【独言】
キョウ|キノウ|アシタ
凄かったねェ。 あたしは藤崎の前のベンチに友達と居たんだけど。揺れ出して、友達がコレやばくない?硝子われるよとか言い出して私はまじで〜?なんて思ってたら友達に手首掴まれて取り敢えず藤崎のとこの十字路まで小走り。他にもそこに集まってきた人は居たけどね、十字路が埋まるくらいには。 その後勿論メールも電話も駄目で。ああなるともうそれは単なる時計だね。や、あたしの携帯は7割方時計の役割を占めてるんだけど(あと1割は目覚ましね)。
あたしは裏切れる。 笑顔で裏切れる。 何でも無い顔して裏切れる。 誕生日プレゼントに、行った事もなかった興味すら無い大人ブランドのお店へ行き、 イチゴー位出して買ったそれの行く末を思い描いてみる。 渡せるのだろうか、自分の誕生日の前に別離を告げたら売られるだろうか捨てるだろうかもしくはそのまま使ったりするだろうか。それとも告げずにそれを使用している隣に自分が居たりするのだろうか。 きっとあたしは好きじゃない。 (そんな言葉を吐くのは嘘吐きには簡単なこと) きっと甘えの延長線のまま変わりない。 (未だ過去の想いに時めいている) きっと甘えた表情はしているだろう。 (想いが内から溢れてしまう表情は出なくとも) 大嫌いという感情さえもう麻痺してひどく遠いところ 大嫌いな弱い自分は相変わらず消滅を望むのと近いところで捨てられるのをおそれている だからきっとその温度に甘えている その個など見てはいないだろう そんな気がする そんな気もする あの人以外、いや、あの人だけ、信じない恐怖に怯えたりしない。恐怖すらない。 もう届きはしないのだろうけれど。
|