今日の行方
モクジ


2005年11月20日(日) 母の25回忌

実家に戻って喪服に着替えて。
母方の祖父母と、父の兄弟が集まる。

祖母が、母が最初に倒れた時の話を教えてくれた。
その時私が一緒にいたんだって。初耳。
4才だか5才の記憶なんて全然無いし。
覚えてるのはお見舞いに行く途中の風景とか
病院の中庭で姉と遊んだ事とか。
最期になる前に、一時帰宅してた夏の夜。
くっついて離れなかったような記憶があるけど
顔が思い出せない。

そこから記憶は飛んで、皆が集まってる病室。
やっと家に帰ってきた顔の真っ白な母。
鼻に詰めてある脱脂綿。
白黒の垂れ幕。花輪。骨を拾う長い箸。

ここらへんの記憶は昨日の事のよう。
24年も経ったのにね。


2005年11月13日(日) 友達の婚活

金曜、友達からメールでお誘いがあった。
男だなと直感。なぜか分からないけど。
ご祝儀の相場って幾らだっけ?とも思った。

話を聞くと、やはり彼氏ができたとの事。
1ヶ月前に知り合って今は最高潮らしい。
友達はまだ見ぬ彼氏獲得のために精力的に活動。
お見合いに合コン、会社では「来年寿退社する!」と宣言など。
なんかもういろいろ凄い。

「叶えるためには文字通り、10回は口に出して言わないと」
もう感嘆するばかり。格好良すぎる。
相手は7才年上の人で、このまま結婚しそうな勢いで
友達本人もそうなるだろうと言っている。

単純に友人として喜ばしい。
でも嫉妬とか羨ましいとかが感じられない。ヤバい。
感じたいのに。それが第一歩だから。

結婚はしないよりした方がいいと思う。
そういう相手に出会えるのは幸せだと思う。
ここまでは分かってる。

20代前半、4年間付き合った人がいて
もちろん好きで付き合っていた。
喜びも煩わしさも知ってる。
他人とは完全に分かりあえないのも知ってる。
そのズレが悲しいし、やがて疲れてくる。
全部、体験として知ってる。

知ってるから冷静になる。そして縁遠くなる。
盲目になれるほど私は賢くない。


2005年11月06日(日) 霧の中から登場

実家から夜22時頃、帰っている途中で。

雨の後で霧が濃くて、前も見えない。
ハイビームで走ってると人が飛び出してきた。
元々ゆっくり走ってたからいいけど
その男が寄ってきて、窓を少し開けると
駅まで乗せて行ってくれと言う。
駅はここから歩いて5分も掛からないし
私もひとりだからと断ると「いや、でも」としつこい。

後続車がクラクションを鳴らしたので
それを合図に置き去りにした。

乗ってすぐドアロックをする習慣があるから
ひきずり降ろされる事はないけど、夜に不審者は怖い。
田舎なんだから止めてよね。


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