失われてゆく一瞬一瞬が積もらせるこの砂の山を見ていると、時間はなるほど過ぎ去るけれどもけっして消え去るのではない、ということの証のように思われ、私は慰めをおぼえた。時間は、どこか深部にゆたかにたくわえられてゆくのだ。 エルンスト・ユンガー「砂時計の書」より++++勝手に引用してごめんなさい。私があなたと出会ったこと、まだ過去のことにしたくないから。時間は消え去らないと、そう信じさせて下さい。