冒険記録日誌
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2021年09月11日(土) |
ウィットネス(大川タケシ/JICC出版局) |
デッドラインと同じく、日本未発売の海外パソコンゲームを原作とした。ミステリーシリーズ第二弾です。山口プリンは、これに第三弾のサスペクトを合わせた3部作が、JICC出版局のゲームブックで頭一つ抜けて好きですねぇ。 このウィットネスも主人公は、ロサンゼルス警察のケニー警部。デッドラインの事件では警察に入って18年、ウィットネスでは20年と言っていますので、デッドラインの事件から2年後という事でしょうか。警部補から警部に昇格しています。 今回の事件は、貿易商のリンダー氏から、重大な相談をしたいと依頼されて、しぶしぶリンダー邸に訪問したケニー。しかし、リンダー氏はケニーの目の前で、どこから飛んできたのか、謎の銃撃により殺害されてしまったのです。こうしてケニーは事件唯一の目撃者になってしまいます。 こうして事件の捜査は始まりますが、今回もルールはフラグチェックのみです。デッドラインよりも難易度は優しめで、適当に選択肢を選んでいてもベルトコンベアーに乗っているかのように、簡単に終盤までは進むでしょう。ただし、最後は自力で犯人当てをしないとバッドエンドで、頭はこっちの方が使うかなぁ。 ちなみに私が、自信ありで犯人だろうと最初に目星をつけていた人物は、容疑者リストにもあがってきませんでした。(汗) しかし、犯人当ての選択肢そのものは、初回でちゃんと正解しましたよ。まあ、犯人をすぐに捕まえなかったせいか、自殺されてしまってちょい後味悪しでしたが。 今作も、推理云々よりも海外警察ドラマの主人公気分を楽しむゲームブックって感じはあります。その意味では、例えば真犯人を庇った人間が罪を被ったまま逃走して終わりという結末でも、最後は庇った人間視点で語りがあるなどあって、どの展開も一つのエンディングとしてありかなとは思いました。
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