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酔陽亭 酩酊本処 いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。 DiaryINDEX|past|will
希代の陰陽師・安倍晴明の孫の昌浩は晴明に後継者と指名されている少年。その生まれ持った才と生まれ持った心根の暖かさゆえ人に愛され人に疎まれる。悩み、傷つき、その時々の困難に立ち向かう半人前陰陽師の成長物語・・・の番外編短編集を2冊読みました。昌浩を取り巻く様々な人間模様に妖怪模様(笑)に小さな恋の物語を垣間見る事が出来ました。昌浩と物の怪もっくんとのファースト・コンタクト(本当はもっくんはずっと昌浩を隠形して見守っていたのだケレドモ)のシーンは笑えます。昌浩の前にぽとりと降ってきた物の怪もっくん。猫か犬かという可愛い外見のクセして落ちた痛みを八つ当たりするように「見せもんじゃねぇぞ」と言うあたり、物の怪もっくんのキュートさ大爆裂! そして本編ではチラチラ登場する昌浩の優しい兄ふたり、成親と昌親が大活躍。同じ安倍晴明の孫でありながら、末の弟が秘めた才ゆえに後継者と名指されたことに僻むでなく己の分をわきまえ、己の才を伸ばす賢く優しいお兄ちゃんズ。昌浩は幸せものだなぁと思います。過酷な宿命に翻弄されても愛してくれる肉親や物の怪や(笑)友や恋人が愛して支えてくれているから。彰子と昌浩の小さな恋の物語も少しずつ少しずつ育っていくもので胸キュンに微笑ましいのであります。彰子は大貴族の姫君だと言うのにソノ宿命ゆえに貧乏陰陽師の家に半永久的に隠れることとなったのに、順応性抜群で賢く愛らしく美しい。昌浩ってばほんに果報者。どうしても物の怪もっくんにばかり目が行きがちな晴明の十二神たちも12神それぞれの個性や神格があり興味深い。登場人物が多いだけに番外短編集で語っていただけるとことのほか嬉しいのであります。こういう物語は読んでるうちに気分は知り合いですからね。そして短編の章タイトルごとに愛らしい物の怪もっくんの姿のイラストがあって無茶苦茶嬉しいです。結城さんは猫か小さな犬と表現されていますが、私のイメージでは兎の方が近いです。ちょいっとクールでスタイリッシュな兎。かわいいよー。 |