+.゜*.。鳥籠の夢。.*゜.+
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カチ、カチ、カチ、カチ・・・
電池がなくなりかけた時計を
放置したまま過ごした一ヶ月
私の部屋には“時”が存在しなかった
時計はあっても、正しい時間はない
時計の針は、見るたびに
遅れていって
でたらめな数字を指すから
それでも
あの秒針はなかなか止まらなくて
早く止まってしまえばいいと
何度も思った
『いっそのこと、電池を抜き取ってしまおうか?』
終わりが来ることを分かっているのに
なんでそんなに頑張るのさ?
そんなジレンマに耐えれなくなって
結局新しい電池に換えた
今日の午後
そしてあの秒針は正しい時を再び刻み始める
私を縛る“時”が部屋に生まれる
途方もない虚無感に襲われて
このままじゃ壊れてしまいそう
いっそ何もかも壊してしまえば
楽になれるのかもしれないけど
そんな勇気は今の僕にはないし
結局何も出来ない自分を嫌悪して
このままじゃ壊れてしまいそう
『誰か僕を此処から連れ出して・・・』
『此処じゃない何処かへ・・・』
小さな声は誰の耳にも入らない
あの灰色の天上から
音もなく降り注ぐ優しい雨は
傘を差さない僕の肌を
静かに濡らしていく
7月の小雨は生暖かくて
不意に僕は
昨日見た君の涙を思い出していた
優しいの雨の中を歩きながら
別に僕が君の1番じゃなくても
ここでこうして会ってくれる君が
この一時だけでも
僕を必要としてくれること
『傍にいて』
この言葉をくれること
僕が ココニイルコト を
君が望むのならば
僕は君の傍にいるよ
別に僕が君の1番じゃなくても
こんなこと言うと、また『バカ』って言われるんだろうな(笑)
惇
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