「隙 間」

2008年04月30日(水) Stand and Fight

 神や仏に頼りはしないが、星や月やお天道様に願いをかけるこたぁ、ありやす。
 めるへん、なんてのたぁちゃいますがね?
 遠回しにいやぁ、それは神さんに、てことになるんじゃないのかってぇことは、言わぬが仏。
 今よりもずぅっと前の、物書きなんて才能があるもないもわからない時分に、こんな願いをかけたことがあるんでさぁ。

 種があるかないかもわかりませんが、もしあったとしたら、それが実をつけ花咲すなんてことは要りません。

 てね?
 やぁっぱりなかったのか、願いは叶いませんでしたが……。

 いやね?

 なんか、そんな気持ちをどっかに置いてきちまってるような気が、するんですわ。

 我が子の為なら腕一本、いや命を差し上げますから、てぇくらいの気概っつぅんですか?
 そもそも、そいつが足らねぇもんだから……っモガッモゴっ……。

 失礼しました(汗)
 最近、竹がしゃしゃり出まくってて、困ったもんです……笑
 竹と言っても、受容体としての、です。
 すぐ、想像のなかで直感を尖らせて、こっちは感じたくもないことを突きつけてきます。

 そりゃあいくつか物語を書いてきているので、こんなときはこうだろうな、とかの選択肢というか、心情のようなものは、ある程度の種類やおおよそこうだろう、くらいの想像はします。

 そんなことをこっちであたり構わずやってたら、単なる善人の、わたしはどこいっちゃったの? なわたしになっちゃいかねないわけです……汗

 物語のなかに集中してくれ(汗)

 いやね?
 今日はとくにへそを曲げてるんですよ(笑)
 赤入れするつもりのファイル一式を、まるごと忘れて出てきてしまったものですから。
 どうしてくれるんだっ、て。
 新作のほうは、まだ手をつけられる状態ではないし……汗

 気概?

 勝手なことぬかしてます。
 でもまあ、ハズレてはいないのが癪にさわります……汗

「書かねえ豚はただの豚だ」

 いや、一キロ、痩せましたから、豚はないんじゃあ(汗)

「……じゃあ、ただの能書きたれだ」

 あい。
 踏みとどまって、闘います……。



2008年04月29日(火) それぞれが長く描いた線が出会うこと

 実家バルコニーのペンキ塗り二日目。

 無事、完パケッ!

 たくもう「空に散る」が命曲になるのかならないのかわからんが、ずっとこだましてるし(笑)

 黙々とペンキ塗ってましたよ。
 そしたら案の定、ご近所さんの来襲。

「ふたりだと楽でいいわねぇ。これ、お八つにどうぞ」

 柏餅、いただきました……。
 お隣さんです。

「おお、久しぶり」

 逆側のお隣さんの弟さんです。

 来訪者のなかに、とある婦人がおりました。

 父の知る顔ではなく、わたしも知らない方でした。が、やけに我が家を知っている様子。

 母のサークル仲間のご近所さんでした。

「お庭の梅も綺麗でしたねぇ。よく散歩途中に寄らせてもらってるんですよ? お手入れも大変でしょう」

 いやぁ、素人がバサバサカットしてるだけですよ、と関係がわからずに答える父に、婦人が母との関係を話し、

「私も福岡出身で、お母さんとそんな話をしたんですよ?」
「そうだったんですか! それは楽しくお話させていただいてたんでしょう。ありがとうございました」

 なんか、わたしはそのとき、ふと知らぬふりをしたくなっていました。
 知らぬふりをしていれば、聞こえていないふりをしていれば、きっと、何事もないふりをしていられるように思えたので……。

 そう言えば、

 初七日を過ぎた今日ごろに、わたしの小学校一二年生の担任だったおばあちゃん先生が「お線香だけあげさせてください」とわざわざ訪ねてきてくれたことがありました。

 考え過ぎ、でしょうか?汗

 長く描いた線が、こうして出会ってゆく。

 仏壇の母は、微笑んでいるように見えました。

「え、どういう意味?」

 答えてくれるわきゃあ、ないですが……汗



2008年04月28日(月) それでも口笛吹いとけ

 単純なものです(汗)

「よし、決めつけはやめた。
 さあ!」

 と両手を広げてみせたら、

 ちっ。やっとかよ。

 と、顔を上げてくれました(笑)

 舞台自体も、気にそぐわなかったようです。
 当初のイメージ(何年前?笑)から、どうやら月日と共に、人物まで変わっていたようです(汗)

 じゃあ、イチから聞き直し、ですか?
 イチもニもナニも、俺は知らねえって。

 ……(涙)

 さて。

 先日、口笛を吹く云々、と宣誓したわたしですが。
 しばらく吹いていないことを忘れてました(汗)

 帰りに三省堂銀座(?)店に寄った後、何気なく、そっと、試してみたんです。

『ヒュウッ?』

 あれ、おかしいな。と、こんな感じで……、

『ピュウッ!』

 前のひとに振り向かれてしまいました(汗)
 加減がすっかりわからなくなってました……気をつけます。

「夜に口笛吹くと蛇が出る」

 不調でふわふわした足取りだったわたしは、きっと踏んでも気づかぬやもしれません。
 踏んだ蛇が、

「あらお帰りなさい。ちょっと聞いてよ」

 と、部屋に帰ったら昔からそうだったように晩御飯を作って待っていてくれてたり。

「蛇を踏む」川上弘美著

 読んでみてください(笑)

 ところで、蛇ではなく体重計を踏んでみました。
 肉の宴の後なので。

 イチキロっ!!

 減ってました。

 おかしい。
 筋トレのせいなら、重くなるか変わらない程度のはずなのに(汗)

 そしてやはり、

「口笛吹いとけ」

 と。

「やっぱり私は、ブーケじゃなくて、
 その先の空に手を伸ばしていたい……」
(「bouquet toss」より)

 
 何もないことを知るためなのか、形にならないものを掴むためなのか……。
 とにかく伸ばさないことには始まりませんが(汗)
 そっと手のひらを差し伸べるように。

 けしてわしづかみの手で乱暴にならないように……。



2008年04月27日(日) 素晴らしき友哉ふたたび

 実家バルコニーのペンキ塗り一日目が、なんとか終わりました。
 日帰りです。

「あら、帰ってきたの? よかったじゃない、お父さん」

 お隣のおばちゃん。

「おっ、久しぶりじゃない。こっちに帰ってきたんだ」

 反対隣のおじさん。

 いや、その、外堀から埋めるようなことを言わないでください。
 ずっと、というわけではないですから(汗)

 てか、ご近所さん、身近過ぎです……笑

 そりゃあ、ちっこい頃からのお付き合いなのはわかるけど……汗

 とてもありがたく、素敵で、大切な、ご近所さんたちです。


 そして一昨日。
 作品の感想を教えてくれていた友に聞かれました。

 登場人物に、実際のモデルとかいるの?
 うんにゃ、いるわけないじゃん。
 あ、そう……なんだ。

 実在の人物にモデルがいると書きやすい、とそのときわたしは言ったけれど、その先があります。

 書きやすいけれど、物語の世界がすぐに立ち止まってしまう。

 だって、それはわたしの現実の世界の人物であって、物語の世界にいる人物ではないのだから、どこかでそのギャップのせいで、そう、夢から醒めるように「なんでこんなところにいるの?」と。

 もちろん、わたしが今まで出会ってきた方々や、見聞き読みした人物たちが土台になっているのは間違いありませんが……。

 友が「……」で飲み込んだ言葉が気になってます。
 なんか無理矢理褒め言葉に置き換えてごまかされた感じだったので(笑)

 そしてふと、気がつきました。

 今まさに、キャラとか設定とか作ろうとしてないか……?

 どうりでピタリと足踏みし始めたわけだ。
 設定がまだ甘いから、舞台が不確定だから、と調べて考えて、してる場合じゃない。

 逆、逆っ(汗)

 と……笑

 素晴らしき友哉!
(ふたたび)



2008年04月26日(土) 「Point and Line」私を繋いでいるもの

 篠原美也子、十五周年ライブ「Point and Line」

 よくないこととはわかっていても、ほぼ十五年もの間、彼女の歌や言葉と共に過ごしてきた、そのまさに集大成のライブでした。

 そして闘う気構えで臨んだはずが、戦いにすらならず、見事にノックダウンさせられてしまいました。

 セットリストに沿ってそれぞれの曲との関係を、歌詞を借りつつ記したいと思います。

01「秒針のビート」
「新しい羽根がついた日」(2001年春)から。

「時計の秒針はタフなビート刻み続け、
 できるもんならやってみろと囁く声。
 有り余る時間を持て余しては無駄にして……。

 遅すぎるかもしれない。
 だけど、こんなところで待っているよりは……」

 待たざる朝のために、いくつもの長い夜を過ごす。
 その始まりでした。

02「ひとり」
 1stアルバム「海になりたい青」からではなく、「SPIRAL」(2003年春)から。

「言葉たちはいつかあやふやを愛して、背中を向ける。
 忘れたくないことよりも、忘れたいことが増える」

 今でこそ「物書きを目指す」などと口にしていますが、当時のわたしは、まったく自己満足のぬるま湯につかっていました。
 そしてその甘さから、私の人生の中で二人目の、ひとりの人生を左右させてしまいました。

「肩を濡らして、雨は続く。
 どうにもならないことで泣きたくはない。
 雨は降り続く。
 そして、朝はくる」

 己のしでかしたことを悔やみ苦しみ、その夜の闇に浸っていても、それでも、朝はやってくる。

03「place」
「half moon」(2005年春)から。
 小説を書いていると内容によっては、「どういうつもりなのか」「そんなことを考えているのか」「信じられない」と思われてしまうことを気にしてしまうことがあります。

 何をどう、どこへ行ってしまったかと思われようと。
 必ず、ここへ戻ってくる。

 と信じていてもらわなければならないことも出てきます。
 その覚悟が足らずに中途半端なものしか書けないのは致命的すぎるわけです。
 悔しいけれど、それだけの技術もまだまだ足りないこともありますが。

04「青」
「SPIRAL」(2003年春)から。
 今まさに、です。

「身の程知らずさと、誰かが言っても、
 この思いもうどこへも帰れない。
 パレットには、また新しい青。
 そして私も、海になりたい青。

05「only you」
「us」(2005年)と「your song」(2008年春)から。
 最近、とみに自分のちっちゃさを痛感してました。

 些細なことで視野狭窄に陥ったり、自己満足だと気がつかぬままだったり。
 いうなれば、「恋愛」ではなく「恋」にしかすぎない。
 それはまだ「愛」が足りていないということ。

 一方通行では駄目なわけです。
 相手があるからこそ、それは成り立つのであって、押し付けでは、それは何ものにもないようがない、ということです。
 自分がそう思っていても、相手のことを慮らねばそれを伝えることはできない。

 全てに同じことが言えるわけです。

06「前髪」
 以前は私、短髪で前髪を上げてました。
 最近は、下げています。
 なんだか最近、涙もろいのか、そんなとき。
 ああ、ちょっと前髪が目えにかかっててよかった。
 突如、自分にいわれのないことにも関わらず、つい、にじみ出てしまったことがありました。
 ばればれでしたが。

07「Passing」
「your song」(2008年春)から。

「誰かといたらきっと甘えてしまう。
 心の中をきっと見せてしまう。
 誰だって自分にしか解らない痛みにもがいているはず。
 いつでも口笛吹いて乗り越えられるさ」

 私は自分でもわかっていました。
 寄る辺があると、それにとことん、依ってしまうことを。
 自分に甘く、たちが悪いのです。
 だから、というのは言い訳かもしれませんが、今、ここにひとりでいるわけです。

 なんだかんだといいながら、きっと、必ず、自分のどうしようもないことを理由に掲げて、それを振りかざして、相手に突きつけてしまうだろうこが。

 所詮、卑怯者なのかもしれません。

 自分だけが、自分にしかわからない、という逃げ。
 口笛を吹いてみせることを、忘れてました。

08「HERO」
 これも、今まさに、です。

「力も無く名前も無い。
 はかない日々は、はかないまま。
 始まりじゃなく、終わりでもなく、
 そこには道がただ続くだけ。

 夢から覚める時を思って、
 夢見る人はどこにもいない。
 力ではなく、名前でもなく、
 わずかに残る誇りを守る」

 わずかでも残されている私の誇りとは、なんなのでしょうか?
 それはきっと、自分でも言葉にしきれない、胸のずっと奥にあるもの。
 やっかいなんです。

09「flower」

「もしも明日、世界が終わると知っていても。
 花を植えよう、約束をしよう、愛を告げよう」

 この強さが、私には足りません。
 花なんか植えたって、明日終わっちゃうならしょうがないじゃないか。
 と、目先にとらわれがちになってました。

 後にまた触れますが、見失っていました。

10「Journey」
 これはそのままです。
 旅は長く、ゆっくりと足並みをそろえるべきものです。
 日帰り旅行じゃ、駄目なんです。

 手を、握り返してくれますか?

11「桜駅」
 未発表の新曲です。

 土手の桜。
 同じところを通り過ぎる。

 次の「S」と合わせて書きます。

12「S」
「spiral stairway(らせん階段)」の「S」という方の意味でゆきます。
 どれだけ走っても、足を前に進めても、気がつくと見覚えのある景色に辿り着いて、ちっとも進んでいない気がしてしまうけれど、それはきっと、同じところでも上へと伸びているらせん階段でありたい。
 私はいつも、そうありたい、そうに違いない、と言い聞かせて、懲りもせずに今こうしてここで、ぐるぐると同じことの繰り返しにしかみえないような日々を送っています。

それでも、

 ほんのわずかでいい。
 高いところへ。

13「永遠を見ていた」

「見えない明日を未来と呼んで、
 見えないから見えた希望を抱いて」

 見えてしまう未来には、きっと現実しか見えなかったりするわけで、見えないからこそ、知らないからこそ見える希望、というものがある。

「見えない明日の不安の中で、
 見えないもの今も抱きしめて」

 先が見えないからこその不安を、ほかの誰にも、もしかすると自分自身にも見えないかもしれないものを、今もずっと抱きしめています。
 本当は、未来を見据えて生きねばならないとわかってはいるのですが。

14「夜間飛行」
「bird's-eye view」(2002年春)から。
 先の「秒針のビート」の一年後です。

「人生は何が出来るかを探す道じゃなくて。
 何が出来ないかを思い知らされる旅だと」

 会うその肩越しに「さよなら」が見えたとしても、くり返す明日への言葉を今は、信じる……。

 待たざる朝が訪れた、その前夜の最期に聴いていた曲です。

15「逆光」
「レイディアント」(2006年春)光を放つ、の意味です。
 私がナルコレプシーの限界がきて退社を決め、じゃあこれを機にまとまった時間をかけて小説をきちんと書いてゆこう、と決めたときです。

「何をしても報われない気がして立ち尽くす時もあるけれど。
 太陽を背中に従えて、当たり前をくり返しに行こう。
 笑ってばかりいられやしないけれど、わかっていたはず。
 簡単じゃないことくらい……」

 と、その通りです。

「さあ太陽よ、背中から照らせ。
 逆光のシルエットで涙を隠して」

 何を証明しようとしてるのか?
 誰に証明しようとしてるのか?

 誰にでもなく、自分自身に、ということ。

「逆らって、戸惑って、つまづいて、立ち上がって。
 敗れ去って、また立ち上がって。
 わかっていたはず」

 そして、

「届きそうになくてもあきらめないことも」

 あきらめちゃいませんよ。
 敗れることも、つまづくことも、慣れっこですし。

 でも。

 夢は追いかけるんじゃない。
 背負ってゆけ。

 との言葉に、私は今、本当に、

 背負っているつもりでいるのか。
 背負うだけのもの覚悟ができているのか。

 もう一度、立ち返らなければならない気がします。

16「Stand and Fight」
「レイディアント」(2006年春)から。
 踏み止まって、闘って、さまにならなかろうがファイティングポーズをとって、ひとりよがりのロックンロールでも、笑われたって目一杯かっこつけて。

 今の私は、ファイティングポーズもとらず、ただひとりよがりで、笑われることを気にして、かっこをつけることを忘れてしまってます。

「心は重なり合って行くのではなく、寄り添って、時に遠く離れて。
 だけど踏み止まって愛するより他に何が出来る?」

 踏み止まること。

 カウントはまだ、セブン。
 倒れたって、かっこつけて、そして立ち上がれ。

17「流星の日」

「流星に願いを掛けた。
 どうかどうか、このまま沈黙を守る力を、
 背を向ける勇気を下さい」

 それは決して悪い意味ではなく、です。
 ときにそれが必要なときもあります。

18「空に散る」
「your song」(2008年春)新曲です。
 同じ景色の中で違う答えを抱いて、互いに描いてきた長い線の果てで出会った。そして何度も、出会う。
 喜びも悲しみも幸せも不幸せも、ひとりじゃ歩けない、生きられない。

 空に散る星の光をつないで、どんな物語が見えるのだろう。

19「葉桜」
「自分の言葉を追いかけて、追いつけなくて苛立って。
 あの夏に、あの秋に、立ちつくしてた冬の日に、
 選ばなかった扉の向こうにも確かに、人生はあった。
 生きることのなかったその日々に答えがあるような気がして」

 振り返ることにとらわれがちな私ですが、今ここにいるのは、自らがその扉を選んだことを忘れてはいけないのです。

20「Time will tell」
 なぜここにいるのか、時々わからなくなることもあります。
 それはそうです。

 だけどここがきっと自分が目指してた場所なんだと信じています。
 今はまだ見えなくて、無意味に思えても、振り向けばひとすじの道で、今はただせつなくてひとりに思えても、いつか時が経って、そう気付くのだろうと。

21「my old lover」
「your song」(2008年春)新曲です。
 流れていった時間の中で失われていった輝きのようなものがあったとしても、いつまでも輝き続けるようなものは信じない。
 はがれかけたマニキュアの手で、誰より強く抱きしめる。
 傷つけたこともあるこの声で、今でも変わることのない愛を告げてみせる。

 この気持ち。
 そう、ありたい。
 いや。
 そう、あろう、と。

 ……。

 セットリストはアンコール含め全二十一曲。最後に十五年もの長く紆余曲折の時間を共にしてきてくれた皆への思いに、思わず俯いてしまい、胸に親指をあてるいつものポーズで感謝を伝えステージを後にした篠原さんでしたが……。

 ほぼ恒例になりつつあるさらなるアンコールに、缶ビール片手に再登場しアカペラでもう一曲。

「何を歌おうか? 頭がもう真っ白で」

 に、リクエストのひと声が出たのが……。

22「願わくば」
「鉄棒に小さな指を伸ばし、自分よりほんのちょっとだけ高い、上を目指す」

 そうやって、私は今、上を目指せているのでしょうか。
 届きもしないものに、ただ手を伸ばしてみせているだけではないのでしょうか。

 と、常に確かめていようと。

 ……以上、三時間半があっという間に過ぎていってしまいました。

 終演後、膝に力が入らず、ふらふらぁとした足取りに思わず「だいじょうぶかい」と気を使わせてしまうこともありましたが、こんな時、それが二十年来の付き合いの彼であったからこそ、私も「ちょいヤバ」と笑って答えられたの
かもしれません。

 素晴らしき友哉!笑

 ここまでの乱筆乱文長文にお付き合いしてくださった方、ありがとうございます。

 また明日から、いつも通り、いや、もう一段上を目指しているはずの私とお会いしましょう……。



2008年04月25日(金) おせんさんニクニテンカウント?

 先日録画しておいた「おせん」さんを、観ました。

 ええやん……。

 あれはあれ、これはこれ。
 オープニングだけで、鳥肌がたちました。
 あれは、惚れた腫れたの問題じゃありません。

 怖いほどに、こわさを感じました。

 何に対してわたしがこわさを感じたのかは、わかりません(汗)

 明日はいよいよ、です。

 ヤバいです。
 打ちのめされないよう、闘う気構えで臨みます。

 篠原美也子「Point and Line」

 点が繋がり線になってゆく。

 わたしの点は、いまだ繋げられずにいます。

 おなじようなところばかりで、線ではなく、でっかい鼻くそ、みたいになってるやもしれません(笑)

 そこらへんを、今夜akdにからもうかと思っています。

 名前のない週末を、なんと名付けましょうか?

「点と線」ならぬ、
「タンとセンマイ」

 ヨクミに骨抜き、
 ニクニ首ったけ。

 akdと上野で合流し、食いました……。

 大人な食べ方、しました。
 ドリンク以外は最初の注文の一回のみ。
 肉……白肉(ホルモン)ばかりの宴。

 そして。
 あれやこれやと毒吐き毒飲みしつつ……汗

「じゃあ、本題に入ろうか」

 わたくし、居住まいを正し椅子の上に正座して相対します。

 ……はい。
 たしかに、そうです。
 うんうん、ごもっともです……。

 先の長編作品の感想を言っていただきました。
 悪い意味で、思惑通りの感想……。

「それは、そのもっと前の基本的なとこを踏まえてからじゃないの?」

 背伸びしても、まだ宙ぶらりんな感じじゃあ、ね、と(汗)
 北野武がやるならいざしらず(TAKESHI'S)、ただのまだまだの竹志がやっても、力不足なわけです……汗

 今日、篠原さんに右ストレートを喰らいに行ってきます。

 Stand and Fight

 倒れても、起き上がれぱよいのだから。
 テンカウントはまだまだ頭上で繰り返し鳴り響いてます……。

 エイト、ナイン……。
 ……ツー、スリー。

 数え直すんかいっ(笑)



2008年04月24日(木) 「なぎさの媚薬〜」

 重松清著「なぎさの媚薬3 彼女を憐れむ歌」

 いけません……。
 咽喉の奥を、グッと、握られてしまいました。
 男がひとり目を潤ませて鼻を啜った日にはもう……汗

 みっともないったら、ありゃあしない(笑)

 いやこれは煙が目に滲みただけですってば。

 なぎさに、会えるような気がします。
 いや、気のせいです。
 そんな資格、持ち合わせちゃあいません(笑)

 会えるためには、「もごもご……」な思いをずっと、抱き続け、記憶の奥底に、閉じ込め、吐き出さなければなりません。

 そんな経験は、したことがありません(汗)

 重松さんの作品は、やはり、凄いです……。



2008年04月23日(水) 「地下鉄(メトロ)に乗って」とマナーって?

 筋トレをぼちぼちはじめて二週ちょい経つが、胸、肩周りしかやってません。しかも、いわゆるマッチョムキムキになるような鍛え方をしているわけでもないのです。

 どゆこと?

 つまりまあ、天の邪鬼ぶりを発揮させて(笑)、繰り返し負荷をかけ続けるやり方をしているのです。

 例えば、
「短距離ダッシュ」
 ではなく、
「空気イス」
 をやるようなものです。

 瞬発力で、「ふんっ、はっ! ふんっ、はっ!」と、なまら動かねばならないのは場所が限定されるし、なんかちょっと……汗

 ああ、よく女性向けのトレーニングで「バストアップ」に効く、てやつがあるでしょ。胸の前で両手の平を合わせて、ぐぐぅ、と押し合うってやつ。
あれのようなやつ、です。

 とにかくもう、筋肉自体がどうすれば力が入るのかがわからない状態なので、

「そうそう、ここ。ここに力はこうやって入れてるんだぞ」

 と、まるで自立支援プログラムのようです。

 腕立ても、ゆっくりやっているので、腹筋がピクピクブルブルガクガクとなっていたのが、ようやくおさまりつつあります。
 それでも二十回はキビシいです。

 ワンセットのみ、です……汗

 鍛えてるからといって、力持ちになってるわけではありません。
 重い荷物を持ってたら、「重そうだね?」と、心配そうな顔だけはします。

 マナーですから。

 え?
 持ってあげることがマナーですって?

 これまでに、何度もそんなことを聞いたことがあるような……。
 きっとまた、同じ感覚を味わうことになるでしょう(笑)

 ベルトの穴を、もう一つぶん、切らなくては……。

 そして。

 浅田次郎著「地下鉄(メトロ)に乗って」

 堤真一さん、大沢たかをさんら主演の映画を観て、泣きそうになって、原作に手を出したら、間違いなく、泣く、と思って、いったん避けてました。

「よお、兄さん」

 大沢さん演じるアムールが堤さん演じる息子の真次の肩を抱いて歩く姿が、目に浮かびます。

 なんか、やっぱり、きました……汗
 こらえましたが。

 やはりわたしは、矛盾を背負って、それがあってこそのわたしであり、ちぐはぐだったり、はっきりしなかったり、なんだかよくわからないからこそ、今こうしているのだろう、と。

 わかっちゃいるけど♪
 やめられない♪
(あ、それ)
 スイスイ、ス〜ダラタッタ♪
 スラスラ、スイスイスイ〜♪

 ときたものです……笑



2008年04月22日(火) 信じること、よしとすること

 不忍池をぐるりと歩きながら、つらつらと。

 わたしはときに、妙な直感というか閃きというか、脈絡もなくそんなものやことを感じる……というか、のみこまれてしまう(?)ことがあります。

 例えるなら、

 蕎麦屋の前で犬を見かけて、気がつくと……

「ワンこ蕎麦っ!」

 と口に出しているときのように、大脳ではなく脊髄で反応しているような(汗)

 それが臨機応変にというわけでも、しょっちゅうというわけでもないので役にも立たないのですが……汗

 恐らく、物語を書いているとき、考えては書いていないのも、そのあたりの影響かもしれません。

 そんな直感が働いていたことを、思い出しました。

 ああ、小説の受賞といった類いのものじゃありません(笑)

「知ることと理解することは別物」

 という言葉をコメントで返したとき、ふと、です。

 わたしは……罰当たりかもしれない表現をしますが、

「神も仏も認めるが、けっしてまるっきり頼らない」

 というひねくれた人間です。
 そのくせ、もし「じゃあ、いったい何を信じる?」と聞かれたら、老荘ではないけれど、「絶対なる一」と答えます。
 それが何かはわかりません。
 が、それはなにもしてはくれず、ただ己が「絶対なる一」の存在であり続けるだけ、のようなものと。

 在るべくして在り、成るべくして成る。
 それらは努力や行為の放棄を指すものではありません。

 だからわたしは、自分にとって「書くべくして書き」続けているつもりです。

 そりゃあ、根拠も裏付けも力も技も無いに等しいけれど(汗)
 だからちょいと、不忍池の弁天様に「芸ごとの才能ってわたしにあるのかしらん?」と尋ねてみたり、神田明神の将門様に「理不尽でもええっ。選考に紛れ込んだりしてへん?」と窺ってみたり、節操なかったりもしてますが(笑)

 だからなのかもしれません。

「わしらを頼らんなら、手前で勝手に判断せいっ」

 と……汗

 いやいや、ご好意に預かれるのでしたら、お賽銭奮発しますから。
五円十円ではなく、思い切って百円、いや死んだ気で五百円、奉納させていただきますから……汗

 とは言いつつ。

 今回の作品で、ウィキ検索程度ですが「二代目桂枝雀」師匠を初めて知り、胸に突き刺さる言葉と出逢いました。

「私の中に私を見てる枝雀がいて、これが私になかなかオーケーを出してくれない。それがこのごろは、だいぶオーケーに近づいてきた。もうじき、です」

 わたしはわたしに、まだまだオーケーは出せません。

「まあよし」

 が、やっとです。
 だけどそれは、明日のわたしは恐らく、そうとは言わないでしょう。

 わたしが信じるのは、そんなわたしの中のわたしです。
 神や仏が「全てよし」と言ったところで、わたしは「よし」ではありません。

 まあ、わたしがわたしの中で諦め、投げちゃうこともありますが(汗)、そうありたいのです。

「もうちっと、すまあと、にまとめてくんねかったのかい?」

 書き上げる度に、作品の中からそんな声が聞こえなくもありません……汗

「どうも、詰めが甘いんじゃないのかい?」

 もごもごもご……ごもっともっ!

 と(笑)



2008年04月21日(月) あいてー、と出向くなら

 国会議事堂、首相官邸らの目の前という今の仕事先。

 北京五輪にまつわる様々な叫び声が街を流れていたりします。

 某国店舗の非買運動などもありましたね。
 差別無き全人類参加を目指すはずなのに、大会関係者しか参加見学できないこともありました。

 マラソンコースを走ったらウェアが真っ黒になった、という話や、とても走りやすく好記録が出せそうだ、との発言も。

 それぞれの事情や立場は、なんとなくはわかるよ。

 だけどね。

 それぞれが、ではなく、みんなにとってイチバン、うまくできること、をやろうよ。

 世界なんて、せっかくきれい事を大声で叫べる舞台なのだもの。

 きれい事を言えないなら、そこはもう世界という舞台なんかじゃあない、ちんけなものに成り下がってるてことじゃない?

 わたしは事なかれ主義で長いモノに巻かれるタイプだし、石橋叩いて割れるまで叩いてとうとう渡れなくなるタイプだったりするけれど、最後のひと切れの肉を無情にも横取りされたら、テーブルの下でガシガシ蹴っ飛ばすくらいのことをしたりはします。

 内臓系苦手なんだよねぇ。

 と、それじゃあ食っちゃうよ、とバクバク食われて、ハラミまでついでで食われたりしたら、泣きます。

 内臓系苦手なんだよね、でも、ハラミは好き。

 的なことができないのでしょうか。

 小さな焼き肉屋の一個しかないトイレにムチャクチャ行きたくても、お子ちゃまや女のひとが入ろうとしてたら、脂汗浮かべても「どうぞ」くらい言ってみたりできないのでしょうか。

 頭が肉モードに入りかけてるので変な例えしかできませんが、家でゴムの伸びきったステテコ一枚で過ごしていようが、背広着て人前に出りゃ、立派なひとりのひと、なわけです。

 ステテコのまま外出するのは、向こう三軒両隣くらいまでにしやしょうや。
大人げねぇ。
 あいてーで距離が無くなったっちゅうが、いくらなんぼでも、そりゃあねぇいや。

 相手がいるから会いてー、と出向くんだろが。

 言いてえことがあるなら、てーぺーお、てヤツをわきまえやがれってんだ。

 世知辛い世になっちまったなぁ……。



2008年04月20日(日) 編んだタライと?

「ィクスキュー……ヘイ、ヘイ!」

 はてさて、ヘイヘイホー、と……。

 貫禄たっぷりの老紳士と御婦人が、小生を呼び止める。

 地下鉄の乗換乗車券を示し、「○×△……?」(解読不能な為失礼)と小生に返答を求む。

「めとろすていしょん?」
「いぇす」(このくらいは判別出来る)
「ごー、あちら(指差し)、右、いやすまぬ左、いやさ……」
「オォ。あんだ、たらい」
「いやいや、れふと、れふとにいって、すていしょん」
「いぇいぇ、らいと、さんきゅう」

 途中、「編んだタライ」がどうのだとか、小生が右でなく左と言い直したにもかかわらず「いえいえ、右でありがとう」と頑なに固辞したりと、西洋人はなんともわからん。
 無事辿り着けたのだろうか……。

 ……さて(笑)

 八枚カット、はさておき、まずは単純に赤入れしてみて、全体を眺めてみました。
 改行の調整や前後配置で、少々稼げるかと(汗)
 残りはまた改めて眺め直して、赤入れしてさらに調整してゆこうと。

 途中の段階で、また下読みをお願いすることになると思います……。

 ということで。
 是非、よろしうっ!笑



2008年04月19日(土) フられて落ちてプチ青で「地獄変・偸盗」と天命?

 いやいやいや……。
 わかっちゃあ、いたんですよ。
 そんなわけは有り得ないし、期待するだけ無駄も無駄、富士山が逆立ちしたって有り得ない。

 と……。

 だけど、やっぱり気になるじゃないですか。
 諦めてすっかり忘れてしまって、さあ次だ、と気持ちを切り替えていたのに……涙

 やっぱり、フられました。

 平静を装っていても、やはり、現実は妄想とは違います。

 そう。
 たかが想いだけで通じるわけがないのです。
 中身が伴わなければ、通じるはずがないのです……。

 なんで見ちゃったんだろう……。

 選考経過発表

 なんか……汗

 せめてここにわたしの名前が載るように、頑張ってやるっ!
 まだまだ、おこがましい、やもしれないけれど、自分がそう思えるほどの作品をまだ書けていない、ということです。

 思い上がれるほどの、精魂を込めた作品を。

 まだまだ甘いです……。
 そして……。

 久しぶりの完全休薬日にしてみたそばから、ストンと落ちました……。

 これが普通なのだと受け入れねばならないのだけれど、やはりブルーになります。

 誰かと一緒に過ごしてたとき、まだこんなじゃなく、ちょいそんな感じもあったかしらん、程度だったので、もしこの先……と考えると、かなり色々な面で不安、というか、諦めのようなものを感じてしまいます。

 ダメダメなときのわたしを見てるのは、父親とakdくらいしかいないもんなぁ、やっぱどう思っただろうかしらん、などとあらためて、第三者として聞いときたい……。

 というわけで。
 あったん、それも来週末聞かせておくれっ!汗

「地獄変・偸盗」と天命?

 芥川龍之介著「地獄変・偸盗(チュウトウ)」

 はい、文豪作品です。
 雑誌「ダ・ヴィンチ」で蒼井優さんがインタヴューでこの作品(偸盗)のことを話していたので、即、文庫フロアにいって買いました(汗)

「地獄変」は、いつかテレビの「ダイジェストで読む……」という番組で紹介されてたし、と。

 影響されやすい男です(笑)

 今昔物語などをベースにして書かれた作品なのですが、「偸盗」はさすが蒼井さんお薦めだけあって、引き込まれました。
 荒んだ平安京に生きる兄弟と女の、愛と情と絆の物語。

 そして。

 憂さ晴らし、というときに、なんとまあ!
 天佑、とでもいうのでしょうか……っ。

 出てるじゃないですか、重松さんがっ!

 まるで全てが、成るべくして成っている、かのように……汗

 うん、これはきっと、天命にそって生きてるからなのだろう、と都合良く解釈しておきます(笑)

 こういうときだけ、目に見えないものを信じます。

 基本的に見えないものは、そうするしかありません。

 だって、ねえ?

 他力を信じりゃ救われるなら、なあんもしませんよ。

 何かをしたなら、その自分がしたその何かをこそ、信じます。
 したことを信じなけりゃ、いったい他の何を信じろと?

 何かした自分を軽んじたくないですから。

 見えないもの、は、信じるけれど、頼りたく、ない、です。

 でも、知らないうちに手を貸してくれるなら、大歓迎です。

 て、どっちやねんっ!



2008年04月18日(金) めげるな幸せが待っている!

 どうしましょう。
 予定ではおおよそ三十二枚のところが、なんとやはり

 三十八枚

 に、なってしまいました……。
 八枚。
 どこ削ろう……汗

 日にちにこだわるのをやめてしまおう!

 もとより、七日間を律儀にやる必要はないのだし。

 タイトルだって七日を唱わなければよいのだし、そうすれば、某映画の模倣 タイトルにもならずに済む(汗)

 この週末、赤入れに題決めに、忘れちゃいけない恋モノのプロットに大忙し……。

 仕事のヤマが来週にあるので、今しか余裕ないし……。
 てか、来週末は幸せ満載の日々じゃあないかっ!
 篠原さんとの一夜のデート(4.26ワンマン)に、akdと肉三昧の宴で、胸一杯腹一杯脂一杯!

 ああ、なんて素晴らしいっ!

 それだけを糧に、頑張らねばっ……汗

 そう、なにものにも負けてたまるかっ。
 邪魔されたって、諦めてたまるかっ。

 最大の敵はなにものでもないっ、自分自身っ。
 めげるなっ。

 たとえ、コレステロールが相手でも……汗



2008年04月17日(木) 真打ち登場! 気ん持ちいぃ!

 さあてお立ち会い。
 待ちに待った真打ちの登場だ。
 猫も杓子も、よおくその目ん玉をおっぴろげて見ていやがれ……。

 なんだかとても、楽しいです。

 出来上がり云々はさておき、「よっ、待ってました」と、我がことながら、わくわくしてしまいました。

 これだから、やめられん……笑

 残り五枚で、見事「下げ」を決められるのか。

 細工は隆々、あとは仕上げをご覧じろ。

 さあ、お手並み拝見といきましょうか。

 夜は長い……とか思いつつ。

 あはっ。

 まだまだ手書きの段階で見直しもまだですが、できちゃいました。

 予定枚数を二枚ほど超えており、打ち込みの段階でさらに増えそうですが……汗

 でも、それはさておき……。

 気ん持ち、いぃ〜〜、です。
 レベルの高低はあるやもしれませんが、こんな気持ちを味わえるなんて、なんて素晴らしいのでしょう。

 ……打ち込みやって、読み返して、この気持ちのままでいられるのか疑問ですが(汗)

 ……。

 物語のなかのように、思うままに話が進んでゆく……登場人物の過去の話を聞き取る、追体験するという形でわたしは書いているつもりなので、当然結末は決まっているわけであり、そう表現してるわけですが……感覚のなか、もちろん、まったく正反対の可能性や別の選択肢を考えてもみます。

 救われるか、救われないか。
 報われるか、報われないか。

 同時に。

 竹の状態だと、おいおいそうじゃねえんじゃねえのか、とtake4が疑いの目で見るわけです。

 そのくせtake4の素のままだと、疑うも考えるも、浅はかになってたり何もなかったりしてますが(汗)



2008年04月15日(火) 百円四時間爺さんアカンて

 今日はちと趣向を変えて、上野マックにてネタ書きを……。

 百円プレミアムロースト(?)コーヒーが好評らしい、とのことだったので。

 でも、だから二十四時間マックはダメだってば……。
 閉店時間がないから、八時からずっと、気づかずに四時間経ってました(汗)

 コーヒー一杯、で。
 メシも忘れて。

 なんだかなぁ(汗)
 勢い十枚、残り二十枚なのに、まだまだ頭書き。
 こりゃ、おさまらん(笑)

 最後にズバッと削ぎ落とそう。

 おさめなきゃならないのに、そう思うほどに、口を塞いではくれない。
 ペラペラと爺さんたちが、話し相手を離すものかと入れ歯が浮くのも構わず話しかけてくる。

 ああもう、続きは明日聞くさかい、堪忍してやぁ。

「明日になったら、わしら忘れとるかもしれんぞ」
「なんせ、年寄りじゃからの……ほっほっほっ!」

 年寄りどもが寄ってたかって。
 話すことじゃなくて、話したことを忘れるだけじゃろがっ!

 たく、これだから、いかん(笑)
 勢いにまかせ、三十枚作品、書きます。



2008年04月14日(月) 吹っ飛べっ!

「てやんでい。このコンコンチキがっ。ケ○の穴のちっちぇえことを、ぐだぐだぬかしてんじゃねぇやっ」

「はい……ずみ゛ま゛ぜんねぇ」(枝雀師匠風)

 今回は脇でちょいと名前をお借りするだけです。
 てか、あたまが江戸っ子べらんめえ調なのはおかしいです(汗)
 今回の三十枚作品書いてる最中のせいか、しゃべれどもしゃべれども、の世界に引きずられてます。

 あさがお市、か……。
 あの浴衣姿の香里奈さんは、キレイでした。
 部屋探しのCMで舌足らずなところも、グッときましたが(汗)

 とうとう明日です。
 いや、来週からですね……汗

 ドラマ、蒼井優さんの「おせん」さん。
 ああ、愛しいヒトのひとりと毎週会えるなんて、なんて幸せなんでしょう……っ。

「おまえ、何人おんねんっ!」
「へえ、えっとぉ、ひい、ふう、みい……」
「おまえが吹っ飛べっ!」

 ああ、なんておバカなんでしょう……。



2008年04月12日(土) 「ホテル・クロニクルズ」と桂枝雀とメタボ対策

 青山真治著「ホテル・クロニクルズ」

 途中、公募作品書きが入ったにせよ、時間かかり過ぎました。
 著者が監督作品の映画「サッド・ヴァケーション」を、その公開時期に観にゆくか迷った挙げ句断念した記憶があったので、手にとってみたのだけれど。
 なんともまあ……なんともいえない読後感でした(汗)

 さて、今日はドクのとこに行きました。
「どう、落語なんか、やっぱりまだ聞いたりしてない?」
 そうか、どうりで今回噺家を織り込もうと気になってたのは、先月のドクとの会話のせいか。

「聞いてはいないですけど、ちょっと個人的に調べたりしてます」
「だれだれ?」
「桂枝雀さんです。二代目の」
「ああ、あのひとね! あの陽気なキャラクターの」
「そうです、そうです」

 二代目桂枝雀さんは、有名なかたです。
 うつを患い、闘い、それでも芸を極めようと、責め研究し、復帰後の独演会のネタリストを枕元に用意しながらも、亡くなってしまいました。

「今度、池袋の演芸場に三遊亭の高座を観に行くんだけどね。キミは神田浅草のひとだから、浅草演芸場とかに行かないの?」
「神田浅草のひとというか、上野に住んでるだけなんで、まあ、行くとしたら鈴本演芸場か広小路亭が近いですねえ」
「生まれがそこらへんじゃなかった?」
「生まれも育ちも千葉の船橋、津田沼です。本籍は台東区三輪ですけど」
「まあいいや。三遊亭も協会から離れててねえ」
「そうなんすか?」
「そうよ。立川流もそうだけど……」
「立川流といえば、談志の高座は落語を聞きに行っちゃあいけない、談志を聞きに行くんだ、て言いますよね」
「そうそう。で、三遊亭はね……」

 立川流の話は流されて、三遊亭のお話をさらっと(笑)

 そうそう。
 ドク曰わく「円」のつくひとは凄いひとばかり、なんだそうです。
 談志師匠も柳家時代「小(コ?)円」だったそうで。

「血液検査、いつやる?」
「へ? やりますか?」
「会社の健康診断、いつあるの?」
「たぶん七月頃だと」
「節制してるよね。その前を見計らって、うちで一回やっとこうか」

 会社に義務化されたんですよね、メタボ検診と対策が。
 ペナルティまでつくんでしたっけ?
 会社に。
 でも結局それは個人にしわ寄せがくるわけだろうし、体型はそんなことないことになった(!)わたしは、どうなるんでしょう。
 常用薬にひとつチェック入れとけば済むんでしょうけど……汗

「じゃ、また」

 さわやかにプレッシャーをかけつつわたしを送り出すドク。

 今度、にく、食いますねん……。

 という言葉を飲み込むわたし。

 夕焼け空の東京タワーが、串焼きにも霜降りカルビにも見えました……汗



2008年04月11日(金) わしらの七日間……風邪っぽい?

 恐ろしいものです。

 真面目な、深刻な、体裁が保てません(汗)

 いや、既に世界があるものはそれにならって容赦なく赤で描き直してゆけるのだけれど。

 ええはい。
 しのごのぬかさずに三十枚、やってやろうじゃあないかと。

 自分で自分に売られた喧嘩は、買うしかないと……汗

 高齢化社会をテーマに、とお題があっても、ちゃらけた(?)ひとたちしかわたしに話しかけてこないのです。

 わかった。
 わかったから、あんたらでやってみますから。

「revolution……
 ノートに書き留めた言葉」

 懐かしい曲が流れてきて、決めました。

 公募に出す出さないは別として、爺さん婆さんサラリーマンにキャリアウーマンとチビ太、たちを切り取ります。

 て、三十枚じゃ足りなさそうですが(汗)

 七日間の内容を三十枚で割ると、一日を四枚で描かねばなりません。
 このプロット自体が無茶なのかもしれません……が、気分転換のつもりで、ざくっとゆきます。

 どうやら風邪っぽいです。

 筋肉痛かと思っていたら、鍛えた覚えがないふしぶしのところが、ピリピリしてます。
 ネタ書きしてた湯島ドトで、くしゃみがでるなぁ、閉店間際だから暖房きったのかしらん、びえっくしょん、と。
 昼間から耳抜きがうまくいかないなぁ、と思っていたけれど……汗

 寝ます。

 薬飲んで、薬飲んで、布団にもぐって、ネタ帳開いてPCと向き合って、誰か曰く「濃くて眠れなくなった」インスタントコーヒーを傍らに、それでも寝れちゃうけれど、それはもうそういう体質というかナルコだからしゃああんめえと(汗)



2008年04月09日(水) 使われてこなかった筋肉達が、手に手を取って喜んでいる?

「今まで使われてこなかった筋肉達が、手に手を取って喜んでいる!」

 映画「七人のおたく」でのカンフーおたく役の内村光良さんのセリフです。
 わたしの山口智子さんは、どこにいるのでしょう……?汗

 さて、気持ちが大きくなっている今だからこそ。

 向こう一年の、各文芸誌法人組織の公募一覧を並べてみた。

 いわゆる「純文学」系をのぞくと、五十枚から百枚程度、が目安になっている。

 楽勝じゃん……汗

 なめた口をきいてるのは、どこのどいつだい?汗

 わたし自身、回りくどいもったいつけた話し方をするので、量を書いているようでじつは、内容はその半分以下、だったりします。

「たった八百文字のコラムも書けない……っ」

 クワイエットのヒロインのセリフが、胸に響きます。

 限られた少ない文字で、核を感じさせる文章を書いてみせろといわれたら……。

 パンクします。
 勘弁してつかあさい。

 男は黙って、
 背中で語れ。

 語れる背中を持ち合わせちゃあいません。

 もとい。

 まだプロットを書き始めただけの段階で、それくらい簡単じゃん、と根拠のない自信に酔ってみたりしているわたし……汗

 もう、忘れちまったのかい?

 忘れません。

 のぼせあがるなら、さらっと三十枚くらいの一本、書き上げてみてからにしておくれや。
 もちろん、ほかをちゃあんと忘れずに、なぁ?

 う、ぐぅ……脂汗

 この汗は、腕立てのせいで流れ出した汗にちがいない。
 そうに違いない。

 だってほら、こんなにもピクピク痙攣しているのだもの……汗。

 たかが十回、されど十戒?



2008年04月08日(火) 昼休みの、ああ無情。筋トレ阿呆たれ能書きたれ

 傘の骨を四本折りながら向かった昼食屋で、食券の券売機がピーピー鳴いていた。

 おつりの千円札の取り忘れ……。

 あたりを振り返ってみたが、誰も気づいていない。

 もらっちまえよ。

 どのみちそのお札を抜き出さなければ、券売機はわたしの硬貨を受け付けてはくれない。

 わたしは五百円硬貨を入れ、ボタンを押す。

 いまだ。
 てめえの釣り銭といっしょに、財布んなかにはさんじまえよ。

 小銭をつまみ入れ、抜き取っていたお札を財布の外側に見えるように、はさむ。

 どうした。
 そこじゃねえだろ?

 わたしは目を閉じ、我が悪に惑わされぬうちに、振り返った。

 新入社員の若者だろうひとりと目が合い、彼はあっという顔で立ち上がった。

「すみません。お釣りの札、取り忘れてました。ありがとうございます!」

 ぺこりと頭を下げ、仲間のテーブルに照れ笑いで帰ってゆく。

 ああっ!
 パンを盗み、そしてまた銀の食器を盗んだジャン・ヴァルジャンとなることなく我はすんだっ!
 当然、ミリエル司教と出会うこともなく、そしてかわゆくはかなく愛しい娘コゼットにもまた出会うこともまた、なくなってしまったのだろうかっ!
 コゼットを我が手からのちに奪いゆく、革命に酔う青二才の男マリユスにもまた出会うことがなくなったのだと思えば、神のご慈悲なのかもしれないっ……。

 ああ、無情……。

 そして。

 昨夜、筋トレ、はじめてみようかと挑戦してみました。
 三田中野球部時代のメニュー……いや、それは無謀なので(汗)、少年野球時代のメニューで。

 お子ちゃまメニューです(笑)

 腕立て伏せ×二十回
 腹筋×二十回
 背筋×二十回

 を五セット。
 ランニングニキロは、はなから勘弁、ということで。

 はい……。
 腕立て伏せ一セット目で、つぶれました。
 なんぼなんでも、ありえません。

 小学生の自分、おまえ、めっちゃエラいやんけっ!
 なんでそんなくるっとったん?
 おまえ、ヘンだろ。

 お茶の水の我が母校にある男坂をのぼっただけで、ぜぜえ、はあぁ、ん、ごきゅ、と動けない体たらくないま、信じられません。

 なんぼなんでも、ねえ(涙)

 悔しすぎます。

 まずは……

 見てろっ、がきんちょのころの俺っ!

 おっちゃんにも、多少の意地がある。
 どうせおまいなんか、体に脂肪だとか重たいもんなんか背負っちゃいなかったじゃないかっ!
 おっちゃんはなぁ、人生の色んなもんを、背負ってるんだぞ。
 半分は捨てちまってて軽くなってるかもしんないけどよぉ(汗)

 ん、げぇっふ……。

 メシ食っちまったから、筋トレはあとだあとっ。

 ……て、てんでダメやないのん(笑)



2008年04月06日(日) 担ぐ神の様と脱……

 家を出たら、

「エイッ、サッ
 エイッ、サッ」

 かけ声が聞こえてきました。

 御神輿です。
 町名半纏背負って総出で担いでます。

「かぁつぅぎぃたぁいぃ〜っ」
「だぁめ、まだあんたには無理でしょ?」
「やあぁだぁ〜。」

 おチビと母親と、ご近所たち。

「じゃあ、でっかくなったらおっちゃんが担がせてやるからよぉ」
「じゃあお野菜も食べて、牛乳もちゃんと飲まないとお母さん許さないからね?」
「え……やだぁ」

 パッと笑いの花が咲きました。
 サクラ舞い散る春の日溜まり……。

「loop of smile」

 な風景。

 そうだ、神社行こう。

 脈絡もなく、神田明神へ。
 年始に、作品完稿しますのでどうぞ見張っててください云々、と報告してたので脈絡なくというわけではないのですが(汗)

 結婚式の写真撮影をしていました。
 花びらの絨毯を白無垢の花嫁さんが……。

「Journey」

 な一枚。

 よし、大黒様にお願いしてこう……と。
 いや待てよ。
 神頼みのみの縁てやつも、大黒様だって「ムシが好すぎるわい」と呆れてしまうかもしれん。

 ……汗。

 そうなったらそのときにご挨拶に参ります。

 と、なんだかわからん手を合わせておくことにしました(笑)

 うわっ、屁理屈屋のめんどくさいヤツやっ……汗

「素直に頼んじゃえよぉ〜。神でもなんでも、もらえりゃラッキーじゃんか」

 ブラックが囁きます。

「あかん。自力なしで手にしても、あとあと困るのは自分自身やで。努力を積まなあかん」

 ホワイトが……なぜに関西弁?……囁き返します。

「分相応なんて、あらウソだ。分になってから相応になってきゃあいいんだよ。神に頼んどきゃ、ダメなときゃあ神のせいにすりゃあいいんだからよぉ。ラクだぜぇ?」
「あきまへん。そうやって人様のせいにばかりしていては、自分、なぁんも身につきまへんでぇ」
「だいいち、なあんで最初っから「ウソでも間違いでもひっかかりますように」て頼まねぇんだ?」
「それこそ、自分の本心やねんなぁ? ひっかかりたいんが願いでもなんでもない言うたらそりゃあ、なんぼなんでもやけれど、全うしたい言うんが大事にしたい本心やろ?」

 ……うるさくやり合ってます(汗)

「ひとの面前でなにをごちゃごちゃやりあっとるっ」

 将門様が右眉をひくつかせてご登場です。
 背中に隠れて大黒様も「うんうん」とうなずいてます。

 あなた、いま結婚式の最中ですよ、いいんですか?

 すたこらと慌てて引き返す大黒様の背中を見送り、ブラックもホワイトも気づきゃあ消え失せてました(汗)

 残されたのはグレーの自分ただひとり。

 揺れまくってるなぁ、なんか中途半端で気分わりぃ(笑)

 揺れるなら、そんなとこにしがみついてないで、揺れてないとこに飛び移りゃあいいじゃん。

 なるほど、それはナイス、アイデア(笑)

 揺れてないところから、揺れてたとこを眺め直して、揺れを抑えてゆきます。

 赤も思いっきり入れやすくなると思います。
 なんか別物に脱皮させたいと思います。

 あ、作品のことです(汗)



2008年04月05日(土) 「クワイエットルームへようこそ」目を奪われて

 今日は思いっきり、掃除しました。

 目につく不要そうなもの、ぜんぶ、ゴミ袋行きです。

 あ、私事的メッセージをば。

 akdへ
 あの破れ布団を捨てたので、我が家にお泊まりするなら毛布のみ、のつもりでよろしく(汗)

 さて。

 だからといって、すっかりキレイになった、というわけにもいかず(笑)、ただいかに自分が余計なものを捨てずにいたのかを思い知ることになった、というだけでした。

 劇場でかき集めた映画のチラシ、赤だらけの手直し前の原稿の束、設計事務所転職用の履歴書経歴書、新○舎からの書評出版催促案内他、初めての原稿のゲラのコピー。

 ぜんぶ、ポイ、です。

 あ、でも、名前が載った小学館の「きらら」は、とっておきました(笑)

 未練たらしいヤツです。

 で、手直しと次回作に手をつけてゆくだけです。

 そして、久しぶりの、ギンレイです。

「クワイエットルームへようこそ」

 内田有紀主演、宮藤官九郎、蒼井優ら出演、松尾スズキ監督作品です。

「たった八百字のコラムも書けない、つまらない女なんだよぉっ」

 内田さん……。
 泣かないで、苦しまないで、絶望しないで。
 ここにもっとひどいヤツがいますから(汗)

 過去の記憶と今に苦しみ、OD、つまり多量の薬物使用が原因で精神病院の閉鎖病棟に運び込まれた彼女が、なぜ自分がここにいるのかを少しずつ手繰り寄せ思い出し、その意味を見つけだしてゆく物語。

 蒼井優さんに、目を奪われました。

 彼女の目に、目を。

 以前にも触れましたが、新潮だかすばるだったかの巻頭特集で、

 目で演技ができる数少ない女優

 と評されていた彼女。

 顔や身体で伝わってくるほかの演者さんたちとは違う、ただ見つめているだけなのに、身体の顔のなにひとつ動かしていないはずなのに、哀しみからやさしさ、怒りからあきらめ、とにかく伝わってくる。

 ちょっとおかしくて、切なくて、だけどやっぱり、あたたかい作品です。

 内田さんが、

 バサッ

 と、上着を脱いで露わな姿になったときには……汗

 ご、ごほん……。

 ご本といえば、半分まで読みかけのままのが一冊残ってます。

 来週あたりにぐいんが出るはずなので、それも楽しみです。

「堂本剛の正直しんどい」に、金原ひとみさんが出てました。
なんかもう、ここまで帳尻が合ってくると、書くべきものを書くべくして書く時期に書いた、としか思えません……笑

 あなたがなにをどうしてみたってなにも関係ないし、思い上がりなんじゃない?
 そうなるように、なってみなさいよ。

 と、ポジティブに解釈しました(笑)

 めでたいヤツ、なんです……汗



2008年04月04日(金) はーとぶれいく

「わたし、今日でここから引き上げるんです。お世話になりました、これどうぞ……」

 謎多き我らが職場のヴィーナス、テレ朝の野村アナ似のスーさんが、あいさつをしにきてくれました。

 あいさつしながら、皆にクッキーを渡して回っていたようです。

「て、手作りですかっ」
「違いますよ、ちゃんと買ったやつですから。ほら、ちゃんとビニルでパッケージされてますし」(笑)

 ちゅどーん。
 その笑顔、永久にとっといて、よかですか?

「竹さんはいつまでですか?」
「ツーさん(彼女の上司でもある)が、もういらん、というまでです」
「ツーさん、もう半分くらい、ここから身を退こうとしてますけど」
「逃がしません、ぜったい」

 スーさんからもらったクッキーはハート型でした。

 もしや、これって……?

「愛……ですか?」
「そうなんです。感謝を込めて、お世話になった「皆さん」に」
「……そ、そうですよねっ。スーさんからの愛だなんて、みんなもったいなくて食べられませんよ、ぜったいっ。あ、でもこれが真っ二つに割れてたらショック、でしょうねぇ……?」
「……竹さんのそれ、割れちゃってました?」
「ん? だい……じょうぶ、です!」
「じゃ、貸してください」
「え……まさか目の前でパリーン、なんてサプライズするつもりなら、どうか遠慮させてください……」
「……残念。なんて言ってみたりして」
「いやあ〜っ……」

 そうあいさつをすませたスーさんとわかれ、さあ愛をいただきましょう、とパッケージをそっと、中身を割ってしまわないように慎重に開いて……。

 大きくそのまま口に頬張ろうと、ハートの肩をやさしく摘んだら……。

 やさしく、音もなく、欠けて、いました。

「はうっ……」

 ……本気で、時間が止まりました。

 五秒ほど。

「どうしたの?」

 隣りのトールさんが声をかけてくれなければ、もっと、わたしは時間のはざまに落ち込んで、こちらに帰っていなかったかもしれません。

「いや、なんでもないっす」

 せいいっぱいの、笑顔。
 取り繕いました。

「ふうぅん」

 そのまま仕事に戻ったトールさんを確認してから、大きくため息。

「だから、なに?」
「いやいや、これ(チェック)全部やるのしんどいなぁ、と」

 そんな大きく、声に出てたのかっ(汗)

 てか、

 神さまっ。
 わたしに、なんてひどい仕打ちをっ……涙

 口のなかに放り込んで、ひっくり返そうとモゴモゴしたら、はぐっ、と口の上のとこに突き刺さるし。

 これ、ほんとの話です。

 小説の神さまが降りてきたのでしょうか……?

 いぢわるっ。
 書きます、書きます。
 ちゃんと、
 書きますってばっ!

 どうにも、消化不良のせいなのかわたしの軸が定まりません。

 揺れまくってます。
 揺さぶられまくってます。

 次回作のプロット片手に、今の形での手直し、をしてみてます。

 飲み込まなきゃ消化できるわけがない、というわけです(汗)

 早く消化しきってしまわねば……時間はすぐに過ぎていってしまいます。
迫ってきてしまいます。

 次のための時間が……汗



2008年04月02日(水) 憂さ、晴らします

 憂さ、晴らしてます。

 卑怯でいい加減で根性無しな自分は、ねじ伏せるか、踏んづけるか、しなくてはなりません。

 跡形もなく吹っ飛ばしちゃあ、だめ。
 足元に踏みつけて、踏み台にして、やる。
(笑)

 お〜い、俺の脳みそ。
 書くのか、書かないのかぁ〜
 どっちだい?
 書ぁ〜くっ!

 てなわけで(笑)

 なかやまきんにくんばりのおとぼけで今日から書き始めました。

 オーソドックスに、奇をてらわずに、まずはふつうの。
 うそ話ムシがうずいてきたら、超短編あたりで紛らわせます。

 書けなかった憂さは、書かないと晴れない。

 ああ。
 これを勉強や仕事に向けられない自分が……

 自分が……

 大好きっ!笑

 納豆三個パック一個六五円?
 二個買っちゃお。
 るんっ♪

 赤札堂、ばんざいっ!

 遅くとも次は九月です。
 トントンに進んだら、その前のやつに……。

 いかん。

 欲をかくなかれ。
 じっくり、きっちり。

 我が子の目をしかと見ずにいては、子はしっかりと育ちません。

 ああっ……。
 我が子の出来をどうこう口にしてしまったわたしは、親、失格です……涙

 涙をペン先に吸わせ、書きます。

 書くしかないのですから……汗



2008年04月01日(火) 終わりました

 いやぁ……。
 終わりましたよ。

 昨夜郵便局に出してしまいましたよ。

 海に、なりたい……♪
 青……♪

 今回、螺旋階段を踏み外してしまった感がありありです。

 寝て起きれば「けろっ」のはずが……汗

 夏に向けて、臥薪嘗胆の思いで筆をかじることにします(笑)

 やっぱり「ラヴ」でしょうか?
 それとも「文学」でしょうか?

 なんとなく、うそ話、風なものにしてみようか、ならそこに「ラヴ」ならぬ「恋」を混ぜて滝を上らせてみようか、そりゃ「鯉」だろうっ、とか、ブタもおだてりゃ木に登っておしおきだべぇ〜、そういえばこの文、ここまで読点がないや、樋口一葉みたいに、このまま最後まで読点を打たずにいってみて、なんだこれ、すっげぇ読みにくいぞ、なんて思われるか思われないか試してみて、それがうまい具合なら、これも次に取り入れてみたらきっと、雰囲気を出す要素に使えるだろうけれど、そんなうまくできるのは一葉だからであって、一葉の作品をそういえば一つも読んだことがないので、よしそれならばやっぱり「たけくらべ」かしら、「たけ」同士だし、まさに「たけ」比べだなんて、ひとりうまいことごちたなんてほくそ笑んでるかたわら、単なるオヤジギャグじゃん、てか、いまどきそんなコトバつかわねーよ、なんて重松さんの作品にでてくる少年みたいなセリフ使ってるなぁ、やっぱり、しょせん真似してるつもりでも、真似にすらなってない思い上がりがあるんだなぁ、と我を振り返って、真似から模倣に昇華できるのはいったいいつなんだろう、と遠くを見つめてみて、そんなのどこにも見えやしなくて、それなら見えるところまで一歩でも二歩でも近づいてゆくようにしなくてはいつまでも絵に描いた餅、机上の空論なわけで、だからこうやってだらだらと垂れ流すような文しか書けなくて、ものには限度があるだろう、と思いつつ、なら限度っていったいどこなんだろう、それはきっと自分ではわからない、気づかないものであったり、簡単に自分で決めつけてしまえるような、確かで不確かなおぞましい、そんな曲者と向き合っているつもりで、じつは不確かだから、向き合っているつもりになっているだけで向き合えてさえいないことに気がつかずにいるのかもしれない、それはまるで風車小屋に立ち向かうドン・キホーテのようなもので、それならそれも、ある意味、かっこ良くて、そこまで突き進めない自分が情けなくて、だけどドン・キホーテになりたいわけでもないから落ち込む必要もなく、落ち込んでるヒマはない、そんなヒマがあれば一段でも上がれ、とか思う自分が楽天的なのか、ただ無謀なのか、この無謀な長文もまたやはり無謀にしか過ぎなくて、やおらこれを見かけたひとが「だいじょうぶか」とか心配されたりしたらどうしよう、私はすっかり元気です、とここらあたりでつけ加えて、早々に切り上げたほうがよいのかもしれないので、まだまだ続けられるけれど、ひとまずここで、いったん筆を置きます(笑)


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