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■ 出産の記録。
出産予定日は 3月7日でした。 みなとです。
2月に入った頃でしょうか。 ちょうどその辺りに 父君が長期間に渡って家を離れることが判明しました。
これは大変。 暴走のあまり病院で迷惑をかけられるのは困るけど 産まれた子供を直接見てもらえなくなるのは寂しい。
こうなったら予定日を前倒しして産むしかない。 ていうか、平均より大きめと言われてるから むしろ早く出したい。
妊娠の報告を職場にしたときにある人が言いました。 「いつでも良い時が来たら焼肉を食べろ。 うちの嫁さんは子供2人とも食べた翌日に産んだから」
というわけで月も満ちて3月4日の夜に決行する事に。 都市伝説レベルのジンクスだしそこそこお肉を食べられれば…くらいの 気持ちだったのだけど 久々の焼肉でテンションが上がりまくったらしいノリ君により 予算をはるかに超える。 個人経営のお店には要注意という教訓が産まれました。
そして眠りについての夜明け前。
5時半過ぎにトイレに起きようとしたら 我慢してたわけではないのに漏れてくる何か。
マジで?というのが第一印象。
破水だとするとこのまま入院だよなー。 確か、まず病院に連絡してからだよね? でも朝早すぎるから6時過ぎてから電話しよう。 とりあえず入院準備品の最終確認するか。
とゴソゴソしてたらノリ君も起床。 「どうした?」 「破水したっぽいんだよね」 「えぇー?」
6時過ぎたので病院に電話。 出たのが、産休に入ってから週1で参加してたマタニティヨガの 講師もされていた助産師さんの声でホッとする。
病院について診察台へ。 「まぁ間違いなく破水やねぇ。破水しちゃうと24時間以内に 赤ちゃんを出さないといけないから、このまま入院になるよ」とのこと。
しかしまだ陣痛っぽい痛みもそんなになく その後やってきた先生によって 風船で子宮の入り口を広げる処置をされる。 …先生ひょっとして私服?
「あ、今日って休診日でしたよねすみません」 「いやいや。お産はねぇ、日を選べないから」と先生。 すみません選びました。
6時半頃に母君に電話。 「焼肉ホントに効くのね」とびっくりされる(前もって話してた)。
7時ごろ 職場に電話して休みにしてもらったというノリ君は 朝ごはん+部屋のゴミ出しのため一旦退場。 「いつ頃産まれそうかとか気になる?」と助産師さんに聞かれて 「分かるんですか?」と返したら 「夕ご飯までには産まれると思うよ」と答えられました。 半日かー。
この頃からお腹にセンサーのついたベルトを巻かれて 陣痛の周期と赤ちゃんの心音のモニターを取られるように。
8時半ごろ両親到着。 次第に陣痛も来るようになってました。 背中をさすってくれるノリ君。
9時頃になって高知のお義母さんに連絡。 高速道路を使ったことがないので下道を使うとのことで 16時位に着くかどうかとのこと。 分娩室に入った頃に来てくれたので良いやーと思ってたので 良いタイミングですね。
病院で朝食も昼食も出てきたのだけど 朝食は半分食べたのがやっと
昼食は寝不足+痛みでどうにも動けず 一口も食べないままスルー。
なかなか陣痛の感覚が狭まらないので 促進剤の点滴も開始。
陣痛の周期にあわせてモニターのグラフが上下するのだけど 横のソファーで寝ているノリ君に背中をさすって貰うために 「(ぬ)あー」と言葉にならない声で呼びつけること数時間。 続けば続くほど「あーはいはい」みたいな感じで起きてくるのがバレバレでした。 明け方から寝てないもんねぇ。でも痛いんだもん。 ヨガを習っていた時の先生のセリフ「ここで一呼吸」を何度も頭の中でリピートしながら耐える。 呼吸というより馬のいななきみたいになってたけど。
16時過ぎ頃に、お腹の今までとは違う場所に力が入るようになり 9割方子宮口が開いたらしいので分娩室に移動。 「もう少ししたらスタッフが常時いますからね」と言われてしばらく2人きり。 気がついたら一人スタッフさんがいたので 「これからずっと居てくれるんですか?」と聞く。 「はい。でもその前からずっとダンナさん居てくれてますからね」と言ってくれたけど そこはやっぱ違うでしょうて。
17時頃になるとさらに人が増えたような気が。 先生が入ってくるのを待って一気に進行が早くなる。 「晩御飯までには終わらせましょうね」と何度も励まされながら 力を込めていると 「もう頭のてっぺんが見えてますよ」と言われる。 でもあまりそんな手ごたえ(?)は感じず。 「ダンナさんには見えてますよ」と言われてびっくり。 「そうなの!?」「うん」 私の顔の横に居るのに視線はこっちじゃなかったのか。
「頭が大きいから吸引しますよ」 「みなとさーん!上からも押しますから呼吸の指示聞いてくださいねー! はい吸ってー、吐いてー、吸ってー、はい力入れて!」と言われること数回ののち
「もういきまなくていいですよ!」という言葉の後 短い間ですが泣き声が聞こえました。
最初に思ったのが
ホントに人間が入ってたのね。
エコー写真もどこ撮ってるのか分からなかったし 立体映像もあやふやなものばかりだったしで 実は人間とはかけ離れたモノが入ってて 先生黙ってるんじゃないんだろうかとまで思ったこともあったから(苦笑)。
横の赤ちゃん用ベッドに置かれた赤ちゃんは すでに髪の毛がフサフサでした。
部屋に両親とお義母さんも入ってきて そこで病院特典のビデオ撮影開始。
その後 「出産後2時間は出血の恐れに備えてここに居てもらいます。 お食事持ってきますね」 と言われたとおり、朝から強調されていた夕食に。
今日は週に2回の 外注のディナーコースの日だったそうです。
テーブルの上に並ぶフルコース料理in機材だらけの分娩室。
半日がかりの激痛が終わった直後に並べられても… いくら食い意地が張っている自分でも ベッドから背中を離すことすら出来ず ノリ君に消されました。
しかもその後「親たちがみんなでご飯食べに行くって言うから僕も行って来る」 と消えていきました。
抱っこすることもなく居なくなった赤ちゃんとは明日ゆっくりご対面です。
2015年03月05日(木)
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