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2005年09月24日(土) 練習試合 U-15日本代表候補戦

05年09月24日 (土) 17:00開始 清水ナショナルトレーニングセンター J-STEP
 練習試合
 対 U-15日本代表候補 ※45分ハーフ
 天候:曇り

▼布陣
先発:                前半27分:              後半41分:
−−−−−−長沢−−町田−−−−−− −−−−−−長沢− 山崎竜 −−−−− −−−−−−長沢−−篠田−−−−−−

− 桑原卓 −−−−−−−−−小泉−− −−−−−−− 佐野諒 −−−−−−− −−−−−−− 山崎竜 −−−−−−−

−−−−− 佐野諒 −柴田−−−−−− − 桑原卓 −柴田−−高野−−小泉−− −−八木−−柴田−−高野−−谷野−−

− 佐野克 −石垣−−岩本−−高野−− −−− 佐野克 −石垣−−岩本−−−− −−− 佐野克 −石垣−−渥美−−−−

−−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− −−−−−−− 山崎晃 −−−−−−−
交代:前半13分:町田 →山崎竜 (そのままFWに)
   後半12分:岩本 →渥美  (そのまま右CBに)
   後半23分:桑原卓→八木  (そのまま左WBに)
   後半29分:佐野諒→篠田  (山崎竜をOH、篠田をFWに)
   後半41分:小泉 →谷野  (そのまま右WBに)

U-15日本代表候補:
先発:                後半19分:
−−−−−−−− 新 −−−−−−−− −−−−−−−− 新 −−−−−−−−
−−−−端戸−−柿谷−−水沼−−−− −−−−端戸−−柿谷−−齋藤−−−−
−−−−−−山浦−−山田−−−−−− −−−−−−山浦−−山田−−−−−−
−−佐伯−−岡本−−甲斐−−山崎−− −−佐伯−−岡本−−横山−−水沼−−
−−−−−−−−廣永−−−−−−−− −−−−−−−−廣永−−−−−−−−
交代:後半23分:甲斐→横山 (そのままCBに)
        山崎→齋藤 (水沼を右SB、齋藤を右OHに)


▼試合展開

 立ち上がりから威勢よく攻めたのは代表。だが、清水は先輩らしく受け止めて跳ね返すと、3分に自陣から高野のFKをFW長沢が頭で裏に流し、左SH桑原卓が突っ込んで初シュート。更に5分、クサビを長沢がスルーしてFW町田がポストに入り、落としたボールを右SH小泉がドリブルで揺さぶってからスルーパスを送る。長沢のシュートは、GK廣永が先程と同様、素早く前に出て防いだ。だが、その直後の清水のスローイン、右SB高野が投げ入れたボールを長沢が右に捌き、スピードに乗った小泉が高速切り返しから右に開いて正確なクロス、長沢が丁寧に頭でファーに流し込み、清水が先制した。1−0。
 代表は長沢のポストとゴール前を、対地・対空の双方で潰せない。16分、CH柴田のカットから小泉のクサビを長沢がスルー、3人目の動きで右に流れた柴田が受け、上げたマイナスのクロスを長沢がスタンディングヘッド、当たりが良すぎてGK正面。しかし、流れは徐々に代表に。13分に今一つボールに絡めない町田を山崎竜に代えたのだが、動きの悪い選手に代わった選手が活躍するとは限らないのが、辛いところ。練習試合ではあるし、レギュラーに危機感を与える交代は必要なのだが…。結局、裏を狙う町田と違いポストプレーヤーの山崎竜は、ボールに絡むことは絡むのだが判断が遅く、運動量の多い山浦・山田の両ボランチに頻繁に囲まれ、反撃の起点を与えてしまった。

 起点のできた代表は、そこからのパスに対してトップ下の柿谷が、絶対的なキープ力を発揮。柿谷を信じる周囲の新・端戸・水沼は、猛烈な勢いで流動的にスペースに飛び込み、それに応えて柿谷も素早くパスを供給した。バイタルエリアを攻略されはじめた清水は27分、行徳監督の指示が飛び3バックに変更、高野を中盤の底に置く。清水のパフォーマンスのガイドライン=柴田は、前述16分の好機以来、完全に消えていた。だが、DFライン変更の直後、右CB岩本のクリアを右WB小泉がトラップミス。拾ったDH山田が中央に叩くと、柿谷が前のスペースに走りつつダイレクトでスルーパス、抜け出たFW新は、飛び出すGK山崎晃をよく見て、ゴールに流し込んだ。1−1。
 4−2−3−1に対する3バックの相性の悪さは、杉山茂樹に言われるまでもなく自明である。清水も3バックとはいえ、左WB桑原卓が低めに下がって対処。だが、右サイドは小泉が高く残るため相手にしばしばスピードに乗られ、岩本はそれと一人で対峙することになった。問題は、そのリスクを負ってまで抑えにいった柿谷を抑えきれないこと。29分、中央の柿谷が叩いてPA右角から右OH水沼がシュート、GK山崎晃が逸らしてCKに逃げる。更に35分、自陣に守備に戻った長沢のファウルから素早く再開した代表、上がった左SB佐伯のクロスを柿谷がPAでキープして戻すと、再びパスでPA内を狙って混戦。最後は裏にこぼれたボールに、いち早く反応した左OH端戸が押し込み、勢いに乗った代表が逆転に成功した。1−2。

 3歳年下にリードを許した清水は、ようやく負けじと積極的にプレスを掛けるようになるが、38分にDH山浦のフィードから佐伯が攻め上がり、左クロスに水沼のヘッドを許すなど、流れを取り戻せない。前半終了直前、カウンターで小泉が走り、スイッチした長沢が右へパスを送る。壮烈に攻め上がったCB石垣のクロスをPA内ファーで受けた長沢が倒れるが、笛はなし。前半を終えた。

[前半]
U-15代表      清水エスパルス
6(4) シュート 6(6) ○桑卓、○長沢、◎長沢、○長沢、○長沢、○長沢
5(0) 右クロス 5(4) ◎小泉、×柴田、○柴田、○岩本、○石垣
3(2) 左クロス 2(0) ×克彦、×桑卓
2(0) 右側CK 0(0)
0(0) 左側CK 0(0)
2(−)  犯OS  0(−)
5(1) ファウル 1(1) ×石垣

[後半]
 ハーフタイムに行徳監督の檄が飛んだ清水だが、豊かな運動量で沸き上がるように後方から飛び出す代表に、バイタルエリアを好きに使われる構図は変わらないまま。6分、中盤右寄りから山田がクリアボールをダイレクトでアーリークロス、PA内ファーの柿谷がフリーでダイビングヘッドを撃つ。威力十分だが、わずかに右に外れた。それでも、対抗して運動量を上げてきた清水に対し、代表は10分を過ぎたあたりから消耗の色が見え始める。すると13分、石垣のカットを山崎竜がポストから反転、右前に流す。走り込んだ小泉は切り返しで挑むが抜けず、戻したボールを石垣がアーリークロス。これはファーに流れたが、フォローした桑原卓が足下深くにボールを保持する独特のドリブルで相手を振りきって、折り返しクロスを入れた。待ち受ける長沢、シュートを当て損ね、が上手いこと自分の足下に落ち、タイミングの外されたGKを見て、落ち着いて決めた。2−2。
 清水は得点の直前の12分に、相手のドリブルに走り負けることが多かった岩本を渥美に代えたのだが、動きの悪い選手に代わった選手が活躍するとは限らないのが、辛いところだ。元来、右SBの渥美は、清水の時間帯には適切に攻撃に絡んだが、18分に代表が選手を2人代えて運動量を補充すると、守備の脆さが出てしまう。右CBのところで相手のスピードを落とせないため、速度を上げた相手と向き合うようになった石垣にミスが出る。20分、石垣のクリアミスから柿谷にシュートを許すと、流れは再び代表へ。だが、行徳監督は更に桑原卓を八木に交代。前にフィルターのなくなった左CB佐野克にもミスが生まれだす。一方で八木は、桑原卓より高く位置して攻撃の起点になり、どちらが先に失点するか我慢比べの様相を見せ始めた。

 攻めるのは代表。24分、クリアを右SB水沼がダイレクトで凄まじいミドル、GK山崎晃がディフレクト。26分、石垣のクリアが弱く、オフサイド崩れで抜け出した柿谷が右の角度のないところからシュート、GK山崎晃キャッチ。27分、中央の柿谷が斜めに入れた浮き球のスルーパスに新が単身抜け出て、フリーでPA内右からシュート、これもGK山崎晃が立ちはだかった。更に30分、代表のゴールキックに八木と柿谷が競り合うが頭上を越え、拾ったのは右に開いた右OH齋藤。中央に返したボールに柿谷が走り込むが、八木がついていない。佐野克のカバーも間に合わず、飛び出したGK山崎晃の裏へ柿谷からのラストパス。新が無人のゴールにボールを送り出したが、石垣が奇跡のカバー、ゴールを割らせなかった。
 ピンチの後にはチャンスあり。32分、中盤で一人気を吐く高野が中央突破、マークを引き寄せてから右に大きくパス、何故かそこに流れていた八木が折り返す。長沢が頭で落としたボールに篠田が突っ込むが、あと少し間に合わない。33分、代表、サイドチェンジをカットした佐野克、完全に油断して背後から突っ込んできた齋藤にボールを奪われる。PA右角のやや内側の直前で、後ろから手を掛けて引き倒したが、練習試合でなければ一発退場だろう。壁は4枚。が、ニアの壁の頭上にゴールは見えていた。ボールを落とすまでもなく、FKを蹴った山浦にそこに一直線で叩き込まれ、遂に代表が突き放した。2−3。

 36分、篠田がCB岡本に対して上手く倒れ、PA左角から更に20Mほど左斜め後ろの位置でFKをもらう。八木の巻いてゴールに向かう速いボール、ファーの密集地から一番に離れた篠田、頭で叩き落とし、3−3。篠田は投げキッスで声援に応える (笑)。長沢・石垣ら長身選手に気を取られたのか、リードした気の緩みか、代表はえらく散漫な守備だった。
 こうなると流れは清水へ。44分、復帰戦となった右SH谷野のクロスを長沢が落とし、山崎竜がループ気味に狙うが、GKが微かに触れて枠上、右CKへ。谷野のキックはニアで跳ね返されるが、PA手前中央で高野が拾うとシュート性のクサビを入れる。PA右にいた山崎竜が角度のない位置から果敢に狙うも大きく左に外れ、試合終了。内容で完敗した清水は、FWの決定力で最低限の面目を保った。

U-15代表      清水エスパルス
11(9) シュート 8(3) ◎長沢、×長沢、×高野、×竜男、×小泉、◎篠田、○竜男、×竜男
4(1) 右クロス 7(2) ×岩本、×石垣、×渥美、×佐諒、○渥美、×八木、○谷野
7(0) 左クロス 7(2) ×克彦、◎桑卓、×八木、×八木、○八木、×克彦、×高野
2(0) 右側CK 2(0) ×小泉、×谷野
2(0) 左側CK 1(0) ×八木
3(−)  犯OS  1(−) ・篠田
6(2) ファウル 1(1) ×克彦

 一方のU-15日本代表候補。台風接近中の17時開始で非常に涼しく、選手個々のコンディションも良くて、運動量で圧倒したことが最大の勝因だろう。だが、ただ走るのではなく考えて走るチームで、ボール保持者を追い抜いてフリーでボールを受ける動きと、追い抜いた選手に少ないタッチでパスを出す意識が、徹底されていた。守備の際も積極的に前にプレスを掛けてボールを奪い、その勢いでボールは縦に当てて、自らも前のスペースに飛び出る。更に一つ一つのプレーが正確で速く、オートマティズムが徹底されていた。ただ、パス出しに関してはキープできる柿谷が絶対的で、彼をもっと露骨に潰されたらどうかという懸念はある。
 さて、前日のスルガカップでMVPに輝いた前田陽平。今回U-15代表から漏れたのは、前回選出時の怪我とチームの日程の都合もあろうが、この代表で居場所を探すのは大変そうだ。昨年、Jrユース3年に合流した際はシンプルなプレーで杉山和や田村の良さを引き出しており、そうしたプレーができないわけではないが、彼の特長はやはり変態的なまたぎフェイントと鋭いターンで狭いところを抜いていくこと。だが、この代表はパスと飛び出しのスピードでスペースを使って攻略する。このスタイルの違いを埋めるのは、なかなかに難儀である。


▼試合結果

清水エスパルスユース 3−3 U-15日本代表候補
 得点:前半05分:清水・長沢 駿 (小泉 慶治 ・右クロス)
    前半27分:U-15・新 裕太朗 (柿谷曜一朗・スルーパス)
    前半35分:U-15・端戸 仁 ※こぼれ球
    後半13分:清水・長沢 駿 (桑原 卓哉・左クロス)
    後半33分:U-15・山浦 公裕 ※フリーキック・直接
    後半36分:清水・篠田 悠輔 (八木 和秀・フリーキック)

▼選手寸評

[私撰MVP]
●長沢 駿 (2年・FW)
 さすがに170cm台の15歳相手なら、空中戦も譲らない。地上戦では、大きな体を有効利用して相手の届かないようにボールを置き、前線の起点となった。私の帰国後の3戦6得点と爆発しており、高いキープ力がゴール前での落ち着きを与えている。

[私撰MIP]
●山崎 晃太 (2年・GK)
 3失点目は壁の作り方に問題があったが (何故ニア側に背の低い選手を置くのか)、他は責任なし。瞬発力の高さを活かし、シュートやクロスに対して鋭い反応を見せた。こぼすことなく、確実にキャッチするか、正確にディフレクトしていた点も評価。

●高野 美臣 (3年・右SB→DH)
 右SBとしては確実な動き。DHでは最終ラインに吸収されてしまい、バイタルエリアを相手に明け渡したが、終盤に自ら中央突破を図って気を吐いた。正確で速いダイアゴナルフィードだけでなく、ドリブル突破にも鋭いところを見せていた。



2005年09月23日(金) JY: 高円宮杯 静岡県予選 常葉橘中戦 + 浜松開成館中戦

Jrユース
 05年09月23日 (金) 9:00開始 静岡県愛鷹広域公園多目的競技場
 スルガカップ2005 静岡県ユース (U-15) サッカー選手権大会
  兼 第17回高円宮全日本ユース (U-15) サッカー選手権静岡県予選 準決勝
 対 常葉学園橘中学校 ※30分ハーフ
 天候:晴れ

▼布陣
先発:                終了間際:
−−−−−−池上−−前田−−−−−− −−−−−−池上−−鍋田−−−−−−
− 佐野傑 −−−−−−−−−柴原−− − 佐野傑 −−−−−−−− 佐野孝 −
−−−−−−杉山−−西澤−−−−−− −−−−−−深澤−−前田−−−−−−
−−曽根− 望月恭 −岩崎− 望月卓 − −−曽根− 望月恭 −岩崎− 望月卓 −
−−−−−−−−柴田−−−−−−−− −−−−−−−−柴田−−−−−−−−
交代:後半00分:杉山→深澤  (そのままCHに)
   後半12分:柴原→佐野孝 (そのまま右SHに)
   後半24分:西澤→鍋田  (前田をCH、鍋田をFWに)

常葉学園橘中学校:
先発:                後半開始:
−−−−−−後藤−−水口−−−−−− −−−−後藤−−植田− 長谷川 −−−
−−− 長谷川 −−−−−植田−−−− −−−−−−−−堤坂−−−−−−−−  交代:前半09分:浦山→清野
−−−−−−池田−−井戸−−−−−− −−−−−−池田−−井戸−−−−−−     前半18分:清野→堤坂
− 富ヶ原 −阿部−−浦山−−大芝−− − 富ヶ原 −阿部−−浦山−−大芝−−     後半00分:水口→浦山
−−−−−−−−芹澤−−−−−−−− −−−−−−−−芹澤−−−−−−−−     後半19分:植田→清野


▼試合展開
[前半]
01分、清水、佐野傑のスローインを杉山を経由して受けた前田、PA手前をスライドドリブルから突如ニアに低い一撃、1−0
09分、清水、池上のスローインを佐野傑がピンポイントのアーリークロス、前田がDF間に上手く入ってバックヘッド、2−0
24分、橘中、左に開いた井戸が戻したボールを水口がスルーパス、半身抜けた後藤を望月卓が倒してPK、井戸が決め、2−1

常葉橘中      清水エスパルス
7(4) シュート 6(3) ◎前田、×前田、◎前田、○柴原、×杉山、×池上
1(0) 右クロス 2(0) ×柴原、×前田
2(0) 左クロス 5(2) ○佐傑、×佐傑、◎佐傑、×佐傑、×佐傑
1(0) 右側CK 2(0) ×杉山、×杉山
0(0) 左側CK 1(0) ×佐傑
0(−)  犯OS  2(−) ・池上、・前田
3(1) ファウル 4(2) ・西澤、×卓馬、×曽根、・西澤

[後半]
12分、清水、クリアを奪った柴原から前田へ、前田のロビングはDFが競り落とすが、前田が奪い返すとGKも抜いて、3−1
25分、清水、望月卓に警告
32分、清水、前田に警告

常葉橘中      清水エスパルス
2(0) シュート 6(4) ○池上、○前田、×池上、◎前田、×孝洋、○鍋田
0(0) 右クロス 3(1) ×深澤、○岩崎、×孝洋
5(0) 左クロス 1(0) ×佐傑
1(0) 右側CK 0(0)
1(0) 左側CK 1(0) ×佐傑
2(−)  犯OS  2(−) ・孝洋、・佐傑
3(1) ファウル 4(1) ・西澤、・孝洋、・前田、×卓馬

清水エスパルスJrユース 3−1 常葉学園橘中学校


▼個人的好印象選手

 前田 陽平 (FW): 傑出した足技と想像力豊かな空間把握能力でハットトリック達成。切り返し・ターンのキレが凄まじい。
 深澤 慶也 (CH): 微妙なPKで橘に傾きかけた流れを遮断。攻守で危険なスペースに顔を出し、頭の良いところを見せた。



Jrユース
 05年09月23日 (金) 14:00開始 静岡県愛鷹広域公園多目的競技場
 スルガカップ2005 静岡県ユース (U-15) サッカー選手権大会
  兼 第17回高円宮全日本ユース (U-15) サッカー選手権静岡県予選 決勝
 対 浜松開成館中学校 ※30分ハーフ
 天候:晴れ

▼布陣
前半:                終了間際:
−−−−−−池上−−前田−−−−−− −−−−−−前田− 佐野孝 −−−−−
− 佐野傑 −−−−−−−−−柴原−− − 佐野傑 −−−−−−−−−柴原−−
−−−−−−杉山−−西澤−−−−−− −−−−−−杉山−−西澤−−−−−−
−−曽根− 望月恭 −岩崎−−狩野−− −−曽根−−深澤−−山崎−−山田−−
−−−−−−−−柴田−−−−−−−− −−−−−−−−柴田−−−−−−−−
交代:後半22分:望月恭→深澤  (そのままCBに)
   後半27分:池上 →佐野孝 (そのままFWに)
   後半29分:岩崎 →山崎  (そのままCBに)
        狩野 →山田  (そのまま右SBに)

浜松開成館中学校:
−−−−−−−−藤城−−−−−−−−
−−岩井−−村田−−松浦− 竹内一 −
−−−−−−− 竹内涼 −−−−−−−
−−森上−−鈴木−−吉川−−三好−− 交代:後半17分:松浦→齋藤
−−−−−−−−井川−−−−−−−−    後半22分:岩井→山崎


▼試合展開
[前半]
03分、開成、松浦?がPA右角に開いた藤城へ、藤城は右から左の切り返しで曽根を交わすと、ファー上を正確に貫き、0−1
19分、清水、西澤が奪うと池上とのワンツーで縦に突進、PA内で右に叩き、フリーの柴原がファーへアウトに掛ける、1−1
28分、清水、前田がドリブルで左60度・25M程のFKを奪う。そのFKを前田自らゴール右ファーに綺麗に流し込んで、2−1
29分、清水、前田に警告

開成館中      清水エスパルス
4(2) シュート 8(4) ×西澤、○池上、×前田、×前田、◎柴原、○前田、×前田、◎前田
0(0) 右クロス 3(2) ○池上、×狩野、○西澤
0(0) 左クロス 3(1) ×佐傑、×曽根、○佐傑
1(0) 右側CK 0(0) 
1(0) 左側CK 0(0) 
0(−)  犯OS  0(−)
3(2) ファウル 5(0) ・柴原、・西澤、・西澤、・柴原、・池上

[後半]
20分、清水、ラインを割る直前に佐野傑が拾って走り抜けクロス、受けたファーの柴原が中に切れ込むとDFを抜いて、3−1

開成館中      清水エスパルス
4(1) シュート 7(4) ×前田、○前田、◎柴原、×西澤、○佐傑、○孝洋
1(0) 右クロス 0(0)
3(1) 左クロス 3(2) ◎佐傑、○佐傑、×西澤
0(0) 右側CK 1(0) ×杉山
1(0) 左側CK 0(0)
0(−)  犯OS  1(−) ・柴原
5(1) ファウル 2(0) ・前田、・孝洋

清水エスパルスJrユース 3−1 浜松開成館中学校


▼個人的好印象選手

 柴原 真 (右SH): 身体的不利は否めず、攻守で潰され運動量に乏しかったが2得点。ゴール前の決定力が開成館との差。
 狩野 耕輔 (右SB): 望月卓の負傷で代替出場。高さは勿論、スピードでも1対1でしばしば相手を止め、素材を活かした。



 阿部・山本海・大瀧の代以来、5年ぶりにスルガカップを手にした。両SHに柴原・佐野傑という攻撃的な選手を置いたため、しばしば相手に対して守備の枚数が足りないこともあったが、DF陣がよく持ちこたえた。過去優勝2回は、共にそのまま全国の頂点を極めている。この勢いに乗ってほしい。
 橘戦では、前半途中から相手が3トップ気味に前に張ってSBから崩されたが、後半深澤が入ると彼が2列目からの飛び出しを見つつ、SBも上がりを自重してサイドスペースを埋め、殆ど好機を作らせなかった。開成館戦は相手の4−1−4−1に対して4バックが残りすぎることなく、積極的にラインをブレイクして前に出る。ワントップの藤城が流れたスペースに2列目の選手が複数飛び出す開成館の組織的な攻撃に、流動的な守備で対応した。後半、試合日程上有利だったにも関わらず、先に足が止まった清水だが、DFラインの4人中3人が足を攣る緊急事態にも交代選手が持ちこたえ、栄冠を掴んだ。
 このチームは前田、佐野傑、西澤、柴原といったドリブラーが多く、ツボにはまった時の破壊力は物凄いものの、パフォーマンスが安定しないのが課題だった。だが、この2試合では前述したDFラインだけでなく、前線で池上が体を張って苦しい時間帯のクリアボールも簡単に相手に渡さず、波状攻撃を許さなかった。池上とDFリーダー望月恭は、この大会の影のMVPと言えるだろう。



2005年09月18日(日) 練習試合 東海大学附属翔洋高校戦 + JY (中2): 城内FC戦

05年09月18日 (日) 15:30開始 鈴与三保グラウンド
 練習試合
 対 東海大学附属翔洋高校 ※40分+45分
 天候:晴れ

▼布陣
先発:                後半20分:
−−−−−−長沢−−町田−−−−−− −−−−−−八木−−藤牧−−−−−−

− 桑原卓 −−−−−−−−−小泉−− −−神田−−−−−−−−− 桑原尚 −

−−−−− 佐野諒 −柴田−−−−−− −−−−−−池田−−滝戸−−−−−−

− 佐野克 −石垣−−岩本−−高野−− −−江守−−鍋田−−渥美− 桑原彬−

−−−−−−− 山崎晃 −−−−−−− −−−−−−−−吉田−−−−−−−−
交代:後半20分:上記参照

東海大学附属翔洋高校:
先発:                後半開始:
−−−−−−18−−11−−−−−− −−−−−−25−−10−−−−−−
−−−−15−−−−−−06−−−− −−−−20−−−−−−08−−−−
−−−−−−07−−14−−−−−− −−−−−−19−−14−−−−−−
−−13−−03−−21−−05−− −−16−−17−−21−−15−−
−−−−−−−−01−−−−−−−− −−−−−−−−01−−−−−−−−
交代:前半31分:13→16
   後半00分:上記参照
   後半20分:15→23、14→24、08→22


▼試合展開

[前半]
 1分、いきなり試合は動いた。奪い返した後、ボールを落ち着かせようと最終ラインでパス回し。左SB佐野克が、後方に下がった右SB高野へ、サイドチェンジを兼ねてボールを戻す。と、高野は50M級ロングフィード。いち早く抜け出したFW長沢、ボールのバウンドを見極めて丁寧に右足でゴールに流し込んだ。1−0。畳み掛ける清水は更に5分、CH佐野諒のサイドチェンジを受けた右SH小泉が、中に絞りながらターンしつつスルーパス。ライン際を疾走して抜け出した高野がハーフスピードのピンポイントクロスを入れると、受けたFW町田がトラップ&ターンから後方にアシストをお膳立て。走り込んだCH柴田が正確にファーサイドに突き刺し、早くも2点をリードした。2−0。
 この日右SBに入った高野は空中戦でも譲らず、また岩本が前にチェックに行った裏も的確にカバーした。流動性も高く、穴のなくなった最終ラインが競り勝てば、後はCH柴田の仕事。意外性のある崩しのパスは少なくとも、精力的な運動量と正確なパスでこぼれ球を拾い集める柴田は、トップにおける伊東のような選手だ。この選手が目立つ時は、清水のペース。15分、高野が頭でGK山崎晃に戻し、山崎晃は左に開いた左SB佐野克へ。と、佐野克はこの2試合、積極的に狙っている60M級のダイアゴナルなサイドチェンジ。受けた小泉も、この2試合で幾度も見せている、回れ右のドリブルで中に入り込みながらの縦パス。この浮き球を長沢、高い身長を活かした頭のトラップで上手くDFの裏にボールを落とし、右足で丁寧にボールをファーへと送り込んだ。3−0。

 その後も安定した最終ラインを基礎に、試合を支配し続ける。20分、小泉が中に突っ掛けると見せてバックパス、受けた佐野諒のスルーパスで右スペースを高野が駆け上がってクロスを上げると、長沢が長い体を存分に横に倒してヘッドを放つが、ゴール左に外れる。一方の翔洋の攻撃は、21分の左CKのカウンターからFW11番が突破、桑原卓と岩本が進路を塞いだところで左に叩き、高野のマークを外したFW11番が突っ込んでミドルを狙ったくらい。この日は桑原卓がプレーの選択に迷いが多く、左から攻撃を創れないが、24分には佐野諒のドリブルから掴んだ右CK (小泉) に、石垣が惜しいヘッドを撃つ (GKディフレクト) など、清水ペースに変わりはない。
 33分、PA右角前で佐野諒と小泉が細かく繋ぎ、裏を狙ったボールはDFに引っ掛かるが、長沢が大きな体で浮き球を抑え込み、右に叩く。そこへ走り込む佐野諒の高速クロス。そして長沢の右足アウトサイドハイキック。ゴール手前で長い足が高く伸び、アクロバティックにゴール天井へ突き刺した。4−0。長沢ハットトリック達成。以後、37分に翔洋DH7番のドリブルからバックパス、DH14番がミドルを狙うがゴール右に外れ、前半を終了した。

東海大翔洋     清水エスパルス
3(1) シュート 7(6) ◎長沢、◎柴田、○長沢、◎長沢、×長沢、○石垣、◎長沢
1(0) 右クロス 9(3) ×高野、○高野、×小泉、○高野、×小泉、×小泉、◎佐諒、×高野、×小泉
2(0) 左クロス 3(0) ×克彦、×克彦、×桑卓
0(0) 右側CK 3(1) ×小泉、○小泉、×小泉
1(0) 左側CK 2(0) ×小泉、△克彦
0(−)  犯OS  2(−) ・桑卓、・桑卓
0(0) ファウル 3(0) ・長沢、・長沢、・柴田

[後半]
 後半開始と同時に翔洋は一気に6人を交代。しかし、流れは変わらない。6分、パスカットした高野がすかさず逆サイドの裏にミドルパスを送り、長沢が飛び出して合わせるがGK正面。翔洋、中盤のスローインをFW25番がダイレクトフィード、同時に飛び出したFW10番が更にダイレクトで合わせる「奇襲」も、GK山崎晃が慌てずに処理した。8分、石垣のオーバーラップで得た右スローイン、高野のスローを受けた町田と小泉がスイッチして右クロス、長沢がトラップからもう一度右に戻して町田が狙うが、ファーに外れる。
 9分、中に絞った桑原卓のパスを高野がヒールで右に流し、小泉が中に切れ込んでマイナスのクロス、再び町田がスライディングボレーを撃つが、GKの守備範囲。桑原卓が迷いから振り切れたか、彼も含めて非常に流動性の高いサッカーを展開、「俺にゴールさせろ」オーラ全開の町田にボールを集めるが、決まらない。すると19分、右奥からのスローイン、町田の走り出したスペースに高野が投げ入れるが、DFにカットされる。だが、それを小泉が奪い返すや否や、右クロスを送った。奥の左足で股の下に収めた長沢、その左足でゴール左に決めて、今日4点目の大爆発。5−0。そして、清水はメンバーを総入替する (上記参照)。

 交代後は、さすがに翔洋が押し戻す。それでも昨日同様、PA付近での体を張った守備でシュートやパスをブロック、時にはCKに逃げて粘る。36分、翔洋DH19番のスルーパスをDFがカットするが、左から走ってきたOH20番が奪い返すや、そのままシュート、GK吉田正面。38分にも19番のクサビを受けたFW10番を潰しきれず、左に捌かれたところに起点となった19番が走り込み、左45度フリーでシュート、運良くこれもGK吉田の正面を突く。
 しかし、高校チームの弱みか、翔洋は40分を過ぎると途端に運動量が落ちた。39分のFW八木のドリブルシュートが口火となり、41分にはCB鍋田が奪った勢いで持ち上がってシュート (GK)。交代後から見せていたCH池田の精力的なカバーと、滝戸のサイドチェンジが効果を発揮しはじめる。そして43分、池田のカットから滝戸を経由して左SH神田がサイドチェンジ、右SB桑原彬のスルーパスから右SH桑原尚が突破し、上げたクロスをFW藤森が豪快に頭で決めた。6―0。終了間際にも藤牧のポストから桑原彬がオーバーラップ、クロスはDFに引っ掛かるが、こぼれ球を池田がPAのすぐ外で奪い返し、即座に神田に叩く。しかし、神田の1本目のシュートはGKに阻まれ、2本目は枠を捉えず。6−0で試合を終えた。

東海大翔洋     清水エスパルス
6(3) シュート 11(7) ×町田、○長沢、×町田、○町田、◎長沢、○渥美、×八木、○鍋田、◎藤牧、○神田
               ×神田
1(0) 右クロス 11(4) ×柴田、○小泉、○小泉、×小泉、×高野、◎小泉、×尚希、×尚希、×尚希、◎尚希
               ×桑彬
2(0) 左クロス 6(1) ○克彦、×小泉、×桑卓、×桑卓、×滝戸、×江守
3(1) 右側CK 1(0) ×滝戸
1(0) 左側CK 2(0) ×滝戸、×神田
0(−)  犯OS  3(−) ・長沢、・八木、・池田
5(2) ファウル 4(1) ・小泉、・町田、×江守、・八木


▼試合結果

清水エスパルスユース 6−0 東海大学附属翔洋高校
 得点:前半01分:清水・長沢 駿 (高野 美臣・縦ロングフィード)
    前半03分:清水・柴田 和也 (町田 朋弥・ポストプレー)
    前半15分:清水・長沢 駿 (小泉 慶治・縦ショートパス)
    前半33分:清水・長沢 駿 (佐野 諒 ・右クロス)
    後半19分:清水・長沢 駿 (小泉 慶治・右クロス)
    後半43分:清水・藤牧 祥吾 (桑原 尚希・右クロス)


▼選手寸評

[私撰MVP]
●長沢 駿 (2年・FW)
 全て足で4得点の大爆発。空中戦での体の預け方はまだまだ下手だが、地上戦で大きな体と長い足を上手く使えるようになってきた。佐野克ほどではないが、長沢も声で注文をつける場面が多くなっており、エースとして精神面の充実を感じさせる。

[私撰MIP]
●高野 美臣 (3年・右SB)
 個人的に彼のベストポジションだと思っている右SBで躍動。空中戦で負けず、カバーリングは速やかで、ロングフィードで起点になり、精力的に攻め上がってピンポイントクロスを入れる…。トータルのパフォーマンスでは、MVPの働きだった。

[後半20分以降。私撰MVP]
●桑原 尚希 (1年・右SH)
 SBでは守備の軽さが目立っていたが、この日はSHで果敢にドリブルで挑み、劣勢の突破口となった。滝戸のサイドチェンジなどパスをよく引き出し、ミスもあったがスピードを存分に発揮して、クロスまで持ち込んだ。1アシスト。


Jrユース (新中2)
 05年09月18日 (日) 11:20開始 鈴与三保グラウンド
 クラブ新人戦
 対 城内FC ※30分ハーフ
 天候:晴れ

▼布陣・試合展開
前半:                終了間際:
−−−−−−鍋田−−関口−−−−−− −−−−−− 畑 −−関口−−−−−−
−−−−−−−−櫻井−−−−−−−− −−−−−−−−鍋田−−−−−−−−
−−西川−−滝戸−−青木−−大島−− −−荒井−−本川−−青木−−加藤−−
−−−−小澤−−山崎−−山田−−−− −−−−小澤−−山崎−−山田−−−−
−−−−−−−−水野−−−−−−−− −−−−−−−−水野−−−−−−−−
交代:後半13分:大島→加藤 (そのまま右WBに)
   後半16分:櫻井→畑  (鍋田をOH、畑をFWに)
   後半20分:西川→荒井 (そのまま左WBに)
        滝戸→本川 (そのままDHに)

城内FC:
−−−−−−21−−09−−−−−−
−−−−07−−05−−10−−−−
−−−−−−−−16−−−−−−−−
−−03−−15−−04−−14−−
−−−−−−−−19−−−−−−−− 交代:略


▼試合展開
[前半]
12分、清水、自陣右でカットした青木がPA左へロングフィード、GKが目測を誤り、関口が無人のゴールに流し込み、1−0

城内FC      清水エスパルス
2(2) シュート 11(3) ×西川、×山崎、×青木、×青木、◎関口、×櫻井、×滝戸、○櫻井、○櫻井、×関口
               ×滝戸
0(0) 右クロス 6(2) ×大島、×大島、○関口、○青木、×関口、×青木
0(0) 左クロス 4(2) ×櫻井、×西川、○西川、○西川
0(0) 右側CK 2(1) ○滝戸、△滝戸
0(0) 左側CK 1(1) ○滝戸
1(−)  犯OS  0(−)
5(1) ファウル 3(1) ・山田、・青木、×小澤

[後半]
02分、清水、西川の突破で得た左CK、滝戸のキックに頭一つ大きく青木がニアで合わせ、緩くファーに吸い込まれた、2−0
17分、清水、加藤の突破で得た右CK、滝戸のショートコーナーから畑がピンポイントクロス、青木が豪快にボレーで、3−0
19分、清水、関口の左クロスで得た右CK、加藤の上げた速いボールをPA内中央の畑が体を倒してファーに跳ね返す、4−0
23分、清水、左サイドに流れた本川の外を回って荒井がパスを引き出し、ピンポイントクロス。畑が頭でファーに流し、5−0
31分、清水、山崎が奪うと山田経由で鍋田へ、鍋田のトラップ反転ループスルーパス、これを関口が更にループで決め、6―0

城内FC      清水エスパルス
2(1) シュート 7(6) ◎青木、×鍋田、○櫻井、◎青木、◎畑、 ◎畑、 ◎関口
1(0) 右クロス 2(2) ○山田、◎畑
2(0) 左クロス 6(2) ×櫻井、○西川、×関口、×荒井、×畑、 ◎荒井
1(0) 右側CK 2(1) △滝戸、◎加藤
1(0) 左側CK 1(0) ◎滝戸
0(−)  犯OS  1(−) ・関口
0(0) ファウル 5(1) ・小澤、×青木、・鍋田、・畑、 ・畑

清水エスパルスJrユース 6−0 城内FC


▼個人的好印象選手
●青木 達也 (CH): この半年で上背が伸び、攻守でスケールが大きくなった。スペースを立体的に把握する能力は変わらず。
●畑 直樹 (FW): ファーストタッチで1アシスト、その後の6分で頭で2ゴールの超決定力。彼も空間把握能力に優れる。



2005年09月17日(土) 練習試合 暁秀高校戦

05年09月17日 (土) 16:30開始 鈴与三保グラウンド
 練習試合
 対 暁秀高校 ※40分×3
 天候:晴れ

▼布陣
先発:               2本目22分:
−−−−−−長沢−−町田−−−−−− −−−−−−藤牧− 山崎竜 −−−−−

− 桑原卓 −−−−−−−−−小泉−− −−滝戸−−−−−−−−−−神田−−

−−−−− 佐野諒 −柴田−−−−−− −−−−−−池田−−高野−−−−−−

− 佐野克 −石垣−−岩本−−渥美−− −−江守−−鍋田− 桑原彬−桑原尚 −

−−−−−−−−前田−−−−−−−− −−−−−−−−吉田−−−−−−−−
交代:1本目39分:前田 →吉田  (そのままGKに)
   2本目10分:町田 →山崎竜 (そのままFWに)
   2本目22分:上記参照
   3本目18分:高野 →小出  (神田をCH、滝戸を右SH、小出を左SHに)
   3本目22分:山崎竜→篠田  (そのままFWに)

暁秀高校:
先発:               2本目27分:              3本目:
−−−−−−11−−17−−−−−− −−−−−−−−26−−−−−−−− −−−−−−05−−26−−−−−−
−−−−28−−13−−07−−−− −−−−−−28−−17−−−−−− −−−−24−−13−−21−−−−
−−−−−−−−08−−−−−−−− −−11−−21−−14−−07−− −−−−−−−−27−−−−−−−−
−−12−−22−−33−−34−− −−−−22−−08−−33−−−− −−20−−33−−34−−16−−
−−−−−−−−01−−−−−−−− −−−−−−−−01−−−−−−−− −−−−−−−−01−−−−−−−−
交代:2本目06分:13→14
   2本目27分:12→21、34→26 (上記参照)
   3本目00分:上記参照
   3本目20分以降:略


▼試合展開

[1本目]
 開始から清水のペース。CB岩本ら最終ラインの起点となるロングフィードから、主に左サイドを切り崩いた。6分には、CH佐野諒が左に捌いたボールから、中へ切れ込んだ左SB佐野克がライン際に開いた左SH桑原卓へ再び捌く。桑原卓は中央に低く戻し、そこに飛び出した佐野諒がドリブルでキープ。背後に桑原卓が回り込んでバックパスを受け、もう一度佐野諒とのワンツーでPA内突入、シュート。GK弾くも、更に佐野諒がボレーで詰める、がGKが再び弾いてゴールならず。清水は桑原卓の万能性と佐野克の突進力を武器に、最初の20分に左サイドだけで5本のCKを奪った。
 しかし、この6分の場面以外は時折FW長沢がポストで絡むくらいで、CHの攻撃参加が少なく、第3の動きに乏しい。また、CB石垣・岩本は強力な守備力でしばしば中盤まで上がって相手を潰したが、100%の確率で競り勝つわけではなく、こぼれ球を拾われた後のDFラインの修正…CHやSBのカバーリングにも、課題を残した。清水の攻撃に慣れてきた暁秀は、FWが競った後のこぼれ球を左MF28番らが積極的にシュートすることで、リズムを持ち直す。清水も21分、桑卓のスローインからFW町田が胸トラップでDF2人の間に分け入って突破し、低い左クロスにCH柴田が走り込んでダイレクトで合わせたが、枠上。ただ、単発の印象は否めない。

 目先を変えようと、佐野克や石垣が右サイドへのサイドチェンジを試みるが、なかなか右からは崩しきれず。その間に34分には、CKからのカウンターで石垣・岩本・佐野克が上がった隙を狙われ、FW17番が受けて中央をFW11番が突破、右サイドに捌いたボールは幾分流れたが、右MF7番のクロスにマークにつききれず、PA内で28番がボレー。が、当たりが良すぎてGK前田の正面。清水は37分に、自陣からの右SB渥美のロングFKを受け、長沢がスルーパスを送る。抜け出した桑原卓より前にGKが飛び出したが、抜け目ない男・町田が果敢に食いついてボールカット、桑原卓が戻したボールを長沢がPA外からループ気味に狙うが、枠上に外れた。
 39分、前に出た後で定位置に戻る途中の石垣が、小さく浮いたこぼれ球を見失ったか、マークを外してしまう。暁秀17番が粘っこく頭で繋ぎ、11番が飛び出したが、これはPAぎりぎりで我慢したGK前田が確保。しかし、このプレーで手首を痛めた前田は、大事をとって吉田と交代する。動揺の見られる清水は相手の攻勢を許し、ロスタイムのCKで28番がPA中央で思いっきりフリーに。だが、これも運良くGK正面を突き、0−0で1本目を終えた。

暁秀高校      清水エスパルス
5(3) シュート 7(3) ×長沢、○桑卓、○佐諒、×石垣、○石垣、×柴田、×長沢
4(2) 右クロス 4(2) ○克彦、×小泉、○小泉、×渥美
1(1) 左クロス 3(1) ×克彦、×桑卓、○町田
1(1) 右側CK 1(1) ○桑卓
1(1) 左側CK 7(4) ×小泉、○小泉、△小泉、○小泉、×小泉、○小泉、○小泉
0(−)  犯OS  0(−)
8(3) ファウル 0(0)

[2本目]
 出だしは長沢のポストプレーを起点に、何度か町田がいやらしい動きを見せ、清水の優勢。その時間帯の4分、桑原卓のドリブルはカットされるが、クリアを石垣がハーフライン付近まで前に出て取り戻し、そのまま左ライン際をまったり持ち上がるが、暁秀、誰がマークに行くのか混乱したのか、みすみす見逃す。ようやく何人かが反応したところ、PA外中央へ折り返し、と町田がダイレクトでスルーパス。長沢が綺麗に裏へと抜け出し、飛び出すGKの脇を抜けてニアに突き刺した。1−0。清水が先制する。
 これで清水が勢いに乗るかに見えたが、8分に長沢のポストから右SH小泉が回れ右で中に入りつつクロス、大外から桑原卓が突っ込んだ程度 (枠左) で終了。CH2人が、運動量が落ちたのか、担当範囲が広すぎるのか、恐らく双方の理由で攻守に後手になってきた。一方の暁秀は、高さのない清水の右サイドにロングボールを集め、反攻の糸口を探る。13分、左寄り距離35Mで佐野諒がファウル、FKに対して石垣がクリアミスを犯し、ファーに流れたボールを追った渥美もクリアミス。中盤中央のボランチ8番にフリーでボールが渡り、ミドルを放たれるが、GK吉田が落ち着いて対処する。19分にも柴田のハンドでほぼ中央30MのFK、28番のシュートは枠内をうかがうが、これもGK吉田が処理した。

 暁秀攻勢のまま清水は、行徳監督の「走って出ろー!」の怒号が響く中、メンバーほぼ総入替 (上記参照)。率直に言ってメンバーが落ちた清水、流れの中の1対1を潰しきれなくなり、26分に8番からのクサビを11番が粘って左に捌くと、PA左角から28番がフリーでミドル、GK吉田、横っ飛びで弾く。暁秀は更にSBを交代させ、3−4−3にして攻勢を強めた (上記参照)。だが、一瞬の隙の27分、CH高野から50M級の低いクサビはDFにカットされるが、CH池田がそのトラップに食いつき、すぐさま奪い返す。中に絞ってきた左SH滝戸に縦パスを送ると、リターンを受けてPA内へ。DFに囲まれつつ縦に突進し、クロスと誰もが思ったところ、左足。ボールは逆サイドネットに転がっていた。2−0。
 ところが、試合再開直後、滝戸?のファウルで暁秀は中盤右サイドからのFK。長いボールをPA内左に送り込むと頭で折り返し、11番が一人GK吉田の至近距離に飛び出して押し込んだ。2−1。先発に5人もいた180cm選手が退いた穴を、狙われた格好だ。その後も暁秀の攻勢。高野・池田のCHが中盤の底で粘ることで決定的な形こそ許さないが、彼らにしても攻撃への切替の際にミスが多く、ボールを支配できない。それでもPA内で体を張り、ミドル2本に抑えてリードを守りきった。

暁秀高校      清水エスパルス
9(5) シュート 4(2) ×克彦、◎長沢、×桑卓、◎池田
0(0) 右クロス 5(1) ×町田、○小泉、×小泉、×渥美、×神田
3(1) 左クロス 0(0)
1(0) 右側CK 0(0)
0(0) 左側CK 1(0) ×滝戸
0(−)  犯OS  2(−) ・神田、・藤牧
5(4) ファウル 8(2) ・石垣、・岩本、・小泉、×佐諒、・克彦、×柴田、・滝戸、・桑彬


[3本目]
 序盤は2本目の流れのまま、暁秀のペース。2分には、高野から左SB江守へのパスの意思疎通が乱れたところ、暁秀FW5番に奪われてフリーでミドル、GK吉田正面。だが、7分に江守のアーリークロスをFW竜男がスルー、大外の右SH神田が走り込んでのボレーがGKに弾かれたあたりから、流れが変わった。その右CK、池田から竜男のヘッドはバー、更に10分、江守へのファウルから高野のFKに、競り合った後のこぼれ球を竜男がシュートはGK、更にリバウンドをFW藤牧のヘッドは再びバーに阻まれる。ワンタッチあって、池田の左CK。中央へ低く沈み込むボールを、藤牧が起立したまま体を倒し、丁寧に頭を合わせた。3−1。
 すると、押し込まれていた時間帯にも良い動きを見せていた高野・池田・神田の3人を軸に、清水が中盤をガッチリと支配する。18分、左SH小出が入った後は、同期の復帰を祝うように池田のサイドチェンジと、神田のボールの落ち着かせ方が冴え渡った。小出もそれに応え、22分、江守のパスを受けて素晴らしいサイドチェンジ、これを右SH滝戸が落とすと、FW篠田が戻して右SB桑原尚のアーリークロス。滝戸が頭から飛び込んだが、ゴール左に外れた。そのゴールキック、清水のDFラインが跳ね返すと、藤牧が裏に流して篠田。いとも簡単にゴールを盗んでみせた。4−1。
 その後も息の合った連携を見せる小出・池田・神田に、藤牧も回転の速いターンシュートを見せるなど終始清水がボールを支配し、そのまま試合を終えた。

暁秀高校      清水エスパルス
3(1) シュート 11(4) ○神田、×竜男、○竜男、×藤牧、◎藤牧、×滝戸、×鍋田、×滝戸、◎篠田、×神田
               ×藤牧
5(0) 右クロス 2(1) ○尚希、×神田
1(0) 左クロス 8(2) ○江守、×小出、×小出、×江守、×小出、×江守、○小出、×小出
1(0) 右側CK 2(1) ○池田、×池田
2(1) 左側CK 1(1) ○池田
0(−)  犯OS  1(−) ・藤牧
4(3) ファウル 2(0) ・池田、・江守


▼試合結果

清水エスパルスユース 4−1 暁秀高校
 得点:2本目04分:清水・長沢 駿 (町田 朋弥・スルーパス)
    2本目27分:清水・池田 康彦 (滝戸 諒 ・スルーパス)
    2本目28分:暁秀・11番  (???? ・ショートパス)
    3本目10分:清水・藤牧 祥吾 (池田 康彦・左コーナーキック)
    3本目24分:清水・篠田 悠輔 (藤牧 祥吾・スルーパス)


▼選手寸評

[私撰MVP]
●1本目:佐野 克彦 (2年・左SB)
 驚いたのは非常に声を出すようになったこと。静岡選抜で高校勢と揉まれた影響だろうか。プロで成功するには精神面こそ重要なので、貴重な変化だと思う。プレー面では従来のフィジカルを活かした攻守に加え、意欲的なサイドチェンジが目立った。

●2本目:長沢 駿 (2年・FW)
 聞いていたほど空中戦が強くなったとは思えなかったが、相変わらず足下のボールに対するポストプレーは一級品。むしろ感じたのは体格のバランスが改善されて、スピードが出てきた。この日も裏への飛び出しから1得点。課題はシュート精度。

●3本目:池田 康彦 (2年・CH)
 3本目は池田が奪って神田が捌く役割分担、そして小出へのサイドチェンジと、同期と相乗効果をもたらしていた。ただ、レギュラーを掴むには今の柴田が担っているボールを落ち着かせる役目…「蹴る・止める」技術を、もっと磨かないといけない。


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