酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2005年04月06日(水) 『野ばら』 林真理子

 名門女子校で出会った千花と萌。美貌を武器に宝塚に進んだ千花とフリーライターとして頑張る萌。若く美しいふたりはどこへ行っても注目され、ちやほやされもてはやされる。いつも主人公、ずっと幸せなまま生きていけると信じ込んでいたふたりだったが、千花は若手歌舞伎役者に振り回され、萌は父親ほどの年齢の男との不倫に苦しむ・・・

 歌舞伎界や宝塚という特殊な世界の裏側を林真理子さんならではの残酷な視線であでやかにいやらしく浮き彫りにさせています。華やかに見える世界の裏側の醜さや残酷さが興味深かったです。役者さんにモデルがいるのでは?とアレコレ想像しながら読めて下世話に面白かったです。
 若くても美しくても、この世の春は永遠に続く事はありません。花の命は短くて・・・と言うことですね。傲慢にならず、地に足をつけて生きていきましょうv(いや、私はもはや既に若い娘ではないのだけれど。アハハ)

「モエちゃんだけじゃなくって、今の若い女の子っていうのは、男のことを知らないくせに見くびっている。男の心が、女の自分の相似系だと思っているんだからおかしいわね」 

『野ばら』 2004.3.15. 林真理子 文藝春秋



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