夢見る汗牛充棟
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2009年02月07日(土) |
魯山人の料理王国 北大路魯山人 |
文化出版局
面白いよといって友人が遊びに来たさい置いていった本。 古書店で見つけて購入したものらしい。
読了。
北大路魯山人さんというと、料理人で、器まで焼くじいさん…… くらいの印象しかありませぬ。 これはエッセイ集っぽい本でした。 グルメじゃないので料理を食べる心構えとか、作る心構えとか 美食に人間としての格とか器が必要とか言われると、別に ご飯と塩でいいからほっといてーという気分になります。
そんなで心得の条はなんとなく受け付けませんでしたが、 後半の食材についての個々のエッセイは面白かった。 茶漬けについての所は、思わず茶漬け喰いたくなりました。 納豆の茶漬けとか超美味しそう。
あとビール好きさんとしては最後の方でとりあげられていた デンマークのビール【チュボルク】とやらを飲んでおこうと思います。 あとはアメリカの【シュリッツ】だー。楽しみです。
2009年02月06日(金) |
タザリア国物語シリーズ スズキヒサシ |
電撃文庫
1【影の皇子】 2【黒狼の騎士】 3【炎虐の皇女】 4【獣面の暗殺者】 5【山獄の獅子王】
友人からドリッズトがモデルなんだそうなと薦められた本。 5冊まとめて拝借しました。読了。
主人公の名前がもじったものらしいんですが、そういわれても よくわからない。シグリット。 どっちかというとドリスティの方がそれっぽい。 どちらもダークエルフじゃないけどね。
3巻くらいで展開の辛さにちょっとめげたのですが、がんばりました。 表紙のイラストが少女マンガっぽいというか優しい感じの絵柄なので 中身との落差にたいそう戸惑ったことですよ。ひぃぃぃぃぃぃ。 面白くないことはないんですが、痛い痛い痛い痛い。容赦なし。
黒騎士さんが、嫁のようで、軍用犬のようで、しかも主人以外は 知るかよ的な態度が素敵です。
これからどうなるんだか気になるところ。
2009年02月05日(木) |
にゃんこ亭のレシピ1〜3 椹野道流 |
講談社X文庫 ホワイトハート
古書店で3を見つけて着物の獣耳少女に惹かれて購入。 書店で1と2を見つけて購入。
読了。
ほんわーとしたあったかい話でした。短編連作。 コギちゃんも可愛いし。わしもにゃんこ亭行きたいよ。
銀杏村は桃源郷だと思います。 感想といっても気持ちにしみ込むような曖昧なものなので 上手く出てこないんですが典型的な癒し系ですね。
不思議な土地であったかい人々がつくりあげた共同体。 一軒の家で血のつながらぬ他人同士が家族になるというのは もうまさに夢のお家って感じで垂涎です。
創元推理文庫
タイトルに惹かれて購入。読了。
短編集。 初っ端の【天使解体】から強烈で、おっとこいつは(購入したの) うっかりだーと思ったのは内緒。
うす暗い、狂っている、怖い、歪んでる。でも時々きれいな気もする。 生臭い臭いとかはない。あんまり気持ち悪くもない。 悲しいとか悲惨とか残酷とかそういう感覚をつきぬけたところにある頭 が言葉を紡いでるというか。不思議なバランスです。 なんかくせになる。
文章は好みでそういう意味では読みやすかった。
特に好きな作品は【玄い森の底から】と【脛骨】。
あと【聖戦の記録】ってのもナンジャコラ!? って感じで 好きです。別のも買って読んでみようかなと思いました。 積読がもう少し減ってから……ですけれど。
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