2005年11月30日(水) |
白珠の巫女・番外編3編 |
本当に、にまにまにまにまにま……。(^ー^) 文月夕さんの『白珠の巫女』は、押しも押されぬ人気作品ですけれど、にまにまが止まりません。 本編もにまにまですけれど、ラブラブになった番外編のほうが、さらににまにまかも知れません。
女装が似合いそうな美形キャラって、本当に大好きです。 えーと……その割に自作では、させた事、なかったような??? いえいえ、本当は好きなんです。 だから、エアが大好きなんですよね。(^ー^) 女の子みたいで、実は以外と強引な面もあるところとか。
いつか、我が家のサリサ、セルディ、セリス、ギルティあたりに女装させてみようかな? サリサとセリスは長身だから無理があるかな? セルディとギルティは、やればちゃんと女になるぞ! 男装キャラは、リラがいました! でも、全然クリスのようなエレガントな騎士ではないや。(^0^; と、自作キャラで遊んでいる場合ではない。(笑)
『白珠の巫女』って、乙女心をくすぐるポイントを見事についていて、どこかほのぼの優しい気持ちになれる作品です。 『だれよりも近くに』で緊張するクリスがかわいい。でもって、エアが成長してきて自分よりも男っぽくたくましくなっていくのに、ちょっぴり悔しがっていたりするところが。(笑) 背は同じくらいでも、精神的にはちょこっとエアのほうが成長していて、優しく包み込む感じがまたいいんですよね。 長く幸せでいてくださーい! と、言いたくなるカップルです。
2005年11月29日(火) |
チビクロサンボ2ほか |
火曜日の私は、まずフランス語に遅刻して(^0^; その後、イタリアンレストランでお一人様の昼食をとり、それから英語のレッスンを受けて、帰りにスーパーによって帰ることにしているでですが……。 今日は、雷で動揺したのか、天気が悪いので嫌だったのか、うっかり財布を忘れて出かけました。 (ーー)
で、食事をあきらめ、本屋で1時間立ち読みして時間をつぶしました。 はじめに手に取ったのは『モモ』これは、一度読んでいるはずなのだけど、ちっとも思い出せない。で、再び読み始めたのですが、本屋の人があたりを整理整頓するので、あきらめました。
次に読んだのは、復刊した『チビクロサンボ』の2です。2があるとは知らなかった! これが、なかなか面白かったです。サンボの弟ができて、悪いサルに誘拐されてしまい、サンボが助けにいく! というヒーロー談になっています。 子供向きの絵本だというのに、はらはらドキドキさせられました。(^0^;
次に読んだのが、アイヌの民話です。 昔の寓話的な要素があるのですが、なかなか面白かった。 アイヌ語が難しいので、タイトルを覚えられなかったけれど、食い意地の悪い大きな鳥が罰を受ける話や、熊の神様が小鍋の踊りを楽しみにするお話やら、ファンタジックです。 どこだかの民話で、グリフォンの肉をお料理の途中で食べてしまい、牛か鹿だったかになってしまった子供の話を思い出しました。 父親が、動物になってしまった子供に向かって、 「人間とともにいてはいけない、別の動物とともにいてもいけない、自分と同じ動物の群れが通ったら、それについて行け」 と、命令するのです。 痛いんだけど、厳しいんだけど、なぜか説得力があるなぁ、と、幼心に思いました。 民話って、説教っぽい内容が含まれている事が多いけれど、そういった倫理感を教えるのに使われていたんでしょうね。 節度が保たれないと、当時の社会は成り立っていかなかったのでしょう。
よく考えれば、今の世の中だってそうですよね。 昨日のテレビの中で「宗教の厳格さを知る者は自由を知る」というメッセージがあって、ちょいと考えてしまいました。 節度を保つ社会だけが、本当の自由を知るのかも知れません。 自分勝手な欲望のまま生きる人が増え、私利私欲のための犯罪が増えた社会では、誰もが不自由になってしまいます。 子供一人、自由に外を歩けない世の中は、やっぱり嫌ですよね。
実は、私も応募して、見事に落選してしまいました。(^0^; 悔しいけれど、まぁ、これからもがんばって、どこかの賞に引っかかるよう、努力していくだけです。 で、今回は、審査員になるべく、ノミネートされた作品をすべて読み……投票しました。 候補は最後、二作品にしぼりましたが、説得力あり、最後に驚かせてくれた【トマト】に決めました。
主人公である彼女がトマト嫌いである、ってところに、同じくトマト嫌いの私も、ものすごく反応したし、実に夫婦間のさりげない日常とさりげないふれあいがよかったかな? と思います。 読点が少ないところが、個人的には読みにくかったのですが、プロっぽい作品だな、と思いました。 ばりばり働く女性とその夫。私自身が、ちょうど夫とともに年齢を重ねていく人生の最中なので、一番共感できた、っていうのもあります。 前半頭をひねってしまった【僕】の正体に、ちょっと脱帽です。(笑)
もうひとつ、候補に残していたのが【バイバイ、かまどうま】で、実にうんざりな生活感に満ちた描写が見事で、それが【かまどうま】というコウロギとクモを合体させたような嫌な虫に集約されていたと思います。 テーマとしては、拙作の【狩人の時節】にも少し似たところがあるのですが、汚いものへの容赦が全く感じられないところが、かえってすごいかも知れません。 でも、ストーリーとしてはひねりがなく、面白みもはっとするところもなかったので、結局は【トマト】を選んでみました。
【キヨコの成分】は、小説というよりもエッセイのようで、ただ日記を書き連ねたような作品に感じられました。 その弊害の一番は、登場人物の多さと【私】という語り手の中途半端さにあります。 この作品の魅力は強烈なばあさんにありますが、おそらく現実にいただろうモデルなしではなりたたないだろうな。昔の人は、強烈な人が多いですよね。 そのばあさんの血をひいているから、だから、どうだ? って気もして、今イチ『私』はつけたしですね。
【夢の演出家】は、会話文でほとんど話が進んで行くような、テンポある作品です。 非常に書き慣れた人だな、って感じがしましたが、私の好みではなかったかな? ついでに一部で既存作品に似ているという話が飛びかっているようです。 それを【前代未聞の設定】として評価するところ、ちょいと選考委員に問題あり? 作品自体はレベルの高いものだと感じます。
【アシタ】は……。 申し訳ないけれど、私には読めた作品ではありませんでした。 この感覚は理解不能。散文詩のような作品でした。 逆に、この不思議感覚が新しいとされたのかも知れませんが。 何が言いたいのかもわからず、何が書かれていたのかもわからず、正直、読むのが苦痛でした。 あらすじ読んでも、よくわからん。 おまけに、数字が時々半角になったりで、縦書き表示で文字が寝ていたり……。
原文そのまま、は、大切なことかもしれませんが、せめて校正して、作者に修正を求めてあげてもいいと思います。 私もそうなのですが、今のPCだと半角と全角が区別つかずで、うっかり変換されていたら、そのままってこともあるんですよね。
……と、全然ハシにも棒にも掛からなかった私が、エラそーに品評。(^0^; それもまたたのしからずや……。 最終結果が楽しみです。
2005年11月18日(金) |
今日もだらだら読書…… |
追っかけ連載を読んだら、ほとんど他の物を読む時間がないかもーん?
というか、最近議論ぶっているので、著作権サイトなどをあさりまくり「私の知らない世界」に陥っています。(^0^; それは、他のところでたっぷり書いたので、こっちではいいや……。
実は、自作のページの訂正も考えて、ひたすら読みまくっていた。 私ほど、自分が書いた作品を読み返すバカはいないんじゃなかろうか? っていうか、けっこう新しい作品を読むことよりも、同じ作品を読み返して感動に浸るタイプなんだよな、私って。 オンラインでは滅多にないけれど、漫画なんかもしょっちゅうだし、指輪もしかり。常に新しい発見があったりして面白いです。
で、自作にも新しい誤字の発見があった! (^0^; ありすぎて、訂正する元気もなく、へなってしまいました。(笑) 特に笑えたのが、【ニコル】という名前が【二コル】になっていることで、これって前のPCのフォントじゃ気がつかなかったんだよね。
ちなみに、ここ数日で読み直した作品は。 【漆黒のジュエル】これを読まないと、銀ムテに矛盾が出てしまうかも? という焦りから。 【銀のムテ人】同じ理由だが……一人性別変換していいでしょうか? (^0^; 【狩人の時節】オリジナル設定が完成して書き直したもの。かなりよくなった。やっと二次創作を超えそう? 【森の人々】う、あまりの誤字の多さに挫折しました。(ーー; 【一角の森】時々、シルヴァーンのーが―になっていることを発見。 【ソーサリエ】3幕手前で詰まったので、読み返して世界を思い出した。 【彼方へ】これが一番元気がいい話かも? タカがいい味出している。 【蒼白なるファセラ】続き書きたいな……。 【花乱〜からん〜】セルディがかわいい。でも、初めての人にはわかりにくいな。この設定。 【偽愛】途中までだけど、続きを書くには【陽が沈む時】を読み返さねば。 【アクアポリタム】これ、真面目に考えよう。世界感が好きかも? 【迷宮にて】恥ずかしいほどの文章力、、、。ううう。 さすがにこれだけ読んだら、自作といえど、うんざりした。
2005年11月07日(月) |
麻生新奈さんの【白い鳥、ことり】 |
私小説といわれてしまうと、ちょこっと感想が書きにくいのですが。(汗) あくまでも登場人物うんぬんの勝手な解釈は、かなり違っていてもひらにお許し願います。
この作品を読んで感じたことは、実にリアルで実際にありそうだな……ってことでした。 (いや、本当の話なのだから、リアルで当たり前なのだけど) ゆえに、私の場合、作者が何をいわんとしているか? ということよりも、疑似体験したような刺激をいただきました。 白いセキセイインコというのは、何か精神的な比喩でもあるのかな? 妙に印象的でした。 たまたま私の好きな作品の中でも使用されていて、そのときの印象と、サイトのページの黒に白い羽根の絵などもあいまって、余計に鮮烈に感じました。
葬儀の様子は淡々としながらも、実に人間観察がなされていて、それでいて「私のほうが泣けてきた」「開き直って泣いた」など、実は感情の高まりがピークに達していたのだな、と思います。 「Y子おばちゃん」は泣いて見せた方がいい……とか、見舞いも行かなかった人間が泣くのはどうの、などと、葬式に出ている人たちの心証などを、理性では冷静に分析しながら、感情は別の反応をしている。 思えば、誰もが人の死は悲しいというだろうけれど、実は何も知らずに葬式の席ではしゃいでいる子供たち同様に、受け取り方や感じ方は微妙に違っているものです。 むしろ、大叔母という人が亡くなって悲しい……というよりも、ある人生を歩んで来た人が老いて死んでいくという、実に当たり前のことではあるけれど、それを目の前に突きつけられた衝撃をより鮮明に感じました。
私も、祖父が死んだり祖母が死んだりして、葬式の度に色々思うところがあります。 骨拾いするたびに、頭蓋骨をコチコチ割って小さな箱に入れられるなんて嫌だな、別の埋葬法にして欲しいや……なんて考えたりします。あれを見たら、死んだら人は物だな……なんて思うんですよね。 また、救急病棟の看護婦の友人から 「人が死ぬのを見るのが当たり前になって、遺族が泣いているのを見ても何も思えなくなった。私って、心が麻痺しているのではないかと思う」 などという相談を受けたりしました。 そう悩む時点で、友人は死に対してものすごくストレスになっていると感じました。 先にも書きましたが、作者の思惑をきっとかなり外れて、改めて自分が死をどのように感じ、恐れているか? などと、色々思い起こさせるお話でした。 特に老化の一途をたどる身としましては、非常に興味深く面白く(いや、おもしろがっちゃいかんのだが)読ませていただきました。 ありがとうございます。
(a&c投稿済み感想)
*補足*
白いセキセイインコの描写で思い出した作品というのは、沖美沙都さんの【迷宮病棟】です。 あの作品も精神的な夢の中の象徴として、白いセキセイインコが登場しています。だから、何か夢分析とか精神分析のいわれがあるのかな? などと思ったりしたのです。 麻生さんの白い鳥は、老いさらばえて死んでゆく象徴。沖さんの白い鳥は、もっと傲慢なのだけど、やはり食事できないで飢えて死にかけてゆく少女の変化のようなもの。 どちらにしても、自分では何ともしがたいような、逃れられないような圧迫感があり、しかも背景色は黒に決まっている……などと、勝手に思ってしまうのでありました。 (^0^;
2005年11月06日(日) |
月島瑠奈さんの【とりあえず,ゲンジツ。】 |
日常ころころ転がっていそうなお話。 ……でも、当事者には人生終わりか! っていうような、落ち込んだ感覚。 一人身に、幸せそうで楽しそうなあたりの空気は、けっこうな疎外感があるものです。 あーあ、あるある、よくわかる。 で、自分が時にこのバカ女の立場になったりするくせに、それはそれだったりする。
短い作品ではあるけれど、起承転結きれいにまとまっていて読みやすく、すんなりと主人公の気持ちに入っていけました。 出だしの観察力に比べて結の部分のインパクトが弱く、「だから、どうしたの?」と言いたくなる終わりではあります。 でも、率直な気持ちが実に気持ちよいほど飾らずに書けているところが、とても好感が持てました。
(a&c投稿済み感想)
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