白日の独白
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2004年11月24日(水) 大好きな僕の家。

全部ではないにしても・多分・恐らく・大方は僕の所為。
ただ境界を創りたかっただけで、お母さんを死なせたくはない。
乖離した・硬直した関係を一気に解消出来るなんて夢想。
舞台から降りて、傍観して、何かを得られるはずがない。
器用じゃない僕は、やっぱり磨り減らして、血を流さなければ終わらない。

何れにしてももう少ししたら僕の家出は終わります。
大好きな家に帰ります。
僕を真綿で絞め殺す家に。


2004年11月15日(月) 抑圧された感情のアジール。

「此処は曖昧な場所だから、どっちに行けばいいのかがわからない。」
「ねぇ。わかっているの?」
「此処は何処かわからない所なんだよ。どっちに行くの?」
「・・・・お母さんなら此処が何処か、何処に行けばいいのか知っていると想う。」
「今から電話で聞くことも出来るけど・・・・」
「でも大丈夫。きっとわかるよ。」
<一緒に行こうよ。>
「一緒に行こう。きっと大丈夫。」

君は何処に居るの。
僕は其処に居るの。


2004年11月14日(日) なる話。

8人位集まると必ず『なる話』がある。
『なる話』が始ると、僕の後頭部から背筋にかけてがすぅっと冷たくなる。
『なる話』は僕が欠けた人間だということをありありと見せ付けるから。
耳の奥から「逃げろ」と命令する声が聞える。
逃げる位なら、初めから何処にも行きたくない。


2004年11月10日(水) 無知の幸福。

実家に暫く帰る。
昼まで寝て、また昼寝して、夜通し起きてて朝寝て。
起きてる時は御飯を食べるか御菓子を食べるか本を読んで外出はしない。
そんな1日の過ごし方をしてたら急に不安に襲われる。
このままじゃいけない。
未来を。未来の為の現在に。
何処にも見えない未来が追い立てる。
そして早く彼女の家に帰りたいと想う。
掃除して、洗濯して、御飯を作って彼女が帰ってくるのを待っていたい。

歩む方向がずれ始めたみたいだ。
最初は解らないけれど、振り返った時にはもう引き返せない。
知らなければ、何も知らないままで居られるのに。


2004年11月02日(火) 赤いジーンズの君。

15歳の言葉にどうしてこんなに揺さ振られるのだろう。
ちゃんとわかっているよ。
それは君がもういないから・・・・
今生きてる君の言葉だとしたら、きっと僕は何も感じられない。
それって可笑しいことだよね。
でもね。
君の言葉達に心は震えているのに、こんなにも泣きたいのに、僕は涙を流せないんだ。
全部全部、何だか可笑しいよね。


2004年11月01日(月) ポケットの中にはいつも。

レモンキャンディーをひとつ、口に放り込む。
多分大丈夫。
きっと止められる。


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