怖い

恐ろしいと思った。
怖いと思った。

それ以外の、なにものでも、なかった。

整理ができないで。
ただ意味のないことをバカみたいに考えて。
頭の中で整理しきれなくて、逃げて。
バカだった。

この世に天国も、地獄もある。

藤原新也の本の中にあったけど、その通りだと思った。
あの世に天国も地獄もあるもんか。
天国も地獄も人間がつくったんだから。
そんなに都合のいいものなんて、ない。

瞼の裏に映像がちらつく。
それまで頭の中でキレイに整理してたつもりのもの。
ただ理論的に。意識的に。整理していただけだった。
どうして気がつかなかったんだろう。
分からない。バカみたいだ。情けない。

瞼の裏に残るそれは、恐ろしい。
泣きたいほどに、怖い。

「こんなになって、しまった」
確かにそう言った。その言葉が痛かった。痛い、以外何も言えなかった。それ以上の何かいろんなもの。奥深くて、よく分からないけど、いろんなものが飛び交ってた。言葉を紡ぐことも、行動をすることも、考えることも、できなかった。

現実にあったそれをどう受け止めればいいのか、分からない。

苦しいのではないと思う。
辛いのではないと思う。

ただ、怖いだけ。


なぐりがき、おぼえがき。
それ以外の何物でもなし。

忘れないために。
2004年01月03日(土)

日記 / 天木 草