今日のバイト先でも 一日中「お兄ちゃん」って呼ばれてた。
重たいダンボール持って 工場内を走り回ってた。 こういう仕事は好きだ。 体を動かすのも好きだし、 なにより男とか女とか感じなくて済むから気分がいい。
まだ形にこだわってる。
バラバラな身体と心。 一緒になんかなりゃしない。
心が軋む音がする。 どこかでもう無理だと叫ぶ声が聞こえる。
耳をふさぐ。 心を閉じる。 何も聴こえない。 何も感じない。
大丈夫だと言い聞かせて まだいけると思い込ませて 錆びたナイフで僕は僕を殺す。
痛みなんか感じないそのうちに…
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