酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2006年08月11日(金) |
『灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパーク�此戞\佚聴疥� |
『灰色のピーターパン』 小学生のIT小僧のビジネストラブルに巻き込まれ、トラブルシューター・マコトがどう事件をおさめるか、な巻。 「誰かと歩くために金なんか払うやつはいないぞ。おれはまだ仕事中だから、毎日でもいっしょに歩くさ。でも、全部終ったら、金じゃなくて、おまえ自身の魅力で勝負しなけりゃだめだ。そんなことじゃいくつになっても、女にもてないぞ」
『野獣とリユニオン』 数千円を奪うためにレストランを開く夢を持った男を襲い、足を使いものにならなくしてしまったケダモノを渋谷のキングが裁く、な巻。 「直接あって、目と目を見て話したら、すこしは気分が変わるかもしれない」
『駅前無認可ガーデン』 渋谷のアンダーグラウンドの王様の依頼で、ロリコン変質者退治にマコト奔走する、な物語。 「みんなもそうやって生きられるといいな。明日からおれもテツオみたいにがんばるよ」
『池袋フェニックス計画』 在留外国人一掃計画が池袋で起こり、その裏の癒着に気づいたマコトが本気で怒る、な物語。 だが、おれたちの人生は白と黒とだけじゃないはずだ。わずかな濁りもない完璧な純白やまるで光りのささない究極の暗黒なんて、あんただって見たことはないだろう。おれたちはみんな灰色で、生まれたときから光りも闇も同じ量だけ分かちもっている。別にカッコをつけるわけじゃないが、生きるってそういうことじゃないか。ときによって、やばいことやただしいことを、自分でも気づかないうちにしでかし、なんとかさして立派でもない毎日をやりすごしていくのだ。
池袋のトラブル・シューターマコトと池袋の王様が様々な事件を解決して行くシリーズ。あ、たまにヤクザなサルも(笑)。今回の物語の統一カラーである灰色で人間ってものをうまく表現されていました。白か黒かなんて無くって、清濁併せ持つが人間なんだなぁと改めて感じました。きりきりに清潔に生きることもないし、でろでろに闇に紛れて生きることもない。適度にいい加減に生きるがいいのだよねぇ。石田衣良さんは今や半芸能人になられたご様子でありますが(苦笑)、やはり池袋シリーズは原点と言うべきもので読まずにいられないです。作家さんも売れると色んな露出をされだすものですからねー。
『灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパーク�此戞�2006.6.30. 石田衣良 文藝春秋
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