ぐっどないとみゅうじっく
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定時きっかりに仕事を終え、急いで御茶ノ水へ。面会時間は8時までだから、急がないと話す時間もなくなってしまう。Y夫婦と合流し、日大病院へ。面会手続きを済ませ病室を覗いたけど、彼はいなかった。と、その時後ろから「よぅ!」と元気そうな声が掛かる。いつもの声に振り向いたけど、いつもとはちょっと違う彼がいた。 先週、ライブを見に来てくれたけど、途中で彼は帰ってしまった。それは次の日の入院の準備のため。検査を受け、急遽手術、入院となって1週間。命には別状はないのだけど、だからといって何もかも全てが良くなった訳じゃない。燃やすものがなくなってしまったのだ。自分自身の心はは燃えているのに、その火を燃え上がらせるものがない。それでも無事で良かったと思う僕は、凡人か保守派か。
電話越しの朗読って素敵だ。あまりに素敵なものを目や耳にした時は、ひとり占めしたい気持ちとおすそ分けしたい気持ちが喧嘩する。
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