ぐっどないとみゅうじっく
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朝、職場へ向かう電車の中で何気なく外を見ていた。駅に止まり、中に入り込む人達を見ていたら何処かで見たことある顔。エレファント・カシマシの宮本浩次だった。前からその辺に住んでいるのを聞いていたから、いつか見かけるだろうと思っていた。黒ずくめのジーンズの上下、髪の毛は所々濡れている。決して整髪料ではなく「さっき髪の毛洗いました」と言う感じ。手には分厚い本を携え、上目使いで車内に入り込んできた。特に周りは気付いてない様子。声でも掛けようと思ったけど、自分がエレカシにそんなに情熱を抱いてないのに気が付いた。電車の中で話すのも変だろうし。 最近出たアルバムでは小林武志(ミスチルやマイリトルラヴァー)をプロデューサー立てらしいのだけど、どうも今ひとつ。前作もバンドに打ちこみを導入して、意外にハードな内容にもなったが、何度か聴いて打ち込みのドラムに飽き飽きしてしまった。要するに今の僕にはぐっと来ないのだ。そんな人と話して何かを見付けられるだろうか…なんて考えているうちに上野駅に着いてしまった。僕は電車を下り、彼は本に没頭していた。電車が行ってしまうと「声掛けてみれば良かったかな」なんて思ったりする。以外と人生そんなもんだ。今、本当に逢いたい人は誰だろう。
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