世界はひとつじゃなくて、複数… 人の数だけ、世界は存在する。世界は主観…。 私が見てる世界は私だけの世界… 誰かが見てる世界は誰かだけの世界… 世界はひとつじゃない… そして、世界は自分次第… 私は頭ではわかってるけど、 心で世界を暗いモノにしてる…(苦笑)
人の声…アドバイスだったり、警告だったり… それはひとつの物事を判断する時… あくまで「自分」というモノに付加?… 答えを導き出そうとする為の情報なのだ。 だからこそ、それに飲み込まれてはいけない…
…なんて…そんなの頭ではわかってるよね…
好きな人の幸せ…なら、好きな人の言葉を聴きなさい… 他の情報も必要ではある…でも一番重要なのは、 当事者間…お互いどうしたいのか… 自分がどうしたいのか… 独り善がりではないか…私も頻繁に陥る… でも、結局はどうしたいのか…本当はそこなのだ… 自分はどうしたい?相手はどうしてほしいと言ってる? 自分はどうなりたい?相手はどうあってほしいと思ってる? 当事者だけじゃなく、第三者の言葉も大切かもしれない… でも、当事者間の言葉・心をないがしろにして… 悔やんでも悔やみきれない…そんな結末は嫌よ 君は彼とどうしたい? どうしていきたい? 彼は君とどうしたい? どうしていきたい?
ひとつ、お話… 登場人物は…A・R・M・C。R主観。 RはAと二人は好き同士だと思っていました… RはMを怖いと思っていました…でも、 RにとってはAもMも…AとMが世界の中心でした。 Rは必要とされているのだと…思いたかった… Aは言います…「好きだよ」 Rも言います「好きだよ」 ある日Rが帰ると、Aはいなくなっていました… それはAはRを置いて出て行きました… Rは「また」、そう思いました。「また捨てられた」のだと。 それは一度や二度ではなかったから… でも、RはAの子とが大好きです…捨てられても… それが原因か、それ以外も原因があったせいか、 Rの心は自覚のないまま病んでいました…
あるときAから連絡がありました…「会いたい」と… Mは「会いたいなら会えばいい」そう言いました… Rは迷いました…Mの事を思って… RはMが怖い…けれど、Mに必要とされたかったのです… Mの事も…心のどこかではいつも気にしていたのです… Mの事を考えると会わない方が良いと思えど、 RはAの事が、Aを求めました… Rの世界にとってAが一番だったのです…Mよりも… RはAに会いに行きました、Aに会えました… 話しながら歩いて、昼食をして… Aの今すんでる家に行きました 二人は強く抱きしめ合って眠りました… Rは目を覚ましました… 強く抱きしめあった身体は解けていました… お互いの身体に手を乗せる形で… RはAの眠る横顔を見ました… いつか二人で、大人になったら二人で暮らそう…と。 RはAと少しでも長くいたくて…門限を破りました…17時… そしてCはその日Aに会いに行く事を知っていたので、 Mに連絡をしました。 Mは激怒しました…「俺の気持ち何もわかっていない」と… MはRは殴り、怒鳴り…でも、Rは何も言えませんでした… 「会いたいなら会えばいい」 Rは…Mの言葉を受けても迷っていたのに…
ここまでは前置き…これからの話の… ある夜、Aから電話がありました… 「家の前に来ている、会いたい」と… 二階のカーテンの隙間から見えるAの影… Aに会いたい自分、Mの事を思う心、そして恐怖… Rの心は色んなモノに流され、嵐の中のように… 明かりの点いていない暗い部屋の中… 錯乱状態で膝を抱えて震えていました… M・R・Rの姉・A・欲求・恐怖… 色んなモノに呑まれ… 鳴り響く電話の音に震えていました…
それからどのくらいか、ある夜Mが言いました。 Mが言う前に何を言うのか、Rは気づいてしまいました… Aが死んだのだと… Mは言いました「行きたいなら行っていい」と… Rはまた迷いました…皆の気持ち…自分の心… Rは「いい」と言いました…自分の心を押さえ込もうと… でも、結局は抑えきれなくなって皆と一緒に行きました… 棺おけの中のA…まるで生きているようでした… 今にも目を開けて、名前を呼んでくれそうでした… Aは…まるで眠っているようにしか見えませんでした… RはAの棺桶の前で正座をして…ずっとAを見ているだけでした… 目を開けそうなAを…ただただずっと… 足が痺れている事すら気づかないくらい… Aの親戚は知人がRに話し掛けていましたが、 Rにとっては…ただの音でしかありませんでした… どのくらいの時間がたったのか…皆がもう帰ろうと言いました… 動こうとしないRに帰ると急かしました… Rは立とうとしました…足がおかしな方向に向いてるのも知らずに… Rは気付いていなかったのです…足の感覚がなくなるまで… 一人で歩けないほどずっとじっと長い間正座をしていた事を…
Rはこの世で一番大切な者をなくしました… Rをこの世に繋ぎ止めた「描いた未来」という鎖をなくしました… Rの心は何も感じなくなりました… Rの心は凍り付きました…数ヶ月…
それから後はAの後を追う事、MやCの事… ずっとずっと…色んなモノに色んな方向に心を引っ張られました… 矛盾した思いや考えをいくつも内包したまま…
Rは自分を責めました… MやCを苦しめ続けた事… MやCをまだ苦しめている事… なぜあの夜Aに会わなかったのか そうすれば何か違ったのではないのか Aはものすごくショックを受けたのではないか Aは死なずにいたのではないか…
Rは自分を責めました… Aを殺したのは自分だ、と…
Rは徐々に壊れていきました… どんどん壊れて、自傷や自殺未遂、薬の大量服用… Rはとうとう病院に入りました…
数年かけていくらか社会に出れるようにまでRはなりました… でも、Rの心はあの頃と何も変わりません… 表面は凪いでいても、心の中ではずっと… まだ責め続けています… 自分が殺したのだと… Rは後悔をしています…ずっと… Rの心にはいえなかった言葉、出来なかった事… 底に溜まっています…あの時から徐々に腐りながら…
Rはもっと自分の欲求に素直になれば良かったのに… RはA会いたい、AもRに会いたい… たったそれだけでも良かったのかもしれないのに…
君はどうしたいの? 彼はどうしたいの? 君はどうしてほしいの? 彼はどうしてほしいの? 同じ事でも重さや痛みの感じ方は違うと思う… だって、人は同じじゃないから…人は一人一人違うから… 人は一人…たった一人…代わりなんていないのだから… ねぇ…どうしたい? そして、それを伝えて? そして、相手の言葉を待って…一人で決めないで…
『お願い…一人で抱え込まないで』
思い出して… 一人じゃない事… 一人だけの事じゃない事… 二人の事だって… 『二人』の事なんだって… 一人で決めるんじゃなくて、二人で決めれば… 失ってからじゃぁ、遅いんだよ…気付いても… 唯一無二な存在なのなら…思い出して…
これも私の独り善がりだね…(苦笑) 勘違いしまくりで、相手の状況もわからないで…(苦笑) でも…お願い…思い出して…気付いて…
「二人の事」だって…誰がなんと言ったって… 決めるのは君じゃない、彼でもない… 君と彼の「二人」だって…
最後にもし読んでくれたならありがとう… そして、ごめんね… 何もわかっていなくて…自分勝手な事言って… 難しいよね…どこまでが許されるのか… 引くべきなのか…苦しいね…つらいよね… だから…私が出来てないくせに… こんな事書く資格も何もないけど、 書かせてもらった…ごめんね… 説得力のない大人で…(苦笑)
ごめんばかりになりそうだからこの辺でやめとく…
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