青春の思ひで。
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大学の入学式が終わった後、すぐに新入生歓迎講演が行われた。
講師はなんと、山田洋次監督!!
うちの大学は教育大学だけど(・・・・・・この一言で大学、ばれたも同然)、山田監督は「学校」シリーズを制作してるから、学校側は講演を頼んだらしい。
すげー。すげー。生・山田監督だぜ!
とか、思いながら、講演を聞いてたんだけどさ。
山田監督も、映画の話よりは、教育問題の話をなさったわけ。教育大学の新入生への講演だからね。ここに、教育大学に入りながら、映画と小説という娯楽メディアへの道を志す女がちょこんと座ってたりするんだけどね。しかも、前から二列目。
監督の講演はよかったのよ。うん。
だけどさ、何がよくなかったって、講演後の質問のとき。
うちの新入生のおたくっぽい感じの男がさ、山田監督に質問する第一声。
「山田さんの『七人の侍』の大ファンなんですけど」
ちょっと、待てー!、って、思いましたよ。それ、山田監督じゃねーよ!
内心、あたしはめちゃくちゃ焦りましたよ。監督もまず、誤解を解こうとしたら、そしたら、
「緊張はほぐれましたか?」
・・・・・・冗談だったわけです。ふざけんなよ!!これほど無礼な冗談があるかよ!!だいたい、監督は「緊張してる」なんて一言も仰ってない、つーのよ!!山田監督ほどの人なら、講演なんか慣れてらっしゃる、つーの!!てめー如き青二才に心配される必要なんかないんだよっ!!
しかも、無礼はそれだけに終わらず。
「終了後にする質問を考えてて、山田さんのお話の中に出てきた夕日の話(注:山田監督がある夜間中学の先生からお聞きになった話。ある夕日の日の授業は、生徒それぞれの夕日の思い出話で終わってしまったけど、あとから考えれば、素晴らしい時間だった。と、いうお話)ほど、価値のない山田さんの話を聞いてなかったんですけど」
あたし、そいつが近くにいたら、殴ってでも、やめさせましたよ。
何!!??
せっかく話してくださったことを、聞いてない、だの、価値のない、だの言う奴はまともな社会的精神を持ち合わせてない!!そんな奴に質問する資格なんてないっ!!
あたしもさ、すっごく、失礼で恥ずかしいことなんだけど、少しだけ、居眠りしちゃったのよ。ほんとはしたくなかったよ。ちゃんと全部聞きたかった。ものすごく、恥ずかしい。それに、最低。だから、あたしは聞きたいこともあったけど、聞く資格はないから、何も聞かなかったよ。聞けなかったよ。
神経が理解できません。あたしたちの恥です。あたしでさえ、とても嫌な気分になりました。監督がどれだけ気分を害されたか・・・・・・。
しかもそいつはそれだけに終わらなかった。
監督はお話の中で開成中学に合格した少年の例を出して、
「小学校を卒業したくらいの年齢で、将来、医者になる、という決意をしてる。医者という職業は意識しているが、自分が将来どんな人間になりたいか。それを考えることの大切さを分かっていない。そして、ずっと、彼は理解できないかもしれない」
と、仰いました。
その無礼おたく男は
「例えば、かえるにはかえるの人生がある。仮に山田さんが映画を作るために生きていて、かえるが生殖のために生きているとする。どちらが意味のある人生か、なんてわかりませんよ。その開成中学の少年の人生だって・・・・・・・」
そういうことじゃないでしょ!!
監督がいいたいのはそういうことじゃない!!
つまり、その無礼おたく最低男も、そういう、開成中学の少年のような、勉強はできるけど、バカな奴だった。と。
いや、あたしは見たこともない超有名超進学校の生徒さんをみんな、バカだなんて、言ってませんよ。
だけど、バカです。っていうか、存在もするな。そんな無礼で失礼で最低なおたく。
おたくのしゃべり方ってなんとなくわかるでしょ?
そりゃ、あたしもおたくだけどさ。
あたしは、おたくじゃない人とも普通に交わって生活できるもの。
山田監督。
ほんとうにごめんなさい。素晴らしいお話を有難うございました。どうか、監督がこのことで、あたしたち大学生に失望しないでください。ほんとうにごめんなさい。
その無礼失礼おたく最低男もさ、山田監督もこんなページ見てないだろうけどさ。
無礼失礼おたく超最低男。
見てたら、反省しろ。つーか、大学、やめて。恥。恥だよ、おまえ。あたしたちの恥。存在しないで。
こいつだけじゃないけどさ、変な質問したの。
「山田監督の映画ベスト5を教えてください」
監督はさ、教育の話をしにきたの。そんな趣味丸だしのファン心理からの質問するなよ。
どいつもこいつも、おたくかよ。
最低。
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