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2006年01月31日(火) ■ |
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物部日記・明日からテストです。 |
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高知大学では明日から一週間テストがあります。 その成績如何で単位が取れたり取れなかったりする大事なテストなのですが、それでも私は日記を止めません。
で、今日はレポートを書いていました。ある講義の先生がテストよりやりやすいだろうと、試験の代わりにレポートを提出するようにと支持されました。二つ。
レポート二つっすか?! と驚いたりもしましたが、一つは授業の中で行った発表のまとめだしもう片方は授業のこれまでのまとめなので教科書参考にすればいいかな、って思い楽勝気分でした。で、まあ実際に昨日の晩は徹夜気分で始めたのですが……なんとっ! 日付が変わる前に終わってしまいました。
びっくりです。絶対朝日を見てから学校に行くと思っていたのに、夜の内に眠れてしまいました。でも寝ずに流星花園(韓国ドラマ)見てました。駄目人間です。
閑話休題
で、レポートをさっき見返したのですが、いつものより出来がいいように思えます。おかしいな、いつもより時間使っていないのに。で、いつもと何が違うのか考えると、一度作ってから(発表は先月でした)時間を置いてもう一度見直したものだということです。なるほど、見直すという作業は文章にとても大事なことのようです。
この日記も見直すともっと日記っぽくなるのでしょうが、私は直書きです。駄目な奴です。
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2006年01月30日(月) ■ |
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物部日記・金曜日に飲み会がありました。 |
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まあ、金曜日に飲み会がありました。 私は飲んでいません。飲んだのはお友達方で、私は介抱に回りました。 まあ、この日記をよく見てくれる人はわかると思うのですが、去年も同じ時期にあった飲み会です。友人のH総帥に多分負傷者がたくさん出るからサポーターしてくれない? と頼まれていいよと言ってしまいました。多分、そこらへんが原因だと思います。 飲み会にサポーターなんて付くんですよ高知のコンパは!
まあ、ここだけだと思いますが。
で、見事にぐでんぐでんになった人たちをひとまず学校の部室みたいな場所に搬送し夜通しの介抱です。二回生なんかは結構平気っぽいのですが、やっぱり一回生はやばいことになっています。高知に一年いるのだからもっと経験豊富なのかなと思っていましたが、やはり偏見のようで若い子らに無茶をさせたかなあ、なんて。まあ、一升瓶の一気飲みを二十人からの人間が交代でし続けるというのもかなり無茶ですよね。 そんなわけで付きっきりで八人ほどの重症患者を見ていました。まあ、見たり動かしたり拭いたりしてるのですが、中には寝言を言う人もいます。 「……さま……さま」 誰を呼んでんだ? 先輩曰く「ごちそうさまじゃない?」 ううん? で、しばらくしていると看病交代に来てくれた先輩がいぶかしげな顔をしてその寝言を言っている子の顔を覗き込んでいます。 「あ、その子寝言言っているんですよ」 「……これ寝言?」 なんだか変な気がしてその子の顔を覗き込んで見ました。薄暗くてわからなかったのですが、確かに音がします。
ごぽっ ごぽっ
やべえっ! 寝ゲ○だっ!
寝言ばかり言っていたのでまったく気にしていませんでしたがやばいところでした。絶対将来医療ミスするタイプです。やばかった先輩ありがとう! 慌ててその子の体を横にしてバケツを用意しましたとさ。
高知来てからこんなのに慣れて動じることはなくなりましたが今回はかなり衝撃的でした。 こういう感覚、小説に取り込めないかなあ。
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2006年01月26日(木) ■ |
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物部日記・金欠のようです。 |
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今月も残るところ少ないのですが、ちょっと困ったことになりました。 現在家にはお金とお米とお茶がありません。 あと電気と水道の請求書が着ていて、未払いです。
そう、あれは去年のこと。ガスコンロが故障し、水を止めると水道局から通告され、電気は二回ほど止められた若かりし日々。
悪夢再来です。払おうにも財布の中にも銀行口座の中にもお金はありません。っていうか、食費がありません。
やっべ何食べよう。 去年は米だけは蓄えていて塩ご飯とかを食べてうまいと叫んだり、後輩と食事に行って少しわけてもらったりと威厳も何もあったものじゃない生活をしていたのですが、今はテスト期間。人と触れ合う時間なんて持っていません。
さっきから心の中では自業自得の四文字がリズムに乗って聞こえてくるのですが、そんな簡単に割り切れるほど僕らは強くありません。
さて、どうしようかな。 まあ、二三日食べなくたって飢えるような体型はしてませんが、次に誰かに見られた時にはやつれているかもしれません。
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2006年01月25日(水) ■ |
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物部日記・この頃同じ夢ばかり見ます。 |
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夢を見ました。 随分前に失くした物が出てくる夢です。 出てくるというより、元から無くなっていない。夢にあるのはもしも失くさなかったらという世界でした。 夢の中だったのに、「なんだ。失くしたのは夢だったのかよかったよかった」と、呑気に笑っているのです。本当に、嬉しかったのは覚えています。心の中で引っかかっていたものがぽろりと、抜け落ちて、笑っていました。
目が醒めました。 随分前に失くした物は、やっぱりなくなっていました。 「ああ、さっきのが夢か」と、拍子抜けです。 自然と笑っていました。 ちょっと凹みます。
夢は深層心理の表れと言うけれど、やっぱり私は心のどこかで諦め切れていなかったのでしょうね。三日に一回は思い出して、これが夢だったらいいのにとか考えているネガティブ野郎は見る夢も違います。 自然と笑ってしまいました。まあ、自嘲です。
時計を見ると、十二時半。
一限目と二限目は、寝坊です。
自然と笑ってしまいました。まあ、自嘲です。
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2006年01月24日(火) ■ |
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物部日記・後輩からメールが来た。 |
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私は大体昼は家にいます。私の家は大学からものっくそ近いので昼ご飯を食べに家に戻ってもお昼寝ができるくらいの時間的余裕があります。私はその時間を利用してご飯を食べたりお昼寝したりどこからか持ち出してきたファイナルファンタジー『Ⅴ』をやったりしています。誰かネクロフォビスの倒し方教えてください。
で、今日も家でごろごろとしていたらメールが着ました。こんな時間にくるメールは多分父さんか母さんだと思っていたら、吹奏楽団の後輩の女の子でした。 内容は先輩! トトロですよ!!
朝倉キャンパス(私がいるのは農学部のある物部キャンパス)で売っていたトトロパンの画像が送られてきました。 小麦色のパンにチョコでひげとか顔とか腹とか描いたパンでした。 メール本文には 「購買においてあって『あ、物部さんだ』とおもってレジに並ぶと店員さんが『こんなのあるんですね』って言ってました。伝説のパンですよ」 とのこと。すごい珍しいものみたいです。私も去年朝倉にいましたが(農学部の一回生は最初朝倉で授業を受けます)、そんなパンははじめてみました。
っていうか
「あ、物部さんだ」ってそのパン私ですか。そうですか まあ、よくトトロみたいだとのコメントはいただきますが。わざわざメールに取ってくれるあたり、その子もいいキャラしてるよなあ。 すぐにコメントを送りました。 「中身はクリームと見た」 すぐに返信が返ってきました。 真っ二つに割れたトトロの中身はチョコでした。 ぎゃあ、物部さんが首から真っ二つ。 再びメール。 「ん、うまい。頭がうまい」
この子もいいキャラしてるよなあ。
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2006年01月23日(月) ■ |
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物部日記・感性は常に未完成だと思うのですよ真面目な話 |
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感受性という言葉はよく聞きます。感受性。感じて受け取る性質。うん、これ大事だと思うのですよね。実際。他人と会話をしたり自分を表現したい時に、相手の言い分をしっかりと聞き分けたり的確な言葉を選んだりする性質。 もちろん文章書きにとっての核になる部分です。 さて、それでは感受性というものは才能なのでしょうか。それとも後天的に得られるものなのでしょうか。さっぱりわかりません。私はそういうことを考えて結論を出すという心に欠けておりまして、あんまりそこら辺には特に持論はありません。まあ、『底』みたいなものにはある程度個人差があるでしょうけれど。 そこで、今日の本題です。
感受性と経験はやはり比例してくる、と思う。
夜の帳が下りてくる。という一文から何を想像しますか? 大体の人は日が落ちて夜になると解釈すると思います。というか、そういう意味ですから。けれど、夜の帳なんてこの世にはありません。多分ありません。ならば、夜の帳と聞いて日が落ちると思うのは、そう教えられているか、経験しているからでしょう。私の場合は小説読んでいて多分夜のことだと思ったはずです。で、この夜の帳。なんでわざわざそんな言い回しをするのでしょうね。夜になる、ではなぜいけないのでしょうか。もちろんいけないはずがありません。どちらにしても、意味はおなじはずなのだから、きっとそれ以外の部分で違いがあるのでしょう。けれど、私にはそれが何なのかわかりませんでした。 …で、そんなことを考えながら散歩していると、夕暮れを見えました。日が山に隠れ、赤い光だけが空の下半分を照らしています。真上の空には薄く青い空が広がっており、時間が経つに連れて確かに、青い部分が全体を占めてゆき、青みもどんどん濃くなっていきます。 その時、確かに空に夜の色をした布が垂れていくように見えました。
確かに、夜の帳がありました。で、その時心中にあった気持ちは、やっぱりただ夜になるのとは違うものです。 夜の帳がどういうものか知っている人間には、やはり日が落ちるのと夜の帳が下りるのは違うものなのです。 まあ、私が夕日を眺めたこともないような情緒あふれない生活をしていたことに原因があったのですが、こんな風に知っていれば経験していれば違う見方のできるものがいっぱいあると私は思います。 特に文章においてはそれは顕著なものです。自分も知っていることならば、お約束や記号のような言葉の数々も、よりリアルに感じられるのでは、などと考えながら巣篭もり玉子を食べましたとさ。
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2006年01月20日(金) ■ |
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物部日記・今日は小説の構想をだらだらと |
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文芸サークルに所属しながらまったく文芸活動をしていなかった物部も、そろそろ小説を一つ書いてみたくなりました。
というのも、おとつい車でアパートに帰っている時に、ふとイメージが浮きまして、ちょっと文章にしてみたくなりました。まあ、はぶられっ娘とその子に唯一人接してくれる口の悪い青年の恋愛ものなんかを書きたいのです。 今まで海老銃で書いたものと言えば、なんか複雑なものを書こうとしていたように思うのでシンプルで、言いたいことだけをしっかりと述べるような、そういう作品にしてみたいですねえ。 やっぱり好きな曲を聴いているときやいい芸術品を見たあと、辛い出来事が起こった後などは、自然と創作意欲もわきます。 でも書けるかなあ。実は今学期60日くらい学校休んでいるので勉強に追われています。追われているフリをして、日記書いているわけなんですけどね、笑い
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2006年01月19日(木) ■ |
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物部日記・ふと、言われてしまったこと。 |
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さて、物部日記もそれなりにいろいろ書いてきました。私の身の回りの人々の奇行を脚色つけて書きなぐったヘルレイザーと愉快な仲間達編やら汝豚をにるなかれ編など。
しかし、昨日ある人に指摘されたのですが、 「物部。海老銃のことについてあんま書かないよな」
え?
で、改めて考えてみると確かに自分の生活については色々と書いてきたけれど、海老銃の部員物部としての活動には全然ふれていないことが判明してしまいました。 反省。っていうか、この頃まったく文芸活動していません。 ショーック。 書いた記憶のあるのは部内誌に書いている妖怪小説くらいです。 大学内で配布する『海老ジュニア』とか対外向けの『begin-u』とかちょっと頑張らなければ。 まあ、今日はまた熱を出しましてもう寝ます。
ばらさばらさ。
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2006年01月18日(水) ■ |
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真超深TION |
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今年になって、初めての書き込みかと思います。 遥日創です。 次はさて…いつになることか…
今日も今日とて、ムシの世話です。 日に日に、個体数が少なくなり、 ついに産卵も確認できなくなったので、 ちょっと青くなっておりました。 偶然にも、昨日、ムシ採集に行く約束を先輩としていたので、 連れて行ってもらいました。 感謝感謝です。
さて、 現在、担当(…補佐?)しているムシは、非常に動きが早いので、 捕まえるのが、結構、大変だったりします。 しかも、肺活量がものを云ったりするので、 またまた、大変だったりします。 ムシ採りで肺活量? と思うかもしれませんが、 そんな方法もあるのですよ…としか云えません。 ムシ嫌いの方には無理な方法かも。
…そもそも、ムシが嫌いなら捕まえようとしませんね。
そして、 ある程度、捕まえて、研究室に戻ったわけですが…
…違うヤツが大量に入ってました。 えぇ…目的のムシを上回る勢いで…
…結構、青くなりましたよ。
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2006年01月17日(火) ■ |
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物部日記・『大事なことって意外とあっけなく露見しますよね』 |
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前回のあらすじ リルリルが誰か知らない人にはさっぱりわかりませんが、とりあえずリルリルに一年ぶりくらいに会った訳です。どうやら私の隣の部屋に住んでいるはずなのに、後からやってきたヘルレイザー鎌足さんはそこに住んでいると言いました。どっちが住んでいるのだろうと思ったら、何故かヘルレイザーさんは私の上の部屋に住んでました。ってことは今は誰が隣に住んでいるのだろうと思うと、やっぱりリルリルさんだったわけです。 で、早速訊いてみます。
「で、リルリルさん」 「dhsuigh8q4eu48t3***1!hahaha」 「いえ、もうその何語か知りませんけれど異国の言葉はやめて」 「なにやらシリアスムードざますね」 そうである。そろそろこの何かごわごわしたしこりを片付けよう。 何から、訊こう。そう、まずは。 「ヘルレイザーさんに私と会うように言ったの、リルリルさんなんでしょう?」 「そうザマス」 普通に認めてくれた。 「あなた、ちょっと見た感じに落ち込んでいたので、若い女子をちらつかせてリフレッシュしてもらうことにしたザマス」 お前なんだそれは 。と急にツッコミ入れたかったが、確かにリフレッシュしてしまったのでこの際それはおいておく。 「あの人、何者なんですか?」 「ヘルレイザー鎌足、ザマス」 いえ、職業とか経歴とか聞きたいんですけれど。 しかし、赤の他人、それも女性。ついでに同じ学校の上回生にあたる人の個人情報を訊こうとするのは何か変な気もして、やめた。つまりあれだ。あの人は、そういう人なのだろう。 「ところで、お二人の住宅事情がさっぱりわからないんですけれど」 「101号室にわたくし大毬瑠璃瑠(おおまり るりる)。102号室に物部君。その上の202号室にヘルレイザー鎌足と弟で受験のために居候しているあーたくん。ザマス」 なるほど、ヘルレイザーさんの部屋から聞こえてくるのは弟さんの声だったのか。 お兄さん安心しちゃったよ。 「……いえいえ、あの人去年の6月に挨拶に来たときリルリルさんの部屋、101号室に引っ越してきたって言いましたよ?」 「だから、その時はわたくしの部屋に住んでいたザマス」
……わけわかんねえ
混乱している私を見かねて、リルリルは蛇口の水を止め本格的に説明モードに入った。 「ですから、去年の夏頃にあの人はわたくしの部屋に居候を始めたザマス。で、秋口に物部君の部屋の上の人が引っ越したので、そこに新しく入居した、ザマス。了解?」
……そういうことだったのか! なんだか答えを聞くと(それでもかなり特殊なシチュエーションだけれど)わかってしまう。 つまり、ヘルレイザーさんはなんでか知らないけれど朝倉キャンパスなのに南国市に引っ越すことにして、物件が決まるまでリルリルさんところに住んでいた。で、私の家の上の部屋が空いていたからそこに移り住んだのだけれど、ド鈍感な私はそんな気配も察知できず謎の人など思っていたのか。 なんだか説明くさいけれど。 「お二人って、お友達だったのですね」 「腐れ縁ザマス」 即答だった。まあ、こういう場合は仲いいのだろう。 「なんでヘルレイザーさんは南国市に?」 「それは訊いてくれない方が嬉しいザマス」 それも即答だった。まあ、そういうことは、そうなのだ。昔から、噂だの事情だのには疎かった。今回も、乗り遅れた気分だけれど、面倒だから知りたくないフリをしていよう。危ないものには近付かないほうがいいのです。
けれども
「あの、リルリルさん」 「何ザマス。わたくしはそろそろお友達に寝ゲロを吐かれたプランターを掃除したいザマスが」 それでか。 「あ、どうしても一つ訊いておきたいことが」 「さっきから質問ばかりザマス。ま、どうぞ?」 私は、首をかしげながら質問した。 「私って、リルリルさんといつ出会いました?」 リルリルは、首をかしげた。 「……? 高校が、一緒だったザマス。すぐに転校したので半年くらいでしたが」 「……そうでしたっけ」 「わたくしが一方的に覚えていただけザマス。妙にちゃらちゃらしたデカイ男子がいたことを」 さいにございますか。
「もう一つ、プライベートなこと訊いていいですか?」 「何ザマス。質問は一つだったはず。……ま、どうぞ?」 「ヘルレイザーさんって、仕事何なんですか? いや学生だから、アルバイトか何かですか?」 「ヘルレイザー鎌足ザマス」 「それ、源氏名でしょ」
……いや、
「もしかして、この地球にはヘルレイザー鎌足って職種があるんですか?」 リルリルは、頷いた。 「物部君も、何度かお世話になているザマス」 「そうでしたっけ?」 「愚痴聞いてもらったザマス?」 「ああ、はい。……え、何?! ヘルレイザー鎌足って人の愚痴聞く仕事なんですか?」 「厳密には違うザマスが、まあやってることはそれ。未成年男性専門の派遣カウンセラー、のバイトザマス」
……そうだったのか!!
「って、私一度もお金払ったことないですよ。……もしかして今から請求?!」 リルリルは、首を振った。 「知人ザマスから、ただで南国に呼んだザマス」 「そうザマスか……」
どうしよう、ちょっと色々ツッコミ所満載だこの状況。 けれど、そう、まず聞くべきことは。 「未成年男子専門なんですね」 これでも私はナインティーンだ。 「じゃあ、あれですか? 私が二十歳になったら、もう愚痴は聞いてもらえないと」 リルリルはもうこちらを向いておらず、プランター磨きを始めていた。けれど、答えてくれる。 「っていうか、留学するそうザマス」
マジザマスか!?
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2006年01月16日(月) ■ |
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物部日記・『そろそろ伏線回収を始めないと○○さんに叱られる』 |
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リルリルが、いた。
天気がいいので布団を干そうと外に出ると、なにやら人がいる。自転車置き場の横にある共同蛇口(だと思う)の前で誰かが座っている。あれを使っているのは自分だけかと思っていたが、結構需要があるらしい。 しかし、あそこに座っているのはだれだ? といぶかしむ。 ヘルレイザーさんの原付も上の階のZさんも誰か知らない人の自転車も、全部無い。なら全員でかけているはずだ。ここにいるとしたら、後は住み着いた野良猫ぐらいのものだ……。 あれ、誰だ? アパート以外の人か? 少しだけ近付いて、その人をじと見つめた。 このアパートに住んでいる人だった。 何日ぶりか、何ヶ月ぶりか、……いや一年ぶりだろう。お隣さんだというのに全く姿を現さないあのリルリルが、自転車置き場の脇の蛇口で雑巾を絞っていた。 「何してんですかリルリルさん」 久しぶりで年も越したというのに最初に出てきた言葉はそれだった。私はもうちょっと礼節の知った人間だと思っていたのだが、結構にひどい。 しかし彼女は普通に 「久しぶりザマス。物部君」 振り返り、立ち上がり手の甲で汗をぬぐった。 「あ、お久しぶりです。……って隣に住んでいる人に言う台詞じゃないですね」 「では、お早う御座います。ざます」 「そんな時間でもないですね」 しかし、せっかく挨拶してくれているので 「お早う御座います」 礼。
「今日は学校はどうしたざます?」 「ああ、今日は二限目が休みなので洗濯をしにきたんです」 「すると、またあのありえない色の車に布団をかけるざますか?」 「そんなに変ですか? 私の車」 リルリルはふう、とため息をつく。 「推して知るべき、ざます」 多分、使い方が違う。 「物部君のキャラクターには似合わないざます」 そうかなあ? 「ところで、リルリルさんはそこで何を?」 彼女の右手には亀の子たわし。左手には食器用洗剤。そして足元には植木鉢のプランターが落ちていた。洗っていたのだろうか? 「何してるんですか?」 「見ればわかるザマス」 「わかんないですよ。何故にプランターを食器用洗剤で?」 「そういう物部君こそ何故に先々月ワゴンRをチャーミーグリーンで洗車してたザマス?」 「貴様、何故それを知っている!」 案外世の中は狭い。私が気付いていないだけで、いろんな人が見ているらしい。リルリルは、ずっと私がわからない時も、私に気付いていたのだろうなあ。 そんな目立つかなあ、ぼく。 「……じゃあ、いいです。それは置いておきましょう。それよりもリルリルさん」 そう、もっと訊いておかなければならないことはある。 「普通に日本語喋るんですね」 「……」
一瞬間が空いて
「dhsuigahruiehe909090^1^^」 おい。
続く
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2006年01月13日(金) ■ |
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物部日記・『葛根湯キャットラインダンス』 |
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「物部ー、昨日ユカゲ見たよ」 出会い頭にゆうさんがそう言ってきた。 ユカゲ? なんだそりゃ。
ゆかげと言えば、私の知る限り弓を射る時に手につけるグローブのことだ。 ゆうさんがそれを見たのだろうか。 「ほら、前にサークルボックスの前にいた猫」 ああ、あれか。
私が海老銃の他に所属している吹奏楽団のサークルボックスの近くにいた黒い子猫のことだ。 あの頃はナンにでも名前をつけるのがマイブームでそんな名前をつけた記憶もある。 「大きくなってたよー。理学部棟に住んでるみたいだね」 そうか、まだ生きていたか。
大学生になってから猫にはあまりいい思い出がないので、思い出さないようにしていたら、すっかり忘れていた。
名付け親がそれでは、ひどいものだ。
「ところで物部、また風邪ひいたの?」 「みたいです」 「あのさー、葛根湯じゃ風邪は治らないよ」 漢方薬ですからねえ、と呟いて笑う。そういう類のものは、病気にかからないようにするための薬であって、一度病気にかかれば、違う処方が必要になるということを、この頃知った。我が家では風邪かな? と思ったら葛根湯だったのですっかり万病の薬と思い込んでいた。世間は広い。というか、私の頭の中の狭いこと狭いこと。 「薬飲めよ薬」 ゆうさんは強く言う。
私とゆうさんは、並んで歩いた。
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2006年01月10日(火) ■ |
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物部日記・今、再開の時 |
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皆々様、明けましておめでとうございます。
なんとか今年も始まりました。私も帰省中はいろいろと面白いこともしんどいこともありました。 大掃除に二日かかったり年賀状メール八十通送って何故か二十人近くに受信されていなかったり正月は布団の中で寝正月だったりお葬式に行ったり飛行機に乗ったり新しい小説の構想を練ったりなんだかやばいウィルスの感染の疑いをかけられたりヘルレイザー鎌足さんが振袖きているのを見て唖然としたり成人式にでたり高校の同窓会に一時間とにかく食べまくってさっさと帰ったりかつての友に見送ってもらったり恩師の先生と飲みに行って車なのでトマトジュースだけ飲んだりタイムカプセルを掘り出してなんだか切ない思い出が出てきたり もう本当にいろいろとあったのですが、私お医者様からあまり人と接しないようにという指示を受けるほどに体調が再び悪化しました。
またかよっ!!
というわけで、講義が経った今終わったので帰って寝ます。 私の健康は、どこに行ってしまったのでしょうか。
ちょっと不安。
ではでは
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