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2007年04月29日(日) 中日本SL U-17 浜名高校戦+JY (中2+中1): 沼津戦

ユース
07年04月29日 (日) 14:30開始 静岡市清水総合運動場
 中日本ユーススーパーリーグ
 対 浜名高校 ※40分ハーフ
 天候: 晴れ

▼試合展開

[前半]
清水エスパルスユース
−−−−−−−−柴田−−−−−−−−
− 望月恭 −岩崎−−小澤−−稲毛−−
−−−−−−田代−−杉山−−−−−−
−−青木−−−−−−−−−−曽根−−
−−−−−− 畑 −−池上−−−−−−

−−−−−−14−−15−−−−−−
−−11−−−−−−−−−−09−−
−−−−−−05−−10−−−−−−
−−02−−08−−03−−06−−
−−−−−−−−01−−−−−−−−
浜名高校

 31分、浜名、ポジションチェンジ: 15RH、09FW

浜名高校      清水エスパルスユース
1(0) シュート 6(4) ×曽根、○池上、×曽根、○池上、○池上、○畑
1(0) 右クロス 5(2) ×青木、×青木、○恭平、×畑、 ○青木
4(0) 左クロス 2(0) ×杉山、×曽根
2(0) 右側CK 0(0)
0(0) 左側CK 0(0)
1(−)  犯OS  3(−) ・畑、 ・池上、・池上
4(2) ファウル 3(0) ・池上、・畑、 ・岩崎


[後半]
清水エスパルスユース (63分〜)
−−−−−−−−柴田−−−−−−−−
− 望月恭 −青木−−小澤−−稲毛−−
−−−−−−山田−−杉山−−−−−−
− 佐野孝 −−−−−−−−−曽根−−
−−−−−− 畑 −−池上−−−−−−

−−−−−−14−−09−−−−−−
−−11−−−−−−−−−−07−−
−−−−−−05−−13−−−−−−
−−02−−08−−03−−06−−
−−−−−−−−21−−−−−−−−
浜名高校 (44〜73分)

 HT、浜名、交代: 01→21、15→13

 44分、浜名、交代: 10→07 (13CH、07RH)
 49分、清水、交代: 畑→佐野孝
 52分、清水、交代: 岩崎→山田 (青木CB、山田RH)
 63分、清水、ポジションチェンジ: 山田CH、佐野孝RH、田代FW
 65分、清水、相手ゴールキックをLB稲毛が縦に跳ね返し、一列前のLH曽根が受けると中央裏のスペースにパスを送る。それ以前に自陣から走り出していたFW田代、中央を単身抜け出すと、1対1となったGKを左に外し、最後は窮屈な体勢から体を捻って、空のゴールへと流し込んだ。1−0

 73分、浜名、交代: 13→04
 74分、清水、最終ラインの稲毛が起点となり、中央のCH山田、左に開いたCH杉山、PA手前の田代とダイレクトの速いパス回し。杉山のロビングを田代が頭で落とすと一気にPA内、受けた池上が、彼独特の高速回転から切り返して縦に数歩、強引にマークを引き剥がし左足一閃、GKの肩越しにゴールへ突き刺す。2−0
 76分、浜名、交代: 09→16 (11FW、16LH)
 78分、清水、クリアボールを中盤左サイドに流れて受けた田代、DFを背負ってキープする間に戻ってきた池上が声を掛ける。ターンする田代、外側から曽根も追い越すが、田代は内側の池上を選択。スピードに乗った池上は一息でPA内に突入し、ゴール前に速いグラウンダーのクロスを送ると、ファーまで届いてRH佐野孝が美味しくいただいた。3−0

浜名高校      清水エスパルスユース
7(3) シュート 8(4) ×田代、○池上、×曽根、×池上、×田代、◎田代、◎池上、◎孝洋
2(1) 右クロス 4(1) ○山田、×恭平、×孝洋、×孝洋
2(1) 左クロス 5(1) ×青木、×杉山、×曽根、×稲毛、◎池上
0(0) 右側CK 1(0) ×青木
0(0) 左側CK 1(1) ×青木
1(−)  犯OS  2(−) ・曽根、・山田
8(3) ファウル 4(1) ・青木、×恭平、・池上、・曽根


▼試合結果

清水エスパルスユース 3−0 浜名高校
 得点: 田代 (曽根)、池上 (田代)、佐野孝 (池上)


▼寸評

[私撰MVP] 小澤 蓮
[私撰MIP] 稲毛 拓也、池上 智規

 風下の前半から、CH杉山の正確なグラウンダーのパスを中心に優勢だった清水。風上の後半は逆に攻撃が雑になり、試合が膠着したが、粘り強い守備からFWがよく動いてボールを引き出し、終わってみれば3-0。プリンス同様危なげない試合だったが、課題の残る内容であった。

 試合を分けたのは守備の安定感。とりわけ小澤は1対1に強く、積極的で、相手にクサビのパスが出るやグイと体を入れ替え、ボールを刈り取ると同時に、フリーになって余裕でボールを捌いた。受け身の対応になった時も空中戦に強く、何よりスピードがあるのが素晴らしい。LBの稲毛も空中戦に競り負けない、強靱な1対1が目立った。また、これは柏の下部組織を見る度に思うことだが、基本のキックが実に正確で速い。味方を動かすようなパスや相手を惑わす球種はないが、狭いパスコースを正確に通して前線にクサビを入れ、攻撃の第一歩として貢献した。
 しかし、攻撃面では、引いた相手を崩すドリブルや飛び出しが少なかった。前半は向かい風で奪う位置が低かった分、パスを受けるスペースがあったが、後半になると逆の状況に。その状況を打破したのは、FWにポジションを移した中学生の田代。CHでは二種のプレスの速さに戸惑っていたが、FWでは持ち味の走力を活かして長い距離を飛び出し、先制点をもたらした。それからは池上の独壇場。この日不足していた個の突破力を十分に示し、1ゴール1アシスト。彼のようなスピードとテクニックのあるレフティに勝負を挑まれると、相手としては本当に嫌だと思う。


Jrユース (中1)
07年04月29日 (日) 09:00開始 鈴与三保グラウンド
 練習試合
 対 ACNジュビロ沼津 (1年) ※30分×3
 天候: 晴れ

▼試合展開

[1本目]
清水エスパルスユース (12分〜)
−−−−−−−−八谷−−−−−−−−
−−渡邉−−江井−−三田−−勝又−−
−−−−−−小林−−佐藤−−−−−−
−−島村−−−−−−−−−−稲葉−−
−−−−− 加瀬澤−小柳津 −−−−−

 12分、清水、ポジションチェンジ: 勝又LB、佐藤CH
 21分、清水、加瀬澤の左CK、沼津DFが中央で跳ね返すが小さく、PA内右角付近の佐藤が頭で押し込む。が、右ポスト直撃。しかし、更にポスト前の小柳津が足で押し込むと、今度は左ポストを直撃、してゴール内に転がり込む。1−0

[2本目]
清水エスパルスユース (16分〜)
−−−−−−−−斉藤−−−−−−−−
−−福島−−江井−−杉山−−岩間−−
−−−−−−石毛−−佐藤−−−−−−
−−渡邉−−−−−−−−−−島村−−
−−−−−−水谷− 加瀬澤 −−−−−

 09分、清水、ポジションチェンジ: 佐藤CH、島村LH、加瀬澤FW
 12分、沼津、10番の右CKは清水が跳ね返すが、再び10番が拾う。もう一度、右クロスはDFがクリア。しかし小さく、PA内で17番がはたき落とし、それを至近距離で13番が詰め、0−1
 15分、清水、マークする5番をターンして交わすと、CH石毛が中盤からドリブル開始。トップスピードでPAへ突入すると速度を緩め、背を向けるかと見せて左に切り返し再加速、ゴール前への折り返しをCH佐藤が詰めるだけ、1−1
 16分、清水、交代: 八谷→斉藤

 22分、清水、前に出てパスをカットしたCB杉山が、近くの石毛に預けてそのまま右前へ攻撃参加。石毛も前へドリブルしながら、杉山を囮に杉山より前を走るFW水谷へクサビ、水谷が中央裏に返すと抜け出した石毛がスライディングシュート。発足1ヶ月の即席チームとは思えない、絶妙なファストブレイクだった。2−1
 25分、清水、バイタルエリアでクサビを受けた水谷が、大きく右に捌いてDFの裏へパスを通す。そこへ走り込んだ渡邉、角度のない位置から右足を巻き込む。綺麗な放物線を描いたシュートが、ゴール左へ吸い込まれた。3−1

[3本目]
清水エスパルスユース (16分〜)
−−−−−−−−斉藤−−−−−−−−
−−福島−−勝又−−三田−−稲葉−−
−−−−−−杉山−−石毛−−−−−−
− 小柳津 −−−−−−−−−岩間−−
−−−−−−小林−−水谷−−−−−−

 03分、沼津、ロングフィードからスピードで抜け出したFW17番がそのまま持ち込み、ゴールに沈める。0−1
 12分、沼津、再びロングフィードで抜け出す17番、GK斉藤果敢にPA外へ飛び出して17番と交錯、更に17番と併走していたCB三田と激突する。両者ピッチに倒れ、素早く立ち上がった17番がこぼれ球を空のゴールに放り込む。0−2
 13分、清水、交代: 三田→江井
 21分、清水、ポジションチェンジ: 小林RH、小柳津FW


▼試合結果

清水エスパルスJrユース (1年) 4−3 ACNジュビロ沼津 (1年)
 得点: 小柳津 (佐藤)、佐藤 (石毛)、石毛 (水谷)、渡邉 (水谷)


▼寸評

[私撰MVP] 石毛 秀樹
[私撰MIP] 杉山 雄太、水谷 和磨

 全日本少年サッカー大会の制度変更のため、所属チーム (サルファスとか) と二重登録して、選抜チーム (清水FCとか) での参加ができなくなった初めての学年。エスパルスに来るような選手は、大抵所属チームでFWやトップ下で活躍していたのだが、今までは選抜チームで相応のコンバートをされていた。選抜チームでの活動が大幅に減少された現在、果たしてチームはFWが10人並んだような状態。守備時に明らかにおかしいポジショニングが散見され、攻めては個人のドリブル頼み。荒削りも荒削りなだけに、これからどう変わっていくのか、楽しみである。

 そんなチームの中で石毛は一人、大人のサッカーを体現していた。DFラインに引いてボールを引き出す動き、或いはサイドを回ってパスの選択肢を増やす動き、得点を狙えるスペースにばかり人が集まる中、オフ・ザ・ボールの運動量が豊富で、かつ洗練されている。その上、ボールを持てば2本目1点目に象徴されるとおり、高い瞬発力を武器に躍動感溢れるプレーを見せた。高すぎる完成度を懸念されてしまうほど、別次元のサッカーであった。
 杉山も落ち着いたプレーを見せた選手。CHとしては前述の石毛や佐藤のような運動量があるわけではないが、要所を抑える勘の良さがあり、攻守にポジショニングが良い。外連味はないがよくサイドにパスを散らし、攻撃の第一歩になっていた。逆に水谷は、恵まれた体格に高い身体能力を武器に、迫力あるドリブルと壮絶なキックを浴びせる、いかにもFWらしい選手。水谷といい、高いテクニックを見せた加瀬澤といい、FWだらけのチームでFWを任されるだけの、強烈な「個」があった。


Jrユース (中2)
07年04月29日 (日) 11:00開始 鈴与三保グラウンド
 練習試合
 対 ACNジュビロ沼津 (2年) ※30分×3
 天候: 晴れ

▼試合展開

[1本目]
清水エスパルスユース
−−−−−−−−市川−−−−−−−−
−−矢守−−荒井−−村松−−入山−−
−−−−−−進藤−−望月−−−−−−
−−出口−−−−−−−−−−脇野−−
−−−−−−高橋−−酒井−−−−−−

 08分、清水、中盤左サイドでLH脇野からスローインを受けたLB入山が、40Mロングシュート。折からの強風に乗り、すっぽりとゴール右に収まる。1−0

[2本目]
清水エスパルスユース (〜19分)
−−−−−−−−滝川−−−−−−−−
−−矢守−−荒井−−村松−−入山−−
−−−−−−進藤−−望月−−−−−−
−−脇野−−−−−−−−−−酒井−−
−−−−−−遠藤−−高橋−−−−−−

 01分、沼津、中盤からCH4番が35Mミドルシュート。折からの追い風に乗ってゴールに飛び込む。0−1
 02分、清水、CH進藤が右サイドに捌いたのを見て、RB矢守がオーバーラップ。パスを受けたRH脇野は素直に矢守を使い、パスを更に右前へ流す。サイドを抉った矢守が入れた右クロスを、ニアポスト前でFW高橋が頭でプッシュ、1−1
 19分、清水、交代: 高橋→出口 (出口RH、脇野LH、酒井FW)
 24分、沼津、左サイドから突破を仕掛けるFW8番が、矢守より半身前に出て角度のない位置からシュート。GK滝川が弾くが、ファーにこぼれたボールをRH18番に押し込まれた。1−2
 26分、沼津、今度は右サイドを突破した8番が低く速いクロスを入れると、ファーに滑り込んだLH6番がゴールに収めて、1−3

[3本目]
清水エスパルスユース (〜15分)
−−−−−−−−市川−−−−−−−−
−−村松−−荒井−−矢守−−入山−−
−−−−−−進藤−−酒井−−−−−−
−−出口−−−−−−−−−−脇野−−
−−−−−−遠藤−−高橋−−−−−−

 04分、清水、右サイドを強引に持ち込んだRB村松、進路に詰まってパスを戻すとRH出口がダイレクトでクロスを入れる。ニアポスト前に緩く上がったクロスをGKがキャッチに行くが、FW高橋が邪魔だて。こぼれたボールにいち早く反応したCH酒井が蹴り込み、1−0
 15分、清水、交代: 三田→江井
 21分、清水、矢守の左CK。右足インスイングのボールがゴール前を通り抜け、そのままファーポストを命中。跳ね返ったボールを進藤が押し入れて、2−0

▼試合結果

清水エスパルスJrユース (2年) 4−3 ACNジュビロ沼津 (2年)
 得点: 入山 (脇野)、高橋 (矢守)、酒井、進藤 (矢守)


▼寸評

[私撰MVP] 荒井 拓海
[私撰MIP] 酒井加里武、進藤 優東

 一つ上の学年に合流した選手は見ていたが、この学年を観戦するのは実に1年ぶりになるらしい。感想はやはり「大きくなった」に尽きる。昨年見たときは、あまりの小さなチームに心配したものだが、それだけに伸びしろは十分だったようだ。犬飼、溝口といった大きい選手が参加してなかったが、沼津と比べてさほど違いはなかった。この日は犬飼・影山・原・村上・片山が一つ上に参加、溝口・山田が怪我のため、フィールドプレイヤー11人、GK2人で30分×3本を回しており、なかなかに大変そうであった。
 上記私撰の3人は、大きくなったチームの中でも特に大きくなった選手。大きくなったことで、様々なことができるようになった。荒井は1対1に非常に強くなり、ガチンコの体のぶつかり合いでも決して負けなくなった。だからこそ、常に対応が落ち着いており、隙を見てマークから離れてこぼれ球をカットするような対応が、PA内ですらできている。元々頑張れるタイプだった酒井は、瞬発力が高まり、プレスでの寄せが速い。攻めては繋ぎ役として、至る所に出没する。進藤は戦術的な判断が良くなり、中盤からFWを追い越す動きを飽きることなく繰り返していた。飛び出した先での働きにまだ課題はあるが、そのプレーは枝村を思わせた。



2007年04月28日(土) プリンス東海 ジュビロ磐田ユース戦

ユース
07年04月28日 (土) 12:00開始 エコパ人工芝競技場
 JFA プリンスリーグU-18 東海2007
 対 ジュビロ磐田ユース ※45分ハーフ
 天候: 曇り

▼試合展開

[前半]
清水エスパルスユース
 控え:柴田、小澤、望月恭、曽根、青木、杉山、桑原、佐野孝、池上
−−−−−−−−長島−−−−−−−−
− 望月卓 −山崎− 鍋田圭 −江守−−
−−−−−−深澤− 佐野諒 −−−−−
−−柴原−−−−−−−−− 佐野傑 −
−−−−− 鍋田亜 −藤牧−−−−−−

−−−−−−− 原田開 −−−−−−−
−−−−上村− 加藤潤−鈴木将 −−−
−−−−− 原田涼−山本康 −−−−−
−−杉本−−須崎− 加藤充 −小川−−
−−−−−−−−赤堀−−−−−−−−
ジュビロ磐田ユース

ジュビロ      清水エスパルスユース
4(2) シュート 5(1) ×藤牧、×亜人、×亜人、×山崎、○柴原
2(1) 右クロス 3(1) ×卓馬、○卓馬、×柴原
3(1) 左クロス 4(2) ○藤牧、○佐傑、×江守、○江守
1(1) 右側CK 1(0) ×柴原
0(0) 左側CK 1(1) ○佐傑
0(−)  犯OS  0(−)
7(0) ファウル 4(0) ・藤牧、・江守、・佐傑、・佐傑


[後半]
清水エスパルスユース (81〜88分)
−−−−−−−−長島−−−−−−−−
− 望月卓 −山崎− 鍋田圭 −江守−−
−−−−−−深澤− 佐野諒 −−−−−
− 佐野孝 −−−杉山−−−−柴原−−
−−−−−−−−藤牧−−−−−−−−

−−−−−−− 原田開 −−−−−−−
−−−−佐藤− 鈴木将 −上村−−−−
−−−−− 原田涼−山本康 −−−−−
−−杉本−−須崎− 加藤充 −小川−−
−−−−−−−−赤堀−−−−−−−−
ジュビロ磐田ユース (69〜84分)

 47分、清水、深い位置での右スローインからCH深澤が鋭い反転で囲みを突破、PA内に横から侵入するが、そこでカットされて右CKに。キッカーは柴原。繰り出された高速の軌跡に、GK赤堀の鼻先に飛び込んだのは藤牧。高い打点に鋭い飛び込み、そして見事なヘディングコントロール。綺麗にファーへ流し込んだ。1−0
 60分、清水、FW藤牧がサイドに叩くとLH佐野傑がタッチライン沿いをドリブル、敵陣奥まで持ち込むが、マークに詰まってパスを戻す。受けたLB江守のダイレクトパス、ボールが浮くが深澤はそのロビングを頭で横へ流す。更に頭でFW鍋田亜、柔らかくPA内に落とし、飛び出た深澤がリフティングで小さく前へ持ち出すとラストパス。ゴール前を横切るボールをFW藤牧が右足で押し込むだけ、2−0
 69分、磐田、交代: 加藤→佐藤 (上村RH、鈴木将OH、佐藤LH)
 70分、清水、交代: 佐野傑→佐野孝 (佐野孝RH、柴原LH)

 79分、磐田、ジャンプしたワントップの原田開の足下にロングフィードが綺麗に入り、それを見た後方の選手が動き出す。着地した原田開は右のRH上村を選択、上村はドリブルを開始し、他の選手も連動して攻め上がる。上村のドリブルはPA右角の10M前で構えた江守がストップ、する直前で上村、江守の裏へスルーパス。中央から斜めに追い越したDH山本がスイッチ、左へ持ち出すと左足でゴール右へと巻き込んだ。2−1
 81分、清水、CH佐野諒のクサビ、藤牧が右サイドへ流れてキープするが囲まれて、再び中盤の佐野諒へ下げる。佐野諒は大きく空いた逆サイドへ展開、絞りながら受けたLH柴原、フリー。小さくインサイドに持ち込み、右足を振るう柴原必殺のパターン。左45度35Mから右足インステップで擦り上げるシュートが、美しく巻き付けられてゴール左へ収まった。3−1
 81分、清水、交代: 鍋田亜→杉山 (4-2-3-1、杉山OH)

 84分、清水、浮き球をワンタッチで深澤が左サイドに流すと、江守がトラップからドリブルを開始する。中盤から長い距離を持ち運び、戻して柴原。得点場面と似た位置で受けたが、インに夜と見せて今度は縦。小さく刻むと、左足でクロスを入れる。速く低いボールが、GKとDFラインの狭いスペースをCB須崎の裏まで通り抜ける。ファーで豪快なダイビングヘッドを決めた藤牧、ハットトリックを達成、4−1
 84分、磐田、ポジションチェンジ: 3-2-3-2、須崎FW
 88分、清水、交代: 柴原→曽根
 90分、清水、警告: 鍋田圭
 90+2分、清水、交代: 佐野諒→青木

ジュビロ      清水エスパルスユース
7(1) シュート 7(5) ◎藤牧、○藤牧、×藤牧、◎藤牧、×卓馬、◎柴原、◎藤牧
3(1) 右クロス 0(0)
3(0) 左クロス 2(1) ×柴原、◎柴原
1(0) 右側CK 1(1) ◎柴原
3(2) 左側CK 0(0)
0(−)  犯OS  1(−) ・亜人
15(0) ファウル 10(2) ・佐諒、・江守、・柴原、・深澤、・佐傑、・柴原、・孝洋、×孝洋、・孝洋、×圭吾


▼試合結果

清水エスパルスユース 4−1 ジュビロ磐田ユース
 得点: 藤牧3 (柴原2、深澤)、柴原 (佐野諒)


▼寸評

[私撰MVP] 藤牧 祥吾
[私撰MIP] 深澤 慶也、柴原 誠

 清水の布陣は4-4-2。しかし、昨年までと違ってSBがSHを追い越すことは稀で、CH2枚も1人が必ず中盤の底に残り、FWの鍋田亜が守備時に中盤へ下がるなど、守備組織を乱さないよう徹底されている。先発は3年4人、2年3人、1年3年、中3が1人。前節浜名戦に比べ、CHに体調不良の前田に代わって佐野諒が入り、GKは長島が起用された。
 磐田の布陣は4-2-3-1、原田開と加藤潤が縦に2トップを組む4-4-2という見方もできる。その2人のいずれかにクサビを入れ、SHを含む残り3人がそれを追い越していく戦術を基本とする。一方、昨年までの二種年代と思えない完成度を誇っていたフラット3は、今年は継続されていない。先発は3年6人、2年3人、1年2人。本来1トップを張る押谷が前節退場しており、代わって原田開が1トップ、RHを鈴木将が務めた。

 前半はLB江守からRH柴原の方向への斜めの風。試合開始からほどなく、磐田に押谷不在の影響が浮き彫りになる。ワントップの原田開は周りを活かすよりも、個人で突破していくタイプ。だが、中央では守備が厚く、スピードのあるCB、山崎・鍋田圭が簡単に抜かれず、抜かれてもすぐに2人目がカバーして起点を作らせない。攻撃の初歩となる中央の起点ができない磐田、ならばとサイドから崩そうにも、そこに原田開はいない。風の影響もあって左の上村にボールが集まるが、昨年FC四日市でボランチを務めていた彼が単独で局面を打開するのは難しく、中央へ絞ろうとしてボールを失うことが多かった。
 ボールの出しどころに迷うDH山本康・原田涼から、CH深澤・佐野諒がボールを奪う場面も次第に増え始め、互角の試合になってくる。当初は強引なシュートが多かったが、29分には高い位置でボールを奪い返す積極的な攻撃から、RB望月卓がFW鍋田亜との縦のパス交換すると右に流し、右30度からRH柴原が狙うが、GK赤堀が抑える。しかし、清水が攻めれば磐田伝統のカウンターが牙を剥く。39分、FWが戻したボールを原田涼が右に展開、それを山本康が追い越していく分厚い攻撃を見せ、最後はRH鈴木将のクロスを原田開がスルー、ファーに流れてフリーのOH加藤潤が強烈なシュートを放った。が、GK長島が素晴らしい反射速度で弾き返し、事なきを得る。この場面、試合の分水嶺であった。

 後半はLH佐野傑からRB望月卓の方向へ吹き付ける逆風になるが、早々にCKから先制。更に浮き足立つ磐田から60分、追加点を挙げる。特に2点目は、ユース監督再就任後、行徳監督が口酸っぱく言っていたボールを蹴る、止める技術が、狭いスペースと速いパス回しで発揮された得点だった。この日の行徳監督は采配も早い。70分、佐野孝を入れて彼を走らせる、後ろの組織を崩さないカウンターサッカーにシフト、更に81分には鍋田亜に代えて杉山、FWが1枚守備時に戻る布陣 (4-2-3-1) を攻撃時も基本とする。残り5分は時間を稼ぎつつ、同ポジションに守備で計算できる選手を入れた。それでも得意の速攻で点を奪った磐田もさすがだが、逆にダブルボランチが攻め上がって空いたバイタルエリアで、柴原が2回大きな仕事を果たし、終わってみれば4-1、余裕を持って逃げ切った。

 個人ではやはり3戦連発、ハットトリック達成の藤牧。大会登録で181cmとなった藤牧は自分のヘディングの特徴をよく理解できており、ボックス内での絶対的な形を身につけている。そうした意味では憧れの長沢よりも、かつての長沼に近い。シュートへの高い意欲も、長沢といより長沼のそれだ。この日は変に下がってくることもなく、ゴール前の脅威であり続けた。ちなみに翌日の中日本リーグの試合前、この日の先発組はランニングを行っていたが、藤牧は非常に真摯に取り組み、一人で先頭を走り続けていた。
 深澤は体を張った守備で、磐田MF陣のバイタルエリア以降への侵入を許さず。攻めてもいつの間にか急所のスペースに移動し、正確な技術でリンクマンとなった。スペースで待つだけでなく、もっと動きながら攻撃に絡めればなお良い。中学生ながら1ゴール2アシストの柴原。体は小さくても技術は嘘をつかない。「90分」を意識してか (中学生が90分プレーすることが、まず驚きである)、ドリブルで勝負を挑む回数は少なかったが、正確なパスで試合を動かし、ここぞのスピードは健在であった。



2007年04月21日(土) プリンス東海 浜名高校戦

07年04月21日 (土) 12:00開始 藤枝総合運動個園サッカー場
 プリンスリーグ東海 2007
 対 浜名高校 ※45分ハーフ
 天候: 晴れ

[前半]
清水エスパルスユース
 控え:柴田、小澤、望月恭、曽根、桑原、杉山、青木、佐野諒、池上
−−−−−−−−吉田−−−−−−−−
− 望月卓 −山崎− 鍋田圭 −江守−−
−−−−−−深澤−−前田−−−−−−
−−柴原−−−−−−−−− 佐野傑 −
−−−−− 鍋田亜 −藤牧−−−−−−

−−−−−−15−−町田−−−−−−
−−−−−−−−14−−−−−−−−
−−佐藤−−07−−06−−11−−
−−−−03−−04−−永井−−−−
−−−−−−−−01−−−−−−−−
浜名高校

 03分、清水、自陣からLB江守がロングフィードでクサビを入れる。PA手前で受けたFW藤牧、DFを背負ってキープするが耐えきれず。足下からボールを小さくこぼすと、藤牧は入れ替わろうとする相手をなおも背負って遮る (ファウルギリギリ)、こぼれたボールに走り込むのは鍋田亜。大きいストライドでランニングフォームのまま、PA外からダイレクト右足。低いシュートをゴール右へ突き刺した。1−0
 31分、清水、佐野傑の左CKは跳ね返されるが、PA外中央に位置する前田がカット。プレスに寄せる相手に体を入れ、バウンドするボールを巧みに浮き球で左サイドへ捌く。下がって処理した佐野傑がトラップで足下に収めると反転、加速、縦突破から高速クロスの得意のパターン。それをニアへ寄りながら藤牧が頭を合わせてゴール右へと流し込んだ。2−0

浜名高校      清水エスパルスユース
4(1) シュート 6(3) ◎亜人、×前田、×前田、×藤牧、○藤牧、◎藤牧
1(0) 右クロス 4(0) ×卓馬、×卓馬、×柴原、×卓馬
4(2) 左クロス 7(2) ×圭吾、×佐傑、×江守、○江守、×江守、◎佐傑、×江守
1(0) 右側CK 1(0) ×柴原
2(1) 左側CK 2(0) ×佐傑、×佐傑
0(−)  犯OS  0(−)
10(2) ファウル 13(3) ・亜人、・亜人、・藤牧、・藤牧、・柴原、・柴原、・藤牧、・藤牧、・前田、×圭吾
               ×柴原、×圭吾、・亜人

[後半]
清水エスパルスユース (32分〜)
−−−−−−−−吉田−−−−−−−−
− 望月卓 −山崎− 鍋田圭 −江守−−
−−−−−−深澤− 佐野諒 −−−−−
−−桑原−−−−−−−−−−柴原−−
−−−−− 鍋田亜 −藤牧−−−−−−

−−−−−−町田−−山下−−−−−−
−−−−−−−−14−−−−−−−−
−−佐藤−−06−−奥田−−19−−
−−−−03−−04−−永井−−−−
−−−−−−−−01−−−−−−−−
浜名高校 (15〜28分)

 05分、清水、警告: 佐野傑
 07分、浜名、交代: 11→19
 10分、浜名、交代: 07→奥田
 15分、浜名、交代: 15→山下
 28分、浜名、交代: 永井→05
 28分、清水、交代: 佐野傑→桑原
 30分、浜名、警告: 山下
 32分、清水、交代: 前田→佐野諒
 34分、浜名、交代: 14→20

浜名高校      清水エスパルスユース
1(1) シュート 5(2) ×亜人、○藤牧、○藤牧、×藤牧、×藤牧
2(0) 右クロス 3(1) ×柴原、○柴原、○卓馬
7(1) 左クロス 5(4) ○江守、○江守、×江守、○江守、○佐諒
1(0) 右側CK 1(0) ×柴原
0(0) 左側CK 1(0) △佐諒
0(−)  犯OS  1(−) ・亜人
15(1) ファウル 8(1) ・江守、・前田、・柴原、・柴原、・桑原、・亜人、×亜人、・亜人


●個人的MVP 鍋田亜人夢
●個人的MIP 江守 純基、鍋田 圭吾
●相手方MIP 佐藤 将也

 危なげなく2―0で逃げ切り、待望の初勝利を挙げたユースだが、相手に助けられた部分が多く、今後に課題を残す内容であった。

 攻撃に関しては鍋田亜が入ることにより、安定してポゼッションしながら攻められる形が一つできた。レフティなのに、右利きの選手でもそうは撃てない質の高いシュートを決めた鍋田亜だが、それ以外の仕事での貢献度が高かった。体格的にキープできないことはあるものの、運動量が多く、足下に収めることができ、またそこからの展開力にも優れている。そこに同じく足下に自信がある柴原が絡むことで、カウンターを繰り出せずに遅攻になった時にも細かくパスを繋ぎ、起点になっていた。惜しむらくは彼らが起点になっている時、それを追い越したり、パスを受けに近寄ったりする3人目の連動性が乏しかったこと。深澤がよく絡んではいたが、パスを待って足が止まっている状態の時もあり、もっと分かりやすい動きを見たい。
 一方の左サイドでは、江守のアーリークロスから藤牧のヘッドというホットラインが、単純ながらよくハマっていた。ただ、これは浜名のDFラインが藤牧に比して背丈が絶対的に不足していたからであり、過信は禁物だろう。この日は封じられることが多かった佐野傑の加速力を活かすべく、パス交換やポストプレーで時間を稼ぎ、佐野傑が裏に走り出すパターンを確立させたい。

 守備では、双方の中盤で明らかに前田が一番巧く、よく動いていたため、清水がポゼッションで優位に立ち、ゴール前での危険な場面もその分少なかった。とはいえ、両者共に簡単なパスミスが多く、清水が比較的それが少なかったというだけで、東海2種のトップリーグとしては寂しい内容。苦し紛れのロングボールに藤牧が競り勝つ清水と違い、清水は鍋田圭・山崎が安定して跳ね返しており、前半終盤に鍋田圭が2度ほど空中戦でファウルをとられた他は危なげなかった。
 後半になると清水の個々の選手に色気がでる時があり、連動性が失われ、変な奪われ方をして相手にスペースを与える場面も増える。特に浜名の左サイド、U-18代表候補の佐藤の力強い突破には手を焼いた。逆サイドを抑えた江守、PA内の鍋田圭・山崎の体を張った泥臭い守備で最後の一線を守ったが、体格差や運動能力の差をカバーする工夫がほしい。まあ、こうした粘り強い守備こそ、今年の生命線になるだろう。終盤82〜85分、山崎が怪我の治療でピッチの外に出ると、深澤と鍋田亜が一列ずつ下がり、10人でこの3分を守りきった。この経験は、今後の苦しい試合で活かされるはずだ。



2007年04月01日(日) 選手名簿 2007年度

▼基本布陣 (名前の横は学年)

−−−−−−−−−−前田陽平2−−−藤牧祥吾3−−−−−−−−−−

−− 佐野傑2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−佐野孝洋2−−
  (佐野諒3)                   (柴原誠JY)
−−−−−−−−−− 滝戸諒3 −−−深澤慶也2−−−−−−−−−−
          (杉山一貴2)         
−−江守純基3−−−鍋田圭吾3−−−山崎教史1−−−望月卓馬2−−

−−−−−−−−−−−−−− 長島潤1 −−−−−−−−−−−−−−


▼選手名簿 (背番号順)
 以下は、公式HPに従ったもの。ただし、身体情報はプリンスリーグ東海2007のものに更新している。

01:吉田 渉  GK  3年 89.05.18 179/66 焼津:清水JY→(静岡商業)
02:望月 恭平  CB/RB 2年 90.04.24 172/56 清水:清水JY→(常葉橘高)
03:鍋田 圭吾  CB  3年 90.01.01 173/63 清水:清水JY→(サレジオ)
04:岩崎 広大  CB  2年 90.05.27 171/63 清水:清水JY→(清水南高)
05:江守 純基  LB  3年 89.05.06 176/65 東京:三菱養和→(サレジオ)
06:望月 卓馬  RB  2年 90.05.29 171/59 静岡:清水JY→(静岡東高)
07:桑原 尚希  RB/RH 3年 89.07.01 168/53 清水:清水JY→(東海翔洋)
08:前田 陽平  CH/FW 2年 90.05.19 171/60 静岡:清水JY→(常葉橘高)
09:池上 智視  FW  2年 90.08.14 174/62 清水:清水JY→(常葉橘高)
10:佐野 諒  CH  3年 89.07.17 166/46 静岡:清水JY→(静岡学園)

11:滝戸 諒  CH/CB 3年 89.05.20 178/62 清水:清水JY→(東海翔洋)
12:鍋田亜人夢 FW  1年 91.05.01 172/57 清水:清水JY→(?)
13:藤牧 祥吾  FW  3年 89.06.13 181/70 三重:菰野中学→(静岡学園)
14:佐野 傑  LH  2年 90.04.16 172/56 清水:清水JY→(静岡学園)
15:西澤 郁  CH  2年 90.05.13 169/59 静岡:清水JY→(東海翔洋)
16:長島 潤  GK  1年 91.07.05 179/69 清水:清水JY→(?)
17:曽根大二朗 LB/LH 2年 90.05.11 169/60 藤枝:清水JY→(静岡学園)
18:深澤 慶也  CH  2年 90.05.06 174/57 浜松:清水JY→(清水東高)
19:佐野 孝洋  RH/FW 2年 90.10.02 176/64 島田:清水JY→(サレジオ)
20:杉山 一貴  CH  2年 90.05.03 172/55 清水:清水JY→(常葉橘高)

21:柴田 直紀  GK  2年 90.10.02 174/72 静岡:清水JY→(常葉橘高)
22:青木 達也  CH  1年 91.05.18 175/61 清水:清水JY→(?)
23:稲毛 拓也  LB  1年 91.08.02 173/65 千葉:柏JY →(?)
24:小澤 蓮  CB/SB 1年 91.11.01 173/60 清水:清水JY→(?)
25:畑 直樹  FW  1年 91.07.11 164/54 清水:清水JY→(?)
26:山崎 教史  CB  1年 91.04.13 176/63 静岡:清水JY→(?)
27:山田 健太  CH/SH 1年 91.08.09 173/59 焼津:清水JY→(?)
28:柴原 誠  SH/FW 中3 92.04.23 163/53 静岡:清水JY


▼記録

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ひかる。 @H.P. [MAIL]

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