「隙 間」

2007年12月31日(月) 「ノラや」と振り返る

 内田百�涼�「ノラや」

 今年最後の一冊。
 迷い込んできた野良猫が、いつしかすっかり愛しい存在になり、ふと姿を消してしまってからはふだんの生活もままならないくらいにオロオロし憔悴しきってしまう百ケン先生。

 これほどまでに愛しいと思った対象がいるだろうか。
 これほどまでに我を失ってしまう対象がいるだろうか。

 ……汗

 来年の目標にしましょう(笑)

 で、一年を振り返る。

 昨年に比べ、今年は長編のみ、だったので、足跡のような、わかり易い標のようなものがあまりにも少なく感じてしまいます。

 半年一作品ペース、とはいえ、結局駆け込むようになってしまい、あわわわわ、という状況をつくってしまっていました。

 どこかでタガを締めないと先送りばかりで一作品も書かずじまいということになりかねない、とやってきたけれど。
 少々ぞんざいな感がありすぎたように思います。

 内田百�痢∪郛綛鞍�作品風(恐れ多い表現だけど)に挑戦してみたことが、良しにせよ悪しきにせよひとつの収穫、でした。

 クセになる。

 考えものです。
 現実的な脈絡が必要なものが、なんだか不得手になってしまいつつあったりします。

 あ、ほら、言葉遣いが既に怪しく……汗

 まずは年越し持ち越しの、春先応募作品を一本、あげなくては。

 そして、秋までにもう一本。

 今年以上に

 丁寧に
 真摯に

 向き合い、書き留めてゆきたいと思います。

 個人的な諸事情からHPにアップせずじまいですが、下読みに協力していただいた皆様には、深く、深く感謝しております。

 ありがとうございました。

 そして、

 来年も懲りずにお付き合いくださるよう、お願い申し上げます。

 すこしでも、読み甲斐のあるものを書けるよう精進してまいる所存でございます。

 それでは、よいお年をお迎えくださいますよう。

 平成十八年 大晦日



2007年12月29日(土) 「レミーのおいしいレストラン」と「厨房で逢いましょう」

 まずは、

「レミーのおいしいレストラン」

 をギンレイにて。
 ディズニー・ピクサー作品は、良いです。
 シンプルで、リズミカルで、引っ掛かるところもなく皆の中へ滑り込んでくる。

 観ていて、出てくる料理に唾液がジュルジュル……汗

 悲しみも苦しみもほとんど見せず、だから万人に受け入れられる。

 こんな作品、自分に描けるだろうか……?汗

 そして、

「厨房で逢いましょう」

 を同じくギンレイにて。
 ……料理はもう、勘弁してつかあさい(汗)

 料理をひと口、口に運び入れたその瞬間、顔中の筋肉が一斉に緩み、至福の笑みが溢れ出す。

 皿に残ったソースを指ですくい、また直に舌を伸ばし、一滴たりとも残したくはない。

 そんな天才シェフの料理をスクリーンで観ているさなか、はて、その感覚に覚えがあるぞ、と。

 JR御徒町から秋葉原までの途中にある、

「鳥つね 自然洞」

 の親子丼。

 これがもう、まさに、

 幸せ過ぎてごめんなさい。
 この幸せをありがとうございます。
 この時間よ永遠に続けっ。

 な、美味しさなのです。
 平日のランチに、たった千円でそれを感じられるのだけれど。

 ……今は行けなくなってしまい、死ぬほど、悔しいです。

 あ、でも、たかがわたしが出会っただけの、あまりにも限りある数のなかでのお話なので(笑)

 美味しいものを、満足できるだけ、食べる。

 当たり前のことだけれど、それは、幸せなこと。
 そしてその料理は、プロのものとはかぎらない。

 さて、ほかにはどこにあるのでしょう……汗



2007年12月26日(水) エール

「だまされるな」

 小さく呟く。

「誤魔化されるな」

 強く首振る。

「目を閉じるな」
「終わっちゃあ、いない」
「涙を拭え」
「気を抜くな」

「もう、いいだろう」
「よかったじゃ、ないか」
「あとは任せとけ」

 誰かが肩を叩き、背をさすってくれる。

「まだまだ、これからはじまるんだ」

 耳障りな囁きが、うなじを逆立たせる。

 ここまで、死ぬ気で走ってきたというのに。

 これ以上、さらに走らせようとするなんて、できっこない。

「よくやった。もう、膝を折っておやすみよ」

 あごをやさしく撫でるようにわたしを背中から包み込み、心地よい重さをかけてくる。

 いま、このままにまかせて膝を崩してしまったら、どれだけ気持ちよく地に這いつくばれることだろう。

 もう、いいや。

 右膝が「カクッ」とひと鳴きする。
 あとは左の膝がそれにならって、やわらかにわたしを受け流すだけでいい。

「ビクンッ」

 左の膝はわたしを受け止め、そして、突っぱねた。

 その膝に両手を重ね、わたしは力を入れる。

 地面が勢い遠のき、空が交わるずっと先を見つめる。

 まだ、あそこまで。
 灰色の雲が続く、その切れ目まで。

 わたしは、走りだす。

 足を止めたら、だめだ。
 きっともう、立ち上がることすらできなくなる。

 沿道の声援は、追いかけてきてはくれない。

 わたしは、追い越してゆくだけ。

「まだまだ、これから」

 わたしは、頬の汗を親指で払い、その手を握りしめる。

 わたしはわたしを握りしめ、いのちのかぎり、走りつづける。

 たとえ、折れそうになったとしても……。



2007年12月24日(月) 内田百�寮萓�

 ちくま日本文学「内田百ケン」

 歯がゆさいっぱい。
 すっかり弄ばれてしまった……。

 そんな感じです(笑)

 いや、百ケン先生の世界に、すっぽりとはまり込まされた、ということです。

 作品集の形なので既読作品も多分に収録されているのだけれど、百ケンワールドのフルコースはある意味でキツいです。

 あっちとこっちと、とりとめのないところに、ひょいと襟首をつかまれて、ポイッと放り込まれてそのまま出口も出方も、なにひとつ示さないまま、な感じなのだもの。

 百ケン先生の作中人物は、よく寝る(笑)

 わたしも、よく寝る(笑)

 昨夜は無事、わたしが一番最初に部屋に帰ることができ、二年続けて被害を被ることを避けられた安心からか、ぐっすり落ちました。

 目が覚めたのが、

 朝四時半。

 みのもんたもまだ登場する時間ではなく、杉崎美香しゃんの笑顔に「おはようござんす」と(笑)
 たく、普通に寝るとこれだから、困る。

 みのもんた登場の時間となり、我が「朝顔」である根本美緒しゃんがディズニーシーから中継。

 あなたはステキです。
 腕組んだり、頭を撫でられたりしている、キャラクターたちが羨ましいです……笑

 と、気がついたら、昼を過ぎていました。

 薬害肝炎原告の福田さんと舛添さんとの中継を観たかったのに。

 何時間寝たのだろう?
 半日?

 自力だけだと、そんなもんです(笑)

 夕方にまた、百ケン先生片手にひと落ちして、なんかもう、どうでもよくなりました(汗)

 ひとりでの休日はこれでまあなんとかできるけれど、そうでないときは……汗



2007年12月23日(日) ねずみと願う

 今日は毎年恒例となった、義兄と義母の誕生会&クリスマス会でした。

 ま、姉の旦那様とそのお母さんですが、十二月のこの時期、数日違いの誕生日。

 わたしとわたしの父も、九月の数日違いの誕生日だったりと、微妙な共通点があったりします。

「カロリー抑え目の料理にしてはみたんだけど」

 というテーブルには、

 ピザがどん。
 フライドチキンがこんもり。
 ローストビーフ。
 コーンシチュー。

 ……どこを抑えたって?笑

 さすがに箸が進まず(笑)、皿の半分も片付けられませんでした。

 義兄さん。
 あとはよろしく平らげてください……笑

 さて、帰りは父の車で渋谷まで送ってもらい、地下鉄で帰ろう、と。

 渋谷駅のホームで電車を待っていると、

 ちょろちょろ

 と線路を横切る小動物が。

 ネズミ

 でした。
 表参道で乗り換えて、また電車を待っていると、

 ちょろちょろちょろ

 と線路に沿ってかけてゆく小動物が。
 これまた、

 ネズミ

 でした。

 来年の干支としての準備に大忙しで駆けずり回っているのでしょうか……?汗

 ドーブーねーずみ、
 みたいに。
 うーつーくーしーく、
 なーりーたい。

 ネコを騙し、堅実な牛の背に乗り、イチバンを手に入れる。

 そういう意味ではないって?汗

 去年のまさに今日、同じ状況で部屋に帰ってみたら、玄関が開いていました。

 ……今年は、だいじょうぶ、であることを祈ってます。

 ああ、神様っ!笑



2007年12月22日(土) ジャンプでクルクル

 今年最後になりました東京タワー。

 本年もたいへんお世話になりました。
 いえいえこちらこそ。
 よいお年を……。

 年末年始ぶんの処方をしっかり確保して、ひと安心。

 水道橋へ戻り、いつもの店でいつもの通り過ごし、さあ帰ろう、と外に出て驚いた。

 女の子たちが、押し合いへし合い、濁流のごとく駅へと押し寄せていたど真ん中に、出てきてしまったのです。

「Hey!Say!JUMP!」
(合ってるかしらん?汗)

 のコンサートだったのです。

 雨がしとしと降ってる中、JRの駅は混雑のため入場制限をしていました。

 ええと……。

 おじさん……おにいさんは、君たちが流れてくる道をまさに逆流しないと、おうちに帰れないのです。

 連絡橋はあきらめ、下を渡り、場外馬券売場を抜け、それでもやはり、ドーム前に合流するわけです。

 まあそこまでくれば逆流できないところは越しているわけで、ススイと今度は地下鉄に向かう流れにのればよいのです。

 雨、降ってるし、ひと駅だけだけど、地下鉄に乗っちゃえ、と……笑

 改札はやはりすごい人だかり。
 しかも、地下鉄側にドームの関係者通用口があるものだから、出待ちするファンもいるのです。

 車でサーッと、出ていくんだろうねぇ……と。

 このグループ、全員が平成生まれらしいじゃないですか。

 男の子がタタタッとわたしの肩をくぐり抜けるようにして追い越してゆき、女の子数名が続いてゆく。
 わたしは帯を引っ張られた芸者さんよろしく、クルクルとひと回り……

 あ〜れ〜、ご無体なぁ〜(笑)

「うっそぉ! 京本(?)クンだよぉ!」

 それを見た女の子の声が。

 え?

 すると今度はその彼が引き返してきて、またわたしのわきをすり抜けてゆく。

「ほんとだぁっ! カッコイイぃぃっ!」

 いやぁ、それほどでもございませんってば。

 わたしに言われたわけではないのですが(笑)

 でも、その京本(?)クン。
 実は俳優・京本政樹さんの息子さんだったのですが、ただの男の子にしか見えませんでした(汗)

 小中学生くらいだったのもの。

 えっ、まさか、こんな男の子とすれ違ったことが、わたしへのクリスマスプレゼント?

 ……いやじゃいやじゃ、いやじゃぁ。
 女の子と出会いたいんじゃあ……涙



2007年12月17日(月) 寒月夜

 今宵は十三夜月でしょうか。

 芭蕉よろしく、月を見上げながら不忍池をぐるりと一周してみようと思ってみた矢先。

 一周したって、月が後ろにきて見づらいのが半分以上あんじゃん。

 と気がつき、くわえてジンジン染み入る冬の寒さ、に潔く白旗を振り、振り返ることなく家路をたどることにしました。

 痩せガマン
 負けるな、いっか、
 こごえそう。

 湯島ドトで、あやうくいつものアイスコーヒーを出されそうになりました。

「寒くなってきたので、ホットでお願いします……」

 そう答えたわたし。
 ちょいとおかしいんでないかい?

 とっくにもう……
 十分すぎるほど……

 寒いよ。

 冬だよ。

 コート着てんじゃん。

 ドトのねーちゃんおばちゃんと、思わず笑ってしまいました。

 寒くても、帰りはふた駅歩いて帰ります。

 寒さで逆にカロリーを貯め込もうとしてしまうかしらん……?汗



2007年12月16日(日) 「東京奇タン集」と古墳

 村上春樹著「東京奇タン集」

 相も変わらずサラリとキレイな構成でできている。
 物的なものであっても、きっとなんらかの希少な結晶のように、洗練されたものになってしまうにちがいない。

 キレイに流れていってしまうんだよなぁ、わたしの中でも……笑

 上野公園の案内図をぼんやりと眺めてみた。

 精養軒、東照宮、正岡子規記念野球場、すり鉢山……。

 すり鉢山?

 小さな小高い山になっていて、頂上に向かって階段が続いていた。
 上ってみようと足を進めると、なんだかイヤな、ぬかるんだ空気のなかにはいってゆくような感じがして、足が素直に上がらない。
 広くはない頂上は休憩スペースになっていて、広場の中心に向かって周りの樹木が皆、枝を伸ばしている。なんか不思議な感じだけれど、そこはおそらくホームレスの寝床に使われしまっているような雰囲気で、昼間に来てみてよかったのかもしれないと思った。

 それだけで違和感を覚えていたのかと首をひねりつつ、別の階段をおりてゆくと「すり鉢山」の説明書きがあった。

 それはなんと、公園のなかにある「前方後円墳」だった。

 ううむ、おそるべし上野公園。

 芝公園にもたしか東照宮の裏手に前方後円墳(?)があり、頂上の広場に、

「伊能忠敬、測量記念碑」?

 のようなものがあった。
 むむむ、他人様の墓の上になんとも恐れ多いことを、と眉を曇らせてみる。が、そんなことはすぐに気にしなくなってしまう(笑)

 人間とは、そんなものでしょう。



2007年12月15日(土) 「恋とスフレと〜」きゅうっ

「恋とスフレと娘とわたし」

 をギンレイにて。

 ヤバい。
 ダイアン・キートン演ずるダフネママが、チャーミング過ぎるっ!
 女手ひとつで育てた三姉妹。
 男運の悪い末っ子のミリーの幸せのために奮闘する母親。
 料理を自然にしたくなってしまう。
 といっても、 ミリーが料理のケータリング会社のシェフ(?)をやっているその風景と、仕事から帰って夜食にパスタを茹でる風景があるだけなのだけれど。
 そうそう、いちばん得意なスフレを、今まで感じるだけで最高の焼き具合でオーブンから取り出せたのに、恋に悩み自分を失っているときに焦がしてしまう、ということはあった。

 スイーツなんて、とんとご無沙汰です。

 いや、中秋の月見団子とスーパーの団子買って食べたり、とかはしたけれど。

 洋菓子って、濃ゆいからこその美味さがあるじゃないですか。
 コレステロール・血中脂肪との日々闘いのなかにいると、縁遠くなるわけです。
 あと、洋食も。

 チーズがたっぷり、トロトロのピッツアや、パリッとした表面にフォークをサクッと突き刺して濃厚なトロトロな深ぁい旨味のホワイトソースに包まれたマカロニをあられもなく取り出し頬張るグラタン。

 フレンチはまあ、別によしとして(笑)

 切れ目からほとばしりあふれだす肉汁がエロティックにさえ感じ魅了するハンバーグ・ステーキ。
 もうその旨味と迫力がその皿から素敵なコーラスとなって次から次へと誘惑してくる中華料理、なんてのもご無沙汰です。

 ……胃のあたりが、きゅうっ、としてきました。

 食いたいけれど、悔いたいのか、と自答。

 たまの誰かと食べる肉のために、日々精進しておかなければ……。

 誰か、は随時求む(笑)



2007年12月12日(水) crosswalk

 赤から青に変わるまでの信号待ち。

 ちょいと昼を食べに行くだけだからと、スーツの上着を羽織るだけで出てきたことをすこし後悔していた。

 思っていたより肌寒い。

 すこしのあいだも、じっとしてはいられず、たいして効果はないと思いつつ足踏みするのを止められずにいた。

 足踏みするたびにからだが左右に揺れる。

 こんなとき、どうして膝をつっぱったままにしてしまうのだろうかと、歯をふるわせながらぼんやり考えていた。

 ふるわせ揺れていると、わたしのあしもとに男の子が立っているのに気がついた。

 男の子の向こう側には、手をつないでいる母親が向こう岸の信号を、長い漁から夫が帰ってくるのを待っているかのように見つめている。

 ぼうやは、そんな忍耐の固まりのような母親に従属するもののように、しかし、見つめる対象はまったく違ったが、やはりじっと見つめていた。

 わたしのあしもとを、である。

 あまり揺れ続けていると、まるで船酔いになってしまうかのように思え、わたしは足踏みをやめ、揺れるのをやめた。

 まだ、信号は赤だった。

 母親はいまだに向こう岸を見つめ、待ち続けていたが、ぼうやはふと視線をあげ、わたしを見つめた。

 横の横断歩道を走ってくるOLやサラリーマンの姿が視界の隅に飛び込んでくる。

 もうすぐ、わたしとぼうやの母親が待つ信号が青に変わるだろう。

 それなのに、わたしはまるでストンと次元のはざまに落ち込んでしまったかのように時が止まり、ぼうやと見つめ合っていた。

 ぼうやはくりっとした目をやがてゆっくりとくもらせてゆく。

 ぼうやは、きょとんとしていたわたしに困ったように、まゆをしかめて小さな指でわたしのあしもとを指差した。

 わたしは、ああなるほど、どおりですっぽりとなにかにはまり込んだような錯覚に陥ったわけだ、と理解することができた。

「とまれ」

 と書かれた足形のペイントに、ぴったりと重なるようにして、わたしは足踏みをやめた瞬間から立っていたのだ。

 ぼうやは、きっとわたしがそこにそうやって、ぴったりと足形のペイントの上に立っていなかったら、自分がそこに立っていたのが当然であったのだろう。

 信号が青に変わっていた。

 わたしは、一瞬の空白のあとに、時が流れはじめるのを感じた。

 数歩足を進め、ふと振り返った。

 ついさっきまでわたしが踏みしめ、立っていた「とまれ」のペイントは、わたしが立つまでは輝かしい真っ白な光を放っていたのに、わたしが立ってしまったがために、わたしの靴の裏にすべてその輝きが張り付いて奪われたかのように、ぼんやりとかすれ、風に吹き晒されていた。

 振り返ったそのとき、すれ違うようにわたしを抜き去っていったぼうやは、横断歩道の白い線だけを踏みつけるように飛び跳ねながら、母親に引っ張って連れて行かれていった。

 わたしは逆に、白い線を踏まないように気をつけながら、足を運んだ。

 向こう岸に、こちら向きにたたずんでいる白い足形が、わたしを待っていた……。



2007年12月08日(土) 「眉山」とキープ

「眉山」

 をギンレイにて。
 あかんなぁ、これ。
 松嶋菜々子さん大沢たかおさんはもとより、宮本信子さんの存在感が、凄い。

 いや、まあ、観ていて、思わず振り返ってしまうわけです。
 どうしようもないことを。

 あのとき、正しかったのか、とか。



 さて、ドクのとこに行ってきました。

 めでたく(?)お薬が出ました。

「食事、絞るのは、もうキツいでしょ?」
「出家して精進料理にしか箸を出さないようにしない限りは……」
「歩いてるんでしょ?」
「毎日会社の帰りは上野からふた駅歩いてます」
「毎日の食事でそれだけ制限していて、歩いていて、運動だけをさらに勧めるなんて話じゃないかもね。いや、運動はできるだけ勧めるのは勧めるよ」
「はあ。運動して腹減って、それでも食えるもんが食えないなんて、どだい難儀な話ですねぇ」
「体重は?」
「六キロ落ちたままキープです。体脂肪はだいたい二十パーセント前後です」
「だよねぇ」
「はぁ……」

 コレステロールだけが、ヤバいんです。
 他のヤツは健康値なんです。

 じゃあ、運動してみろ、て話でしょうか……汗

 ん?

 六キロ落ちたままキープ?

 八月からの四ヶ月で?
 すげくない?

 別に食わないわけではなく、昼は普通(盛り)で夜を蕎麦食と野菜ジュースとついでにサラダ、のヘビーローテーションにしてるだけ。

 ん?

 まさに、

「あとは運動する」

 だけ???

 ……善処いたします(汗)



2007年12月02日(日) 「サイドカーに犬」とわんダフル

「サイドカーに犬」

 をギンレイにて。
 いや、もう、なんか、癒されましたわ。

 女子の力ですわ。

 ヨーコさんにカオルちゃん、ええですわ。
 エンディングのとどめに、YUIさんの歌声ですよ。

 やさぐれたココロ、を、じぃん、と溶いてもらいましたわ。

 昨日は久しぶりに、カツ丼なぞ食ってしまったし。
 いや、そんなたいそうなカツ丼ではないです……笑

 百ケン先生をまだ読み切っていないので今週は行かでもよいかと思っていたけれど、

「行くべし」

 と、また天の声が(笑)

 重松さんの新刊(文庫)が積まれてましたよ。
 でも、見たことのあるタイトル。

 版元が変わっての再版でした。
 多少の加筆修正があるらしいけれど、さてどうしようか……。

 迷いの種を植え付けられてしまいました(汗)

 百ケン先生を読み終えてから、にします……。
 ヘンなストレス解消法に走りそうだし、ストップをかけておかなければ……笑



2007年12月01日(土) 「マリア」と「ある愛の風景」と

 今日は一日、映画サービスデー。
 朝起きて、なにをどうやってはしごするか決めきれずにいた作品と上映時間のメモ書きが枕元に……。
 朝の回はもうあきらめて、昼イチからの出陣。

 さて。

 映画「マリア」

 マリアとは聖母となるマリアのことで、イエスを身ごもり産むまでの、ヨゼフとの物語。

 聖書の類いを読んだことはないから、あくまでも作中のことだけとして……

 ヨゼフ、あんたはええやつやぁ。

 三賢人、あんたらも踊る大捜査線の「スリー・アミーゴス」にひけもとらないくらい、愉快なやつらなんやなぁ。

 と(笑)

 淡々と物語り、結末にドラマ性を演出していない(?)ので、サクッと観れました。
 これ以上さきの話を続けてしまっていたらどうなっていただろう。

 同じテイストで続編がないと消化不良になりそうでもあり、あまり期待しないでおきたいような気がしました。

 次いで、

 映画「ある愛の風景」

 アフガンの捕虜救出に向かった男が撃墜、拉致されてしまうが、本国は戦死したと家族に伝える。
 男の弟が力になろうと兄の家族を支えていたが……。

 捕虜となっていた男は、自分が救出するはずだった兵士と同じ部屋に入れられ、

「生きたければ、殺せ」

 と銃を突きつけられたまま鉄パイプを渡される。
 拒みはしたが、家族の元へ帰る希望を失わぬため、鉄パイプを手にし、もう止めろ、と言われるまで、半狂乱で殴り続け殺してしまう。

 やがて他国の救出部隊に救出され、死んだと思っていた家族の元に帰るのだが。

 PTSDと妻と弟の関係への疑念、変わってしまった自分への娘たちの不信感など、が、誰にも口外できずにいた、

「自分が生き延びるために、仲間を自らの手で殺してしまった」

 という呵責と相まって、ついに爆発してしまう。

 妻はそれでも、話して、と男の苦しみを受け入れようと話しかける……。

 いやもう、映画の中だけの話と割り切れない感じです。

 自分まで狂いそうでした……て、なぜに?汗

 感情MAXになると、笑いしか浮かんでこない、てなものでしょうか……。

 もっと娯楽作品を選べばよかったかしらん?


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