酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2005年11月19日(土) 『きみの友だち』 重松清

 小学生の時の友だち。中学生の時の友だち。高校生の時の友だち。・・・私にとって私と言う個人が友だちを得たのは高校生になれてからだった。それ以降は様々な時代に様々なカタチで友だちが出来た。そう思えば、小学生や中学生の時の私は友だちの意味ナンテわかっていなかった気がするわ。自分が自分である時に気づいてハジメテ友だちを得る事ができたのよね。
 この重松清さんの『きみの友だち』はそういうほろ苦い事を思い出させてくれました。相手にとって自分が自分らしくあれること。そうでないならば友だちではない。ひとりでトイレに行くことや、ひとりで御飯を食べること。そういうことを寂しいとか恥ずかしいナンテ思っていた遠い日の自分が愚かにも微笑ましくて。友だちって理屈じゃないものね。いい物語です。トッテモv

「わたしは『みんな』って嫌いだから。『みんな』が『みんな』でいるうちは、友だちじゃない、絶対に」

『きみの友だち』 2005.10.20. 重松清 新潮社



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