酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2006年06月12日(月) 『獣王星』 樹なつみ

 350年前に人口増加対策として地球からバルカン星系に移民を開始、2156年にバルカン星系連邦として独立した。バルカンの惑星は総て環境改造され人工的に人の住める星である。バルカンに住む人々の寿命は50年と短命。ある日、バルカン連邦の首都ユノの次期首相と目されているクラインと妻が惨殺されていた。それを目撃した双子の息子トールとラーイは拉致され、バルカン星系に存在しない星キマイラに落とされてしまう。この星は肉食の植物ばかりで人間達にとっては生き辛い地獄のような星。獣に戻らならなければ生きられない。よってこの星は獣王星=獣の王だけが生き残れる星と一部の知識人の間で呼ばれている。まだ幼いトールとラーイの運命は・・・!?

 深夜のアニメ獣王星を録画して見るようになり、その展開の面白さにたまらず原作を読んでみました。するとまぁスゴイすごい! まさか物語がこんな進み方をしてあんなエンディングを迎えるとは・・・いやぁ想像できない凄さで泣き所満載でありました。あらすじを要約していたらどこまでもなにもかも書きたくなってしまって大変でした。ネタバレしないで要約するって本当に難しい。自分が感じた面白さの一部くらいは届けたいし。うーん。要約にはかけなかったのですケレドモ、登場人物がものすごく魅力的です。主人公のトールは、まっすぐで頑なで力をどんどん貯えていく少年。双子の弟ラーイは見た目はトールと瓜二つながら性格は真逆。キマイラで最初に二人を救ってくれるザギはなかなかにミステリアス。次に出会うサードはイケメンで自信満々で憎たらしいほど魅力の垂れ流し。トールを見初めるティズは元気で可愛くて生命力あふるる少女。ティズの上司(って言い方でいいのかしら)チェンは粋でカッコいい姐御。トールが心惹かれるカリムは絶世の美女・・・とまぁ主だったキャラそれぞれが素敵すぎて(まぁラーイは問題ありだけど)こんな奴らが暴れるのだから面白くない訳が無い! ただ漫画を読んで残念だったのはもっと長く描きこんで欲しかったということ。エピソードや登場人物を簡単に使い棄てていて惜しい、ものすごーく惜しい。もっと長くて壮大に描いてくれたらよかったのに。ああ、ほんとに残念で。
 この物語の半ばから獣王星の意味がわかってきて、その意味の凄さにビックリ暁天でありました。しかも、しかも、アノヒトやコノヒトがあんなことにぃぃぃっ!!! もう一気呵成にトンデモナイ展開を見せて涙が止まらないのでありました。アニメではさすがにかなりタイトに搾っているようだケレドモ・・・どう描いていくのかしら。アニメも本当に楽しみなのでありました。ちなみにトールの声はキンキキッズの堂本光一君でサードは小栗旬君。サードの声がセクシーですっごくいいの!

 選んだ人生の決着(ケリ)くらい自分でつけてみろ!!

『獣王星』完全版� 銑� 2006.5.10. 樹なつみ 白泉社



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