独り言
i| p| f
自分で播いた種を、刈る時がきたのだ。
誰のせいでもない。播いたのは自分なのだから。
よくもまあしっかりと実り、こうべを垂れた稲穂は、
畦を超えてどこまでも広がっている様に思え、
少しずつ刈り始めてはみたものの、
一向に楽にはならない。
心苦しく、疲労に追われ、
どろどろに溶け落ちながら稲穂刈りをする私を、
今日もまた恥が上塗っていく。
でも、やめるわけにはいかないのだ。
いづれこの稲穂が、
黄金色に輝くこの稲穂が、
私の生命を前進させる糧となることを信じ、
私は、私のまいた種を刈り取っていく。
そう、やめるわけにはいかないのだ。
地にひれ伏す
それは、とても難しく、恥ずべき行為
の様
だが
そこから、本当の生が始まる
ついた手のひら
ついた膝から
新しい根が
本物の根が
恥ずべき根が
コンクリートを突き破り
今
弱弱しく
動き始める
正しいことなどない
この世は間違いだらけ
だが
それは間違いなく正しいことで 唯一の正義だと受け入れることが
金輪際唯一の
間違いなく正しい定義なのだ
言葉
言
葉
言 と 葉
N P K は 言 は 想い
それで
葉を茂らせる
その葉は濃い緑色をしているが、それはただ葉であるだけではなく、もちろんただ葉であるだけの存在でもあるのだが、しかしそれは違う。
それは 遠い 想い なのである
とても 遠い 想い に
他ならないので
ある。
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