雑記帳

2003年06月30日(月) 不実な美女か 貞淑な醜女(ブス)か (裏話)

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か 米原万里著 徳間書店 1994/9/30

ロシア語通訳(翻訳)者のエッセイ。

裏話満載なんだけど、知らない世界なので興味深くよめた

評価 ○



2003年06月29日(日) コンタクト・ゾーン(りぞらば)

コンタクト・ゾーン 篠田節子著 毎日新聞社 2003/4/30

政情不安な島へやってきた女3人組。「いまこそ、安くブランドが買えるのよぉぉぉぉ」。。。。。。。。。莫迦女
きゃっ、本当に内乱がおこったの? 逃げよう!!! ぇ?島の反対側についただけ?そこにかくまわれて、結婚して、強制労働で死にかけ、国境のない医師団もどきをし、マレーシアにたどりついて日本に戻るまでをえがく。

分厚いです。筋力に自信のあるかたにしか勧めません。 とっかかりは なんだこれ????? だが 読み始めるとさくさくっと終わる。 篠田氏のうまさを感じた。超常現象がでなかったせいもあるだろうけどね。

評価 ○



2003年06月28日(土) ぼくらはみんな閉じている(壊)

ぼくらはみんな閉じている 小川勝己著 新潮社 2003/5/20

点滴:父vs娘(嫁きおくれ)
スマイル・フォー・ミー:三下vs情婦(薬中)
陽炎:主婦vs少年
ぼくらはみんな閉じている:喫茶店マスターvsぼく(フィルター)
視線の快楽:主婦vs少年(盗撮)
好き好き好き:おれvsとど
胡鬼板心中:兄vs弟
かっくん:はぁ〜〜かっくんかっくんかっくんかっくん エンドレス
乳房男:巨乳vs犬

壊れるまでの経過や、結果の羅列。順番によまないと最後の2作を読むのはつらいかも。

評価 △



2003年06月27日(金) 一角獣 (短編集)

一角獣 小池真理子著  角川書店 2003/5/30

こんな花あらし日の午後は : あなたと遠くへいきたくなっちゃう。僕もです。
月影の中で : ひとつになる
石榴の木の下 : 白い老いた猫がいる
雨の朝 : まぼろしを見られるんじゃ
闇のオンディーヌ : 宇宙になる
一角獣 : 待ち続けている
妖かし : 死相をみている
光きらめく海 : 昏い海が懐かしいのは何故?

短編のほうが読みやすい作家である。装飾過多な長編は趣味の世界にはしっているとしか思えない。

評価 △



2003年06月26日(木) フォックス・ストーン(謀略)

フォックス・ストーン 笹本稜平著 文芸春秋 2003/5/15

ジャズ・ピアニスト、ダグ・ショーニングが死んだ。彼は傭兵仲間だった。誰に殺されたのか?答えを求めて、アメリカへ飛ぶ。そこで虐殺シーンのなかのダグを俺はみることになった。俺と別れてからの3年間になにがあったんだろうか?アフリカへと道は続いてる。

どこにもドラマはあるということで、こんなコンゲームが成立するとは思えないが嘘は大きいほどいいということだな。

評価 ○



2003年06月25日(水) 鰻のたたき (人情)

鰻のたたき 内海隆一郎著 光文社 1993/11/25

飲食店を題材にした短編集
鰻のたたき、板場の水、赤い煉瓦、正月前後、親ゆずり、朝の定食、ポテトサラダ、山菜摘み、乳母がわり、大事な客 

一場面だけをほんのり描いてる。冗長な作品がおおいからたまには短編で口直しを。

評価 ○



2003年06月24日(火) 分岐点 (学徒)

分岐点 古処誠二著 双葉社 2003/5/20

築城要員として動員された中学生たち。女学生とのあわい交流。失踪した下士官。 理想に燃える級友がとった行動とは?そして日本が負ける日が来た。

たんたんとした描写がいい。

評価 ○



2003年06月23日(月) 安政五年の大脱走 (表紙で内容わかる)

安政五年の大脱走 五十嵐貴久著  幻冬舎 2003/4/25

大脱走といえば穴掘って穴掘って掘って掘って掘って掘りまくり脱走した映画がすぐ思い浮かぶ。表紙(http://images-jp.amazon.com/images/P/4344003233.09.LZZZZZZZ.jpg)をみると展開がわかった。おまけにタイトルの安政五年といえば井伊直弼の全盛期。登場人物まで予想できる。適度に有名人物をちりばめて、中身はさほどでもない。

三作目であるがどれもドラマになりそうなものばかりだ。癖がなくさらっと読める。しかしどろまみれの半裸(いや下帯もとってるから全裸か)男集団はみたくないなぁ

評価 △



2003年06月22日(日) ぼくたち、Hを勉強しています(対談)

ぼくたち、Hを勉強しています  鹿島茂x井上章一 著 朝日新聞社 2003/4/30

女性たちの目の前で性の話ができるか否かが、モテるかモテないかの岐路になりつつあることをご存じでだろうか。〜〜猥談ではない「性談」は実現していない〜〜セックスについて真剣に自省し、まじめに初歩の初歩からお勉強したことがあるだろうか?<はじめにより

パンツと本は深い仲
Hの先人たち
「モテる」ということ
誘惑のプロセス
Hをやる場所
男度の低下

なにいってんだろうねぇ。ばかうけしました。

評価 ○



2003年06月21日(土) 素晴らしき臓器工場 (タイトル萌え)

素晴らしき臓器工場 家城久子著 三省堂 1997/11/10

医療現場に興味をもつ加奈子は、名前をかえて付添婦になる。
「平和病院107号室の隣の地下のまた地下にばけものがいる」その言葉をのこして患者が亡くなった。問題の病院に潜入して探る。脳死問題、臓器移植問題。代理母。

現在、付添婦はみなくなった。この時代だからこその作品であろう。
謎自身はよくみるネタ。目新しさはない。著者が執筆中に亡くなったとのことで編集部で補完してある。尻切れトンボ。旬の時期に読めばかなり楽しいものだったろうに、残念である。

評価 △



2003年06月20日(金) 感染夢 (蛇 憑く)

感染夢 明野照葉著 実業之日本社 2003/5/25

あれ?どこかでみたことあるような。。。顔立ちがはっきりしないのに既視感がある女性。 従兄弟の葬儀でであった。 であったそのひから夢見がわるくなる。 タキとは? 黒い痣は?

へび、憑くすきな作家。 

ワンパターン。

評価 △



2003年06月19日(木) 銀の鍵 (おとぎばなし)

銀の鍵 角田光代著  平凡社 2003/3/20

はたと我にかえった。それまでのことを覚えていなかった。言葉も通じない。わからないまま人々の善意にながされていく。

映画「過去のない男」の感想文<あとがきより

うーん。元をしらないからなんともいいようがない。こういう本を癒し系というのかな?

評価 △



2003年06月18日(水) プルミン (2時間ドラマ)

プルミン 海月ルイ著 文藝春秋 2003/5/15

「あ、プルミンおばちゃんだ」 乳酸飲料プルミンを配達するプルミンレディの姿をみてこどもたちはかけよった。 サンプルを飲んだ子供の一人が死んだ。 評判の暴君が死んだことによって、いじめられていた子の母たちが疑われる。 仕返しだろうか? もっとも疑われた母が殺される。 この事件の真相は?

こどもをネタにし、その周囲の母たちの動きを描いた作品。 前作の「子盗り」と同じくドラマ向きである。
ただ「プルミン」=「ヤクルト」に見えてしまうので、その辺をどう処理するんだろうか。(プルミンレディの制服ヤクルトと同じイメージ)

母たちの姿も類型的で軽く読める。

評価 ○(よみやすい)



2003年06月17日(火) ドリーム・バスター2 (異界)

ドリーム・バスター2 宮部みゆき著 徳間書店 2003/3/31

目撃者
「わたしのことを責めるように指さす、顔のない人々」風船頭の集団に得体の知れない居心地の悪さを感じるシュン。D.P(ドリーミング・パーソン)理恵子が自分と似てると感じる。シュンの生い立ちが語られる。

星の切れっ端し
新米D.Bスピナーがフリッカー(抵抗者)に属するまでをえがく。

長期化しそう。 読んでる間はそれなりに楽しいがちょっとくどい。

評価 ○



2003年06月16日(月) 星くず英雄伝5〜9 (コメディ)

星くず英雄伝 5〜9  新木伸著 電撃文庫 2000/11/25

あらすじ 略

一つの話がおわるたびに 同行する少女が増え、お色気も適度に増していく。同じく青少年の煩悩をかきたてる「火魅子伝」とくらべて、星くずのほうがよい。要はヒーローと少女たちの絡み方の問題である。

意味のないサービスシーンがおおく、ヒーローいてもいなくてもいい。一応話をすすめるためのおまけ (設定成人小説もどき)= 火魅子伝

ヒーロー不在では物語成立せず。 自己投影可能(9は、キャプテンフューチャーもどき)=星くず

どっちもどっちという声がきこえそうだが、個人的には 星くずに 一票

評価 ○



2003年06月15日(日) 浪費バカ一代(かきなぐり)

浪費バカ一代 ショッピングの女王2 中村うさぎ著 文芸春秋 2000/12/10

あー、女王様はまたやってしまった。シャネルの罠。見るだけ。今年の衣装代なんと1500万円。やったぁ 去年より500万もすくない。
滞納整理マンがやってくる。差し押さえできるものならしてみろ!!なにもない。おーほっほっほ。。。。電話加入権おさえられた。。。

などなど 週刊文春での連載をまとめたもの。これだけやれたら気分いいかもね。後しらんが。。

評価 △



2003年06月14日(土) 星くず英雄伝2〜4(コメディ)

星くず英雄伝2〜4 新木伸著 電撃文庫 1998/5/25

未公認ヒーロー ジークは 船長にみえない男。どうみてもつかいっぱしりである。乗組員は全員美女美少女。風呂にはいっていれば恥じらいもせず集団でおしかけてくるし、下着の洗濯もやらされる。しかーし やるときにはやるのだ。

2:男の乗組員がほしーい。雇ってみたら周期的に性別がかわるやつだったなんて。。。。(涙) 女だけの星パンドラへいって、悪人を倒す!!
3:悪の計画!惑星をタキオン流にかえるってか。住民をすくえ!!はぁ?衛星軌道にいるひとたちは無視?そんなことはゆるさん!!げ、まきこまれて15年未来へとばされたー
4:AIをてなづける聖女。彼女の誘いによって2段階上の世界をのぞいた。エイリアンとのなれあい

電撃らしく少年の夢をそれなりに実現してる作品。男はヒーローなのだ。まわりには僕をいじめてくれるおねーさまがたを配しチラリズム程度のサービスシーン満載である。たまにはいいね

評価 ○



2003年06月13日(金) 言壺(ワープロ)

言壺  神林長平著 中央公論社 1994/10/30

イメージを伝えるだけで作品を作り上げてくれる「ワーカム」にまつわる連作。独自のネットワークにより言語世界をつくりあげていく「ワーカム」。そこへ異分子をいれると・・・・世界が変容していく。

波長があうんだろうな。言葉遊びにしては好みである。

評価 ○



2003年06月12日(木) 火魅子伝(1〜9) (くにつくり)

火魅子伝(1〜9) 舞阪洸著 富士見ファンタジア文庫 2002/8/25

普通の高校生がタイムスリップし、三世紀の九州へ。 火魅子因子をもつ少女たちとともに邪馬台国を復活させ、 現代へもどろうとする冒険ファンタジー。

シュミレーションゲームおたくの主人公は戦略をよくおぼえてて、それを活用し、敵をうちやぶる。 普通にすけべだし、巨乳キャラてんこもりの状況は煩悩をかきたてるだろう。

評価 △



2003年06月11日(水) スクラップド・プリンセスシリーズ(棄て王女)

スクラップド・プリンセスシリーズ 榊一郎著 富士見ファンタジア文庫 2002/10/25

16才になると世界を破滅させる存在になると予言された王女は産まれるなり廃棄された。実は人間の意識下にうめこまれたピースメーカにさからえないという命令を解除できるただ一人の存在だったのだ。
守護者にまもられ味方をふやしながら、絶対の存在に挑む。

巻き込まれ型のヒロインである。自分からけんかを売ることもなく、ただ襲われたから身を守る。流されている。とりあえず 本編10冊と外伝1冊読了。まだおわらない。

評価 △



2003年06月10日(火) 共感覚者の驚くべき日常 (科学)

共感覚者の驚くべき日常 リチャード・E・シトーウィック著 草思社 2002/4/30

サブタイトル 「形を味わう人、色を聞く人」どおりの内容。

ミステリを読む人は 読まない方がいいかも。井上や浅暮のネタもとか?

評価 ○



2003年06月09日(月) 鏡の中の戦魔 (こどもむけ)

鏡の中の戦魔 榊一郎著 ファミ通文庫 2000/12/1

剣を捨て農夫になった男。4年前別れた部下が脱走し戦いをいどんでくる。
なぜ、なんのためにそんなことをするのか。戦魔が還ってきたとき。。。

ワンシーンだけで一冊かくとは。。キャラに魅力がない。暗い過去を背負った男(ふけたおっさん)と少女二人の組み合わせはどうも。。。テンポも悪い。

評価 × (サービスシーン0なのに 中身なし。。。)



2003年06月08日(日) Phantom (エロゲーノベライズ)

Phantom アイン、ツヴァイ 虚淵玄+(有)リアクション  角川スニーカー文庫 2002/12/1

殺人現場をみた日本人少年が 殺される代わりに洗脳され暗殺者になる。洗脳のさい過去の記憶を消され、新しくツヴァイと名付けられる。師匠格のアイン(ファントム)と組み無敵のコンビになる。組織を抜け、過去をとりもどすために二人はあがく。

まっとうなテキスト。エロゲーのかけらもない。。。。いったいどんな脚色されてるんだろう。

評価 △(かるすぎ)



2003年06月07日(土) 猫にまつわる不思議な話 (ねこ)

猫にまつわる不思議な話 宇佐和通著 学研 2003/5/2

タイトル通り ちょっと不思議な話をあつめたもの。
宝くじの番号を当てた猫、予知能力で飼い主を事故から守った猫、ネットでキャットフードを注文した猫、アヒルの背にのり空を飛んだ猫等々46編収録。

話はおいといて、左のぺージは写真をのせてある。それがまたかわいいったらありゃしない。

評価 ○(写真なきゃ△かな)



2003年06月06日(金) 言の葉の樹 (異文化)

言の葉の樹 アーシェラ・K・ル・グィン著 早川文庫 2002/6/20

伝統をすて発展した惑星アカを訪れたサティの目を通して、のこされた語りを描く。

抽象的な描写が多い。 なんら扇動的なシーンもなく、淡々と物語りはすすむ。グィンの世界は暗喩がおおく難解である。 わからなくてもそれなりに楽しめるが、背景を知っていたほうがいいだろう。

評価 △(基礎知識なしのため)



2003年06月05日(木) 魔法があるなら(引っ越し)

魔法があるなら アレックス・シアラー著 PHP研究所 2003/2/19

ママの足がむずむずしてきたら、大きなスーツケースに荷物をつめてお引っ越しをするの。ママここはスコットレーズ(デパート)よ。ベッドの下にかくれてみんな帰ったらここはフシギの国。さぁ探検!

大人(ママ)に視点あてると とんでもないやつ。。。 生活能力なし、見栄っ張り、その場しのぎ。。。これのどこが癒し系の本なんだろう。

子供に視点をあててその冒険を楽しむのがいい。身近であるが、知らない夜のデパート。妙に生真面目にちょい頂いたものの代金がわりに掃除で返すというのも子供らしい。

「クローディアの秘密」とセットにして子供によませたいものだ。 大人が読む本じゃない。ましてや いやされるとは。。。。 フシギだ。

評価 ○(あくまでも児童書として)



2003年06月04日(水) さらば、愛しき鉤爪(ハードボイルド)

さらば、愛しき鉤爪 エリック・ガルシア著  ソニー・マガジンズ 2001/10

相棒をなくし、薬中になった。 評議員の地位からもおち、うらぶれた探偵家業。 どうあっても相棒の死の謎をとく。

とまぁ ここまではいいんだけど。主要人物恐竜というだけでばかうけ。個人的に恐竜すきなのもあるんだけどね。ついついイメージを探しながら読んだ。ハードボイルドでした。(形式は)

評価 ○



2003年06月03日(火) 天使はモップを持って(ほのぼのぉ)

天使はモップを持って 近藤史恵著 実業之日本社 2003/3/25

渋谷や原宿を歩いているようなタイプの女の子が 僕の会社の清掃員。 彼女はすごいところをみている。 ゴミにだしたら安心しちゃうんかな。 無防備なみたくないところを彼女はしっている。
僕の身近でおこる事件をとく。

近藤氏の作品にしては軽い。よみやすい。いろんなパターンを模索しているもんだな。

評価 ○(読みやすさより)



2003年06月02日(月) 荒野に獣 慟哭す(伝奇)

荒野に獣 慟哭す 完全版  夢枕獏著 実業之日本社 2003/4/25

ウィルスを脳に注入。 獣化現象におそわれる。 記憶をなくしただ女にだけその意義を見いだす。 彼女だけが 自分を 現実につなぎとめる。

5冊をまとめたもの。夢枕は(田中芳樹もそうだけど)シリーズものあたためすぎ。さっさと終わってほしいものだ。今回のものも足かけ12年とのこと。マニア以外は見捨てるだろう。

内容は 振り返る部分が多く 文庫そのままだから仕方ないとおもいつつもちっとは直せといいたくなる。

伝奇ものとしては ・・・どうかな。 薄味だった。

評価 △ 



2003年06月01日(日) 世界食文化図鑑(ぱらぱらっ)

世界食文化図鑑 〜食物の起源と伝播〜  監修メアリ・ドノヴァン 東洋書林 2003/1/22

世界*文化図鑑シリーズの一冊。他に言語、音楽、織物、かごがある。

ハーブとスパイス、穀物とパン、魚および魚介類、野菜とキノコ、フルーツとナッツ、獣の肉と鳥類の肉、乳製品、油と酢、砂糖とハチミツ、その他の甘味料、茶、コーヒー及びチョコレート

うんちくだけでなく代表的なレシピももっており目でみて楽しい図鑑である。

評価 ○


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