追いかけたりしない
雨がフロントガラスを濡らしても
空が黒い雲で覆われても
アナタは好きな所へ行けばいい
愛したりなんてしない
100億の甘い言葉を並べても
眩暈がするほどの罠に堕ちても
私は自分だけしか信じない
冷酷だと陰口を叩かれても
私は私を変えたりはしない
愛なんて知らない ただ好きなだけ
目に見えないモノほど 大切で それは私の周りに いつもある
堕落した時間の中 一つずつ宝石を 拾い集める
愛の価値なんて 誰にも計れない
高揚した想いは 私だけのモノ
誰にも邪魔はさせないから・・
季節が少しずつセピアに染まる
ノド元まで溢れそうになっている涙は
私の奥に新しい想いを呼び覚ます
金木犀の香りを吸い込みながら
ゆっくり歩いた並木道とか
肌寒い風に身をまかせて
肩を寄せ合ったあの日のことを
まるで鍵をかけた宝石箱のように
大切にしまい込んでいたのだけれど
少しだけ開けてみよう
少しだけ捨ててしまおう
こんな季節のその中で・・・
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