酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2005年07月06日(水) |
『蒲公英草子 常野物語』 恩田陸 |
『光の帝国』で陸ちゃんが、ぎゅうぎゅうに詰め込んでしまった素敵なキャラたちの中から、「大きな引き出し」の春田一家の先祖(に当たると思うのだけど。時代から考えると)が登場します。後は読んでください。やはりネタバレになるようなことは一切書けないわ〜。 こういう物語を読んで必ず思い出すのは、筒井康隆さんの『七瀬シリーズ』だったり、飯田譲治さんの『NIGHT HEAD』だったり、宮部みゆきさんの『龍は眠る』だったりします(他にもいっぱい)。もともとそういう‘不思議な力’モノにはえらく弱いので今回の『蒲公英草子』も無条件に大好きですv 普通の人とは違う大きな力を持って生まれた人間は、物語の世界では必ず息をヒソメテ密やかに生きています。でもどうしても不思議ななにかが畏怖として感知され、迫害あるいは利用されてしまう。せつなくて哀しくて心に痛いけれども、読まずにはいられない。そういう物語なんですよね・・・。
『私は運命を信じています。でも運命は変わります。運命を待っているだけではどうにもなりません。こちらも歩いていかなければならない。これが私の信条ですね』
『蒲公英草子 常野物語』 2005.6.10. 恩田陸 集英社
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