きまぐれ日記
せいあ



 「健康」という名の最高の贅沢。

今日、久しぶりに昔の日記をつらつらと読んでいたら、相当体調が悪かった頃の日記が出てきて、内容に正直愕然とする。
人間というのは不思議なもので、その時はそれこそ死にたくなるほど辛いことでも日が経つにつれてその辛さを忘れてしまうらしい。
心に出来た傷は十年経っても二十年経っても治らないのに、体が覚えた傷の痛みはすぐに忘れるのね。

で、ちょうどその頃、私は不眠の絶頂期にあったらしく、午前3時就寝、午前5時起床とか普通に書いてあってかなり驚く。
今は午前0時就寝午後10時半起床だよ。
もちろん、それまでには色々お薬を変えたりとかいう変遷はあるわけで、一概に体調が改善したというわけではないんだけれども、今つらいこの症状も、あの頃の自分に比べれば随分マシなんだなぁとしみじみ思う。

今は、常に後頭部が麻痺しているような感覚があって、とにかく出勤が辛い。仕事がある分には良い。テンポ良く仕事が進むと時間の進みも早くて、あっという間に帰宅時間になるから。
むしろ、仕事がなくて遊んでいてもいい日の方が辛い。
同じ机に長時間拘束されるのが苦痛でたまらない。
ファンフィクションを読んだり、iアプリで遊んだりして誤魔化してはみるんだけれども、それも長続きせず。

出勤の辛さは日記を読むと10月末にはなかったようで、むしろ「これからは朝から行けちゃうかも♪」なことが書いてあって、一体自分に何があって今みたいな状況に変わったんだろう、と暫し悩む。
何かしら劇的な変化があったわけではない……と思う。少なくとも思い出せる限りでは、そんなものは何もない。
のに、たった4ヶ月前までは順調に回復していた物が、逆戻りどころか、むしろマイナスになるような状況に陥っているのはどうしてだろう。

それと、頭の麻痺。接触が悪くなったブラウン管のように、一瞬、ほんの一瞬視界がブラックアウトすることもある。
スーパー銭湯なんかによくある「電気風呂」に入った時のように、硬直しているような麻痺が後頭部から肩にかけてあって、酷い時は全身が硬直したようになる。

幸い、そういう酷い症状は横になっている時にしか出ていないので、倒れ込んだりしゃがみ込んだりするような事態には陥っていないけれど、これはやっぱり病院で話すべきだろうなぁと思う。

そもそも、今もらっている抗うつ剤の効果感がないのも問題だと思う。
もらっているのは抗うつ剤3種と睡眠導入剤2種で、睡眠導入剤の方は、そろそろ1粒くらい減らしても大丈夫かな?というところまで改善してきているように思えるのだけれども、抗うつ剤の方は元々胃潰瘍薬として開発されたという薬以外は効いている感じがないのだ。

今、感じている「出勤が辛い」という気持ちを薬で治せないなら、今貰っている薬は全くの無駄だということになるし、別の薬で持ち直せるなら早めに変えて欲しいと思う。後頭部の麻痺感がこの薬の副作用かもしれない、というなら尚更に。

今、こうして考えるとつくづく「健康」というのは贅沢なものだなぁと思う。
何事も前向きに考えることが出来る「心の健康」。
何事もチャレンジすることが出来る「体の健康」。
どちらも今の私にはないもので、そりゃあもちろん私よりもずっと重篤な人はいるわけだけれども、それでもやっぱり健康な人は羨ましいし、どうにかして今の状態から脱したいと思う。

取りあえず、事務所の移転が決まって、今より30分は遠い場所へ移転するのだけれども、その移転によって体調が悪化するか改善するかが見物。
っていうか移転する前の段階で既に「いやだー、遠いー、行きたくないー」とか「このままズル休みする日が増えるんじゃないだろうか」とか「会社に行けなくなるんじゃないだろうか」とか不安に思ってる時点でイタい話ではある。

何はともあれ、金曜日に病院があるので、今貰っている薬の変更か中止かを求めてみよう。そこから始めよう。








そうそう。昨日はバレンタインデー。
お父さんと弟にあげるの♪なんていう年齢はとうに越えているので特別何もしなかったが妹は旦那の他に父と弟にもプレゼントしていた。意外といい妹だ。
で、ふと何となく考えたんだけれども、私はことイベントというと悉く家族と過ごしたいと思うタイプなのだけれど、バレンタインデーだけは別だと思う。
クリスマスも誕生日も家族と祝いたいし過ごしたいけれど、バレンタインデーだけはスキナヒトと一緒にいられたらいいなと思う。
そんな自分がいて、あぁ私も少なくとも女なんだなとか変なところで感心してみたり。



2005年02月15日(火)
初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加