だからなに。
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2003年11月09日(日) 「鮭とワタシ」

わたしがなぜこんなに鮭を嫌うのか、
数少ないSファンの皆様にご説明申し上げます。

海のにおい、潮の香りがだめになったのが
小学校に上がる前ぐらいの潮干狩り だと思う。
今は八景島シーパラダイスになっている場所は
その頃は潮干狩りができるところで、
それはもうヘドロなくっさーい海でした。
そこらの塀には一面のフナムシで気持ち悪い。
歩けど歩けどずっと臭い。
でもそこでとれた貝はものすんごくおいしい。

それが最初のトラウマなんだと思う。

鮭は、実はオトナになってからのことで
しかも結婚してからのことなんですけど、
今のところに来る前はオットの実家で両親と同居してました。
1階はご両親様、2階は息子夫婦が使ってました。
階段の下が1階の台所になっていて、階段は煙突の役割をするのですよ。
下のにおいは全部上にのぼってきちゃう。
換気扇なんかあってもなくてもそんなに変わらないみたい。
台所の隣が義母の部屋で、そこで食べてるグレープフルーツとか
みかんのにおいまできっちりわかるほどの素晴らしい煙突。

そんなステキな煙突の下で、魚を焼かれると
上には自分が食べもしない魚のにおいが充満するの。

魚を焼く以外でも、火を使う時って換気扇は回すでしょ?
回すよね? 「うん」って言って!
それをあそこんちの義母様は「あら、これ煙出ないのよねぇ」とか言って
換気しないの。いつもじゃないんだけど、でもしないの。

そんなことされたら、上がどうなってるかわかるでしょ。
隣の部屋で召し上がってる柑橘類ですらはっきりとわかるんだもん。

魚の中でも鮭が最悪で、その時は換気扇回してなくて、
鮭本体のにおいと、そのアミのにおいと、
とにかくすごいにおいで
息ができなくて窒息するんじゃないかと思ったぐらいで
鼻呼吸しないようにしても、それでも気持ち悪くて
2階の窓全開にしたけど効果なくて
ずっと吐き気と格闘してた。涙流しながら。おえぇぇぇ。
もうやだ(涙) もうやだよう おえぇぇ。

ちょっとでも、焼き魚のおいしい部分のにおいがしてくれば
まだよかったんだけど、それは全然なくて
具合が悪くなるにおいばっかりしかのぼってこなかったなぁ。
何度「おかあさん、換気扇回してもらえませんか?」って言ったんだろ。

何度言ってもいつも同じだったから、ある日、反撃してみることにした。
いいにおいのスプレーを、煙突の途中まで下りて「しゅーーーー」
下では晩ご飯のしたくをしていて、いつものように魚を焼いてる。
ラベンダーかなんかのスプレーをこれでもかってぐらい噴霧してみた。

そしたらばあさんが
「あら なんかすごいにおいがするわねぇえ」とか言ってた。
階段下にあるお勝手口(それはあたしの玄関)を全開にしてた。フフ。
よーし。わかったみたいだね。
あなたもたまにはあたしと同じ苦痛でも味わってみるといいわよ♪

だけどそんなことで懲りてくれるとか、気遣ってくれるとか、
そういう人間ではない義母様、
いつもと同じように鮭を焼きます。
そのたびにヨメ(ってのは名ばかりね)は
「よっしゃ 今日はヒノキね」
「今日はレモンでどうだ」
日替わりでいろんなにおいを噴射していたのであった。

自分は鮭のにおいでえらいダメージを受けていたにもかかわらず、
「でもなぁ 食事の時にこんなにおいがしてたら
 気持ち悪くなるんだろうなぁ すみませんねぇ」
って思ってたあたりは、やることやってるんだけどちょっとえらいと思った(笑)

階段の上のところにも窓があるんだけど、そこを開けておいても
においは逃げていかなくて、2階の窓を全部開けても同じだった。
開けないよりはいくらかよかったけど、
冬とかは辛かったですわ。

義母様は、普通の会話が成り立たない人で、
老人特有って言ってしまうと、そうではない人に申し訳ないんだけど
同じ話を5回も6回もしてくれるし(聞きたくない話ね)
あたしに息子のことをあれこれ聞くくせに、
それに答えるあたしの話はひとつも聞いてなくて
「だったら聞くなよ・・・」って、すごく疲れます。
人の話はきちんと聞きましょうね。
ただ「聞く」だけじゃなくて、心にとどめましょうね。

実家を出られたのは、オットの仕事の都合で
堂々とした理由だったんだけど
オットはひとりっ子なので、いつかは実家に戻らないといけません。
それを回避するには
それまでに宝くじでもでかく当てるか、何かでひと山当てるか、
どうにかして大金を手に入れて、自分らが世話しなくても済むようにする、
または離婚しようかな、と思っています。
離婚の理由は鮭とか介護だけじゃありませんよ。ウフ。

だってさ、
「おれひとりだから面倒みないと」って言ったって、
そんなのどうせ妻がやることになるんでしょう。
申し訳ないんですけど、そんなのはごめんです。

「あの子が面倒みてくれるのかみてくれないのか、
 それはわからないけれども云々」
とか言って、あたしはいなくても問題なさそうだし、
あなたがどう思っていたって、息子はちゃんとやるつもりでいるんだし。

とにかく、そんなことよりも、
実家に戻るとまた鮭の悪夢が繰り返されるのでイヤです。
「ざっくばらんに話しましょうよ」って言う本人が
いちばんざっくばらんじゃないっていうのも納得いかないし。
あたしの話も聞きなさいよと言いたい。



たまにはこんな嫁姑問題。
大なり小なり、人んちには何かしら問題があるものですな。


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りんねえちゃんラヴ。


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