雑記帳

2003年08月31日(日) くさいはうまい(真面目)

くさいはうまい  小泉武夫著 毎日新聞社 2003/7/5

発酵食品のうんちく。

滋養食品>>>甘酒、味噌、漬け物、パン、キムチ等
くさいもの>>>チーズ、魚、たくあん等
におい文化

滋養に関しては真面目もの。語尾がきになった。「〜です。」「〜であります。」調のなかにいきなり「〜ですなぁ。」とでる。その部分だけに注目するとわかったような気になれる。
くさいものに関しては、かなり砕けている。
におい文化は対談を収録したもの。

うんちくのわりに読みやすいのがいい。

評価 ○



2003年08月30日(土) トンデモ超常現象99の真相(トンデモ)

トンデモ超常現象99の真相  と学会著  洋泉社 1997/3/26

トンデモねたの解説。
UFOの伝説、異星人の伝説、大宇宙の伝説、地球大異変の伝説、古代文明の伝説、超科学の伝説、奇跡と怪奇現象の伝説、霊と死後の世界の伝説、大予言の伝説、超能力の伝説、超自然の伝説。

どっかで聞いたことのあるようなネタを解説。ぱらぱらにて楽しむにはいい。信じるのは。。。。個人の勝手ということで。

評価 △



2003年08月29日(金) 子どもの王様(中途半端)

子どもの王様 殊能将之著  講談社 2003/7/31

ミステリーランド第一期の一冊

ショウタはトモヤと遊ぶのが好きだ。トモヤはいろんな話をしてくれる。子どもの王様<「子どもを捕まえて召使いにする。いうことをきかないと、お仕置きがまっている。毎日毎日、なぐられたりけられたりして、あざだらけ。」作り話だと思ってたけど、本当にあらわれた。トモヤを守るんだ!その結果は別れだった。

かつて子どもだったあなたと少年少女のためのーー”ミステリーランド”
「本」の復権を願い、第一期刊行開始!

とのこと。。。つまんね。

評価 ×



2003年08月28日(木) 学校の事件 (うすあじ)

学校の事件 倉坂鬼一郎著  幻冬舎  2003/7/30

県立吹上高校を舞台にした連作

1学期 ラジオ体操殺人事件  元校長の息子が教え子を惨殺
夏休み 吹上40人殺し  吹上独立をもくろんだ天一郎が事件を
2学期 蔵書印の謎  教え子を救った、あっぱれ教師の裏
冬休み 吹上駅よ、さようなら  退職後、自分の夢を人にたくしてはみたけど
3学期 部長の殉職  きれたあげく、復讐される
春休み ホームルーム・グッパイ  おれをいじめた同級生を毒殺してやる
エピローグ  

読了したが、特に印象的な描写なし。

評価 △



2003年08月27日(水) 1000レアモノ大図鑑(ぱらぱら)

1000レアモノ大図鑑 カルロス・ムスティエネス著 タッシェン・ジャパン 2001/11/31

写真と説明。

招き猫
食品 >> ふぐひれ酒、寿司模型、鯛の醤油入れ、和牛、箸(それも骨拾い用)、ドクター中松の頭においしい茶、のりのりパンチ(海苔の型抜き)、茶太郎飴(切っても切っても加トちゃんぺっ)、明星チャルメラ
ファッション >> ナイトフラワー(陰毛用鬘女性用)、アルミ製顔やせマスク、相撲取り(生き物もレアモノにいれていいんかい。。)、尻用パッド(ワコール製)、血液型コンドーム
動物 >> するめ、ペット預金、愛犬のためのストレス解消音楽、たまごっち
ボディ >> 柄入りトイレットペーパー、フレッシュキッス(携帯口臭計量器)、乾杯の湯お酒(入浴剤)、うぐいすの粉(糞)、汗取りパッド、virgin pink(ピンク色の乳首をつくる化粧品)、アダー・クリーム(もとは牛用、乳首マッサージ)、エチケット(悪臭消去剤)、ミラクルナイト(ダイエット薬)、広告付きポケットティッシュペーパー、携帯酸素、ヒポ(消臭櫛)、携帯灰皿、防災ずきん、使用済み下着、セックスマシーン、へその緒
精神 >>銭洗弁天、乳神様(岡山県苅部神社)、断髪式、仏陀の灰皿、交通安全、盆のなすび
レジャー >> カバキック、リカちゃん、似顔絵付き張り型、着物、ラブゲッティ、ピカチュウ

ふぅ。。。日本のものを羅列してみた。

評価 ○



2003年08月26日(火) 死して咲く花、実のある夢(またたび〜)

死して咲く花、実のある夢  神林長平著 早川書房  1996/10/10

くじらが空を飛ぶ。ゴミの山のしたから1991年のラジオ放送がきこえる。マタタビ装置とともに猫探しの命をうけた3人組が宙ぶらりんでいろいろ考える。

一種の死後の世界もの。死んでることに気づかず右往左往する。はっきりしたことが何もなく、曖昧な世界を構築するところがうまいな。

評価 ○



2003年08月25日(月) 夏と花火と私の死体(霊の独り言♪)

夏と花火と私の死体  乙一 集英社 2002/5/25

私は健君が好き。私は弥生ちゃんに突き落とされた。私は死んだ。私はずっとみている。私は隠されて、包まれて、運ばれて。。。。

乙一のデビュー作。

たんたんと話がすすんで、陰惨さもない。さらっとよめた。

評価 ○



2003年08月24日(日) 鬱金の暁闇 3 (惰性)

鬱金の暁闇 3  前田珠子著 集英社 2003/8/10

破妖の剣シリーズ

あらすじ略

いつ終わるんだろうなぁ。いくつものシリーズを平行して書くひとは終わらないから落ち着かない。シリーズはじまってはや。。。14年。惰性ですハイ。。

評価 △(どんどん冗長になってきている。展開わるし)



2003年08月23日(土) 女王と海賊(惰性)

女王と海賊  茅田砂胡著  中央公論新社 2003/7/15

暁の天使たちシリーズ 5

ついにメンバー勢揃い。天使たちの出番がないくらいにスカーレット・ウィザードの面々が大暴れする巻。

おおぼけダニエルの出番もなくただ暴れるだけ。昔話に終始しており、もうここまできたら 惰性で最後までつきあおうかな。

評価 ○(甘過ぎ)



2003年08月22日(金) 似非エルサレム記(土は生きてる)

似非エルサレム記 浅暮三文著  集英社 2003/7/30

地面がぶるぶる。「うーーーん のびのび」聖地がのびをした。エルサレムが 目覚めた!!!なんじゃ この おもいのは!!ぶるぶるぶる 大地震 エルサレム崩壊<第一章

エルサレムが母を求めて三千里という話。利権を求める世界各地の思惑なんかしらない。ベツレヘムとも話、意地悪な父親から逃れる。追っかける人間達のどたばたを気にせずひたすら自己の願いを追求する。映像的な想像がはたらいてしまった。

評価 ○



2003年08月21日(木) そのケータイはXX(エックスクロス)で (縄)

そのケータイはXX(エックスクロス)で 上甲宣之著 宝島社 2003/5/22

しよりと愛子は阿鹿里村へやってきた。押入の中で見つけた携帯で「生き神を祀る風習がある。旅人を監禁する。だから逃げろ。足を切り落とされるぞ。」といかにも怪しげな電話をうける。それぞれの思惑もからんでふたりの行動はクロスする。

伝奇かなと読み始めたが、おちはつまらん。

評価 △



2003年08月20日(水) マッキントッシュ その赤裸々な真実!(Macラブ)

マッキントッシュ その赤裸々な真実!  スコット・ケルビー著 毎日コミュニケーションズ 2003/5/1

Macを使うのは楽しくて、おそろしく充実している(ペット以外でこんなに満ち足りた気持ちになるのはないぜ)。

最初ベッドとよんだが、よくみたら○だった。 違和感なかった。

評価 ○(ちょこっとうけた。正直者です。ほらマックユーザだし。。)



2003年08月19日(火) フォア・フォーズの素数 (パズル)

フォア・フォーズの素数 竹本健治著 角川書店 2002/7/20

ボクの死んだ宇宙
熱病のような消失
パセリ・セージ・ローズマリーそしてタイム
震えて眠れ
空白のかたち
非時の香の木の実
蝶の弔い
病室にて
白の果ての扉
フォア・フォーズの素数
チェス殺人事件
メニエル氏病
銀の砂時計が止まるまで

フォア・フォーズにうけました。4を4こ使って計算。0〜nまでの数字をつくる。いやまじで紙に書き殴ってしまった。

評価 ○



2003年08月18日(月) 飛翔天使 (新人類)

飛翔天使 響堂新著 光文社 2003/6/25

目立たない司書天野翔子の前に、異常な力を持った男女があらわれた。仲間が現れたことで動揺する。しかし、彼らは狩られるていた。逆襲にでたがかえりうちに。取り残された翔子にはさらなる孤独がまっていた。

一冊つかってプロローグとしか思えない。ここまでのばさなくてもいいのになぁ。

評価 △



2003年08月17日(日) OZの迷宮(短編)

OZの迷宮  柄刀一著 光文社 2003/6/25

密室の矢      鷲羽恭一 矢 親子 愛
逆密室の夕べ    鷲羽恭一 レストラン 祝賀の席で殺人談義
獅子の城      鷲羽 月下 守るために罪をおかす
絵の中で溺れた男  月下二郎 アメリカ 溺死 絵の具
わらの密室     月下 歯をくだかれた男
イエローロード   南美希風 硬貨の謎
ケンタウロスの殺人 南 ケンタウロスの死体発見
美羽の足跡     心臓移植?

書き下ろしを加えて連作にしてある。ちと薄味。

評価 △



2003年08月16日(土) 二十世紀事件簿(芸能風俗編)  (ぱらぱら〜)

二十世紀事件簿(芸能風俗編) 青木雄二著 河出書房新社 2002/6/20

岡田有希子自殺、写ルンです大ヒット、ラピュタ、梶原一輝死去、郷ひろみ結婚、裕次郎死去、三高、アグネス論争、手塚治虫死去。。。。。。

ぱらぱら〜 こんな時代だったのか

評価 ○ (いわれてみればそうだ)



2003年08月15日(金) 九月の四分の一 (想い出)

九月の四分の一  大崎善生著  新潮社  2003/4/24

報われざるエリシオのために 三角。彫刻。チェス。哲学。在る物をそのまま感じる。
ケンジントンに捧げる花束  異国の愛読者。将棋。
悲しくて翼もなくて     歌。ツェッペリンコピー。
九月の四分の一       9月4日駅。作家。創作。

40代男性の想い出がテーマ。綺麗すぎる。

評価 ×



2003年08月14日(木) ホームレス作家 (自業自得)

ホームレス作家  松井計著  幻冬舎 2001/9/20

公団住宅を追い出された作家が書くノンフィクション。
妻子との別れ等を描く。

見通しの甘さがあったんだろうな。

評価 △



2003年08月13日(水) 真相 (えーーー うちの子にかぎって)

真相 横山秀夫著 双葉社 2003/6/5


真相     息子を殺した犯人が捕まった。万引き、つけこみ。
18番ホール 村長選挙
不眠     リストラ。バイト。仲間の裏切り。ノイズ。
花輪の海   体育会系合宿。死。嬉しい。
他人の家   罪をつぐなっても、情報がついてまわる。

他人の家は最近の流行パターン。警察ものでなかっただけである。

評価 ○(安定してはいるんだが印象薄い。)



2003年08月12日(火) コッペリア (純愛裏切り)

コッペリア  加納朋子著  講談社  2003/7/7

人形師の純愛。演技者の純愛。おじさま。
女優の聖は自分に酷似した人形にであう。人形にとりつかれた人々のおりなす愛憎劇。

純愛がキーワード。精神面だけだとそうなるのであろうか。

評価 ○



2003年08月11日(月) 女神 (文壇)

女神  久世光彦著  新潮社 2003/6/25

昭和文学史に名を連ねる人々と その裏で接触したムウちゃんの物語。
草平、中也、結城、河原崎、安吾等。

読了したことのない作家の名前が羅列されている。その時代の文士というものを著した作品。
作品読了者ならさらにたのしめたであろう。

評価 ○



2003年08月10日(日) ZOO (ぐるぐる〜)

ZOO  乙一著  集英社  2003/6/30

カザリとヨーコ      双子の片割れは虐待されいれかわる
血液を探せ!       痛みを覚えなくなった。 輸血〜
陽だまりの詩       死を見取ることによって感情を覚える。AI
SO-far そ・ふぁー   お父さん・お母さん、違う世界に住んでいるの?
冷たい森の白い家     死体で家をつくろう!
Closet       誰が弟をころした?
神の言葉         ぼくの美しい声はすべてを実現する。
ZOO          看板を見る度にリセット。やりなおし。
SEVEN ROOMS  順番に殺される。
落ちる飛行機の中で    ハイジャック。平気な二人組。安楽死。

乙一の短編集は薄味。

評価 ○



2003年08月09日(土) 悪女入門(フランス文学)

悪女入門 鹿島茂著 講談社 2003/6/20

副題 ファム・ファタル恋愛論

「マノン・レスコー」「カルメン」「フレデリックとベルヌレット」「姉妹ベット」「椿姫」「サランボー」「彼方」「ナナ」「スワンの恋」「ナジャ」「マダム・エドワルダ」を例にとりどうすれば男を籠絡できるかを解説。

女子大の講義ねたとしては確かにいいかも。(笑)

評価 ○



2003年08月08日(金) 晩鐘(その後)

晩鐘 乃南アサ著

あらすじ略

どの登場人物にものめりこまないし好きでもないけが一気に読了できるところが乃南の表現のうまさである。犯罪被害者と加害者の家族もののため、一般的に言われている幸福には到達しないことが予測される。各々が諦観というか勝手に終わっているのがいい。ハッピーエンド好きなひとや救いを求めているひとには合わない作品である。

最近の流行なんだろうが、東野・真保作品と違い無理矢理きれいに終わらせようとしないところに好感を抱く。

評価 ○(男性作家のほうがロマンティック)



2003年08月07日(木) 化粧の素顔(探し物)

化粧の素顔 神崎京介著 新潮社 2003/2/20

男は夢を抱く。夢はすぐさま淡い恋心を育む。胸に秘めた想いを愛に変えるきっかけを求めている。それは何か。性的な関係である。女体を貪りながらも、さらにもう一歩踏み込むべきかどうかを考えているのだ。<プロローグより

勝手に遍歴してください。

評価 ×



2003年08月06日(水) 迷宮百年の睡魔(魂)

迷宮百年の睡魔 森博嗣 著  新潮社 2003/6/25

一夜で森が消え、いつも南に太陽がある不思議な街へやってきたミチルとロイディ。迷路のような街で殺人事件がおきる。容疑者とされたミチルは1年以上の眠りにつく。めざめたらまた新たな殺人事件が。

自分に疑問を抱き続けているミチルと変化し続けるロイディ。停滞した街の住民。

観念的な作品。存在にかかわるものである。

評価 ○



2003年08月05日(火) 廃用身(介護)

廃用身  久坂部羊 著   幻冬舎 2003/5/25

ディケア施設において脳梗塞等の原因で不随になったパーツを除去。 明るくなった患者とその回りのできごと。 取材をつづけノンフィクションとして出版する。

現役医師の作品ということで 十分ありえそうな近未来小説である。介護の現場のひどさはその場にいるものしかわからないだろう。別の視点からみた妙な現実味がよかった。

評価 ○



2003年08月04日(月) セカンド・サイト(超常)

セカンド・サイト 中野順一著  文芸春秋 2003/5/30

第20回サントリーミステリー大賞受賞作

うすあじ 

評価 △



2003年08月03日(日) 1985年の奇跡(コメディ)

1985年の奇跡  五十嵐貴久著  双葉社 2003/7/25

ちゃらんぽらん野球部に すごい奴が入部した。おにゃんこくらぶのメロディにあわせて すちゃらか野球部ががんばる。

正直わかりませんでした。 芸能ねた満載。 えぇ わかりませんとも。
それはおいといて、馬鹿笑いするような話でもないが、くすっ 程度にはたのしめる。

評価 ○



2003年08月02日(土) 孤独 (ホラーもどき)

孤独 吉村達也著 新潮文庫 2001/2/1

戸隠で人気女優夫妻の変死体がみつかった。 全裸で首をおとされた夫。外傷なしで死んでいた女優。 彼らになにがおこったのであろうか。 鏡のなかに見え隠れする少年の影は? 心を病んでいた夫妻。

時系列どおりではなく いったりきたり。 普通に心の闇だけに焦点をあてればいいのに、鏡の中の少年をだしてきたあたりでもうしらける。ホラーにしたいならもっと工夫すべき。薄味で恐怖まったく感じなかった。

評価 △



2003年08月01日(金) 歌の翼に(ほのぼの)

歌の翼に  菅浩江著 祥伝社 2003/5/20

ピアノ講師亮子がときあかす日常の謎。

タイトルが曲名で結構たのしかった。中身はかるい。

評価 △


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