冒険記録日誌
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2022年03月09日(水) |
うざいリプレイを書いてみた 惑星不時着(安田 均・グループSNE/創元推理文庫)その3 |
惑星不時着したシーンから再プレイ。 今度は町で襲われていたところを助けた女性から、戦力能力が一時的に上昇する薬を3錠入手できました。(1錠で、その戦闘に限り、与えるダメージに+1できる効果がある。) さらに首都の武器屋で、剣を購入して、終盤の戦闘に備えます。 そして管制官に会話をせずに、いきなり飛び掛かる(という選択肢を選ぶ)と、隠れていた警備員に銃で撃ち抜かれて、即ゲームオーバー。
3回目のプレイで、なんとか警備員達を撃退します。 すると1巻に引き続きサイバーの一人が、真の黒幕として登場しました。 サイバーに銃を突きつけられる大ピンチですが、原作には頻繁に登場するお馴染みのシーンです。選ぶ選択肢は「サイバーに短剣を投げる。」の一択でしょう。 敏捷力の判定に成功すれば、不意をついた短剣の一投で見事にサイバーは絶命します。 原作でも毎度のように、このパターンでサイバーが負けてしまうので、本当にサイバーは賢いのかと疑問を感じてしまうところですが、デュマレストと対峙したサイバーはほぼ死亡しているので、他のサイバー達が学習できなかった事情もあるでしょう。デュマレストと再び対決したサイバーは、原作ではサイバーアヴロという人物ただ一人です。 サイバーを倒した後は、水晶像に隠された機能により地球の情報が間もなく手に入る!というところで、サイバーの手下に邪魔され、またもや地球の情報は断片しか手に入りませんでした。これもお馴染みの展開。
エンディングでは、墜落した宇宙船のある島に戻り、回収した水晶像を原住民に渡して、シャラナは解放。宇宙船を修理して、デュマレストとシャラナは、改めてハスラー星へと向かうところで本作は終了します。 前にも書いた通り、ゲームブック版デュマレストの第3弾は発売されていません。これでは打ち切りENDですが、実は原作も似たようなもので、最終巻(31巻)の「最後の惑星ラニアン」では、「ついに地球の座標を発見したぞ!」というところで終了しています。
ちなみに、第31巻が最終巻というのは、和訳されたデュマレストであって、原書ではここから12年後に第32巻「The Return」、さらに11年後に第33巻「Child of Earth」が出版されています。 第32巻と第33巻も私は手に入れているものの、英語なので、私には当然のようにまったく読めません。 知っている限りのことを話すと、第33巻は過去に発表した未収録の短編が2話収録されているようなので、実質は第32巻が物語の最後のようです。 では、第32巻のラストはどうなっているのか。それは、デュマレストが、ついに地球の付近まで接近したものの、サイクラン(サイバー達の組織名)による攻撃で乗っている宇宙船が撃墜され、地球に(またもや)墜落同然で不時着するというものです。原文では──Earth! His search was over. He was home.──で終了しています。 地球に帰還というデュマレストの悲願は達成したものの、サイクランとの決着がついていないどころか、大ピンチの場面で終了という状況。つまり原書でも未完となっているわけです。残念ながら作者のECタブ氏は、すでにご逝去されていますので、この後の展開は妄想するしかありません。
原作の話しが長くなりましたが、本書は原作の再現性やゲーム性ともに、「巨大コンピュータの謎」を超える良作でした。未完なところまで再現しなくてもいいのにとは思いますがね。 デュマレストファンの長々と垂れ流した独り言を、ここまでお聞きくださり、ありがとうございました。
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