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映画めも - 2009年06月30日(火) 『僕の彼女はサイボーグ』 綾瀬はるかがかわいい。 物語の作りは、若くて稚拙だけれど、何とか観れるところまではたどり着いているかもしれない。 物語が始まってから20分から1時間の、サイボーグの特徴を次々に見せるシーンは、大変すばらしい出来だと思う。 『ポンヌフの恋人』 センスとか才能を感じるような映画を観たいと思って観た一本。 物語も結構いい加減に作ってある感じがあるけれど、いい加減な分、見るほうも結構いい加減な気持ちで途中から観はじめてしまって、観終わった後、センスも才能も感じることが出来なくて、がっかりしてしまった。 ただ、あの大きな橋がセットなのは驚きだった。 パリのセーヌ川での花火のシーンも、いくら使ったんだろうと言うくらいの大規模な花火だった。 製作途中でお金がなくなってしまって、予算を追加してもらったというのがよくわかる。 ただ、その予算もあまり生かされていないんじゃないかと思う。 『ノッキン・オン・ヘヴンズドア』 ドイツのロードムービー。 面白かったけれど、『テルマ&ルイーズ』『俺たちに明日は無い』など、類似品があるので、いまいち感動できなかった。 物語の展開の仕方、危機に陥ったときの抜け出し方は全部いいほうに転ぶところは共通しているが、なかなかしゃれていると思った。 - 映画めも - 2009年06月29日(月) 『ブロークンフラワーズ』 ジム・ジャームッシュ監督のカンヌでグランプリを受賞した作品。 いわゆる、面白く展開する楽しめる作品ではないが、この監督のオリジナリティーを感じることが出来る作品。 物語は、若い頃、沢山の女性とお付き合いした中年男性のところに実は別れた後子供が出来ていることがわかり、出産して育てましたと言う手紙が届く。 その子供は19歳になり、家を出ました。 おそらく父親であるあなたのところへ向かっていると思いますと言う手紙の内容だった。 中年男性は独身だがインターネットの商売で莫大な財産を築き上げた。 心当たりのある女性は5人で紙に書き出した。 中年男性は、隣のインターネットの好きな男性と相談すると、その5人の住所を割り出す。 そしてその女性たちを訪ねろと言う。 中年男性は5人の家を訪ねる。 それぞれを訪ねるが、みんな、本当のことを言わない。 みんなが怪しいが誰が子供を産んだのかはわからない。 自宅に向かい空港を降りると一人の若い男の子がいて、中年男性はあれ?と思う。 自宅に帰ってくるとまたその男の子がいる。 男の子に食事を与え、自分の子供であるかどうか本当のことを尋ねようとするが、そんな微妙な話はしたくないと逃げ出してしまう。 おそらくそのこが自分の子供なのだろうが真相はわからないまま物語は終わっていく。 僕自身にはそんなことは無いと思うが、なんだか自分の人生は何だったんだろうと考えさせられる物語だった。 しかし、まさかと思うところで子供は出来るものである。 世の中の人間みんなが、もしかしてと思うことがこの映画を観てあるかもしれない。 - 映画めも - 2009年06月28日(日) 『28日後・・・』 イギリスで強烈な伝染力を持った狂犬病のような病気が蔓延してイギリス国民がほとんど死んでしまい残っているのは数人だけと言う世界。 主人公は病院で仮死状態のままでいたが、やがて28日後に息を吹き返し、次々に襲ってくる病気にかかった人間たちを倒しながら、逃げ惑う話。 『スラムドッグ$ミリオネア』のダニーボイル監督の作品。 どうしたらこんな映像が取れるんだろうというようないつもながらすごい映像で圧してくるが、一人一人が抱えているテーマが少し小さいので、映画としては少し小品という感がある。 『ノーカントリー』 この映画に関しては評価がしにくい。 主人公はたまたま殺しの現場でお金を拾ってしまった男なんだけれど、この男が面白いのではなくて、それを追いかける殺し屋のキャラクターがこの映画の全てだと思う。 自分だけの殺す理由を持った、殺し屋が出てくる。 しかしその殺し屋は、きわものではあるんだけれども、デビッド・リンチの映画を観たことがある人間にとっては、それほどのきわものでも変態でもないなという印象。 見る人によっては、それと比べるのはちょっと違うと言う人もいるかもしれない。 でも、リアリティーがあって、とてもその殺し屋が怖い。 『幸せのレシピ』 ドイツ映画『マーサの幸せレシピ』のハリウッド版映画。 マーサの・・の方は物語が設定に流されているが、幸せレシピの方はあるべきところへ物語が流れていって、なるほどと言うところで物語りは終わる。 物語はやはり流されてしまってはいけない。 『エンジェル』 才能のある架空のイギリスの小説家が主人公の物語。 物語のお膳立てをせずに、どんどん物語が進んでいくので、派手に物語りは展開していくが、何の感動も起こらない。 物語の悪い作り方の見本のような作品。 - 映画めも - 2009年06月25日(木) 『容疑者Ⅹの献身』 日本映画史に残る傑作です。 小説も読んだけれど、映画の方が、俳優たちの演技が存分に発揮できているので、こちらの方が面白かった。 - 映画めも - 2009年06月24日(水) 『アンジェラの灰』 アイルランドが舞台の、名監督アラン・パーカーの映画。 貧乏なアイルランドの労働者階級の中でも、貧乏な家庭が舞台になっている。 父親がプライドが高く、仕事を探してくるが、つまらない仕事しか見つからず、一日でやめて帰ってきてしまう。 もし数日働いたとしても、お金を手にすると、その足ですぐに酒場に行ってお金が酒に消えてしまう。 子供はどんどん出来るが余りに貧乏なので片っ端から死んでいく。 そのなかでも主人公の次男はしぶとく生き残り、学校を出てから、すぐに郵便配達の仕事にありつき、配達先である業突く張りの金貸しのおばあさんの死に出会い、おばあさんのお金を手にしてこの町から脱出するめどがつく。 主人公がニューヨークに旅立って物語が終わる。 映画の風景が、雨が多くてとても寒そうで、貧乏感を更に深めてくれる。 『マックQ』 スペースシャトルで宇宙に行って危険な目に合って帰ってくると言うテレビ映画。 はらはらドキドキで面白いけれどもテーマは何も無い。 『敬愛なるベートーベン』 ベートーベンが第九を作曲する晩年にだけ焦点を絞った作品。 一人の音楽大学を出た女性が作曲を手伝うことで第九が完成するが、ベートーベンは耳が聞こえないので、その女性が壇上の観客に見えないところで指揮をしてベートーベンがそれを見て指揮をすることで、第九の初演は大成功するシーンは圧巻である。 映画としては、モーツァルトを描いた『アマデウス』など比べてしまうと、ずいぶん小品だなというイメージだけれど、一見の価値はあると思う。 献身的に作曲を手伝う女性の姿が、非常に可愛らしく美しい。 『ミュンヘン』 スピルバーグ監督の、ユダヤ人を題材にした、実話を基にした映画。 ミュンヘンオリンピックに出場するイスラエルの選手がミュンヘンの選手村でアラブ人に殺されてしまう。 イスラエルの殺し屋が、選手を殺したアラブ人を追いかけ一人ずつ暗殺してゆくと言う話。 おそらく日本人にはよくわからない映画だと思う。 なぜそこまでして報復しなければならないのか? お互いに報復をし合って、さらに報復を呼んでしまっているのは、本人たちもよくわかっているのに、報復せずにはいられない。 身内が殺されるんだから、報復したいと言う気持ちはわかるけれども、あそこまで執拗に報復する民族はおそらくいないと思う。 それがいったいどこにあるのか? 本人たちはよくわかっているんだろうけれど、それは映画では余り表現されていない。 - 映画めも - 2009年06月11日(木) 『十五才・学校Ⅳ』 傑作である。 学校に行かず、引きこもりをやっている十五才が、家を飛び出し冒険旅行に出る。 今住んでいる横浜から、屋久島までヒッチハイクで向かっているうちにいろんな人間に出会い心の内が変化してくるという、ロードムービー。 家出を責めるおじさん。主人公と同じように子供の頃家を飛び出したことのあるトラック運転手。 引きこもりの子供を抱えたトラック運転手のおばさん。 屋久島に住んでいる、自分の子供に頼ろうとしない独居老人。 それらの人々とのやり取りがスバラシイシーンになっている。 - 映画めも - 2009年06月07日(日) 『駅馬車』 娯楽映画というものを、どうやったら面白く作れるのかがよくわかる一本だと思う。 一人一人のキャラが際立っていて面白い。 こんな極端なキャラで、ちょうどいい感じになってくるんだということがよくわかる。 インデアンと駅馬車の追いかけっこのシーンは、今見ても迫力があると思う。 『スラムドッグ$ミリオネア』 観るととても面白い映画であることは確かだけれど、貧乏というものが嫌いな妻と観にいったので、隣で座っている妻が面白く思っていないんじゃないかと思うと、ちょっとツライ思いをしながら見てしまったが、その妻が観終わったとたん「今年一番の映画なんじゃないかなー」と言った。 気分よく観てくれてよかった。 この監督のほかの映画も観てみたいと思えるような迫力だった。 『ピアニスト』 主人公の心の内をセリフで表現しない映画なので、はじめはボーっとした映画なのかなと思ってみてしまう。 主人公はありきたりの生き方をしたくなくて、ありきたりの恋愛もしたくなくておばさんになってしまっている。 ピアノの実力もあるので、すごくいい音楽学校の教授にまでなっている。 しかしありきたりでは満足しないので、年増好みの学生に、倒錯したセックスをお願いしてしまい、学生を驚かしてしまう。 全体的にはボーっとした映画である。 『ファイアーフォックス』 イーストウッドが好きなので、とても楽しめた。 あのイーストウッドが、戦闘機のパイロットと言う設定なのが面白い。 『デッドマンウォーキング』 死刑になる人の姿を事細かに追いかけた、観ていてつらーくなる作品。 スーザン・サランドンとショーン・ペンというとてもいい俳優を使っているが、これでいいのだろうかと思えるようなツライ作品だった。 -
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