2003年05月08日(木) |
いやあ、人生死ぬまで勉強だなあ |
風が強くていい天気!
いい加減桜も終わってるんですが、山の近くを走ると窓から いい風が入ります。心躍る匂いですね。 左に街の匂い、右に新緑の濃い匂いを感じながら斜面を横切ると、 雨の気配が入って来ます。結構あれもこれもどうでも良くなって、 とりあえず最高です。足よりも早い乗り物。 ここに居合わせない人にザマアミロと言いたくなる気分です。
お世話させていただいていた利用者さんが、お亡くなりになった。
仕事的には随分学ばされることもあり、その人や周りの人は 大変良い方だったと思う。 が、しかし、一個人として思う所はと言えば。
人の生き死にには、学ぶべき所もあれば 学びたくないことも含まれる。
善人の顔をペルソナにしている人は同意してくれないだろうが、 全て他人はある意味教師だが、全て尊敬すべき対象ではないと思う。 何かの価値観を尊べば、必ず正反対の概念が自分の中で、 貶められるように。世の中の全ての募金に寄付をしていては、 時間的にも金銭的にも自分の生活が成り立たないように。 当たり前のことだと思う。
最近人のどの側面にでも、特殊性とか、独自性とか、 個性とかを無理やり見出そうとする(職業病?)癖が できてしまっていたけど、たまには「当たり前」という 自分の中での慣れ親しんだ価値観「にも」戻るのが大事だと思う。
それは仕事の対象者の個別性を否定することではないと、思う。 自分の価値観の押付けは論外だけど、「当たり前」を持って いなければ、危機状態にあり、道を見失っている対象者の方に 方向を示してあげることができないからだ。
こういう仕事をしていて万が一、何もかにも自分が救ってあげる、 などと少しでも考えたりすれば、指差す方向も自信なげな曖昧なものになる。
分をわきまえて、でも自信を持って、助言しましょう。 大丈夫、あなたの存在が、利用者さんの全存在を越えて 人生を振り回す? ・・・・・いやあ、人間って、そんな簡単なもんじゃあないですよ、 あなたより年配であれば、もっともーっと、知恵があり、 したたかで、強靭です。あなたが介入したからって、 簡単に左右されるような人生は送ってません。
振り回されるのは、あなた、新米で、介護も看護もケアプランも 右も左もわからなくて、おろおろしているあなたの方ですよ。
たぶん。たぶんね。
TV。 アカデミー賞候補作よりB級映画のワタクシとしては、 「今夜のセレクトは当然こっちでしょ!」と思っていた 「野獣教師」を見逃した・・・・うっかりうちは 「動物のお医者さん」を見てしまいました。
・・・・・和久井映見、だんだん見慣れてくる。ひどいものだ。
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