泡のように消えていく
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それは彗星だった それぞれの軌道をゆっくりとすすむ、ふたつの彗星だった
あるときそれぞれはそれぞれに近づき 同じ方向を目指してゆっくりとすすんだ
あるときそれぞれはそれぞれから離れ 違う方向を目指してゆっくりとすすんだ
それぞれがみえなくなっても それぞれをわすれることはなく 思いつづけ 違う風景にふれ それぞれがそれぞれ 違うものを見て笑い合いながら つぎに巡り逢うときを待っている
手を伸ばせば届くときがある 想うことしかできないときがある それをうれしく思い いくら悲しく思っても どちらかの軌道に乗り合わせることはない
それぞれが近づき それぞれが離れる
それを何度も繰り返す いつか涙も枯れるまで
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