泡のように消えていく
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2005年10月03日(月)

それは彗星だった
それぞれの軌道をゆっくりとすすむ、ふたつの彗星だった

あるときそれぞれはそれぞれに近づき
同じ方向を目指してゆっくりとすすんだ

あるときそれぞれはそれぞれから離れ
違う方向を目指してゆっくりとすすんだ

それぞれがみえなくなっても
それぞれをわすれることはなく
思いつづけ 違う風景にふれ
それぞれがそれぞれ 
違うものを見て笑い合いながら
つぎに巡り逢うときを待っている

手を伸ばせば届くときがある
想うことしかできないときがある
それをうれしく思い いくら悲しく思っても
どちらかの軌道に乗り合わせることはない

それぞれが近づき
それぞれが離れる

それを何度も繰り返す
いつか涙も枯れるまで


りぼん |HomePage

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