中の元妻に親権を託さねはならないほどの少ない収入に哀愁を漂わせる 次男
半身不随で幼い頃から車椅子の生活を余儀なくされている 長女
不安定な年頃でも家族を何よりも大切にしている心の優しい 末っ子三男

この4人の全ての支えとなっていた偉大な母が 死んでしまったところから映画は始まります

描かれているのはたった一晩の話 亡くなった母親の通夜から翌日の告別式までの4人を順繰りに映しているだけ だけっちゃだけなんですが ここにいくつものドラマが織り込まれているのです

DVDで借りたので特典映像も見ましたが トレーラーには「コメディ作品」と表記されていました でも ちょっと 普通「コメディ」と言われて想像するような雰囲気ではなくて 本国トレーラーに記されていた「Dark Comedy」というのがギリギリ当てはまる感じ?ですかね

ところどころに笑えるシーンが出てきますが 大笑いするようなものではなくて 思わずクス…としちゃうような何気ないものとか 苦笑いするしかない皮肉めいたブラックユーモアな雰囲気です 子供には笑えないと思います(苦笑)

ちょっとでも興味を持たれた方 試しにご覧になってはいかがでしょうか



個人的なヒットは 劇中の車内 ラジオだかカセットだかでコメディを聴くシーン
スピーカーから男性の声がまくしたてて 観客の笑い声が豪勢に聞こえてくる そして車を運転する男が言うのです
「コノリーはサイコーだろ!」

「!!」

申し遅れましたが舞台はおそらくアイルランドです 言葉とかすごい訛りで妹が聴き取り不可能と嘆いていましたし 墓地の十字架はケルトクルス
そしてこの状況下で語られる「コメディアン」の「コノリー」といったら

ビリー・コノリー しかいないじゃん!

という訳で 『ラストサムライ』の出演に引き続き コノリー氏突然の登場にびっくらこいた ワタクシなのでございました

『明るい歌』BAMBI


2003年12月23日(火)  プレゼント! 

2000年から毎年12月にワンマンライブを続けているN.U.は 2001年から必ず12/23に新横浜のライブハウス「BELLS」をおさえるようになった
私はその2001年12/23から毎年通っていて 今回で3度目の「クリスマス イブイブLIVE」

当初友人Oさんと一緒に行くハズが急な都合でキャンセルとなってしまい 一人での参加になった 記念すべき初「イブイブ」に同行した人なので(というかその時はチケットの手配等してくれたのは彼女の方だった)去年も今年も誘いの声をかけたのだが 2年連続でフラれている(苦笑) 忙しい人だよホント(涙)

N.U.に関しては他に知り合いはおらず(意識して接触しないんだけど)本当に“独り”になるのだが それでも行こうと思うのは毎度期待を裏切らないN.U.メンバーの魅力に因るものだ

ライブが始まっても一緒に騒ぐ相手がないので 一人顔だけでリアクションを取りつつ 最近不調のMDプレイヤーに念を込めてライブ録音に気をつかうのだった


演奏はアコギ2本と時々マラカス 気持ちの良い旋律を綺麗にハモったと思ったら軽快なMCで笑いを取る 可愛い系・しっとり系・切な系・元気系etc… 以前に比べると曲種に幅が出てきたなぁーと思う

前はね 何つーの?ハード系とでもいうのかな 大人っぽくて攻撃的な曲調の曲ってあるじゃない ああいう雰囲気の作品が無いな〜と思っていたんだけど 今年の初めくらいから歌いだした『観覧車』っていうのが その穴にスコッ!収まりまして 今でも甘系や可愛い系に比べたら弱いジャンルだけど 全然なかった頃を考えればとても良いアクセントになっている訳で

そんでもってこの曲 私はごっつ好きですねん 曲調もだけど 詞に「お!」と思うところがあって 初めて聴いた時からお気に入りトップに踊り出たって話

曲のストーリーをかいつまんで話すと
何だか彼女の様子がよそよそしい 全然笑ってくれないし時間ばっか気にしてる もしかして俺たちもう終わり? でも だけど 俺はまだ好きだし…
って内容(だと思う/汗) こう書くと女々しい印象受けるかも知れないけど 曲調はそんな弱々しい感じじゃなくて あー!もう どうすりゃいいんだよ!って勢いよく悩んでる感じ
オイラの説明 伝わって …ない?

胸に引っかかったのはココ

「退屈そうな態度 明らかにワザとだろ」
「君が選んだ別れのわけ知りたいけど それを直したって答えは変らないんだろう?」
「強がっても 顔色見て言葉選んでしまうよ」

この辺りの詞に「あー 解る 解る!」って特に思った

いかにもワザとつまんなそうにしたりとか
ダメなところを直しても無意味なんだってこととか
ムカついてるのに無意識に機嫌取ろうとしちゃう様子とか

妙にリアルで共感持てたんだよね これは実体験からきてる詞なんだろうか?と思ったりしてさ

別のハード系に『棘』っていうのがあるんだけど こっちはどうもドラマっぽさを感じるので 場面想像して書いてる?と思っていたりいなかったり

いつか機会があったら本人に聞いてみたいもんだねぇ(おそらく無理)



今夜のライブも楽しめた 1000枚限定発売のマキシシングル『プレゼント!』を買って ドリンクを飲み干して アンケートは書いてると帰りが遅くなるので 持ち帰ることにする 後でFAXで送ればいい
彼らはまだ年末ギリギリまでスケジュールがあるようだけど 私は多分今日が本年最後のN.U.だろうから

Merry Christmas & Happy New Year! to N.U.☆

『プレゼント!』N.U.


2003年12月22日(月)  偸 偸 愛 イ尓 

会社の忘年会で新宿京王プラザホテルの創作中華の店「南園」へ行く
中華でも回転テーブルや大皿はなく 仏伊料理のように一皿ずつ運ばれるコースになっていて 雰囲気から味から非常にお上品 美味しかったんだけど 強引なまでの豪華絢爛さを誇るような中華のイメージとはほど遠い感じがして ちょっと残念だった

お酒は別途で頼んで初めの1杯を“取りあえず”の生ビールで乾杯(私だけカクテル“チャイナ・レディ”甘…/汗) それを飲み干したら後は燗にした紹興酒が常に運ばれてくる状態で 陶器のポットから同じ柄の小さな杯に注ぎレモンを絞って「カンペイ!(乾杯)」

一次会は21時過ぎくらいに終わったのに 酔い醒ましに「ライフル射的」に行こうと言われ歌舞伎町に入ったものの 何年も前の記憶で案内されたためか発案者の記憶していた場所に店はなく(どうやら閉店した模様) 予定変更で何故かキャバクラに入る羽目になった
この社員さん 女性をキャバクラに連れて行くのが好きらしく 入った店で指名した女の子に「また違う女の人とご一緒ですねー」と言われていた 同伴したのは私の他にもう一人の女子社員さん

3人で入ったら店の女の子が3人テーブルに着いてくれたので しばらく1対1でトークタイム(苦笑) 私ともう一人は初キャバクラなのでどうしたら良いのか解らず ぎこちなーく会話を続けてみたが 相手の女の子は特に困る風もなしに軽く世間話をしてくれたので何とかなった どの子も20代前半の若さだったけど流石だー

1時間で帰る予定を30分オーバーして退席 帰りは社員さんご指名のみりちゃん(24)が エレベーターの下までお見送りしてくれた 時の頃は23:40これにてやっと解散


女の子達との会話で聞いた話

1)この手の夜の店には女性だけでは入店できない(男性同伴が必須条件)逆にホストクラブへ行きたい男性は女性同伴が必須だとか
  ちなみにオカマバーは男性だけでも女性だけでもOKだそうだが 男性に接待するのが第一の人だった場合女性客には素気ないことも多いらしい(笑)

2)男性に同伴で来店した女性の分のサービス料やチャージは無料である(飲み食い分の実費のみ請求)

初めて知る夜の街のルールに興味津々の帰り道だった


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そして今日はトニー・レオン主演の『裏街の聖者』DVD発売日♪
95年の作品なのに何故だかメディア化されてなくて
映画館のリバイバル上映で観るしか手立てがなかった幻の逸品なのだ!
オイラ時期を空けて2度ほど見ましたが
結構面白い話だったし面子もなかなか豪華なのに
何でメディア化してないの?!って思ってて
それが今になってやっと出た訳っスよ
『英雄(HERO)』と『無間道(インファナル・アフェア)』のお陰なのかな

レンタルに出回ったら観てみてちょー☆

素敵な共演者たち
『つきせぬ想い』のラウ・チンワン(劉青雲)
『君のいた永遠』で金城武と共演したジジ・リョン(梁詠[王其])
『ジャンダラ』主演のクリスティ・チョン(鍾麗[糸是])
明星歌手アンディ・ホイ(許志安)
香港電影の大御所リチャード・ン(呉耀漢)


これだけの面子が揃ってて何故今まで放置されていたのか…

『偸 偸 愛 イ尓』梁朝偉


2003年12月21日(日)  モノトーン・デイズ 

借りてきた『es』を観た

実際にあった話を元に作られた映画で ちょっと精神倒錯気味な内容だと認識していたから 劇場の大画面では観たくなかったのだけれど どうにも興味の魅かれるモチーフだったので 結構期待しながら観てみたら…

何とも珍しいことに 最後まで期待を外されずに見終われてビックリ

戦慄を走らせながら「『蝿の王』だ!『蝿の王』だ!!」と午前中から騒ぐ妹と私(苦笑)
それにしても極限状態の人間ってああなのか? ああなっちゃうのか?!

そしてこの映画の全てになっている「実験」が何のためのものなのか
この実験から何のデータを取ってどう活かそうと思っていたのかが微妙
あれだけのリスクに釣り合うメリットって何かある?

何でタイトルが『es(エス)』なのか

解らないまま終わっちまったけど 見応えはあったよ うん

『モノトーン・デイズ』Bluem of Youth


2003年12月20日(土)  半人前が行く! 

午前中注文していたマイ●ロダイエットが届いた
入金してから2日程度で手元に届くのか… ふむふむ

昨日持ち帰っていた納品用の荷物をお客さんのところまで届けに行く
割と近所なんで車でツツっと行って来た 中身は年末セールのDM(笑)

洋服が買いたいと言い出した妹に付き合って新宿まで出かけることになった 私はビデオテープの買い置きがなくなっていたから ついでに補充の買い出しを(笑)

今年に入ってからずっと携帯電話の機種変更を考えていた妹が 今度新しく出た機種に興味津々で 地元よりは都心の方が入荷が多いだろうってことで もし在庫のあるショップがあったら変更して来たいと言い出した 最新機種なので機種変にかかる費用は\29,800 やや高めなのでお誕生日のお祝いをこの金額の補助にあてることになった
そんなんで良いのか?妹よ(^^;)

新宿プリンスホテルのケーキバイキング(ちょっとした惣菜もアリ)でプチな“お祝い”まったりティータイム その後携帯ショップへ寄ったら狙っていた機種があったようで 計画していた通り即時機種変更 そのあと本屋とTSUTAYAで雑誌のチェックをしたら結構いい時間になってしまい ケーキと携帯で満足していたのか妹は 本来の目的であった“洋服を買う“を「もういいや面倒くさい」と放棄して 家路に就くこととなった

帰りの電車の中と自宅に戻ってからは ニュー携帯に掛かりっ切りだった妹 留学から戻って初めての機種変更なので興奮しているみたいだ

待たずに買えて良かったねぇ

『半人前が行く!』N.U.


2003年12月19日(金)  Born on the Earth 

本日我が妹の誕生日 おめでとー おめでとー
でもお互いにザンギョー…

取り敢えずお祝いは後日に(苦笑)

今日明日明後日でTSUTAYAがレンタル半額デーだそうで
帰りに合流して4本借りて帰って来る

そろそろ『8mm』と『ミミック』に手を出そうかなと思ってみたけれど
しばらく考えた結果もうちょっと取っておくことにした これ見ちゃうとノーマンの出演作 本当に見るものがなくなっちゃうんで(^^;)ゞ
今英国で公開中の新作『OCTANE』の日本公開に期待しているところなんだが… ジョナサン・リース・マイヤーズ(←主演)の人気に賭けるしかないっぽいところが切ない(苦笑)

という訳で今回のノーマンは『タブー』と『リーチ・ザ・ロック〜』
どちらも彼の出演時間はほんの数分だけど仕方ない
『リーチ〜』はアレするために再レンタル(笑)

あとは以前から気になっていた『es』
劇場で予告を観たときに

劇場では観たくないけど 絶対見る

と思った作品だったので実行してみた
えへへ 楽しみv

『Born on the Earth』Bluem of Youth


2003年12月18日(木)  クライマックス ヒーローが 自爆装置のボタン押した 

POWDERのライブが今年ファイナル

前回ぎこちなさを感じた新曲が驚くほど良くなっていてビックリした アンケートでも褒め称える

出待ちをしてみたけれど 毎度の如くほとんど話し掛けず遠くから様子を伺う 出てきてもすぐにどこかへ行ってしまうボーカル・スージーは その場にいてもひっきりなしに電話がかかってきてて ファンの相手などまともにできていない
そりゃ 待ってるのはこっちの勝手だし ライブが終れば個人の時間をどう使おうとご自由にって思うけど ちょっと忙しなさ過ぎだよ

個人的には遠方組を気の毒に思った

今年の最後の3回分を全部予約してくれた人の中から抽選で1人に スージーからのプレゼントがあるって言われてて 11月の分をグルタミンで予約した私には端から関係ない話だったけど どんな風に抽選するのか興味を持って見ていたら 案の定何も考えていなかったみたいで 今日で今年最後のライブだったのに 抽選もプレゼントも後手後手になって該当者が帰ってしまうなどの有様で

結局は後でメンバーがくじ引きで当選者を決めて 「賞品は発送を持って代えさせて頂きます」って話になったようだ 企画自体は面白かったのに 手際の悪いのは治ってないんだな(苦笑)

気が付いたらみんな帰ってしまってた
最終的に残った5人の中に私はいて そうまで待って何を話すって気があった訳でもなかったけれど ちゃんと「バイバイ」を言って帰りたいという思いくらいはあったから 冷たさを痛みと感じるようになってきたつま先に 頑張れよ!って叱咤激励

機材車兼用のマイカーを駐車場から引き上げに行くクリさんとお供のさなやんを見つけた しばらくして戻って来た2人は ちょっとだけ我々の相手をしてくれた 寒い中待っていた忍耐がここで少し報われる

ライブハウスに戻った2人を見送ってから数分 帰り支度をすっかり整えたメンバー&スタッフが 楽器と機材を両手に持って現われた
見るからに「このまま帰ります」状態で

我々5人もワンテンポ遅れて彼らを追った
「バイバイ」したかったんだってば

写真を撮りたがっていた子がいたので 追いついてお願いをしてOKをもらい 即席カメラマンになるアタシ

メリー・クリスマスと 良いお年を を一人一人に挨拶して スタッフのカリーさんが運転するクリさんカーに POWDERご一行様は揃って乗り込みご帰還と相成った

来年のライブ一発目は 2月だって ひと月空いちゃうんだ その間何すんのかな
嬉しいことしてて欲しいな

バイバイまたね
来年またね

『深呼吸』POWDER


2003年12月17日(水)  休みをとろう 

ネットオークションで
勢い余って落としてしまった
映画のパンフレットが
手元に届いた
モノには満足できたけど
もっと冷静に入札額を設定するんだったと
浮き足立っていた自分に
反省…


こないだ買った『VANITY FAIR』が
\2,500で出品されていて
更には入札がされていた
まだ店頭に沢山並んでるのに
そんな値段で売れちゃうんだ
もう少し寝かしてみよう


明後日は妹の誕生日
続々と友達から
プレゼントの荷が届いてる
国内外様々な場所から
老若男女入り乱れで
カードとか
CDとか
お菓子とか
千差万別でも
気持ちがこもっていて
素敵
いい友達を持ったね


本家に行った
夕飯をご馳走になった
焼き鮭と帆立のみりん焼き
炊きたての白米
ああ
自分家で食べれてないものばっかだ
まいうー まいうー


妹と相談して
本気でダイエット始めようと
マイク●ダイエットに挑戦することにした
あの手この手で
定価より安く買う方法を見つけたので
注文
年末年始を越したら
計画実行の予定
それまでに
買い置き菓子と
冷蔵庫の生モノの
在庫処分をしなくては(汗)

『休みをとろう』Bluem of Youth


2003年12月16日(火)  影ヲ下サイ 

年内にきちんと公開したいなと思って チビチビ作り進めているサイトに また少し手を加えてみた
頭の中にある完成形にはまだ全然なってないんだけど それでも着実に近づけていると思うのは ただの自己満足かな
っつーか そもそも自分のサイトを作ってるって段階で 自己満度高いって解ってるよ うん 自覚はあるんだ

コンテンツは大体形になってきた 最終的には映画の感想を随時入れていくだけになればイイな って気でいるんだけどさ まだその段階まで行けてない訳で

ネックは「歴史」コーナーなんだな
好きな歴史上の人物に関する簡単な紹介が入れたい!とか 独断と偏見の歴史観もぶちまけたい!とか 色々思っていたら構想広がっちゃって

収拾がつかなくなってきたってわけ

年内は無理かなー? 作り途中でも見切り発車しちゃおうか
今現在web上には上がってるし
この日記見てるなら下のHomeから飛べちゃうし

そういやこの日記 自分で見てない日にも毎日カウントが回ってて 誰かが見ててくれてるんだってことが解る
このMEMORIZEでは管理者ログインすると過去10日分のアクセス数が日にち毎に見られて面白いんだ

ほぼ毎日 日付が変わって朝になるまでの間に3〜6回誰かに見られてる 心当たりがいるにはいるけど 全部がその人じゃないと思うから 誰だろう?っていつもドキドキしてる
自分の凡々とした文章をどんな風に見てくれてるんだろうって 怖さ半分の興味が湧く

メールでも掲示板でもいいから 時々は感想聞かせてよ 怖いけど知りたいんだ

サイトの方も誰かの反応が知りたい 身内とか知り合いじゃない人の意見が聞いてみたい なんて思う
やっぱり懸念している通り ただの自己満なのかなぁ

まぁ例え自己満と評価されても やめる気はないけどね



結局 居場所を作りたいだけなんだ
ただ それだけのことだよ

『影ヲ下サイ』スプリングベル/鈴木ユウキ


2003年12月15日(月)  右眼に悪魔 左眼に天使 

下北沢でグルタミン 渋谷で春山&櫻井(from.Bahaha Orchestra)のライブがかぶっていたので 前回グルタミンを優先したから今回は春桜を…と思っていたのだけれど 図らずも出演時刻がイイ具合にズレてくれたので 下北→渋谷のハシゴを決行することにした

19:20が出番予定だったグルタミンは下北沢CLUB251でのライブ その時間の10分前に会場入りしたら 別のバンドの音が聞こえていたけどスタッフもメンバーも中だというので 割合タイミング良く到着したようだ 予約をしていると言って前売り価格でチケットを買い(ホントはしてなかったけど強行強行/苦笑)場内へ

前のバンドは3曲ほど聞いたらお終いだった 終演後ゆっくり出来ないと分かっていたからセッティングの間にドリンクを交換してしまう
…どうでも良いが251のグレープフルーツジュースはイマイチだ(黙)

前回は体調が不調だったというボーカル豪さん 今日の具合はどうなんだろう?と ちょっと気になる感じのライブだった
可もなく不可もなくというか… 何かスゴク良い時の「うわー!」っていう感じがしなかった

どうせ今日は出てくるまで待っていられないし アンケートや挨拶はナシでも許されるかな と思いつつ退場
同じハシゴの道連れのMさんと一緒に渋谷を目指した

15分で渋谷に到着!下北〜渋谷はあっという間で楽チンだわ♪

こちらの会場は南口から線路沿いに延びてる道の途中にあるDeSeOってところ
初めて来たのはスプリングベルで 確か2002年の1月だった その次に訪ねたのは1年くらい経った後で 内装や入り口の様子が変わっていて つい前を素通りしてしまったというイワクつき(苦笑) 以前は場内にあったドリンクバーがロビーに出されて「待ち」のすペースが広く使いやすくなった 地下にはまた別に『乙(きのと)』というライブハウスがあり こちらはアングラな感じのする空間になっている

春山さんと櫻井さんは今日 ここで行われる『Plum & Beans』(アーティスト事務所になるのかなぁ?)プレゼンツのイベントライブに特別ユニットとして参加することになっていた ゲストにBahahaのDr.オカッチさんが来るという話も事前に聞いていたので 元々はBahahaでオファーが来てたのか?と勘ぐってみたりみなかったり
別にそんなことどうだって良いんだけどさ

こっちは事前に前売りを買っていたので窓口でドリンク代だけを払うと フライヤーの束と一緒にスナック菓子の「わさビーフ」を手渡された
「…??」

どうやらイベントの企画側に関係のある商品だったらしい(笑) ワサビが苦手な私は 妹へのお土産にでもしようと そのままカバンへin

ロビーでは本日の出演者のプロモーション映像が流されていて 春山&櫻井もその顔ぶれに加わっていた わざわざ撮って(どことなくぞんざいだが)編集したと解るその面白映像は 出順を待つ我々の丁度良い相手になってくれた しばらくしてOさんが到着

出番の予定は21時とのことだったが 15分… 20分… と時間がどんどん押している いつになったら始まるのかと ちょっと不安を覚えたところで前のバンドさんが演奏を終らせる気配を漂わせた
ああ そろそろかな

さてさて 急造ユニットの春山&櫻井は一体どんなステージを披露してくれるのやら


照明が落とされて幕代わりのスクリーンが巻き上がる ステージ上手にキーボード下手にはデスク? やや中央よりにギターがセットされ その奥に簡易ドラムが用意されている

奥から姿を現したのは春山さん一人 レザー地のテンガロンをかぶりカーキ色のロングコート 首には臙脂と紺のツートンマフラーを巻いて コートの裾から見える足元は

「…ジャージ?」

外脇に白いラインが目にも鮮やかな 体操着風のジャージ 白いスニーカーには黒のラインが5本…

コートとマフラーは可愛いんだけどさ そのジャージってありなの? え?あり??

そんな格好でも流れる音はとても渋くて “アンバランス”がコンセプトなのか?!と先行きをドキドキしながら見守るのであった

しばらく一人で喋ってから櫻井さんを呼ぶ 何でも自分より彼の方が立場が「上」ということで ユニット名の“春山&櫻井”は自分が先にきているのがおこがましいから 櫻井を先にして“桜春(オウシュン)”というのはどうだろう と変テコな提案もしつつ
演奏

憎たらしいことにギターも歌も 当然ピアノも激ウマ あんなバカ話をしてても締めるところは締め 持ってくところは持っていく
う〜ん やっぱりスゲーや

更に後半では ゲストと言って良いような悪いようなドラム・オカッチこと岡田氏を召喚する ベースウメちゃんさんの代わりに犬のぬいぐるみを連れての登場だ(笑)
彼を加えたところで“一人足りないけどBahaha”として2曲演奏し フィナーレとなった

せっかくトリだったので しばらくアンコール粘ってみたけど 元々押せ押せで始まっているのでライブハウス側のリミットに引っかかり 敢え無く不発に終ってしまう ああ無念

滅茶苦茶にも思えるステージだったけど演奏はキッチリしっかりこなしていてカッコ良かったし 楽しかったし 楽しそうだったし 今日のハシゴはこっちに軍配が上がったな と思った

終演後 春桜岡ともに少し話す時間をつくってくれて お客さんとの交流を深めていた様子 私もちょっとは喋ったけど どうもないことしか話せなかったので特筆には及ぶまい


ごはんを食べる間もなく動いていたので お腹を空かせて家路に就いた

『SMOKY SMOKY』スプリングベル/春山レイ


2003年12月14日(日)  テロリスト・ゲーム 

今日は赤穂浪士が吉良邸に討ち入りをした日
今朝のニュースでフセイン大統領らしき人物の身柄を拘束したと言っていた 何でも民家の床に穴を掘って中に潜み上からフタをしていたとか?
まるで吉良上野介のようね

本日民放で『エアフォース・ワン』放映
この時期にこれって 何か意味があるのかなぁ? 深読みし過ぎスか?

テロリストに敢然と一人立ち向かう米国大統領(ありえねぇ!)
星条旗の色を切らずに大成功(ベタだなー)
多勢に無勢でも当然のように勝利する(映画だから仕方ない)

…実際の“その人”は残念ながらインディ・ジョーンズでもハン・ソロでもない訳ですよ
できるんならハリソンさんみたいに戦ってみて欲しいもんだ(笑)

そんでもってゲイリーの吹替は兄声(山路和弘氏)
以前の放送で安原義人氏と聞き間違えて悔しかったのを思い出した
声には敏感な方なのになぁ ち!

妹は副音声で愛しのゲイリー声を堪能し ロシア訛りを大絶賛(笑)
昔何かの映画番組で 英国の北訛り南訛り ロシア訛り 米国南部訛り 等々を次々に披露してくれたインタビューを見たことがあったけど 英語の解らない私にはチンプンカンプンで勿体ないなと思った
妹もその頃は訛りまで判別できていなかったから 再度あの放送がされないものかと 未だに時々ボヤいてる

私はノーマンの言葉を生で理解できるようになりたい
(なんか他より聞き取りづらいと思うのは気のせいなの?ダーリン!/涙)

『テロリスト・ゲーム』1993年/アメリカ


2003年12月13日(土)  ヨーホーヨーホー 

D'URBANのクリスマスセールに行った

今回のセールが都内の本社ということで(前回は習志野倉庫だった/汗) どうにかこうにか入場チケットを手に入れて 友人と二人ひやかし半分覗いてみることにしたのだ

D'URBANそのものは紳士ブランドだが ダーバン社が取り扱うレーベルの中にはレディスブランドもあるので もし手頃な品があれば買って来ないでもないと 一応現金とカードはそこそこ用意(笑)

セールは五反田の本社ビル1〜3Fを使って展開されていた 通常この手の即売会といったら 人でごった返して商品の取り合いをするものだと思っていたが 紳士ブランドのセールなだけあって婦人服のコーナーは思いのほか空いている 売り場担当員の接客が少々ウザかったが 商品そのものを見るには快適な空き具合だった

大抵が30〜50%引きで モノさえ気に入れば即買い必死のお買い得感だったが いかんせん好みに合うものがなく たまに眼鏡に適うものを見つけてもサイズがなかったり 法外な額(半値になってても元値が高過ぎって話)であったりと なかなか折り合いがつかない ひとしきり見て回った結果 カシミヤのショートマフラー(D'URBAN)とレディスレーベルのハーフトレンチだけ買って帰ることにした ちなみに友人は衣類は買わず生チョコを購入(これが激ウマ!しかも絶対お得って値段で) 最近体形の気になる私は涙を飲んで自粛…(←チョコ好き)

『ロード・オブ・ザ・リング』のファンでもある友人(何でも今度のプレミアではヴィゴとイライジャが日本に来るってんで徹夜並びを覚悟しているほどの熱の入れよう/苦笑)が 雑誌「VANITY FAIR」と「Empire」の洋版を探しているというので本屋に寄りながら移動 結局渋谷に出てタワレコとHMVを回ることになった

なんで「VANITY FAIR」「Empire」の洋版が欲しいのかというと 「VANITY FAIR」ではヴィゴ・モーテンセンの特集が 「Empire」では『ロード〜』の特集がされていてお宝写真が掲載されているのだという 私はさほどかの作品に入れ込んでいる訳ではないが そんなに豪華な特集なんだったら見てみたいなと 友人と一緒にコーナーを探し回る

結果「VANITY FAIR」はGET!しかし「Empire」は完売 という首尾に終わった(残念)

ちなみに「VANITY FAIR」の方はタワレコにもHMVにもまだ沢山並んでいたので 興味のある方はご覧あれ

そしてその最中に私を悩ませたブツが1つ
どこへ行っても『パイレーツ・オブ・カリビアン』のDVDを店頭でセール展開しているのには ほとほと参った 付き合いもあったとはいえ劇場に3度も観に行ってしまった作品なので 気になって気になって仕方がない でもこれ以上ハマりものを増やしてはなるまいと 今回のDVD購入は「しない!」と誓ったのに 店頭で特典映像の画面を見るたびに決意がグラグラ… 同行の友人は既に入手済みで「特典超良かったよ〜船長サイコーよ〜」と誘惑めいた言葉をかけてくるし 歯を食いしばって金貨の誘いを振りきって来たのだった

ぐ ぐぞぅ… 雀めー 俺の心を玩びやがって(涙)・。

『Yo Ho!(A Pirate's Life for Me)』Disney Chorus


2003年12月12日(金)  恋の奴隷 

先日友人に借りたノーマン出演のミュージッククリップを やっと見る時間がつくれました
(今は映画好きですが元々は洋楽好きのこの友人 とにかく色んなことに詳しくて毎度驚かされます/笑)

まずはRADIOHEADの『The Fake Plastic Trees』
チロっとしか出てこないと以前から聞いていたので それなりに覚悟して見てみましたが 思ったより沢山映ってて逆に驚きました 秒数換算したらビョークのプロモとあんまり変わらないんじゃないでしょうか? ただ 顔がハッキリと映ることがないのでノーマンファンじゃなければ見つけづらいかも知れませんが うちの妹はちゃんと判別してました(笑)

ノーマンはプロモの舞台になっているストアの買い物客の一人で ロングコートを羽織って登場します 初めは画面の端を通り抜けるだけですが ショッピングカートに飛び乗ったり リボンのようなもの(ペーパーかな?)を正面に向けてぐるぐる振り回してみたり(このときが一番顔が解るか?) 段ボールを画面に向けて蹴り飛ばしたりと 他の出演者よりも動きが派手目で目立っています

最後に退場する人混みの列でも解りやすいところにいるし レジを抜ける最後の後ろ姿もファンなら確認できるハズです レジ台をこっそりなでて歩くところなんか 芸の細かさを感じました(笑)


続いてR.E.Mの『Strange Currencies』
こちらは全編モノクロのクリップになっていました うらぶれた街の一角を切り取ったような画面展開で そこに住まう人々の様子が短いカット割りで入ってきます ノーマンはまたもやロングコートを羽織ってました ただし今度は上半身裸の上に直接コートを着用(^^;)

初登場は建物の屋上につながる?梯の上に腰掛けて足をブラブラさせてます 顔はほとんど判別できないくらい短いカットですが ファンなら解ります!きっと見つかります!! そしてその一瞬の姿がSo cuteです!!! 静止画にしてとっておきたいッ o(>w<)o""

その後はコートをなびかせて疾走している様子を 横からのアングルでスローモーション撮り 2・3度出てくるカットですが全くの横顔なのでファンじゃない人には判別が難しいみたいでした(妹談)
この時 はだけた胸元が見え隠れしているのですが 左胸のタトゥーがまだないように見えます 見えなかっただけなのか タトゥーを入れる前なのか

ファンとしては気になるところです  …クリップは1995年制作?

『恋の奴隷』奥村チヨ


2003年12月11日(木)  ボクはキミのスペシャリスト 

1ヶ月ぶりのPOWDERライブ こっちは忘れずに頭の中にあった予定(苦笑)

今回は出番が20:20と遅めだったので 少し早めに現地入りして 愛知から来ていた(毎回彼らのライブのために上京してくる)友人と もう一人別の友人と3人で ライブハウス付近のカレー屋で腹ごしらえをする 個人経営の店で少々値がはっていたが なかなか美味だった うまv

ライブは10分押しでスタート
我らがスージー 初っ端1曲目からギタートラブルで ギターを下ろしたまま手ブラ状態でしばらく熱唱 スタッフが代えのギターを持ってきたのでそれを抱え直して演奏を続けたものの 動揺していたのか今度は歌詞が無茶苦茶になって 終いには歌えなくなって…

…うわあ ボロボロだ(汗)

歌詞が飛んじゃったんでどこから歌が再開されるのかと ベースさなやん ドラムクリさんが 必死にスージーを伺いながら演奏を続けている様が痛々しくて どうするのかとヒヤヒヤしながら見守っていたら

「…ごめん もっかい演らせて(苦笑)」

バックの2人に手で合図して演奏を止めた後 我々観客に向かってそう言った

…そうだね それが良い
あのまま誤魔化して終らせてたら 正座させて小一時間は説教だったな!

端からトチってる段階で褒められたものじゃないんだけれど 恥を凌いでやり直しを申し出たのは評価しよう 説教は取りやめ(お前は何様だ)

歌い直した後は 演奏も歌詞もちゃんとしていて 普段より詞が聞き取れたのも良いと思える点だった まぁPOWDERで演奏するのは初めての曲だったから 多少のぎこち無さには目をつぶってあげるべきなのかな…
っつーか 前バンド曲のリメイクは 聴いてて複雑な気分になるので 個人的に嬉しいとは言い難いんだけど(苦笑)
「けど」ってなんだ「けど」って by長井秀和

その次に歌った『深呼吸』が今日の一番だったと私は思った
前回の『エリア』に続く 入魂加減で◎!(当社比)

そして本当の新曲『砂の町』
タイトルを聴いて「…鳥取?」と思ったのは ここだけの話といういうことで(^^;)ゞ

虚像と実像が平行に存在している世界感
広く世を見ているようで“君と僕”しか登場しない世界観

ことばの重ねが肌に馴染むような スージー作品で
ホントこういうの上手いよなぁ…と つくづく思う

音程がちょっとまだこなれていない感じだったけど それは回数が重なればしっくりくるものだろうから 今後この曲がどう育っていくかに期待したいね

そして最後の曲は毎度のことながら声が掠れてて(苦笑)
もう これが味だと思うより他ないのかしら ここでバチっと声が出たら まさにビリ☆ビリ☆なのにな〜 (^^;)

良い顔して歌ってたから まーいっか

『ボクはキミのスペシャリスト』BAMBI


2003年12月10日(水)  blue blue 

渋谷公会堂でコブクロ.のライブ… コンサート?があったので行って来た

実は前日まで今日がコブクロ.だとすっかり忘れていて 携帯のスケジュール帳を確認してちょっと焦った コブクロ.はチケット忘れて家まで取りに戻るという失態を2度もしているので これ以上そんな情けない記録を延ばす訳にはいかないと 慌てて財布へチケットを移し変える

それが昨日の話

今週に入って急に立て込んできた仕事を融通して 開演時間までには到着できるように職場を出た 渋公は駅から遠くてちょっとイヤ(苦笑) 人ごみを避けるように裏道裏道を伝って会場入りを果たす

席は2階の左前ブース コブクロ.曰く「モミアゲ」に当たる位置である
勾配が急なので視界はすこぶる良好で 1階の後方になるよりずっと恵まれた条件だった 開演直前に友人が息を切らして到着し 興奮気味に隣の席へ腰をおろす これで私的準備は全て整った

彼らのライブはいつもスタートがあまり押さない 割合時間どおりに始まって2時間半〜3時間の長丁場になるのが通例だった それは沢山「歌う」というよりも 沢山「喋る」という方が適切な感じで 大阪で結成されたデュオらしく実に饒舌であり また毎回MCの内容がかぶらないとの評判も高い まさにネタの宝庫という感だ(笑)
※注:彼らはれっきとした歌手です

今回の選曲は先月発売されたアルバムからと 毎度お馴染みの王道曲まで手広い感じのセレクションになっていた インディーズのCDから久々の曲を歌ったり 某国間の殺伐とした現状からインスピレーションを受けて作ったという新曲まで 実に色とりどり その間に小気味の良いMCをが挟まれるので間延びしない むしろMCが長すぎてそっちの間が延びてしまうのを懸念したくらいだ
※注:くれぐれも彼らはれっきとした歌手です

ライブの予定を忘れていたくらいなのに 行けばやっぱり楽しいもんだぁね(笑)

終演後 友人にチケットの立替代を支払って 買う気のなかったグッズをつい買ってしまって お腹が減ったのでごはんを食べて帰ったら 一気に財布の中が寂しくなる…



……し しまった(汗)

『blue blue』コブクロ.


2003年12月09日(火)  それが僕の正体なら 

先日観た『モーリス』に出ていたルパート・グレイヴスがちょっと気になったので 彼の他作品を調べて目をつけた『ディファレント・フォー・ガールズ』を借りてきた

ルパートの共演に『ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』のスティーブン・マッキントッシュ(他『メンフィス・ベル』等にも出演)
私の知る英国俳優の数少ない内の一人であったし 何よりもこの作品における彼の役どころが面白そうだったのだ

性転換を果たしたキャリアウーマン

それが彼の役

はっきり申し上げてマッキントッシュ氏 華奢ではあるが 骨ばっていてまかり間違っても女性的にはとても見えない その彼が女性を演じるというのだから 興味が沸かない方がどうかしている

舞台は英国ロンドン 広告代理店で有能なコピーライターとして働く女性キム 経済的に自立したキャリアウーマンの彼女だが 実は性転換した元男性である
一方 バイク便で日銭を稼いでは 稼いだ端から借金の返済に充てねばならないその日暮らしの青年プレンティス 結婚を考えるくらいの彼女がいながら どうもまだまだ子供っぽい

そんな2人がある日街中でばったり遭遇するのだが 彼らはなんと高校時代の同級生だった

キムは当時「カマっぽい」とからかわれていた少年カール 典型的ないじめられっ子で プレンティスはケンカとロックが大好きな不良少年だった しょっちゅういじめられているカールを助けてやるのも カールを助けるのが目的というより いじめっ子が気に食わないといった感だ
冒頭に入っている学生時代のシーンからは そんなプレンティスに密かな想いを抱くカール少年の様子がうかがい知れる

卒業から17年 お互い連絡を取り合うこともなく それぞれの違った人生を歩いてきたハズが偶然にも再会を果たした プレンティスは懐かしさと好奇心から何度もキムを誘い彼女の話を聞くのだが 次第に彼女のことをちゃんと理解しようとし始める まるで学生時代に戻ったかのように友好を深める彼らだったが
キムにとっては淡い想いを抱いた相手 プレンティスにとっては昔よく連れて遊んだ風変わりな友人 両者の意識の違いは明白だった

自分よりもキムとの約束を優先するようになった恋人を訝しがる彼女に「男友達だよ」と言うプレンティスだが 「私より男友達が大事なの?女だったらまだ解るのに!」となじられて複雑な顔をする

そんな中 キムの自宅に招かれロマンティックなディナーを共にしているうちに 彼女に性的欲求を感じた自分に混乱し ヤケになって表で騒いでいるところを通報され公然猥褻罪で逮捕されてしまうプレンティス 護送中に警官に暴行を振るったと身の覚えのない罪に問われてしまう彼を救えるのはキムの証言だけなのだが 性転換者であることが公になることを怖れた彼女は身を隠してしまうのだった

裁判の日を目前にして行方をくらませたキムを 躍起になって探し回るプレンティスだったが そのうち全てが今までいい加減に過ごしてきた自分の自業自得と悟るようになる 居所を探し当てたキムにもそのことを伝え穏やかに去って行くプレンティス その背中を見送るキム…

物語の大筋はこんな感じ

ここまできたらもうキムは証言台に立つんだろうなと安直に想像したが その後の予想を越えた大団円には少々驚いた この手のイギリス映画で初めて見たハッピー・エンドかも知れない!(笑)

劇中でそうと断言してはいなかったが 「自分はゲイだと思っていたわ」とか「私もストレートよ」というような発言から察するに おそらくキムは“性同一性障害”だったんだなと
性転換者はイギリス行政上では パスポートや運転免許証などの身分証明書には転換後の性別が記されるそうだ ただ 出生証明書の性別は変更できないので(ドイツなどは変更できる)法的に"異性(つまり転換前の同性)"と結婚することはできないとのこと シビアな話ではある

キャリアウーマンのキムを演じたマッキントッシュ氏は やっぱりゴツい人だったのだが このくらいの女性なら欧米には普通にいそうだし 声や喋り方なんかまるっきり女性と変わらなくてビックリ うーん 彼がああなるとは想像してなかったゾ…

そしてルパートの方は『モーリス』から10年 ちょっと太って冴えない感じになっていた 顔そのものは幼い感じなんだから ベストウエイトを維持すれば良いセンのハズなんだけどなぁ… 勿体ない

『正体』千綿ヒデノリ


2003年12月08日(月)  アリラン 

冷蔵庫に白菜があったな…

突然そんなことを思い出した帰り道
今日はちょっと冷えるから鍋にでもしようかと 買い物に立ち寄った店でキノコがセールだった

舞茸もあったな…
セールのぶなしめじをカゴに入れつつ またそんなことを思い出す

最近グルメが過ぎて 姉妹そろって体型を気にするようになっていたので ローカロリーな食事にしよう と決めたことろで

あ キムチ早く食べなきゃ…
と思い出した

以上の流れにより今夜の食事はキムチチゲに決定☆
キムチ鍋の素と鶏を買って帰宅する

本当だったらニラとか長葱とかトックとか入るんだけどね 白菜がそろそろヤバかったから全部使わなくちゃと思ったんで自粛 肉も本当は牛や豚使うらしいけど ヘルシーだし値引きされてたしで鶏を選んだ(その前に体型気にしてんだったら肉を買うな)

帰りの遅い妹を待つ間 ぐつぐつ ぐつぐつ
キムチは ちょっと遠くの店までわざわざ行って買って来た美味しいキムチだったので 鍋には入れずに食べる時トッピングする感じで
いや〜 温まるねぇv

冬は鍋だな

『アリラン』韓国民謡


2003年12月07日(日)  愛燦々 

本年最後のハリマオライブ in 高円寺Showboat

一番手で17:30スタートという ライブにしては異例の時間帯に集合した訳だが その後の打ち上げに時間を取る為 意図的に一番手を志願したとかしないとか(笑)

終演後 予定通り打ち上げ開始
総勢16人で居酒屋になだれ込み 好き勝手に注文をして飲食い喋りを続けていたら あっという間に23時 終電にはまだ余裕があったけれど 明日に備えて早めの退散を申し出た 連れの一人がいい加減酔っ払って帰りが心配になったのも理由の一つだったのだが(苦笑)

今日は席に恵まれてボーカルの夢立さん ベースの山田さんと かなり沢山話ができた 席が動いた後でギターの和泉さんとも話ができたし すぐ近くにグルタミンの豪さんもいて 何やら皆の音楽に対する熱き語らいを真っ只中で拝聴できてしまった
ありがたや ありがたや

あんな風に熱く語れる何かを自分は持っていたかな? と思ってみたけれど 自虐的な結果になったのは説明不要かと思われる

ああ このままじゃいけないなぁ… イカン イカン


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映画好きの友達から
「大変だ!ノーマン達やっぱり別れてたよ。狙うなら今だ!(何をだ)」という内容のメールが来た
別にヘレンが好きな訳じゃなかったけれど 正式な婚姻関係でなくてもうまくやっている2人の仲に憧れている部分があったので 彼らの「破局」には正直ヘコむ気持ちが先立った それでも愛息のために毎日連絡を取り合っているらしいので 友人関係は崩れてないのかな?と思い直し せめてもの救いと考えることにした ミンガス君には幸せになって欲しいよ…

今発売中の『Movie Star』の P69に詳細(というほど詳しくもなかったが)が載っているので 気になる方はご覧あれ
ハリソンさんとジョシュが表紙です

しかし 雛形あきこも離婚しちゃったしさ ありがち過ぎて面白くないぞ
世のゴシップを嘲笑うくらい バカップルをまっとうする人達はいないのか
小柳ルミ子とか 和久井映見とか 別れると言われてるのを圧して結婚したくせに 結局言われた通りになったなんて連中 本当クソつまらん

『愛燦々』美空ひばり


2003年12月06日(土)  タマシイ限界音 

ええ 観て来ましたとも『ラストサムライ』

封切り日に観るなんて予定はなかったんですがね チケットは随分前から手配してありましたし 渡辺謙の時代劇を愛して止まない私には 誘惑のキツ過ぎる前評判だったもので
ええ 負けましたとも 誘惑に!

主演のトム・クルーズも確かに良かったんですけれど やっぱり役者に寄った見方をしたら断然 謙さんの独壇場だった訳で 何だかもうオスカーでも何でも持ってってくれ!って感じの熱演に感服しました あれで英語がカラッきしできなかったなんて信じられない“表情”でした
この出演をきっかけに随分と英語が上達したようで インタビュー等英語での問いかけにキチンと自分の言葉を英語で返す謙さん それこそ勤勉努力のもののふの姿!(>w<)

制作面で言うならスケール感
軒並みや遥々たる遠望の再現は 実際に建てて作った部分CGで補った部分 どこをとってもハリウッドならではの出来栄えで 同じものを日本で作れと言っても絶対に無理
そもそもあれほど広く尚且つ自然を残した土地がないって話
それにしてもニュージーランドは 中つ国があったり維新直後の日本があったり どんな状態なんだろうか…

筋書も外国人が書いたものとは思えないくらい 日本の曖昧さや複雑な人間関係が描かれていて ここまでのモノを作られちゃ日本の時代映画の立つ瀬がねーな って印象が色濃く残った
だって最近の時代映画 ちょっとヒドい 最近っていうか昔から設定無理くりしてる作品が多いんだけど(苦笑)
「やられたな」って感じ

渡辺謙演じる勝元が枢密院の参議なのに反逆者視されてるって設定はスゴイと思う モデルが西郷隆盛と聞いて半端に納得したけど 真田広之の役が桐野利秋(中村半次郎)ってのはイメージできんかった また彼らと敵対する大村は初め大村益次郎の“大村”なのかと思ったら見た目は伊藤(博文)っぽくて一体何者なのかと思いきや モデルは大久保利通・木戸孝允・品川弥次郎らの取り合わせだったと解って なるほどそんな風にも見えたなと感心した 英語が堪能で(木戸?)ちょろっと黒さのある政治家で(大久保?)鉄道を経営している商人で(品川?)
特に木戸・大久保は西郷と政治的に対立する位置にいたからね
…本当に外国人が設定したのか?これ(汗)
それでもやっぱり明治のあの時代にあの武士はどう考えても不自然だ もうちょっと初期明治ならまだ解ったんだけどな 西郷だって西洋式の戦い方してるしさ 旗竿背負って鎧兜は流石に無理がある


個人的に驚いたのはビリー・コノリーの出演 彼が出てるって全然知らなかったから 出てきた時は「似た人だな〜」なんてボンヤリ思っちゃって エンドロールで名前を確認して声にならない悲鳴をあげたワタクシ

ああ こんなところでマクマナス父に会うとは… びっくりした
※コノリー氏は『処刑人』で主人公兄弟の父親役をしています



今日封切りの『ファインディング・ニモ』ではウィレム・デフォー氏が熱帯魚の声をあててるし(2ヶ月前にそうと知りチケットを手配した馬鹿がここに居る…) 裏楽しみの多い作品が揃ったなぁー(笑)

あとチケット確保してるのが『イン・アメリカ』
チケットないけど『グッバイ・レーニン』も気になるな あと『ミトン』は絶対観てやる

劇場予告で見たブラピの『トロイ』 オーランド・ブルームがダメ王子役で出るって聞いてたけど 彼はつくづくコスものが似合う 引き換えブラピの方は顔が現代的なんで歴史モノにはあんまり似合わないことが解ったぞ 彼自身はカッコイイと思うけど 衣装が似合わないんだってば(苦笑)

『タマシイ限界音』グルタミン


2003年12月05日(金)  黒い瞳の 

ロシア映画『動くな、死ね、甦れ!』を観た
1989年の制作だが全編モノクロで撮られた作品だ
原題は『ЗМРИ, ОУМИ, ВОСКРЕСНИ!』と書かれていたので おそらくは直訳の邦題がついているのだろうと思うが 何とも強烈な印象を受ける


物語の舞台は第2次世界大戦直後の極東ロシア
収容所のある小さな炭坑町スーチャンで暮らす12歳の少年ワレルカと少女ガリーヤが 幼いなりに逞しく生きている様が描かれていた
1時間45分と長めではあったが なかなか可愛らしい2人の姿と 相反するようなシビアな現実を淡々と映し出している これといった盛り上がりが何もなかったにしては 眠くもならず興味を持って見続けることができたのだが 最後の思わぬ展開にはあ唖然としてしまった
「え?   …ええッ?!
って感じ もう そうとしか言えない(苦笑)

収容所には日本兵もいて 劇中何度か歌われていた日本の民謡

♪ 土佐の高知の播磨屋橋で 坊さんかんざし買うを見た よさこい よさこい
♪ 月が出た出た 月が出た…

どうやら『よさこい節』と『炭坑節』のようだが 何でこの曲が使われたのだろう? 舞台が炭坑だったから『炭坑節』は無理やり理解するにしても 『よさこい節』は何でだ? 更にはどうしてそのシーンで使うのか? という不思議な場面に合わせてある その辺の疑問は大いに 大いに残った

日本映画のワンシーンで突然トロイカを流すのと変わらない気がするのだが…

どう解釈するのかよく解らない作品 かも


ワンポイント:主人公?ワレルカ少年は 芸人「ますだおかだ」の増田くん似である

『黒い瞳の』ロシア民謡


2003年12月04日(木)  TABOO 

英国映画『司祭』を観た
観た後で少し調べてみたら色々と面白いことが解ったので そのことについての独断と偏見を書きなぐってみようと思う

何でもこれは公開の際 全米のカソリック教会から強硬な抗議を受け ついにはローマ法王まで抗議声明を出したという禁断の作品らしいが 観ようと思ったきっかけはそんな厳粛な興味からではなく 単に“俳優ロバート・カーライルが出ている”からという シンプルなものだった

一体何がカソリック教会やローマ法王の抗議を受ける原因だったのかというと この映画で描かれている“司祭の同性愛”がとにもかくにもいけなかったらしい

カソリックはプロテスタントと違って司祭(神父)の妻帯を認めていない それは結婚をしなければ良いという意味ではなく一切の肉欲を禁じているということである 老若男女を問わないどころか 相手が例え人形であっても淫らなことはタブーとされている 絶対的な「禁欲」を求められる存在だ

更には旧約聖書のレビ記に記された禁忌規定にある「女と寝るように男と寝る者(男)は必ず殺されなければならない」という言葉から キリスト教では同性愛は認められないものであり カソリックの総本山であるローマ・カトリック教会では「生殖以外の目的で行う諸々の性行為は罪である」としている

故に本作品が扱うテーマは公開を目前に センセーショナルに騒ぎ立てられた
「信仰への冒涜である」


しかし実際に見てみると 登場する司祭が信仰を冒涜しているとはとても思えない作品になっていた 敬虔なクリスチャンであり真面目で理想に燃える若き司祭の姿がそこにはあった そして自分がゲイであることに悩み 肉欲と信仰の狭間でもがき苦しんでいる 誠実にあらんとする崇高さ故 自分ではどうすることもできない現実があることに精神を苛まれている

私自身はカソリックでもキリスト教でもないので彼らの信仰というものが一体どういう善悪の判断をもたらすものなのか 想像することもままならないが 客観的に見ていてその青年は“何よりも信仰を重んじる司祭”に見えていた そして同時に秘密や欲を持つ血の通った一人の“人間”でもあった

…「信仰への冒涜」というとらえ方は あまり適切ではないというのが感想だ


確かにタブーとされている罪を犯しているのは確かだが 懺悔や免罪といった“赦し”の精神を持つはずの彼らが ぎゃーぎゃーと喚き立てたというのはどうにも見苦しさを感じる

カトリックの十戒
第一 われはなんじの主なる神なり、われのほか何者をも神となすべからず。
第二 なんじ、神の名をみだりに呼ぶなかれ。
第三 なんじ、安息日を聖とすべきことを覚ゆべし。
第四 なんじ、父母を敬うべし。
第五 なんじ、殺すなかれ。
第六 なんじ、姦淫するなかれ。
第七 なんじ、盗むなかれ。
第八 なんじ、偽証するなかれ。
第九 なんじ、人の妻を望むなかれ。
第十 なんじ、人の持ち物をみだりに望むなかれ。

信仰への冒涜と謳うならば十戒に背く全てのものに当てはまるはずだ
父母を虐げ 殺し 姦淫し 盗み 嘘をつく映画など 吐いて捨てるほど存在するが「信仰の冒涜」だと教会側が騒いだかと言えば 大抵がそんなこともない それが教会の中を舞台にした途端 慌てて抗議文?

自分の身さえ安全なら黙認もするが 降りかかる火の粉は形振り構わず振り払う

そんな利己的な姿が浮き彫りになったようで 白々しさが漂う

カトリックといわず 世界中に存在する全ての「宗教」と名のつくものに対して漠然とした不信感を持ってしまうのは そんな生臭さが見え隠れするからだ
他人の信仰を否定する気も汚すつもりもないが「慈悲慈愛」「平和と安息」「真理開悟」等を謳い上げている割には 対立や争いごと 延いては戦争の勃発さえ宗教絡みが多いというこの皮肉な事実


人間を突き詰めると 行き着く先はそこになるということなのだろうか

『TABOO』1998年/アメリカ


2003年12月03日(水)  紳士同盟 

『モーリス』を鑑賞

何年か前… いやもう10年は経つのかな?(^^;)ゞ 「映像が綺麗」だと人に勧められたのがきっかけでタラっと見たことが一度あったハズなんだけど 細かいところなんか見事に何も覚えてなかったねー よっぽど適当に見てたんだね前回は

それでもヒュー・グラントの印象は 長らくこの頃のイメージを持っていた私としては 画面に映し出された若き日のヒュー氏にとてつもない懐かしさを覚えてしまって
「そーそー!ヒュー・グラントってこうだった!!」
なんて間違ったところに感慨を受けていたりして

最近持ち直してきたけど 一時期彼スゴイ老け込んだじゃん? シワとかシワとかシワとか…(黙)『アバウト・ア・ボーイ』でちょっとカッコ良さが復活してきたかな?って感じで見てたんよ

「映像が綺麗」ってよりは イギリスの町並みや庭園 時代を象徴する人々の服装が そりゃもう綺麗で 女性よりも男性のファッションにときめいた そしてヒュー氏は中でもひときわ美しかったス

その綺麗なヒュー様演じるクライヴは 主人公モーリス(多分大学の後輩にあたるんだと思う)と友好を深めるうちに友情と愛情を混濁し始めて ある日彼に告白しちゃう モーリスの方は突然のことに驚く風なんだけど 見ていてどっちかってーと彼の方が誘惑めいた行動をしてた気がしたのは私の勘違い な・の・か? でも多分ここで告られてなければそっちの世界に目覚めないで済んだろうなっつー感じは解った

紆余曲折の後 彼らのプラトニックな関係が始まり それはお互いが大学を出たあとも続いていくわけだけど 二人の共通の友人が同性愛の罪で逮捕され有罪になる事件が起こってクライヴはビビりまくり モーリスから逃げ出して女性と結婚しちゃうのさ その後のクライヴの人生は順調で「良かったね〜」って感じなんだけれども 残されたモーリスの方はもうガタガタで(苦笑) 自分が女性に興味が湧かないのは病気なんじゃないか?とかさんざん悩みまくる 身分のある身だから表沙汰にする訳にはいかないし 八方塞りで悶々としてる中 次の出会いが来てしまうと

落ち着いて考えたら いや考えなくてもクライヴひどいよねぇ
勝手に告ってその道に引き込んで 舞い上がらせといて いざとなったら自分だけ安全地帯に身を寄せちゃうんだぜ
そんなん同性じゃなくても途方にくれちゃうよ 同性だから尚性質が悪いんだけどさ

んでクライヴの嫁さんってのがよくできた女性なんだけど 見目があまり良ろしくない! 彼女自身が不細工ってんじゃないと思うけど周りが綺麗過ぎて見劣りがしちゃう 更には相手が絶頂期のヒュー様(笑)だからね! 如何せん分が悪かった

物語は原作者 E.M.フォースターの自伝的内容らしい 個人的には結末がハッキリしなくて「…はい?」って感じ これハッピーエンドなのかバッドエンドなのか 判断つきかねるよ(困笑)
どっちにしても1900年代初頭のイギリスでは同性愛は排除の対象だったから 当時この小説は発表できなかったそうだ  そりゃそうだ

解釈が難しい幕の閉じ方をした割に そんな嫌いな作品じゃなかった 生々しいシーンもなく映像美には徹底されたものを感じたし(まったく画像修正してないのはちょっと驚いたけど/苦笑)

劇中面白いなと思ったセリフが一つ
精神科の診察を受けても成果が見られず嘆くモーリスに医者は「フランスかイタリア(同性愛が罪に問われない国)に行きなさい」と言う 「イギリスではダメなんですか」と問うイギリス紳士のモーリスに返った応えは


ここは昔から人間の本質を認めようとしない国だ


だって 何だか皮肉な響きだねぇ

『紳士同盟』1986年/日本


2003年12月02日(火)  芸のためなら女房も泣かす 

『シャンプー台の向こうに』を観た

新宿TSUTAYAには“アラン・リックマン”の棚がなかったから“ジョシュ・ハートネット”のスペースから引っこ抜いて来たんだけど 映像的にはジョシュ多目でも内容的にはリックマン氏が主役だったなーと思ったり思わなかったり
『Dark Harbor』を何度も観た所為か すっかりリックマン氏の声が耳にインプットされている自分に ややウケ気味だったのは確か(笑)

内容はヘアサロン選手権を軸に繰り広げられる人間模様とでも言いますか 米英辺りのカリスマ美容師が集まって技術とセンスの一番を決める みたいなド派手な大会が毎年あって イギリスのとある田舎町がその開催権を手にしたところから話が展開してくのさ で 父(リックマン)と息子(ジョシュ)がやってる理容室と 母と元モデルがやってる美容院が 複雑ないきさつを乗り越えて手を組み参戦するというもの
原題の『BLOW DRY』は実にストレートなタイトル

物語的に 映像表現的に 優れていたとはとても思えなかったけれど メインになってる“家族の事情”がシリアスなのにどこか滑稽でシニカルな 英国映画っぽさを押さえていたのは個人的に◎〜♪ そしてリックマン氏が無駄にカッコイかったです 白血病に悩む母(ナターシャ・リチャードソン)も奇麗な女優さんで素敵でした テンポも良かったしそれぞれの役者にスポットが当たってて小気味の良い作品ではあった
出演者に好きな俳優がいる人にはおすすめできるよ 

ジョシュ以外は英国人役者で埋まっていた模様 一緒に観ていた妹曰く「ジョシュのイギリス英語結構上手かった」らしい 彼はアメリカ生まれのアメリカ育ちなんだけどね 誰か身内に英国人がいるのかな?

にしてもジョシュ・ハートネットには全く触手が動かんかった… 人気ある人なのになぁ(苦笑)




昨日は『プリシラ』を観てたんだけど これがまた面白くって!
内容? 全然内容なんてなかったです(笑)

3人のゲイ… っつーか“オカマ”なんだよね 同性愛者ってだけじゃなくて女性的人達なの 一人は性転換しちゃってたし
で その彼らがいなか町までショーの巡業に行くってロードムービーなんだけど バス一台買い付けて来てロケバスみたいに内装変えちゃって 大の男がきゃあきゃあ姦しく砂漠を疾走していく変わったロードムービーだった

主演はヒューゴ・ウィービングやガイ・ピアーズがしてて 女装するときはもうド派手なメイクに突飛な衣装を身に付ける訳さ 性転換してる一人を除けば 普段は普通の格好でノーメイクでいるし 体つきはしっかり男性なんで 黙ってりゃ解らなさそうな感じなんだけどね 喋ると声の抑揚や仕草なんかが いちいち艶っぽい
そこが良い!

そして10年前の作品ということだけあって ヒューゴが若い!つるつる!! そして可愛い!!!
エージェント・スミスや エルロンド・父とは 思えぬキュートさ!

「いやー!ヒュゴさん 素敵ー!!」o(>▽<)o はにかんだ表情の彼に悲鳴を上げる姉妹
いやホント マジですってば

物語の大スジは 都会のショービズ界でゲテモノ扱いされていると言っても 保守的ないなか町で受ける差別や偏見と比べたらどうってことない まだまだゲイ(オカマか?)は一般に受け入れてもらえない存在だってことが身にしみて解ったわ でも そんな私たちを愛してくれる人だっているのよ!負けるもんですか!
ってのが主旨なんじゃないの? …え 違った?(^^;)ゞ

見どころはヒューゴさんの若さと愛らしさと滑らかな動き ダンスの練習してるときの腕とかスゲー色っぽいス! 髪があんななんでヅラなしの女装は相当コミカルだったけど(苦笑)
ガイ・ピアーズの ごっつ男らしい体形なのにナヨっとした動作とか 逞しい女装姿なんかはコミカルなアクセントになってたし 唯一性転換してる役のテレンス・スタンプは 本物みたいな女っぷりで圧巻だったよー
あんなオバさんいるってホント


と 言うわけで2作とも私的には ぐー☆な感じっシタ!

『浪花恋しぐれ』都はるみ&岡千秋


2003年12月01日(月)  虹のかなたに 

いつもの通り道が公孫樹の葉に埋め尽くされていた
昨日・一昨日の雨で落ちた葉が 雨の名残りの湿った路地に あざやかな黄色を貼り付けている
まだ踏み汚されていない美しさで 足元をしばらく彩った

それはまるで オズへと続く一本道さながら



虹の彼方にあるというエメラルドの都
本当のしあわせが そこにはあるの?

海の彼方で消えた灯があって
空の彼方に泣いてる人がいる

消えた灯の骸は陽の元に運ばれ
雲を越えて逢う瞳は涙に濡れる

黄色い道がいざなう しあわせの都は
誰にとっての都だろう?

黄色い道が延びる先には いったい何が
待つのだろう?

黄に 未来は あるのか




2・3日もしたら 跡形もなく流されてしまうであろう色彩

見上げれば こがね葉の
空を抱き込む 公孫樹こうそんじゅ


『虹のかなたに』HAROLD ARLINE


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