「また日焼けしたでしょ？」とあたしによく聞く、
メキシコ人と間違われたことがある顔をお持ちのN木さん。

今日は棚の模様替え、
ステキなセックスライフのための避妊用具とかテーピングとかの棚。
ひとり黙々とやってたらしいんだけど
帰りがけに見てたら楽しそうだった。
模様替え表にない陳列しちゃってるし。
「あのね、とってもステキな陳列になるよ、
　見てコレ "BIG BOY" がど真ん中に2フェイス、どーん」

こんなローション売ってたんだねー、ってよく見てたら
「そっちもパターンにない3フェイスずつね」
売る気満々なのねぇ。すてきなラブライフ。

お手伝いしたかったなぁと思ったけど
今日忙しかったから売場にいても手伝いどころじゃなかっただろうな。
棚替えは大変だから楽しくできる人と一緒がいいぞ。
一緒じゃなくても楽しい人から「やって♪」って言われたら
俄然張り切ってやっちゃう。
前の店長の時はそれでDVDとかMDとかの棚やったなぁ。
あとで戻ってくるからそれまでやっといてね♪、って
戻ってきやしないから。でも店長好きだから許す。

で、今日はぷりざえー●1個だけ買っていったお客さんがいて
背が高くてチラっとしか顔見てないけど
ちょっと先生を思い出させる感じの人で
「先生がぷりざえー●・・・　　　ぷ」って笑いそうになってしまい
下向いてものすごく堪えた。
お客さんに笑顔、のフリしてた。
先生が痔でないことを祈る。
職業がドラマーじゃないから平気か。

ちゃんと顔まで目線を上げないと
どんな顔かわからないくらいの背のある人が来ると
最後に顔を見るまで「この人どんな人だろ」って考えるようになった。
胸から下しか見えないうちに、つつっと服装を観察して
顔は見えないが足元まで見えるため、靴も観察して
若そう　とか、寒いのにゲタかい！　とか
ねーさん脚細いねー　とか
相変わらず、何を考えているのかバレたらやばいかなということを
よく考えている。

ぷりざの人は赤い服を着ていたから
ますます先生っぽかったのかもしれない。
ちらりと見送る風に振り返ってまで見てみたけど
似ているわけではなかったな。

おクスリを買う人たち、
便秘系は女子なら多くの人が悩んでいることだろうし
だからって浣腸を買っていく若年層女子は見かけてないんだけど
開店前から店に来ちゃってて、開店と同時に店に入って、
自分で探す前にそっこーで従業員つかまえて
「すみません、浣腸ありますか？」と聞く若い男の人なんかがいると
ななななんだ、あなたが使うのか、そんなに急を要するものなのかっ？
とか思ってしまう。
そんで無事に浣腸を手に入れて帰ったあとに、
おうちにいるじいちゃんばあちゃんとかに必要なのかしら？
とか考える。
じいちゃんばあちゃんは時々、まとめ買いしてくもんなぁ。
年とったらそんなに大変なのかしら。不安になるなぁ。
気をつけておこう。

それとやはり侮ってはいけないと思うのが
「うむむ　おやじ現役か」
さっきのBIG BOYもそうだけど、こないだは
「暗闇で光っちゃう！」のを買ってったおやじ様がいらした。
そんな真っ暗なとこでするのかおやじ。
使うまで明るいところでひたすら蓄光かしら。
ちなみに人気があるのは光らないけどべねとん製らしい。
たぶんパッケージデザインが買いやすいんだろなぁ。
コンドームっぽくないもんな。なんとなく。
「うすうす」って流れるように書かれてる箱より
見た目かわいい箱のほうが手にとりやすいよな。

あと謎の商品ってなんかあったっけな？
なんか、そういうこと考えなくても過ごせるお店に憧れる。
やっぱ雑貨屋だろ。
お香のにおいがして、細かいものたくさんあって、
あーんいいなぁぁ(涙)
大好きなものに囲まれて仕事できるのってきっと幸せ。

なーんてなぁ
そんなこと言ってられないんだよなぁ・・・・