【独言】
キョウキノウアシタ


2003年08月08日(金) 参った。

過去のことだけど忘れてない。全然、忘れてない。
そう思っていたけど、正にその通りだった。

出ないようにしてた電話。登録してあるから店舗名が出る。
相手先を見ずに受話器を上げた。店舗名を見てシマッタと思った。
何の為に今まで避けていたのか。
心臓がうねった。
どうしようもなく、というよりはきっと。正直なところ欲望に負けたのだろう。
数秒置いて自分の居る店舗名で電話に出た。
日常が非日常になっていた。
心臓が非日常な音をたててた。
数ヶ月ぶりの彼の声、存在。
この体の深いところでどくどくと鳴る心臓。
他の誰にもそのようには鳴らないのに。
あらためて突きつけられたよ。
どうしようもないし、どうにもならないけれど、すきなひと。
緩む顔を、綻びる口元を、醜いと思う隙間さえなく。
私を好きだと言ったかの人に、罪悪感を感じることすら出来ずに。

参った。


カナデ |MAIL

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