酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2005年11月06日(日) |
『魔王』 伊坂幸太郎 |
両親を亡くし、弟とふたりで生きていくことになり、『考えろ考えろ』と常に思考する兄(魔王)、兄まで亡くし、そこから微妙な変化をとげた、兄に言わせれば何かをやりとげるならオマエのような奴の弟(呼吸)。不思議な力を持った兄と弟のふたつの物語。
これねー、すっごく不思議なトーンで読ませてくれるのですよぅ。なんて言うのか、政治だのファシズムだの、それこそ「どーでもいーじゃーん」的なとこのある私なのに、読むし、考えたし。こういう流れでトーンで、このテのものを読ませきる伊坂幸太郎さんの筆力にやられました。兄と弟がそれぞれでトテモいいし。兄が弟のことをちゃんと理解していたことが一番すてきなことなのかもしれないなぁ。なにがどうしたんだって感じなのですが、でもトッテモよかったのって物語なのでありました。んー、うまく言えないんだケレドモ(笑)。
「馬鹿でかい規模の洪水が起きた時、俺はそれでも、水に流されないで、立ち尽くす一本の木になりたいんだよ」
『魔王』 2005.10.20. 伊坂幸太郎 講談社
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