夢見る汗牛充棟
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2007年09月30日(日) バスカヴィル家の犬 アーサー・コナン・ドイル

新訳シャーロック・ホームズ全集
光文社文庫 日暮雅通:訳

購入。読了。

頭蓋骨フェチのモーティマー医師はきっとサラディン先生と
そこそこ気が合うに違いないとか思った私は腐っとるなぁ。

サン族とコイコイ族の比較解剖学を論じ合ったりして盛り
上がったゆうべ――とかどんなんさー。モーティマーさん素敵。

ワトソンさんひとりでよく頑張ったで賞。そんなわけで
11章の最後から12章の頭はたいへん萌えです。
もうソウルハーフに再会したかのような盛り上がりっぷりで
愛よね愛って感じでした。
許しを請うんじゃなくて、結婚を請えばいいのにと思った。
もう(私の頭が)とっても大変でした。





2007年09月27日(木) 竜と竪琴師  アン・マキャフリイ

ハヤカワ文庫 小尾芙佐:訳
パーンの竜騎士10

~竪琴師ノ長ロビントン若き日の冒険!~

血迷って購入。どの辺が血迷っていたかというと
シリーズ10作目って辺り。
竜がいて、竪琴を持った少年が寄り添ってる表紙に
悩殺されて購入したものです。ああ羨ましい。
私も竜にもたれて竪琴かき鳴らしてみたいです。

このシリーズを読むのは初めてです。
やっぱシリーズは最初から読むが吉。


ともあれ、どんな世界だかよくわからずに読んだけれど
男の子の成長ものとしてふつーに楽しく読めました。
優秀な作曲師は優秀な作曲師なんで、優秀な父親とか
優秀な夫とは同義じゃないんだから仕方ないよなー。


世界のことわりはよくわからんかったので
見つけられたら前の巻も読んでみたい気がしました。












2007年09月23日(日) 魔術師の帝国  レイモンド・E・フィースト 他

リフトウォー・サーガ 第1部 1

岩原明子:訳

ハヤカワ文庫

なんとなく購入。読了。

ジャンプのマンガみたいなヒキなので続きが気になって身悶える。
でも新装版のおかげで月刊なのが救いです。

いきなり異世界から侵略者とか言われても困るだろうな。
だからファンタジーってやつはー。
ごくごくまっとうな少年が主役のファンタジーなのかな?
なにか潜在的な力を秘めているんでしょうかね?
まだよくわかりません。あんまり心配にはならない。

章が変わるとけっこう時間が飛んでいたりするのが少し混乱でした。


竜がいいです。竜が。
構われなくて怒って黒煙を吐くファンタスに萌え。

あとはミーチャムとか好きだー。あと子供らの友情や恋模様も楽しい。




【沙の園に唄って】 手島史詞 富士見ファンタジア文庫

今日見かけてなんとなく購入。読了。
女の子一人称もの。

今時の子は切れやすいですねってやたらニュースで言われていたの
思い出しました。特に意味はないけど。
ぷっつんして周囲に甚大な被害をもたらすのも、冷静な確信犯で
甚大な被害をもたらすのも結局は一緒なんだけど。
初めて読んだ時のリナ=インバースの方がまぁ好きになれました。

とりあえず、門番さんが好きでふ。
彼はぜったい再びリッカが戻ってきたら告白する! とか願掛けして
門を守っていると思います。ああ、不憫な子。


2007年09月22日(土) ワンダフルな物理史〔古典編〕 ジェニファー・ウーレット

ハヤカワ文庫

尾之上俊彦・飯泉恵美子・福田実:訳

<数理を楽しむシリーズ>

読了。

物理以前に理科とか数学とか聞くだけで裸足で逃げ出す私ですが
面白く読めました。物理じゃなくて歴史だし、人間模様だった
おかげさまで。エッセイで一話が短いので、合間に読める手軽さも
よかったです。

っても全二冊なのでまだあと一冊残っています。


文字の組み合わせに美を感じでうっとりする人種がいるなら
数式や記号が美しいとうっとりする人種もいますよね。
大差ないことなのはわかるけれど、でもー。

信じられないことだけれど、心底羨ましいのは本心。




2007年09月20日(木) 赤き死の訪れ ポール・ドハティー

古賀弥生:訳

創元推理文庫

アセルスタン修道士シリーズ二作目。

購入。読了。

面白かった。もう序章、書き出しからわくわくした。
すごく好みに合うのでたまらんかったです。


ジョン卿、相変わらずっていうより前作以上に飲んだくれてました。
アセルスタンさんの苦労がしのばれます。ほろり。
悩みがあるのはわかるけどお酒はほどほどにねって思います。
各自の抱える【個人的問題】ってやつもなかなか深刻で、
事件が解決しないんじゃないかとちょっとどきどきした。

「どうして夕日はいつも赤いんだろう?」
というジョン卿の問いにアセルスタン修道士答えて曰く。

「ある説によると――太陽が地獄に沈むからだそうですが、
そんなのは迷信だと思いますよ」

アセルスタン修道士の生きている時代は、西暦1377年で
コペルニクスはまだ生まれてもいないのですねぇ。
地球がど真ん中にあって、周りを太陽や他の星が回っている
そんな世界に彼らは生きているわけで。

そんななかでアセルスタンさんの冷静さを際立たせる台詞
だなぁと思いました。

ジョン卿が抱える個人的問題ってやつは解決したみたいで
次回からはお酒を控えた彼に会えるかもしれないと思うと
かなり楽しみです。

そして、医者、カムバーック!!! と強く思った。
必要だよ、あの人。




今月は、アセルスタン修道士のほかに、尼僧フェデルマシリーズの
二作目も発売ですよ。創元推理文庫万歳~。待ち遠しいです。


2007年09月18日(火) 饗宴 ソクラテス最後の事件 柳広司

創元推理文庫

ソクラテスが立ち向かうアテナイを揺るがす異形の謎

面白そうだったので購入。

ソクラテスが探偵さん。クリトンがワトソン役な推理小説。
プラトン著作でお目にかかれるソクラテスさんのイメージと
かけ離れずそれでいて幾分とっつきやすい通俗的なソクラテスさんが
好きです。ワトソン役のクリトンさんとの掛け合い楽しかった。


恵 |MAIL