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Mi Pensamiento Diario

中継を見ていて…

待ちに待った週末がやっと来たって感じがするなぁ。今週は飲み会がありすぎて、あっという間に時間が過ぎちゃった。ただ飲み会で楽しんだ量と同じくらいがっかりすることもあったけど。例えば、宿題に追われて大変だったとか、今日の試験ができなかったとか。今日の試験のことを思い出すと、どんどん暗くなっていっちゃいそうだから、今日は忘れることにしようっと。
最近、毎日のようにイラクからの中継を見てるんだけど、1つとっても気になることがあるんだ。それはミサイルが打ち込まれて、煙が上がってる場面が衛星生中継されること。今は技術が発達したからそういうことが出来るんだと思うけど、何か今1ついい気持ちがしなくって。イラクでは報道管制がされていることだろうから、CNNのようなニュース番組は見てないと思うけど、もしあの映像をイラクの人が見ていたらどんな気持ちだろうかなって思っちゃったりもするんだ。これももしもの話になっちゃうけど、58年前の東京大空襲が生中継されていたら、あまりいい気持ちはしないんじゃないかな。もしかしたら親戚や縁者の人が逃げ惑う姿が映ってるかもしれないし、今自分達が住んでいるところの地域が焼き払われていく場面を見てしまうかもしれないし。それもまるで映画の一場面を見ているかのようにお茶の間に流れているんだからね。みんなが必死に逃げる姿がお茶の間で流れているって思ったら、誰だっていい気はしないんじゃないのかな。あとそれを見ている人たちが現実と作り物の区別がつかなくなっていっちゃうと思うんだ。TVを見ていると、流れている場面はまるで映画のようだし、ミサイルが打ち込まれていく場面は、まるでゲームの1部のように見えちゃうの。こんな感覚になっているのが本当にイヤでね。
去年の暮れにアメリカ人の心は無感覚になっているっていうような感じの記事を読んだんだけど、それを読んでいて思ったのは、アメリカ人ばかりでなく日本人も同じだなって。どんなことに無感覚になっているかというと、現実と作り物の区別がつかないとか、何を見ても驚かないとか。一昨年前の9月11日のことだって最初にTVの画面であの光景を見たときは映画の1部だって思ったんじゃないだろうか。って現実にあんなことが起こるって誰も想像してなかったと思うけど。だから最初はあまり驚かなかったと思うの。あれが現実だってわかって初めて驚いたんじゃないかな。今TVでやっている戦争の中継だって、まるでTVのショーの1部に見えちゃうし。もしかしたら小さな子供達は現実とゲームの世界の区別がついてないかもしれないよね。ブッシュがプレステ2をやってるくらいに思っちゃうかもしれないし。今日、発音のレッスンのときにTVでイラクが空爆されている場面を見ながらレッスンのお手伝いをしてくれてる人と話をしてたんだけど、彼女が「これって現実なんだよね」ってまるで確認するように聞いてきたの。ムースはうんって答えたけど、彼女の気持ちが何だかわかるような気がして。本当、TVで見てる限りだと現実と作り物の区別が段々つかなくなっていっちゃうから。本当に恐いよね。
昔の日本の大本営発表のように現実を折り曲げて伝えられるよりは、今のように自分の目で見て確認できる戦争生中継の方がいいかもしれないけど、でもやっぱり何かがおかしいって思っちゃう。戦争って何人もの人の命が失われていくものだし、それをお茶の間で見ているっていうのも…。
ここ数日こんなことを思ってたのでちょっと日記に書いてみました。何日か、何ヵ月か、何年なんか経って今日の日記を見たときに、こういう風に考えていてよかったって思えるかな。10年くらい前に書いたものを読んでると、たまに笑っちゃうこともあるしねぇ。でも、今日のことはこれでいいんだ、やっぱり変って思えればいいなぁ。


2003年03月21日(金)




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