だからなに。
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2003年05月06日(火) |
ついでに思い出したこと |
お仕事の相方とセックスやら妊娠やらの話をしていて 過去を辿っていたら思い出した、千葉県の子のこと。
わたしよりふたつくらい年下だった。 レガシィに乗っていた。 チャットで知り合って、メールが行き来するようになって、 時々は電話で話したりもしてた。
メールでは甘えん坊な感じ、本物の彼はすごくシャイだった。 姉と妹に挟まれて、女の子寄りに育ったみたいだった。
わたしと仲良くなってきたある日に、彼の家のお昼が冷やし中華で、 たまたま姉とその娘もそこにいて、わたしと姉の名前はちょっと似ていて、 間違えてわたしの名前を口走ってしまったけど姉は気づかず、 彼はものすごくほっとしていたんだって。 でもそのあと、部屋に戻ったら姪がすかさずやってきて
「○○○って誰」
って尋ねるんだって。鋭い目で。 その姪もちょっと似たような名前だったから、彼は 混ざっちゃったんだよ ごめんね、って答えたら 姪は釈然としない顔で ふぅん って出ていったらしい。 おそるべし10歳。 「10歳でもしっかりオンナなんだなーと思って怖かった」って言ってた。
名前は間違えちゃいけません。オンナは怖いです。
彼は休みが不定期で、夜勤とかもあって、わたしとは休みが合うわけもなくて、 それでもその時はたまたま立て続けに3回ぐらい会えたから 昼間のデートをしてたんだけど、 ずっとメールでラブラブ風にはなってて、やっと会うことになって 本物のわたしも彼は気に入ってくれたみたいでよかったんだけど、 その3回ぐらいで彼は決断を下していました。
本当は、ちゃんと自分の彼女にして、仕事もさせないで連れ回したい。 友達に見せびらかして歩きたい。 でもわたしはそれをかなえてあげることはできない。 だったらもうこれで終わりだよ。 わたしはまだ続くと思ってた。でも彼はひとりで終わらせた。
メールの返事がすぐ来ないと気になって寝られないっていう人が 急にメールをくれなくなっても、わたしはいつものようにじっと待っていた。 最後のメールは確か、俺のこと忘れないでね!、いつまでも覚えててね!、 とか書いてあったと思う。 いつもと変わらない調子だったから、大したことだと思ってなかったのかも。
それから1週間ぐらい経って、絶対おかしいと思って電話してみた。 彼はきっとわたしの番号はすでに消してあって、 番号の着信でわからなかったんじゃないかと思うんだけど もしもし? って言っても誰だかよくわからないような感じで わたしだと気づいて 「あぁ・・・」 って声が暗くなった気がした。 どうしたの、なんで連絡くれないの?、って緊張しながら聞いたら 少しの沈黙のあとに 「終わりだよ」 と言われた。 えっ・・・・ そのあとの言葉を探しているうちに電話は切られちゃった。 つー つー つー、しばらく聞いてた。 自分も電話を切って、部屋にひとりぼっちになって、 声をあげてわんわん泣いた。どうしてよぉぉぉぉ、って号泣。
最後に会った日に、 割り切ってこのままつきあうか、今ここで終わりにするか、 どっちがいい? って真剣に聞かれて 今ここでなんていやだと思ったから、まだ一緒にいたいと答えた。 彼は「わかった」と言ってたけど、それはわたしの気持ちに対しての答えで、 彼の答えはそこで終わりだったんだな。
号泣は2分ぐらいで気が済んで、「・・こんなことしてられない」と思い、 PCにあった彼のアドレスとか写真とか、片っ端から処分した。 ひとつ残さずあっという間に片付けた。あぁすっきり。 漫画かドラマみたいに、そういう話なのかよオイっていうほど ぱっぱと動いてた。 残ってしまったのは、焼いてくれたB'zのCDだけ。 もらってから1週間も経ってなくて、まだ聴きたかったんだけど やっぱりこれも捨てるべきでしょ、と思って潔く捨てた。
それからしばらくは、道行くレガシィを目にするたびに涙がこみあげて いっつも泣きそうな顔してた。 レガシィじゃなくても、似たようなホイールでも泣きそうになってた。 で、ある日、夢を見た。 彼のレガシィの中でわたしがふられてる。 手にはキーホルダーのついた鍵を持っていて、それが手から落ちる。 あぁどうして、って思ってる。 目が覚めてから、「あー夢見ちゃったよ」って思った。ぼーっとしてた。
その3ヵ月後ぐらいに、あの番長と知り合って、ってぐるぐると。
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