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■ Conversation with Sky
今日もまた恨めしげに天を仰ぐ 溜息っていう名のモノをつきながら
空は都会の汚れで真っ青じゃない 空に呟いた 「ねぇ、なんでそんな曇ったような色してるの?」 空が云う 「キミは何故そんな曇った顔をしているのかい?」
「・・・・・・・・・。」
「アナタは人間のせいでそんな風に曇ってしまっているのよね・・・。」 「そうかも知れないねぇ」 「人間を恨めしく思ったりしないの?」 「思わないねぇ」 「何故?」 「ボクのところからはいろんな素敵モノや景色が見えるんだ だから恨み言なんて云おうと思わないよ」 「ねぇ、何が見えるの?」 「鳥の囀りが聴こえたり 季節の草花が見えたり香ったり 海も見えるしね」 「海も見えるの?」
「そうよね 海とアナタは一体化しているかのように見えるもの、ね・・」 「ワタシね 海の遥か彼方に アナタが海と一緒になって 水平線っていう形を作って見せてくれる景色が 大好きなんだぁ〜」
「いつだってボクも此処に居るし 海もいつでもキミを歓迎してくれるよ」 「見に行ってご覧」
「もう 長いコト海見てないんだぁ・・・ 見たいなぁー・・」 「キミの表情が曇っているのは そのせいなのかな?」 「―――どうだろう?」 「周囲の人達に 無理して ジブンの身の丈よりも 高くみせてしまったせいかな?」 「キミはキミだよ 他の誰でもないキミ自身だよ 無理しないで 笑ってご覧」
「――笑い方? そんなモノもう忘れてしまったよ・・・・」
「海を見たトキの キミの顔になればいいんだよ」
「そっかぁー」 「うん そうだね そうしてみる 難しいけど・・・(苦笑)」 「秋の空って やっぱり高いねぇー」 「高いところからだけれども 見守っているからね」 「喩え雲で隠れていても いつも傍にいるコト忘れないでね」
「うん ありがとう」 「またアナタを見上げに来るね」 「(多分ニッコリと)うん いつでもおいで」 「またね」 「うん また」
小さく切り取られてしまったかのような空しか見えない家路に着く どうして とてつもなく大きいモノに こうも心惹かれるのだろう。。。。
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