ある漫画家の池袋線日記...ばて

 

 

AV列伝 - 2006年08月23日(水)

今度ビッグコミックオリジナルの増刊号で連載を始める。
その雑誌で連載されていた漫画「AV列伝」
アダルトビデオ業界のいろいろを扱った漫画だが、これが面白かったんだけれど最終回になってしまった。

「弁護士のくず」が当たって、そちらに専念することになったかららしい。

漫画「AV列伝」の最終回で実に興味深いことが書いてあった。
作者の井浦氏はハッピーエンドの物語がうそ臭く思えてそういうものは書かなかった。
それでうそ臭いものがない(ただのハッピーエンドがない)AV業界に興味を持ち連載を始められたそうだ。

しかし、そういう感覚で今まで漫画化生活を20年余りやってきて、一度も売れたことがなかったそうで、しかし漫画「AV列伝」を書き始めて、ハッピーエンドはうそ臭いことではないということに気づかれたそうだ。






と、そういう流れらしい。

やはり物語の中で、成功や達成感や、ハッピーを味わうこと。
これはとてもいいもので、うそ臭くない、いろんな物事を経て何かに到達すること。
到達したところが、とてもいいところであること。
それはとてもいいものだということが、漫画「AV列伝」の最終回を読んで、なんとなく見えたような気がした。




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夢をプレゼント。 - 2006年08月15日(火)

時間がないのに、また朝から映画鑑賞に走ってしまう。
このままだと大変なことになるぞ!
昔と違って今は漫画家として少々人気があっても締め切りに遅れるようになると簡単に捨てられてしまう。
それは自業自得といえるかもしれないけど、せっかく漫画家になったんだけら、ちょっとくらいわがままも言ってみたい・・・


しかしその時間を割いてみた映画も、僕が仕事をもらっている小学館の映画だった。
そんなにたいしたものではないだろうと思ってみていたけど、結構丹念に作ってあって、クリスマスプレゼントのシーンではかなりまいってしまった。
クリスマスプレゼントって人によっていろいろな選択があるんだけど、その映画のそのシーンの中では大人が子供に夢をプレゼントをするというテーマで作ってあったように思う。

ひとつのプレゼントでこんなに人生に夢を持ってこんなにも一人の人の人生が変わっていくってすごいじゃないかって思ってしまった。
果たして僕はこんなプレゼントを人にしたことがあったのだろうか・・・・?






これが今日、映画に時間を割いて得られたことでした。
おしまい。


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