MrsMの観劇日記
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2007年02月13日(火) 「墨攻」

期待度 ★★★★☆  満足度 ★★★☆☆と★★★★☆のあいだぐらい

 この映画、ラストが秀逸だなぁ。能無し役立たず(失礼)の王が最後に勝者として見せるあの笑みで、途中感じたちょびっとの退屈感は帳消しです。
 ハリウッド的ハッピーエンドなんてくそくらえ的な最後です。
 途端場で城を守った子団が王の命令で殺されれば、いっそ徹底していて爽快だわ、なんて半ばやけで思っていましたが(^^;)、そうか、自ら死んだか……。
 いっそ、主役も殺してみる???

 そうそう、子団を演じた俳優さん、お雛様のお内裏様をやらせたらとても似合いそうです。
 主演アンディ・ラウって誰かに似ているんだよなぁ。それが思い出せなくて、気持ちが悪い二時間でもありました。

 途中まで「人間ドラマ一切なしの映画か?」とある意味その潔さに感動していましたが、そういうのは後半に持ってきていたわけね。ちょっといらないところもあったような気がしないでもないんだけど。
 あとね、迫力勝負の戦闘シーンで、「エキストラさん、がんばっているね〜」と思ってしまうシーンもいくつか。
 知略戦という印象がなかったのも残念。
 でも、あのマフラーみたいなのを巻いている衣装は好き。
 ボロ雑巾みたいな衣装も好き(^^)

 なんか、虚しい感想だなぁ、、、
 この映画の主題そのものだなぁ(ほんと?)
 やっぱさ、迷ったら負けなのよ。。。
 世の中、善悪じゃないのよね。勝つか負けるかなのよね(そろそろ、自分でもわけがわからなくなってきた ^^;)

 あ、そうそう、わたしは先日の「世界不思議発見」で墨家についてお勉強してから望みましたので、作中の「墨家」の説明不足には困りませんでした。
 でも、これ、予備知識がないとつらいんじゃない??

 どうして「墨守」ではなく「墨攻」なのでしょうね。
 攻撃は最大の防御なり、ってこと?



2007年02月02日(金) 「どろろ」

期待度 ★★★☆☆  満足度 ★★★★☆

 前評判を聞いておりまして、どんなB級映画かと、ちょいと楽しみにしていました(笑
 でも……けっこうよかったんですけど?
 名作か? と聞かれると少々辛いものがありますが(^^;)、好きか嫌いかといわれれば、好きですわ。

 なんといっても、妻夫木くんがよい!(結局は、男かい? ^^;)
 彼のちょっと寂しげなまなざしが役にぴったり。無表情さも似合っていたし、最初の方のぼろぼろマント姿もよかったです。これからもどんどんとこういう役にチャレンジして欲しいわ。
 プラピの「デビル」の時も思ったけれど、母性本能をくすぐるタイプがこういう強い役をすると、そのミスマッチがたまらないのよね。
 環境が環境なら、もっと天真爛漫な明るくて素直な子になっていたんだろうな、きっと今までに大変な目にあってきたんだろうな、なんてかわいそうなんでしょ、おばさんが抱きしめてあげる、むぎゅ♪(これって、セクハラっすか? ^^;

 柴咲コウは……嫌いではないのだけど、彼女の演技はうるさいのよね、、、それが買われて、今回はどろろ役なのでしょうけど、でも、うるさい。
 彼女の泣きの演技はけっこう好きなんだけど。
 中井貴一はもう、この手の映画の常連さん?
 わたし的には、椎名桔平にも出て欲しかったなぁ。「化粧屋」みたいな役もいいけれど、こういう怪しい映画の役も彼は似合うのよ。でもって、好きなのよ(笑)。パート2が出るのなら、ぜひとも彼に出演して欲しいわ。妻夫木vs椎名を見てみたい♪

 話の方は、想像していたよりもけっこうまとまっているというか、筋が通っていたと思います。
 思った以上にトンデモ大風呂敷を広げていない映画で、こじんまりとまとまめました、という感じ。
 あまりお金をかけられない邦画なら、それが正解だよ。
 お正月に「SHINOBI」を見て脱力してしましたが、それに比べたら、まとも(?)だと思います(でも、あっちには椎名氏が不死身の役で出演していたの♪)。
 わりと、俳優さん達ががんばってくれてました。この手の映画は、演技でこけたらもう救いようがないものね。
 で、「SHINOBI」が実写版narutoなら、こちらは実写版犬夜叉(笑 

 魔物がたしかに安っぽいというか、なんというか、思わず絶句してしまうシロモノですが、あれは原作に忠実にしたから?
 もうちょっとなんとかして欲しかったなぁ。それこそ、椎名氏にでも魔物役をしてもらえばいいのに(超個人的好み 笑)。

 ラストはここで終わりか、と思ってからの展開が、ほぉって思いましたわ。
 なるほどね、そうくるか。
 でもね、人を生き返らせることができる魔物には、どうしても見えないのよね、闘っている最中の魔物ちゃんたちって(^^;
 どうみても、ウルトラマンに出てくる怪獣だもの、、、
 このあたりが、この作品の評判を貶めている大きな原因だろうなぁ。


 これ、R12指定でしたが……どのへんがだろう?
 手足がぼろぼろ取れるところ?

 疑問なのは、どうしてタイトルが「どろろ」なのってところ。
 どうして「百鬼丸」じゃないの? ねえ、どうして???


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