酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2003年02月21日(金) 緋友禅 旗師・冬狐堂

 宇佐美陶子こと冬狐堂シリーズ。陶子が巻き込まれる4つの事件。陶子の友人カメラマン横尾硝子の登場も嬉しい。骨董の世界には魑魅魍魎が蠢いている。その世界を踏ん張って生きている陶子の根性は見習いたいもの・・・。

「陶鬼」
 陶子のかつての師匠が自殺をした。自殺の原因は萩焼きの《七化け》? 陶子は師匠の自殺の原因に辿り着けるのか。

「永久の笑み」の少女
 古墳などを発掘(盗掘)する掘り師が陶子につきつけた埴輪。この埴輪が堀り師の孫娘の失踪の謎を解く。

「緋友禅」
 陶子が出会った友禅の緋色のタペストリー。陶子は商売抜きでこの緋色の友禅を買い付けるが、緋色のタペストリーは送られてこず、作者も死亡してしまう。緋友禅の行方は。陶子をとりこにした緋友禅の秘密は。

「奇縁円空」
 放浪しながら土地土地で仏像を彫り残したと言われる円空の仏像を円空仏の贋作に陶子は真っ向勝負をかける。

 北森鴻さんという作家さんは本当に懐の深い方で、なにを読んでもおもしろい。この冬狐堂シリーズは、宇佐美陶子と横尾硝子の奮闘が楽しい。今回もふたりのタフな美女が敢然と悪に(?)立ち向かうのである(笑)。

『緋友禅』 2003.1.30. 北森鴻 文藝春秋



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